June 2005

スキー教師【TOK】の個人的な日記です。興味のある人はどうぞご覧ください。(^I^)
ただ,このホームページは, 【TOK】の主観的な意見や感想を書き綴ったものですので
ページ内の記事及びデータなどを,みなさんが参考にされることは構いませんが
そのことによって派生した事象についての責任は負えませんのでご了承ください。

  Ski Top    【TOK】への Mail…

【TOK】のスキー教師日記  June 2005

What's Today ?

06/30 言うことを聞かない生徒
06/29 アレレ???レッスン

06/28 皆さんの身体がマジック!!!

06/27 期待が現実に!!!
06/26 ポールを体験して...
06/24 世代を超えた交流
06/23 “迫力”とは?
06/22 【Doスキー】からの脱皮
06/21 シリアからの e-mail 
06/20 2級合格に必要な事
06/19 “箱庭”で技術を磨く...
06/18 “空ろな目”の意味
06/17 “気”のやり取り...
06/16 小回りで腰が回る...
06/15 一生スキーを楽しむ!!!

06/14 シーズン中に
       お答えできたら...
06/13 ズレと切れ...の快感差
06/12 “Sas”さん...
      キャンプを振り返る...
06/11 キャンプの成果!!!
06/10 05NZキャンプについて...
06/09 今日はお休みです...
06/08 
キャスターが
        うまく働かない...
06/07 “JIKU”と“コア”の小回り
06/06 
映像の有効利用
06/05 
“観える世界”が変わる
06/04 
皆さん自身の“写し絵”
06/03 
どんな条件でも75点!!!
06/02  イメージが沸かない時
06/01  「小回り」の滑り方

*** これまでの日記***

* 2005年5月
* 2005年4月 No.2

* 2005年4月 No.1
* 2005年3月
* 2005年2月
* 2005年1月

* 2004年12月
* 2004年11月

* 2004年10月
* 2004年9月
* 2004年8月
* 2004年7月 No.2
* 2004年7月 No.1
* 2004年6月
* 2004年5月

* 2004年4月
* 2004年3月
* 2004年2月
* 2004年1月

* 2003年12月
* 2003年11月
* 2003年10月
* 2003年9月
* 2003年8月
* 2003年7月
* 2003年6月
* 2003年5月
* 2003年4月
* 2003年3月
* 2003年2月
* 2003年1月

* 2002年12月

* 2002年11月

* 2002年10月

* 2002年9月
* 2002年8月

* 2002年7月
* 2002年6月
* 2002年5月
* 2002年4月
* 2002年3月
* 2002年2月
* 2002年1月

* 2001年12月
* 2001年11月
* 2001年10月
* 2001年9月
* 2001年8月No.2
* 2001年8月No.1
* 2001年7月
2001年6月


*  以下 2001年

教師日記 5月

教師日記 4月
教師日記 3月
教師日記 2月
教師日記 1月

*  以下 2000年

教師日記 12月
教師日記 11月
教師日記 10月
教師日記 9月 #2
教師日記 9月 #1
教師日記 8月 #2
教師日記 8月 #1
教師日記 7月
教師日記 6月
教師日記 5月 


 * 以下 1998-2000

2000年4月 
2000年3月
2000年2月
2000年1月
1999年12月
1999年秋
1999年4月
1999年3月
1999年2月
1999年1月
1998年12月



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☆ June.30  2005  Thursday  曇り(白馬)
 今朝は「雨」の白馬です。それほど大降りではありませんが...。いかにも“梅雨”...という感じかな?
 さて,昨日は雨の合い間の“晴れ”の中をBikeで約40分Exerciseをしました。やはり身体を動かして,身体の細胞が活性化して,活き活きしているのを感じるのは気持ちイイですねぇー!!! (^ ^)(^I^)
 今日は“雨”だし...ナニしようかな?

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 今日は“Ook”さんからいただいた e-mail の紹介です。

 『 お久しぶりです。
先週で今シーズン終わりました。11月から5月まで,ここ2年間このパターンでしたが来シーズンはスキーを楽しみながら温泉,その分日数を減らすつもりです。今日は久々のスキーのない週末でゆっくり休んでます。
  今シーズンは,いろいろなキャンプほんとにお世話になりました。たぶん,スキーのことで,一番,TOK先生の言うことを聞かないのは,私じゃないかなと思います。レッスン中など,他の人は素直に聞いてると思います。私は反発しているんでしょうネ!でも,フリーで滑ったりすると,結構,体が覚えているんです。体が自然にお習字ターンしてました。生で見たTOK先生の滑りは,今でも鮮明に目に焼きついてます。ああいうふうに雪と仲良くして走らせたり,クロスオーバーしたいなあと思ってます。前は大回りが好きだったのに,なんかいつのまに周りから小回りのほうがいいと言われるようになって,本当は大回りが好きなのに,大回りが出来なくなっていました。でも,TOK先生に習ってからは,前のように大回りが好きになりました。私は小回りより大回りのほうが面白いです。でも,コブが出来ていないと周りから厳しく言われてます。来シーズンはひたすらコブを練習しようと思います。
  TOK先生のとこで習って,仲間が増えたことが一番嬉しかったです。“Haru”さんは,TOK先生で最初に知ったという方で,その後も偶然に八方で会うことが多い方です。なので,スキーのことで悩んでいると,心配してくれます。“Tom”ちゃんとは,これからも一緒に滑ることが多くなりそうです。同じ年なので,スキーの話より○○の話が多いです。あと,GWで一緒にレッスンを受けた“Kim”さんご夫妻とは,連絡を取り合うわけでもないですが,ご主人の滑りが,久々に上手い!という滑りで間近に見られたのも嬉しかったです。テク持っててもあれほどのうまさはなかなかそういません。R22履いてても,あの滑り!と思いました。2日目に,ご主人が,私の滑りが良くなって,いい滑りだと言っていただいたみたいで,今シーズン,一番嬉しい言葉でした。
  最近は人が滑らないような所(自然な状態や禁区など)を見ると,うずうずしてあそこで滑りたいと思うようになりました。あんなに怖がりなのに,怖いけど面白い!と思うようになりました。それもTOK先生がそういうところばかり滑ったおかげだなあと思います。 来シーズンも,よろしくお願いします。』

 “Ook”さん,こんにちは! e-mail ありがとうございます。04シーズンのニュージーランドツアーから今シーズンの連休まで,ほんとうに数多くお付き合いいただきました。(^ ^) そして,念願の1級にも合格されました。本当に良かったですネ! 
  スキーのことで,一番,TOK先生の言うことを聞かないのは,私じゃないかな...⇒多分そうかもしれませんネ!ハッハハハハ……(^I^)。でも教師の言うことを聞くとか聞かないとか,できるとかできないとかいうことはあんまり大事なことではないと思います。そのレッスンに参加していて,コレはイイかもしれない...吸収できるかも!!!...と思ったらやってみる。でもあまり気が進まなかったり,言っていることに合意できなかったら止める...というような軽い気持ちで参加した方が,ストレスがたまりませんし,結果的に良い事なのだと思います。(^ ^) “Ook”さんも仰っているように,その時は言うことを聞いていないつもりでも,身体はしっかり覚えていた...などということもアリですから...。ただ,レッスン料がもったいない...と思われたときは,遠慮なくリフトの脇に乗り込んで質問攻めをする...ということも良策です。(^ ^) 
 TOK先生のとこで習って,仲間が増えたことが一番嬉しかった...⇒“スキー仲間”ができることって素晴らしいことですよネ!(^ ^) 教師日記の,キャンプ総括「仲間との出会い」にも書かせてもらいましたが,“他人を知る”ことの面白さをつくづく感じます。“Ook”さんには,いろいろなキャンプに入っていただきましたので,特に大勢の方と知り合う機会に恵まれたのだと思います。この出会いを大事にし,互いの人格が磨かれ,大きく育って行くようにすることができるようになったら,さらに素晴らしいことだと思います。(^ ^)(^I^) 「“スキー”をとおして人と出会い,互いの交流が深まって“精神的な愛”の交換が行なわれ,互いの人生がさらに生きがいのある,美しいものに変わって行く...」...これは,私の“スキー指導の終局的な目的”でもあります。ぜひ“Ook”さんにもこれを信じていただいて,さらに“スキー”を続けて行って欲しいと思います。
 最近は人が滑らないような所を見ると,うずうずして...⇒オフピステ...なかなか魅力があって面白いですよネ!。でも「立ち入り禁止区域」表示の所はやっぱり止めましょうネ!。Canada や New Zealand のように「自己責任」で立ち入り可能...な所でしたらおおいに挑戦してみて欲しいと思います。キット,一般ゲレンデには無い自然の素晴らしさに出会えると思います。でも Canada ではだいぶ楽しんでおられましたヨ!!! (^ ^)(^I^)
 また来シーズンも機会がありましたらよろしくお願い致します。
  では良いオフシーズンを...   シー・ハイル!!!



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☆ June.29  2005  Wednesday  晴れ(白馬)
 昨日,一昨日の雨...白馬は止みました。そして,青空も顔を見せ,少し陽が射してきました。梅雨前線は南の方に下がり,長野県も中部から南部にかけては雨模様のようですが,ここ白馬は今日はなんとか一日晴れ間が続くようです。カラッとした晴天ではありませんが...。
 そういうわけで,今日は屋外でExerciseをしようと思います。(^ ^)

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 今日は“Sib”さんからいただいた e-mail を紹介させて頂きます。

『 【TOK】先生、こんばんは。
今年レッスンに参加させていただいた“Sib”です。レッスンのCDが届きました。2週間ほど前に届いていたのですが、少しみて感動!を毎日少しづつしていたのですが、やっとこの休みに時間が取れたのでじっくり見ることができました。
  感想は、まずありがとうございました_(_^_)_というのが実感です。ビデオに撮ってもらったことだけでなく、滑りが変わったことに対してです。先生にもお話させてもらいましたが、2級をとってからそれなりに日数も行き、知り合いの方々に指導してもらっていたにもかかわらず、なかなか自分のなかでステップアップすることができませんでした。(周りからもですが・・・) 今回、友人の“Yana”の誘いから先生の指導を受ける機会があり、本当に良かったと思っています。正直、レッスン初日は「???」何を言っているのか良くわかりませんでした。今までの滑りや、指導とはまったく違っていたので。でも、“Yana”や一緒に参加していた“Nari”君の滑りが変わっていくところを見て、わからないなりにも言われたとおりやってみようと思いました。そのせいか、3日目には、ギクシャクしながらも随分とスムーズ(言っていることが矛盾してますが)になったなあと、ビデオを見て思いました。
 事実、先生のレッスンのあとも、仕事の合間を見てはGWまで滑ってきましたが、3月までの滑りとは全然違ってきたと思います。自分だけでなく、“Yana”にも言われます。正直、気をつけているは、「ジュース〜直滑降!」の掛け声と、バナナの姿勢だけなんですが・・・。ショートターンも、スプリングの意識で随分変わりました! まだまだなのは当たり前ですが、先生に見てもらいたいです!こうまで変わると欲が出てきて、さらに先生に見てもらい、変わる意識付けをしてもらいたいと思います。
 今シーズンは4月も予定が合わず追加で参加できませんでした。ですから来シーズンは機会を作って、また参加したいと思います。来シーズンの目標は1級の取得ですが、でも、そんなことよりも先生のキャンプで楽しんだように、いろんな斜面を、自由自在に滑れる楽しみを来年もさらにさらに理解し、体感したいと思います。
 「フィーリングスキー」! 本当にどんな斜面もその言葉を体感したいです。今シーズン、1度だけでしたがありがとうございました。』

 
“Sib”さん, e-mail ありがとうございます。 レッスンの最中は教師の言うことに集中していて,なかなかご自分の滑りを評価することができないものですが,後で,その時のビデオなどを見ると,「アレレ?!...こんなだったんだ!!!」...と思うことが良くあります。“Sib”さんは,初めての私のレッスンで,その様子が普通のモノとは変わっていたので,初日はチンプンカンプンで何を言っているのか分からなかったと思います。で,二日目で「少し分かったかな...???」,最終日の三日目に,「さてこれからだ!!!」...と思ったらレッスンは最終日...ということに...。(^ ^)
 私は“フィーリングスキー”ということで,“雪を感じる”ということをメインにし,イメージや意識に集中することで,身体が自然にそのイメージや意識に沿った反応を起こせるようにレッスンを進めています。それはなぜか?というと,これまでも何度かお話していますが,身体の創られ方は皆それぞれ一人づつ違っていて,同じようなフォームを作ったり,運動をやろうとしてもそれが全員に良い結果をもたらすとは限らないからです。筋肉や骨格の違いがある以上,同じ形やフォームになることの方がむしろおかしいのです。それよりもイメージや意識をお話しし,そのイメージが,どうそれぞれの生徒さんに個性溢れるフォームや運動をもたらせることができるのか?ということの方が大事だと思っています。実は,このようなレッスンスタイルをとっているスキー教師は私の知るところ,ほとんど居られません。私が知らないだけで,本当は結構多くの方がこういう方法を取っておられるかもしれませんが...。(^I^) ですから,ほとんどの生徒さんは最初アレレ???...と迷われます。ですが,二日,三日...と経つにつれて,「コリャ,なんだ?...変わってるけど,身体の疲れ方が前と違うぞ...?!?!」,「...滑っていて気持ちイイゾ...!!!」ということに気付かれるのです。“フィーリングスキー”は“感じようとする筋肉”を使いますから,筋肉をズゥーッと緊張させ続けることが少なくなり,その結果「筋肉疲労」も少なくなるのです。雪と喧嘩しているような滑り方ではなく,会話を楽しんでいるような滑りになり,快感度も良くなるのです。(^ ^) 
 “Sib”さんは一回だけのご参加でしたが,それだけでもこれだけ“スキー”に対する意識が変わられ,いろんな斜面を、自由自在に滑れる楽しみを体感したい...」と仰るほどになられました。“オレンジジュース”,“バナナイメージ”...そして,その時々の“つぶやき”...。これまでの【Doスキー】から【Letスキー】への意識転換をすることに,見事成功されたと思います。本当に良かったですネ!(^I^)
 また来シーズン...機会がありましたらご一緒しましょう!!! 良いオフシーズンを!!! (^ ^)(^I^)




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☆ June.28  2005  Tuesday  雨(白馬)
 昨日からの雨...新潟地方では,これまで「雨不足」だったのが一転して「大雨」に!!! 自然現象...なかなか人間の思うようには行かないものです。
 白馬も昨日,今日と雨が続いていて,木曜日にいっとき晴れ間が出るもののズーッと「雨」予報が出ています。
 我が家のベランダからも,山の景色は全く見えません。シトシトと雨が降り続いています。

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 今日は“Mot”さんからいただいた e-mail を紹介させて頂きます。

  『 【TOK】先生、先日CDが届きました。その日は夜九時から十二時まで何度も繰り返して見ました、それから毎日見てます。 悪雪フィーリングスキーでは“Yana”さんと私だけの実質プライベートレッスンになりました事、先生のご配慮と感謝しております。ありがとうございました。
  CDを見ながら四季とバトンタッチを思いました。左右のターンを春、秋に例えるなら冬、夏をないがしろにすれば春に花が咲き乱れることもなければ秋に多くの実を結ぶ事もないターンとターンの間が実は重要な意味がある事を知りました。“Yana”さんと自分との違いはバトンタッチの丁寧さに歴然とした差があることもCDではっきりと分かりました。“Yana”さんがいなかったら気が付かずに終わるところでした。ただ一人のレッスンだったらまず分からなかったと思います。レッスン中は必死でしたので余裕がありませんでしたが、今こうして毎日見てますと色々な面が見えてきて大変勉強になります。悪雪になればなるほど自分は「きぃ〜、え〜い」が「きっ、えぃっ」になってました。このCDは本当に勉強になります、昨シーズンの延長といった感じです、「きぃ〜、え〜い」とつぶやきながら見てます。
  四国に帰ってから愛媛県の屋内スキー場へ2回行ってきました。2回共、同行のスキーヤーから滑りが変わったねと言われました。【TOK】マジック使用前、使用後の生き証人としてPRしているところです。これからも時間とお金が許す範囲でまたキャンプに参加したいと願っております。その節はよろしくお願い致します。夜のメルツェンも最高でした!夢のような5日間でした、ありがとうございました...』

 “Mot”さんこんにちは! 9時から12時までですか? 3時間も見続け?! 目を悪くしませんように!!! (^ ^)
 ターンを“四季”に見立てたところなどは,いかにも“Mot”さんらしいですネ! 春から秋にかけてのシーズンの移り変わりを,左右のターンの移り変わりのイメージに変えて滑る...。そしてその移り変わりの瞬間々々に,次のシーズンへの準備が滞りなく行なわれ,エネルギーが蓄積される...。このような滑走フィーリングこそ“Mot”さん独特の“感性”と言っていいものです。これでまさに「スキー教師の言葉をご自分の言葉に翻訳した」...ということになります。良かったですネ!(^ ^)(^I^)
 レッスンでご一緒した“Yana”さんの滑りを参考にできたこともお役に立てたようで嬉しいです。 “Yana”さんも喜んで居られるでしょう。(^ ^) その滑りの違いが,レッスンの時にはそれほど気付かなかったものが,今CDを見て分かる...というのも良かったです。♪♪♪キィーキャスター...A-Caster...♪♪♪キィーキャスター...A-Caster...♪♪♪のリズムを口ずさみながらCDを見られているようですが,これは最高の「イメージトレーニング」になりますヨ!!!。気分が少し落ち込んだ時なども,CDを見ることで“エネルギー”が沸いてくること請け合いです。(^ ^)
 「滑りが変わったね...」とお友達に言われた...とのことですが,良い具合に変わったとすれば,本当に嬉しいことです。(^ ^) もちろん「良い具合に...」だとは信じていますが...。(^I^) マジック...と言われるほどのことではありませんが,気持ちの持ち様,イメージの持ち様で,皆さんの「滑りがガラッと変わってしまう現象」を何回も経験していると,皆さんの身体の素晴らしさこそ“マジック”なのだと思わずにいられません。マジックは私の指導方法にあるのではなく,皆さんの身体にこそあるのです。“感性”あるいは“感受性”...という形で...。
  “Mot”さんも滑りがひと皮剥け,新しい“スキー”の世界に入られたようで,ホント良かったですネ!。
 また来シーズン,ご一緒しましょう!!! (^ ^)(^I^)




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☆ June.27  2005  Monday  曇り(白馬)
 今朝ようやく雨が降り始めました。本当に「ようやく」...です。これで少しは木々や草花もひと息つけるでしょう。(^ ^)
 それにしても管理人の【TOK】...ここのところお祝いの席が続いていて,少々ビールという「液体」を取り込み過ぎです。(-_-;) 自制,自制...(^ ^)

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 今日は“Mot”さんからいただいた e-mail の紹介です。

 『  TOKさん、こんにちは。“Mot”です。3日間に渡ってのレッスンありがとうございました。またメルツェンでもたくさん御馳走になり、ありがとうございました。
 リフト上でもお話しましたが、3日間連続で終日滑るというのは初めての経験で、3日目には太ももの張りが大分あったのですが、無理に体やスキーに力を加えないレッスンのおかげで、無事に滑りきることが出来ました。私の滑りの中では、後傾気味になるポジションというのが最大の問題でしたが、積極的に筆で書いていくというイメージを持つことにより、整地大回りなどは大分良くなってきたようです。あとは急斜面や不整地でそういう滑りが出来るように、練習していきたいと思います。
 また、自分が教わるだけでなく、人の滑りを見ることが非常に良い勉強になりました。TOKさんが真っ先にお手本で滑るときに、後ろからのイメージを見て、他の上手な人が滑るのを前から見て、さらに学ぶということが出来ました。また、他の人の滑りについてTOKさんのコメントされるのも、自分が指導する立場になった時に、とても参考になりました。
 私の滑りでもう一つ問題になることがあって、ターンマキシマムで内足がほうきで掃いたようにずれるということで、自分ではその原因が良くわかりませんでした。皆さんの滑りと自分の滑りの違いをずっと見てきて、家に帰ってから考えていて原因がわかりました。それはTOKさんもちょっと触れられていた、ひざ下に三角窓が出来るということなのですが、自分の意識の中でターンを安定させるために、ワイドスタンスを作ろうとしていました。その時に外スキーを外に押すような意識と、内足でスタンスを広げていこうとする意識で、結果的に三角窓が出来、内足に乗り過ぎるとバランスを崩すのでフラットにするのでずれるというようになっていたようです。この時にはバランスが崩れやすくなるので、内足が飛ばされたり、内側のストックを引きずって、バランスを取ったりということを無意識にしていました。人に指摘されても、自分で理解していないと出来ないのですが、それがわかったので、これから自分の滑りを変えていくことが出来ます。本当に一緒にレッスンに参加してくれた皆さんにも感謝です。
 今度お会いするときには、レッスンをしていただくというよりも、私の滑りがどう変わったか、お見せしたいと思いますし、そうなれるように頑張りたいと思います。では、またよろしくお願いします。』


 “Mot”さん,今シーズンも何度かご一緒に滑れました。いつも貴重なご感想を e-mail を通じて読ませていただいております。大変参考になります。ありがとうございます。
 さて,今シーズンの後半特にレッスンのメインになった“お習字ターン”ですが,ほとんどの方はこのイメージが沸いておられましたが,中に数人,そうで無い人も居られました。“Mot”さんは沸かれた方だったと思います。(^ ^) で,そのイメージが沸いてうまくいった人は,筆先“穂首”で「雪を読む」...ということがうまくできたからではないか?と思っています。紙ならぬ雪に書いて行くイメージを持つのですが,「自分で書くのだ!!!」という気持ちが勝ち過ぎると筆を自分の力で“押しつぶし”てしまい,腰の辺りまで使ってしまうのでかかと支点を維持することが難しくなってしまいます。穂首に余裕を持たせ,その“しなり”を十分意識して,筆先の“命毛”で雪の情報を読み取って行くのだ...という感じになれれば,身体(握りの位置)もスキー板(筆)に付いて行くので,まず「後傾」になるようなことはありません。
 
後ろからのイメージを見て、他の上手な人が滑るのを前から見て...⇒キャンプの良さはこういうところにもありますネ!。他の人が滑っているのを見て,その人が思っているイメージを思い浮かべることができる...ということは,その人になりきった滑りを身体が感じ取っている...ということなのです。つまり,二人分のトレーニングをしている...ということになります。ですから,キャンプなどでは「他の人の滑りに注目する!!!」ということも大事なレッスンの一部なのです。(^I^) また他の人の滑りを見て,その滑りを“評価”する...ということもいい勉強になります。違いの分かるスキーヤーに近づいている証拠でもあります。“Mot”さんも,そういった効果的な練習ができたようで良かったですネ!
 
ひざ下に三角窓...⇒外足のテールが逃げてできるときと,内足をフラットにしようとしてできるときがあるようです。コレを気にする人もいますが,「外足のテールが逃げて...」ということでなければ,そんなに気にする必要は無いと思います。(^ ^) 外スキーでの雪面コンタクトがしっかりとできているのであれば,その時現れるいろいろなフォームや形,そして運動はその「必然としての結果」なのですから,それを否定する必要は無いと思います。ですから,「ひざ下△窓」も“有り”なのです。ただし,外スキーのテールが逃げてしまった場合にできる「△窓」は要注意です。なぜか?というと,外スキーの雪面グリップが充分できない要素...例えば「支点が踵より前にある」とか,「自分でスキーのテールを押し出してしまっている」...あるいは,「外スキーの角付けがオーバーになっている」...といった原因があるからです。“バランス”は原則として「外スキー一本で取る」...という気持ちがあれば,このような「△窓」のトラブルは消えて行くものです。(^ ^) “Mot”さんのイメージが広がり,来シーズンはまた今シーズンと違った滑りを拝見できることを楽しみにしております。
 このところレッスンを振り返って思うことは,「生徒さんの思っていることが如実に滑りに現れる!!!」ということです。スキーヤーの滑りは,結局そのスキーヤーの思っていることの具現化なのだと思います。ご自分では気付かないかもしれませんが,ご自分の描いているイメージがそのまま雪上の滑りに現れている...そんな風に思います。そういえば最近読んだ本に,「今の貴方の生活や生き方は,あなた自身が期待し望んだようになっているだけです。自分の望んだ結果が今の状態を作り出しているのです。誰のせいでもなく,あなた自身が望んだように...」と書かれていました。スキーだけでなく人生が「自分の期待したことがそのとおり実現している!!!」...これが本当のことだとしたら...人生もそして“スキー”も,変わるかもしれませんネ!(^ ^)(^I^) “Mot”さんの滑りもキット“Mot”さんが望み,期待したように進んでいくのだと思います。
 では,また来シーズンよろしくお願い致します。



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☆ June.26  2005  Sunday  晴れ(白馬)
 今朝も夏空が広がっている白馬です。明日は天気が崩れて待望の「雨」になるようですが...。
 でも,本当に今年の“梅雨”はどこに行ってしまったのでしょうネ? テルテル坊主を逆さまにしている人が居そうですね...。
 みなさんはどのような日曜日をお過ごしですか? 身体動かしてますか?(^ ^)(^I^) さあ,机の前から離れて,ストレッチを5分ばかりしましょうか!!! ハッハハハハ……(^I^)
     -------------☆★☆-----------
 今日は“ぐびぐび”さんからいただいた e-mail の紹介です。“ぐびぐび”さんからは以前,「レース参加は技術レベルをあげるのに役立つか?」ということでご質問をお受けしました。その答えは
教師日記でさせて頂きましたが,今日はその後の「レースを経験して...」ということでの e-mail をいただきました。

 『  TOK先生こんにちは。以前レースについてメールした“ぐびぐび”です。先日某○○スクールのポールレッスンに入ってみましたので報告します。 言われたのは、「外向外形を作り、板に圧をためましょう、」でした。 具体的には、外板トップに体を向けて外向を作り、切り替え時は膝を立てながら斜面の下へ向かう、です。 「外形トップに体を向ける」というのはまさにSPからのジュースを鳩尾で受け止めること、 それに気がついてから滑りに余裕が出てきました。ポールでの意識は「ジュースを"より積極的に”受ける」のがいいのかなと思いました。 大回り特訓や小回り特訓のときより、より受ける意識を持てました。ポールの中でも何もしないで圧がくるのを待ってみたら、今のはよかったとほめられたのは驚きました。良い滑りっていうのは余分なものを削り取っていく作業なのかな、とも思いました。 上体はかぶせ気味で常に同じ角度を保つようにといわれましたが、これは前後のバナナシャープとしてとらえてみました。 しかしながら、 板のトップでのとらえが少ないので回転が遅れ気味となり 下に落とされポールをくぐるのが遅れている、とのこと。私は最近はコア意識(を足下で圧を受けること、と解釈しており、 どうやらその結果、足下に圧が集中しすぎてトップのとらえが少ないようです。 この点について、オレンジターンとポールの関連をどうとらえたらよいか研究中です。また、ポールでお習字ターンを試す余裕はなかったけど、どうなるか面白そう。 面白くなってきたのにシーズン終わりなのがくやしいです。来年に期待します。 ポールレッスンでもTOK先生のレッスンが役にたっております。 ありがとうございました。』

 “ぐびぐび”さん,レース...楽しかったようで良かったですネ!(^ ^) 
 ポールでも一般スキーでも,やはり“基本の基本”は「外向傾」だと,私は思っています。お入りになったスクールのポールレッスンでも,どこかの組織の理論など無視して,私と同じ事を述べておられるようで安心しました。(^ ^)(^I^) 

 何もしないで圧がくるのを待ってみたら、今のはよかったとほめられた..
.⇒よくゲートトレーニングで速く滑ろうとするために,何かをしようと身体を動かし過ぎる人を見かけますが,結局は「落下エネルギー」を素直に使ったほうが速い!!!...ということに気づくのですネ!(^ ^)。
 
良い滑りっていうのは余分なものを削り取っていく作業なのかな..?.⇒良いことに気づかれましたネ!(^ ^) そうなんです!!! スポーツに限らず,何でもそうだと思うのですが,入門したての頃はいろいろと雑念が入ったり,迷いがあったりして,やらなくてもいいことをいろいろやってしまうものです。でも,次第に慣れてくると,「アア...これは要らないんだ...」,「ハァー...そうかァー...コレも要らないのか?!...」と,不必要なコトを捨て去ることができるようになります。そうすると,「ホントに必要なモノはコレだけだったのか?!?!」...ということに気付きます。コレこそが私のいう“枯れた滑り”なのです。“枯れる”...というと,なにか「エネルギーやパワーが無いみたい...」と思われる方が居られますが,けっして決してそうではありません。“達人”の滑りは無駄が無く,静かな中に芯があるのです。“太極拳”のようですネ!(^ ^)
 
板のトップでのとらえが少ないので回転が遅れ気味となり 下に落とされポールをくぐるのが遅れている、とのこと。私は最近はコア意識しており、どうやらその結果、足下に圧が集中しすぎてトップのとらえが少ないようです...⇒SLとかGSLなど,レースの種目にも寄りますがターン前半の入り方に問題があるのかもしれませんネ。コアを意識するのはイイのですが,これは滑りのターン円弧が大きく,滑りに余裕があるときほどその効力を発揮します。SLのように円弧が小さい時は「縦の直滑降」や「コアライン」はそれほど意識しない方が良いでしょう。それよりも,レースで効果があるのは,「スキーのたわみをイメージしたラインを描くこと」です。どういうことかと言うと,外スキーが圧を受けて“たわみ”が生じますが,その“たわみの円弧”に沿ったラインを描いて滑って行くイメージを大事にするのです。SLなどではサイドカーブのある,Rの小さいスキー板を使うことが多いのですが,「外スキーへの圧の集中量」,もしくは「エッジングの量」を調整することで,セットされたゲートとゲートの間に想定される理想の滑走ラインに合せた“たわみ”を作り出すことができるようになります。このようなイメージができるようになれば,ターン前半からスキーの捕らえがしっかり行なわれ,下に落とされてしまうことも少なくなります。
 
ポールでお習字ターンを試す余裕はなかった...⇒コレができるようになれば,きっとタイムも早くなるでしょう。ガンガンと滑っている感じではなく,スゥイーッ...スゥイーッ...スゥイーッ...スゥイーッ...というような感じでの滑りなります。私に言わせれば“ステンマルク”などは多分このような感覚があったのではないか?!...と思っております。彼の滑りはまさに筆先の“命毛”で雪を探り,しかもカッターナイフのように静かに優しく,斜面にシュプールを刻んでいたのです。(^ ^)(^I^)
 ポールレッスンでも“フィーリングスキー”がお役に立てたようで本当に嬉しいです。良かったですネ!(^ ^)(^I^)


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☆ June.25  2005  Saturday  晴れ(東京→白馬)

  今先ほど,東京から白馬に戻って来ました。東京を出た時の気温が新宿で33℃。そして甲府で34℃。そしてさらに松本では35℃...と,北西に進むに連れて気温が高くなっていました。白馬は...33℃でした。フェーン現象なのでしょうか?
 さて,そういうことで,今日の教師日記は オ・ヤ・ス・ミ ...とさせて頂きます。
 申しわけありません...。(=_=;)




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☆ June.24  2005  Friday  晴れ(東京)

 今朝は東京の都心から UP date しています。今朝目が覚めたときには少し雲が広がっていましたが...9時過ぎには陽が射し始めました。(^ ^) ホント,梅雨はどこに行ったのでしょうネェー???
 今夜は都内某所で, jpSKI.com 会員の方との「東京オフ会」です。梅雨の合い間...“スキー”の話でうっとうしい気持ちを晴れやかに!!!...というつもりだったのですが,絶好のビール日和になったかな?ハッハハハハ……(^ー^)

 さて23日から25日まで,管理人の【TOK】は東京出張です。
 行き先から UP date できたらしたいと思いますが,時間が不規則になると思いますのでよろしくお願い致します。
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 今日はCANADAキャンプに参加いただいた,三人のお仲間...“K”さん,“S”さん,“U”から,帰国直後にいただいていた e-mail の紹介です。

 
『  こんばんわ。成田で解散して、無事、家に到着しましたのでご報告します。
今回のカナダは、様々な年代、性別の人達が集まって、共通の趣味であるスキーを通じて知り合えたことに感謝しています。また、スキーだけではなくカナダの文化、習慣など自分の知らない世界を体験できたことも大きな収穫でした。来年も、こちらの条件さえ整えば今回のようなキャンプに参加したいと考えていますのでその際は宜しくお願いしますm(_ _)m。』

 『  ...8時ごろ家に着いて、夕飯を食べているところです。今回のツアーとても楽しかったです。いろいろなコースを楽しめたこともそうですが、自分で考えていた滑りイメージ、及び、感覚ががらりと変わり、スキーがまた楽しくなりました!今度は他のメンバーも連れて八方に行きますね。』

 『 ...5日間のスキーレッスン、本当にありがとうございました。スキー技術への考え方が大きく変わったのは勿論のこと、初めて海外へ旅行したこと、様々な人と出会えたことなど、本当に実りの多いカナダツアーでした。まずは、無事帰宅できましたので、お礼と併せて報告させていただきます。』

 みなさん e-mail ありがとうございます!!!
 CANADA...楽しかったですネ!(^ ^)(^I^) で,私が一番感じたことはこのツアーでも,年齢とか性別の違いを超えた「スキー仲間としての交流」があったことです。特に最近は社会情勢が変化して,同じ世代の人達との交流はあっても,年代を超えた交流はなかなかありません。
 今の日本は「経済優先の考え方」が極度に進み,政治だけにとどまらず,スポーツや文化的なことにさえも「利益や効率優先」の考え方が浸透し,その論理が取り込まれて,どことなく「精神的な落ち着き」が少なくなって来ているように思います。私たちの生活様式もデジタル的な考えが多くなり,「YesかNoか?」,「有るか無いか?」,「良いか悪いか?」...といった両極端なことを考えることが多くなって,どこか無機質的になってきているような気がします。このような社会では,「適度」とか「白黒の中間のグレー」...ということが忘れ去られがちです。つまり,「程々...」という「中庸的な考え」は排除される傾向にあるのだと思います。でも,私はこの「中庸」にこそ人としての面白さがあり,潤いがあるのだと思っています。「○か×か?」といった考えでは,二種類のタイプの人間しか存在しなくなり,多種多様な考えの存在は否定されてしまいます。
 実はCANADAツアーでも,私はこの「程々」とか「中庸」とか「色々」...ということを思ったのです。 e-mail にも
「...様々な年代、性別の人達が集まって、共通の趣味であるスキーを通じて知り合えたことに感謝...」と書かれているように,こういった様々な人達との交流の中から,○×だけでは無い,「中庸的な思考」が芽生える機会が多いと思うのです。同世代の人たちだけ,同じ生活タイプの人たちだけとの交流からは,このような幅広い様々な価値観があることに出会う機会が少ないと思います。そしてさらに,「...今回のカナダは、スキーだけではなくカナダの文化、習慣など自分の知らない世界を体験できたことも大きな収穫でした...」とあるように,そのような様々な人との交流の舞台となった地域そのものが異国...ということも大きな意味のあることでした。「異国の中の世代の異なる日本人」...というシチュエーションは,さらに味わい深い「色々」を映し出してくれるからです。(^ ^) このようなツアーでは,これらの「色々」...が「あの人は私と違う...」という形で感じられます。普通は「違う...から受け入れられない...拒否...」ということになるのですが,所が外国だけに,外国の人たちとの違い...に比べれば,同じツアー仲間のその違い...は納得できる部分を包括していて,受け入れが可能なのです。おなじ国民...という意識もあるのでしょうが,白から黒の幅広い領域の内のどこかの部分に,その人の存在する場所を見出すことができ,そのような生き方を容認できる...と言うことなのです。「違いのあることが不快だから拒絶」というのではなく,「ほのぼのとした違いの認め合い」が生れてくるのです。約一週間...同じツアー仲間としての外国での生活は,世代を超えたこのような“様々な生き方の面白さ”を私たちに味あわせてくれたのでした。(^。^)(^ ^)(^I^)(^ー^)(^.^)
 そして,CANADAスキー...やはり極めつけは「スキーの楽しみ方の質が違う!!!」ということでした。日本なら絶対に「立ち入り禁止!!!」と大きな字で立ち入りを制限されるような斜面でも,「自己責任において滑走OK!」なのです。このようなコースでは,「整地斜面だけしか通用しない技術は,もはや“技術”としての意味をなさない!!!」ということが良く分かります。こういう自然豊かな大きなゲレンデを滑ると,チマチマとした滑りをしている自分はいったいナンなんだろう?という気持ちになります。
「スキー技術への考え方が大きく変わった...」,「...自分で考えていた滑りイメージ、及び、感覚ががらりと変わり、スキーがまた楽しくなりました!」...という e-mail は如実にこのことを表していると思います。
 “スキー”そのものも本当に楽しかったのですが,それと同時進行した“心の通い合い”も素晴らしいものでした。この日記を書いていて,またCANADA...行きたくなりました!!! ホント,たのしい一週間でした。みなさん本当にありがとうございました!!! (^ ^)(^I^)


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☆ June.23  2005  Thursday  曇り(白馬)
 昨「雨」こそありませんが,いかにも“梅雨空”...といった感じの白馬の朝です。
 でも,天気予報によると,この雲も夕方には取れ始め,陽が射すとか...。そして,明日から一週間ほどは「晴れ時々曇り」...だそうです。ホント...「空梅雨」っぽい今年の6月ですネ!

 さて今日から25日まで,管理人の【TOK】は東京出張です。
 行き先から UP date できたらしたいと思いますが,時間が不規則になると思いますのでよろしくお願い致します。
 今日は“Do”さんからいただいていた e-mail への返事です。

 『 【TOK】先生、こんばんは。連絡が遅れましたが、某Xスキー場にてテクニカルプライズの検定を受けてきました。結果は・・・ダメでした。不整地大回りで板が外れて転倒してしまいました。その後は頭の中が真っ白で整地中回りも弧が小さすぎて74点。他の種目は全て75点を取れましたが。。。
 先生のレッスンの際に問題だった不整地小回りはかなり深く硬いコブでしたが上手く滑れました。教えて頂いた息を吐きつづけるあの感覚深いコブでかなりの威力を発揮しました。ただ、整地大回りやフリー滑走で75点以上の点を出せなかったのが残念です。側で見ていた友人曰く、「直滑降が足りないから迫力に欠ける滑りだった」とのことです。まだまだ切り替えから直滑降が自分の滑りになってないみたいです。来週月曜日に某Aスキー場でテクニカル検定があるのでリベンジしてきます。今週末の土日でもう一度先週のレッスンを復習して臨みます。来週こそ合格を報告できる!?・・・します。』

 “Do”さん,こんにちは!  e-mail いただきながら返事が遅れて申しわけありません。(-_-;)。
 今シーズン挑戦された,「テクニカル受験」のことについてのお便りでした。この時は残念ながら合格きなかったのですが,この経験が活きて,その後再チャレンジで見事合格されました!!!。
 さて,コブの斜面で...息を吐きつづけるあの感覚...⇒これは確かに効果があります。ほとんどの方はコブ以外でも,ターンのマキシマム時に「息」を止めたり,「ウッ!!!」という風に踏ん張ったりしがちです。でもこのような動作は,身体の硬直を生んでしまい,運動の流れが止まったり,急激な角付けが起こったり...と,滑らかな運動とはかけ離れた滑りを誘発してしまうのです。滑りの最中「つぶやき」を入れたり,「ハーハー...」と息を吐き続けることによって,身体の緊張が無くなり,コブの急激な圧変化に付いていけるような筋肉の使い方ができるようになります。“Do”さんもこの効果が表れ,硬くて深いコブでもイイ結果が残せたようで良かったですネ!(^ ^)
 整地大回りやフリー滑走で…迫力に欠ける滑りだった...⇒ということですが,この「迫力に欠ける滑り」...についてはちょっと注意が必要です。それは“迫力”をどうとらえるか?ということなのです。辞書によると…この“迫力”...以下のような意味があるとのことです。
 
dynamism=力強さ,活力,大きな[激しい]変化
 compelling=人の心をつかんで離さない,説得力のある
 forceful=力にあふれた,強力な,有力な,効果的な
 powerful=強い,強烈な,強壮な,効能がある,よく効く,効果的な,なるほどと思わせる,勢力がある
 formidable=恐るべき,恐ろしい,身のすくむような,畏怖(いふ)させる...

 さて,“スキー”における,特にテクニカル検定における“迫力”とはどんな意味で使われたらいちばんピッタリ来るのでしょうか? 私の感覚では,この中の“
powerful”がもっとも適した言葉だと思います。この中の“強い”という意味には,どんな条件を滑ろうとも一本筋の通った安定感を感じさせるスキーができる人...ということが含まれています。また“なるほどと思わせる”ということには,「他人を納得させられる,裏付けのあるテクニックを披露できる」...という意味が含まれていると思います。身体そのものの動きがある...とか,圧変化が急激でが運動が素早い...ということはテクニカル受験での“迫力”とはあまり関係ないと思っています。与えられた斜面とスキーヤーがどうマッチングし,そこに絶妙な“ハーモニー”を奏でられるか?が大事だと思います。もちろん,滑走スピードは,“強い”,“なるほどと思わせる”...という意味で,速い中でできるに越したことは無いと思いますが,それも程度問題だと思います。よく最近,スキーのテクニックを評価する言葉として「動きがある,無い」...というようなことが言われますが,これなどはもう一度その言葉の意味を考え直すことが大事なのではないかと思います。
 この後,別の検定でみごと「テクニカル合格」となり,その時も e-mail いただきました。それには...「前回失敗した不整地大回りが一番点数がよく 『一番安定して迫力があった』と友人の言葉がありました...」と書かれていました。キット,“powerfulな迫力”ある滑りをされたのだと思います。(^ ^)(^I^) おめでとうございました!!!
 今日は“Do”さんの e-mail から“迫力”の意味を考える良い機会をいただきました。ありがとうございます。



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☆ June.22  2005  Wednesday  曇り(白馬)
 昨夜から今朝にかけて,少し雨が降りました。でも,その雨も8時頃には止み,薄日が射し始めた白馬です。
 さて,すっかり気づかないで居ましたが,昨日は“夏至”だったのですネ!(^ ^)
 で,この夏至の日と,冬至の日...“キャンドルナイト”という企画というかイベントがあって,昨日はその催しに個人参加した【TOK】でした。この企画...知っている人は多いのかもしれませんが,「電気を消して,スローな夜を...」ということで,夜の8時から10時まで,2時間だけ灯りを消して過ごそう...というものです。今年で3年目を迎えるそうですが,けっこう多くの方が参加したみたいです。
 インドに行った時も,電気事情が良くないので頻繁に停電がありました。でも,停電でローソクの下でいろいろ過ごしていると,現代文明の「物質主義の行き過ぎ...」が見えて来るような気がしました。昨日も同じようなことを考えながら,ローソクの灯を見つめていた【TOK】でした。(^I^)
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 今日は“Uri”さんからいただいた e-mail をご紹介いたします。

  『  “Uri”といいます。TOKさんのページは参考にさせていただいているのですが、どうにも感覚がつかめません。僕の滑走感覚と心がけている事を書きますので、TOKさんからアドバイスがもらえればと思ってメールいたしました。
 まず滑り出しなのですが、両足を斜め前に重心からずらすというか離して動かします。それと同時に足を軽く伸ばしてエッジで雪面に引っ掛けてやります。(これは気持ち的になので、エッジがかかってないかもしれません。)その後は足の力を抜くような感じでやると、足元というか少し前方に帰ってきます。その後は、先の文と同じことの繰り返しですべるのですが、重い雪では最初の滑り出しがなくなってしまうのではないかという心配と、足の力を抜いても帰ってこないのではないかと思うのですが?その根拠は、少し前にTOKさんのページを見てTOKさんのゆうDOターンのほかにLETターンと言うのが書いてあったので、オレンジターンのつもりで踏んづけてターンしてただ単に抜重したら戻ってこないし、ターンが始まらないしといったことがあったからです。今の技術がそのときより進歩しているものかどうかも、そのような状況に再びならないとわからないためとても困っています。心がけていることは、上体は谷を向いていて板に遅れないように腰を意識的に前に押し出すようにしています。
 あとは、1ターンの始まりは板の上に重心があって板がロックされている状態から少し開放して斜め前方に放してやることと、足の力を抜いて雪圧にあまり対抗しないようにして、よってくる板を重心の配下になるようにすることです。それと、今のターンは1ターンですぐ疲れることはないのですが、ふと気づくと内腿がつります。というか中腰の姿勢がつらくなります。雪圧が逃がせないのではないかと思っています。それはイコール雪圧をクロスオーバーに使えてないということになるような気がします。返信のほどよろしくお願いします。』

 
“Uri”さんこんにちは!  e-mail 拝見いたしました。
 先ず,滑りだしで「両足を斜め前に重心からずらす...」ということですが,【Letスキー】の場合は,こういう動作は行ないません。両足を重心から離す...という感覚そのものが【Doスキー】なのです。【Letスキー】では,スキー板とスキーヤーの身体が一緒になって斜面を移動して行きます。すると雪の圧がやって来て,自分の身体を支えている「支点」を中心にスキー板を回そうとする力が働くのです。この時スキーの前後差が活きたり,サイドカーブが活きたりしてスキーが回転し始めるのです。“オレンジターン”の場合でも,オレンジを踏みつける意識ではなくて,オレンジを土踏まずの辺りに保持して斜面移動して行くことで,雪からの圧でオレンジがギュゥーッと縮む意識なのです。踏んづけてもオレンジは縮みますが,それではジュースは雪のほうに出て行ってしまいます。むしろ,雪からの圧を受けてオレンジがつぶれ,そのジュースは身体に掛かって来る意識がだいじなのです。“フィーリングスキー”の項を初めからもう一度じっくりご覧いただければ,その辺の事をご理解いただけると思います。(^ ^)
 また,角付けの切り替えの時ですが,おおむね“Uri”さんの考えておられる方法でよろしいと思います。(^ ^) ただこの時注意して欲しいのは,「少し開放して斜め前方に放してやる...」時に「圧」感覚を全く無くしてしまわない...ということです。つまり完全にゼロ状態に「抜重」してしまうのではなく,圧を感じながら減じて行く感覚が大切なのです。“ON−OFF”のような電源の切り替え感覚で抜重をしてしまうと,その後は必ず必要以上の「加重」現象が起こり,滑りが不安定になってしまいます。
 「内股がつる...」ということですが,これは多分【Doスキー】感覚で滑っておられるからだと思います。雪を探る,雪からの圧を感じ取って滑る...という滑り方をされるようになれば,普通の人が普段どおり滑っていれば,「筋肉がつる」ということは,まずあり得ない,と思います。中腰...つまり「中間ポジション」で滑っておられるようですが,この場合でも,「雪の圧とのやりとり」...ということができるようになれば,決してその姿勢が辛くなる...ということはありません。おそらく中間ポジションで【Doスキー】をされているのがその原因だと思います。
 
“Uri”さんの滑りは,“フィーリングスキー”を実践されることで,驚異的に変わる気がします。これまでの【Doスキー】から【Letスキー】に脱皮されることがそのポイントだと思います。ぜひこのオフシーズンに“フィーリングスキー”を熟読され,ひと皮向けた“スキー”を体験して欲しいと思います。(^ ^)(^I^)


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☆ June.21  2005  Tuesday  晴れ(白馬)
 今日も相変わらずイイ天気の白馬です。夏にしては気温がやや低くいのですが,山の感じはすっかり“夏山”の気配です。昨日は夕日がきれいでした。家のベランダから約30分...沈み行く陽の光が雲を照らす様子を見つめていた【TOK】でした。海と山...条件は違いますが,サイパンの海に沈んで行く太陽を想い出していました。
 サッみると,なんだ単なる夕日か...と思うのですが,その表情...「刻々変わっていく雲の形と,それを照らす夕日の織り成すドラマ...」みたいなものが感じられました。
 普段の生活の中の,どこにでもある風景なのですが,それを“ひとつのドラマ”...という風に観れた自分にビックリしたのでした。(^ ^)(^I^)
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 今日は中東のシリアでご活躍の“Nori”さんからいただいた e-mail をご紹介いたします。

  『  初めまして。TOK様のHPを楽しく見させていただいているファンの一人です。私は現在、仕事の関係で中東のシリアという国に在住していますが、日本にいる時からHPを見させていただき、大変楽しくまた参考になる情報を頂いておりました。このような日誌を毎日アップされ続けているTOK様の努力と文才には感服するばかりです。
 さて中東というと砂漠と灼熱の太陽というイメージがありますが、実際には地域によってかなりその様子が違います。特に現在私が在住しているシリアや隣国のレバノンの地中海に近い地域では、日本にも匹敵するような降水量があり、山岳部では相当の降雪量があります。先日もベイルート(レバノンの首都)からダマスカス(シリアの首都)に戻ってくる途中で大雪に見舞われ、車のタイヤ(当然ノーマルです)が滑って、かなり難儀をしました。その際の道路の周りの景色は、冬の長野や新潟のような感じでした。
 このように降雪にも恵まれているため、比較的経済的に豊かなレバノンでは本格的なスキー場もいくつかあり、結構賑わっているようです。今の時期にベイルートに行くと、スポーツ店ではかなり豊富にスキー用品を置いています。(ヨーロッパから輸入品)。また値段も日本よりかなり安いように思います。先日も、私が日本で使っていたのと同じモデルのスキーブーツが200ドルぐらいで売っておりました。(日本では多分、5万ぐらいします)。こちらに滞在している間に一度スキーにもトライしてみたいと思いつつ、遠く中東からTOK様のHPにアクセスさせていただいています。
 多分私のように、海外から貴殿のHPにアクセスされている方もいらっしゃるのではないでしょうか。今後も(大変とは思いますが)楽しく参考になる情報の提供をよろしくお願いいたします。』

 
“Nori”さんこんにちは!  e-mail ありがとうございます。 この e-mail は,中東まではまだ距離がありますが,丁度私がその近くの「インド」に行く直前にいただいたものですが,返事が今になってしまいました。その後お変わりなくお過ごしでしょうか?
 さて,シリア...今世界の目が注がれている「イラク」の西隣の国ですが,その影響などは無いのでしょうか? まったく無い...とは言い切れないと思いますが,気をつけてご活躍いただきたいと思います。
 さて,“Nori”さんが仰るように,中東の地域というと「砂漠と灼熱の太陽」のイメージがありますが,実は25年ほど前,1979年のイラン革命で帝政が廃止される以前,当時のイラン国と長野県スキー連盟とは“スキー”を通じた交流があったのです。私は行けませんでしたが,スキースクール先輩の十数人はイランでスキー指導をして来たことがあります。(^I^) その交流も革命後は途絶えましたが,あのエリアでもけっこう雪が降る...という事は知っておりました。緯度的には「ベイルート」や,私がこの冬スキー指導で訪れたインドの「カシミール」,それに日本の「八方」などはほとんど同じ...と言っていいでしょう。
 ベイルートではスキー用具が売られていて,価格も日本で買うより安い...ということですが,“Nori”さんも“スキー”を楽しむ余裕などおありになるのでしょうか? 今年は滑られたのかな?あるいはお仕事が忙しくて,ホームページで滑った気持ちになって,エネルギーを高めて居られるでしょうか? いずれにしても,私のホームページの記事が“Nori”さんのように,海外や“スキー”を楽しめない環境に居られる方に,少しでも「滑っているような気持ち...」を提供できているとすれば本当に嬉しいことです。特に“Nori”さんは中東の「火薬庫」と言われているような所でのお仕事です。すこしでも気持ちが安らぐようなナニか,をこのホームページから感じ取って頂けることは私の望外の喜びです。
 これからも皆さんにとって,「楽しく,参考になる情報」を,私なりの観点からお伝えしたいと思っております。
 “Nori”さんも時々は「白銀の世界」を頭に描きながらリラックスされ,お仕事に最善を尽くされるよう,お祈り申し上げます。
 このホームページを続けていることの意義について思いを馳せることができました。ありがとうございました!!! 



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☆ June.20  2005  Monday  晴れ(白馬)
 昨日夕方から夜にかけて,少し降雨がありましたが...少し雲が掛かっているものの今朝はまた“晴れ”の白馬です。
 週間天気予報によると,明日も日中は晴れ,それ以降も曇り空は続くものの,この週末も晴れの予報が出ています。ことしはひょっとすると“空梅雨”で終わるんでしょうか?木々や草花からエネルギーを貰うのを楽しみにしている私としては,すこし彼等に気の毒なのですが...。(=_=;)
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 今日は“Tam”さんからいただいた e-mail のご紹介と,それに対する私のコメントです。

 『  TOK先生 はじめまして...毎日、HP拝見させて頂いております。八方が大好きで、毎週滑りに行っています。レッスンをされている先生はゲレンデでよく拝見いたします。現在、八方の2級を目指しており先シーズンの結果は、総括65点、他64点でした今シーズンも挑戦するつもりでおります。
 最近の先生の日記を拝見する中で「縦の直滑降」という言葉がでてきますが縦の直滑降をターンの何処の部分で入れるのかイメージが湧きません。普段滑っている中で、スキー仲間から「切り換えの所で直滑降を入れるように?」と言われるのですがこれだ!という滑りができません。よろしかったら先生のHPの中で「縦の直滑降」をもう少し詳しく教えて頂けたらと思います。
 それと、もう一つ教えて頂きたいことがあります。小回りが、どうしても上手くいかないのです。いろいろな方からイメージを聞いてみてはいるのですが、ピン!とくるイメージに出会えていません。検定の時のビデオを見たら上半身は、上手くフォールラインを向いているのですが、足がバラバラで無理やり振り回しています。どのようなイメージで滑ったら良いのでしょうか?よろしくお願いいたします。』

 
“Tam”さんこんにちは!返事が遅れてごめんなさい。(=_=;)
 「縦の直滑降」...ですが,結論から言うと,ターン指導期からターン中盤にかけて意識します。これはなぜ意識するのか?というと,エッジを立て過ぎないで滑走性を良くすること,またターン後半に大きなポテンシャルエネルギーを貰って回転性を高めること...という二つのことが目的です。
「切り換えの所で直滑降を入れる...」のは,私は“斜めの直滑降”と呼んでいるもので,“縦の直滑降”とは違うものです。どう違うかは簡単に説明できませんので,恐れ入りますが「検索」で調べてみてください。ただ“縦の直滑降”で言えることは,この様な意識での滑りは相当滑りこんだ人が使って効果のある技術だ...ということです。技術に,良いとか悪いとか,あるいは上の技術下の技術...といったことはありませんが,ターンの舵取りに余裕が出るようになってから試してみると,その良さというか効果が分かります。2級受験...という当面の目的からすれば,無用の技術と言っていいと思います。ですから,もし2級合格を目指しておられるなら,まず基本的な舵取り,そして角付けの切り替え...といった基礎をしっかり学ばれることをお勧めいたします。
 「小回りがうまくいかない...」ということですが,これも2級合格するのに求められる要素ということで言えば,切れのある必要は全くありません。あればあるに越したことはありませんが...ズレズレでも小回りのリズムが刻めて,円弧が中回りより小さめであればOK!です。それには二つの大事なポイントをしっかり守ることです。その一つはターン後半に,「上半身と下半身の間に“90度近いネジレ”を作る」...ということです。この時上半身はしっかりフォールラインを向いていることが大事です。二つ目は,その“ネジレ”を解放するやり方です。この時の簡単なイメージは,「【TOK】流スキーレッスン」の中の“小回りを引くターン意識で行うには?”で説明してありますので参考にして下さい。この所で説明している“引く引くターン”などもお役に立つと思われます。いずれにしても,「小回り」ほどイロイロな滑り方がある種目はありません。けっして技術選で使われているような「カービング小回り」だけを目指さないよう,注意した方がいいでしょう。「
足がバラバラで無理やり振り回しています...」ということは,かなり【Doスキー】的な動きをされているのだと思います。“フィーリングスキー”の項を一回熟読され,「雪の力で回る...」ということを学ばれると,もっともっと楽に“スキー”が楽しめると思います。
 シーズンが終わってからのアドバイスで申しわけありませんでした。ぜひ来シーズンは小回りもクリアされて,2級合格されることを祈っております。(^ ^)(^I^)



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☆ June.19  2005  Sunday  晴れ(白馬)
 “梅雨入りした”とは言え,サッパリその感じがしない白馬です。(^ ^) 今日もイイ天気です。夏空のような雲が広がっています。
 新潟地方では「少雨」がたたって,農作物に影響が出始めた...とのニュースが聞かれました。このところ,まとまった雨が無いので,植物には打撃が多いのでしょうネ...。(=_=;) 夕立でもザァーッと来てくれるとイイのですが...。そういえば,今日夕方は「弱雨」...となっていますので,少しは「雨」...期待できるかな?(^ ^)
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 今日は“Ika”さんからいただいた e-mail のご紹介です。

 『  TOK先生 キャンプ、NZ同窓会ほんとに楽しかったです。有難うございました。CD着きました。グッキーの滑りの華麗な事、惚れ惚れします。自分の滑りが情けなくなります。少しでも近づきたいです。
 1月11日(火)大雪が積もっていた日、常設レッスンに入りました。深雪滑れないし。暴走するし最悪でした。私のレベルでスランプなんて言ったらいけないでしょうが、全然ダメでめげていました。膝も手首も痛いし、ちょっとスキーをお休みしようかなと思っていました。その後、膝、手首の痛みが和らいできたので、この土日行ってきました。ホームゲレンデにしている小さな湯沢パークスキー場でしたが、明らかにスムースに楽に滑れるんです。深い新雪も引くターンで滑れました。自信復活で楽しかったし、疲れませんでした。いつも滑っているところだから、違い、上達がわかりました。
 やっぱり、先生の言われている八方のスケールの大きさ、そこを滑りきる技術とは?なんだなと考えさせられました。短い箱庭みたいなコースでだけで滑っていてはダメですね。と言うことで、サヨナラキャンプ申し込みました。よろしくお願いいたします。』

 
“Ika”さん e-mail ありがとうございます。
 グッキーの滑り...本当に今ビデオを見ても,本当にうまい!!!...と思います。ぜひオフシーズンのイメージトレーニングにお役立てください。(^ ^)
 さて,“Ika”さんとはこの冬数回ご一緒させて頂きました。その回毎の上達振りは目を見張るものがありました。この e-mail を頂いた時は1月下旬で,まだその途上にあったときだと思いますが,深雪...ひょっとすると斜面の大きさにのまれて,落下を忘れて「回したい病」が頭をもたげたのでしょうか?(^ ^) でもニュージーランドではヘリスキー...本当に楽しまれていましたから,そんな筈は無いのですが...。ホームゲレンデで気持ちに余裕があれば大丈夫だった...という事はそうだと思います。やっぱりスランプだったかもしれませんネ!?(^ ^) 
 私は基本的にスキー場の大きさやスケールは「技術習得」の上ではそれほど大きな影響を与えるとは思っていないのです。どのようなスキー場でも,課題やテーマをどう見つけ,それをどうクリアするか?という気持ちの方が大事だと思っています。距離が長い短いとか,急だ緩い...というような斜面の条件を利用して学ぶこと...これもひとつの方法で大変役に立つことです。ですが,一昨日,昨日と“意識の集中”についてお話させて頂いたように,どんな距離だろうと,あるいは斜面だろうと,その斜面で雪から伝わって来る“情報”に意識を集中することができ,感じて滑ることができるようになれば,その滑り方は斜面条件がどのように変わっても応用が効くと思っています。特に“フィーリングスキー”ではそうです。
 箱庭のようなスキー場をメインゲレンデとして滑られていた方々の中に,素晴らしい選手となって育ったスキーヤーがたくさん居ます。例えば日本ではワールドカップで活躍した「海和選手」がそうですし,世界でもその様な例はたくさんあります。もちろんこの様な小さなゲレンデやスキー場で基本的な技術を習得されたら,その技術を大きなスキー場で試してみて,その成果を味わうことは必要です。ただ,上達する...ということに限定するならば,必ずしも「大きなスキー場」である必要は無いのではないか...そう思っています。
 小さくても味のあるスキー場で技を磨き,スケールの大きいスキー場でそれを試してみる...これが私の理想のスタイルだと思っています。
 来シーズンは,これを実行に移してみたい...そう思っている【TOK】でした。(^ ^)(^I^)



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☆ June.18  2005  Saturday  晴れ(白馬)
 天気予報が当たって,今朝は夏空のような天気です。晴れです!!!。これから曇り空になりそうですが...。
 さて,昨日は仕事で,大町⇒松本...と行って来ました。
 その往復の道路...北アルプス山麓側の通称,“サラダ街道”のルートで行って来ました。皆さんの中にも,キットこの道を通ってスキー場を行き来された方も居られると思いますが...。このルート...安曇野盆地の西の高台に位置していて,結構景色がイイので,ドライブしていて気持ちがイイのです。メインルートの国道148号線よりも距離そのものは長いのですが,信号と走行車両...特に大型車両が少ないので,結局所要時間も少なくなります。
 安曇野の俯瞰の景色を楽しみながら,そしてエネルギーを頂きながらのドライブでした。(^ ^)
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 昨日の「教師日記」を読まれた“Nak”さんから e-mail をいただきました。今日はその e-mail についてのコメントです。(^ ^)

  『 TOK先生初めまして。“Nak”といいます。いつも教師日記楽しみにしています。私も某スキースクールでスキー教師をしています。教師になってけっこう長くなりますが、先生のホームページをみるようになって参考になることが多く、その要素を言葉は変えながらレッスンに応用させてもらっています。実際のレッスンでも役に立つことが多く助かっています。ありがとうございます。
 ところで、昨日の教師日記で、エネルギーを集中させるのにも二通りのやり方がある、という風に書かれていましたが、この中の空ろな目についてちょっと意味が飲み込めません。空ろな目で集中する、ということは見えるエリア全体に焦点を当てるということなのでしょうか。集中するということと、焦点をあてるということとが同じだとすると,ぼやけさせて焦点を当てる、というのも変な感じがするのですが...。申しわけありませんが、お教えいただければ助かります。これからも教師日記、楽しみにしていますのでよろしくお願い致します。』


 “Nak”さんこんにちは!早速の e-mail ありがとうございます。(^ ^)
 同じスキー教師としてご活躍とのこと...そして私のこの教師日記が,少しは“Nak”さんのレッスンのお役に立っているようで,嬉しく思います。私の考えがもしお役に立つのでしたらドシドシ使って欲しいと思います。それが私の喜びでもあります。(^ ^)(^I^)
 さて,「空ろな目」についてのご質問ですが,読み返してみると少し分かりづらかったかな?と反省しております。一点集中のことを説明させてもらうのに,「凸レンズで光を集中させる」という風に,視覚的に焦点を当てる例を引かせてもらいました。そのため,「空ろな目」では,「ボケたら焦点は合わないだろう...」という誤解を与えてしまったかもしれません。私が述べたかったのは「“視覚”だけでなく,“五感”全部を使っての集中...」という意味だったのです。凸レンズを使った時のような「光の集中」をイメージすると,確かに「目」という“視覚”での集中になりますが,目をうつろにして“視覚”での集中度を少なくし,他の“感覚”...例えば“触覚”での集中を増やして行くと,身体の動きはどうなるだろう?...ということなのです。“視覚で感じる”から“触覚で感じる”という風に,“五感”の感性を鋭くする方向に「意識集中」を変えてみたらどうなるんだろう?ということです。「空ろな目」では「視覚の感度を下げ,触覚の感度を上げる」ということなのです。ですから,ご質問の「ぼやけさせて焦点を当てる...」というのは,「目による視覚の焦点をぼけさせ,その代わりに足裏や脚で感じる触覚の感度を上げる」ということです。
 ご理解いただけましたでしょうか? 言葉足らずで申しわけありませんでした。(=_=;)



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☆ June.17  2005  Friday  曇り(白馬)
 昨日は朝は少しだけ明るかったのですが,結局一日曇り空の白馬でした。...で,今朝は朝のうちは雲があったものの,8時半現在は陽が当たってきました。(^I^) 天気の上では“晴れ”と言うべきでしょう...(^ ^)(^I^) 天気予報も今日これから雲が取れ,明日一杯は晴れ!!!という予報になっています。
 週末...土曜日はイイ天気になりそうです。
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 今日は,“Yoshi”さんから頂いた e-mail のご紹介です。今シーズン3回...キャンプにご参加頂きました。ありがとうございました。(^ ^) 

  『  TOK先生 キャンプでレッスンしていただいた“Yoshi”です。あのキャンプでの教えを消化しようと、妙高、先日は旭川のカムイで滑り込みました。以前はすぐ疲れてしまって体がほぐれた頃にはだいぶ疲れが来ているありさまで、滑り込みなんてできなかったのですが、かかと荷重のおかげでウォームアップ、トレーニング(楽しみながら)、クールダウンなどということができるようになりました。わたしにとってはすごい変化で、一緒に滑った友人も驚いていました。
 今日はカムイでの体験をご報告したいと思い、メールさせていただきました。先生が「空ろな目」と呼ばれているものについてです。キャンプの後何度かトライしてはみたのですが、滑り出した途端に忘れてしまったり、途中で思い出しても滑っている最中のせいか、目の切り替えができませんでした。ところがカムイでの2日目の午後、急斜面をロングターンで滑っている途中で思い出してやってみたところ、できました。しかも(ここからが本題なのですが)空ろな目にした途端、音で言えば耳栓を取ったときのようにものすごい情報量が、雪面から板を伝わって足から脳へと押し寄せてきました。キャンプで先生が「スキーで雪面を読む」ということを強調されていたと思うのですが、そのときまでは本当には理解できていなかったのだと悟りました。
 以前からクルマの運転のときに、横からの飛び出しを防ぐために、周辺視野をめいっぱい広げて、目の前に焦点をあわせない見方をときどきやってました。速読法でも文字に焦点を合わせず、本全体が視野に入るような見方を勧める流派があります。さらに連想すると、禅では、目を完全につぶってしまうとかえって邪念が起こるので半眼にします。わずかな例に過ぎませんが、そこから考えてみますと、「空ろな目」の状態は意識の検閲を受けずに、外界の情報がダイレクトに体(脳)に入ってくる状態なのかもしれません。意識は常に何かに向かっての、何かについての意識ですが、「空ろな目」にすることでその志向性が随分弱まるということでしょうか。理論的なことはともかく、スキーの下で起こっている出来事がありありとわかる感覚は初めての体験で、感動しました。ありがとうございました。』

 
“Yoshi”さん e-mail ありがとうございます。
 かかと荷重のおかげでウォームアップ、トレーニング(楽しみながら)、クールダウンなどということができるようになりました...⇒“荷重”というのを,自分から「押し付ける」という意味の“加重”と区別して,そこを“支え”とする感覚があれば,“かかと支点”になりますので,スキートップ部分で雪の圧を感じるという感性が磨かれます。その結果,“Yoshi”さんが仰るように,スキーをしていてもそれほど疲れなくなる...ということになるのです。...でも,お友達にもその違いが分かるような滑りをされるようになったということは凄いことですネ!(^ ^)
 さて,カムイでの体験...良かったですネ!(^ ^)(^I^) 音で言えば耳栓を取ったときのようにものすごい情報量が、雪面から板を伝わって足から脳へと押し寄せてきました...と言う表現は,まさにその実感を正直に表している言葉だと思います。
 大自然の胸に飛び込んで身を任せ,純真に心を開くと...“Yoshi”さんがお感じなったような“情報”の存在が分かるようになるのです。このような感性を磨くのに,ほとんどの方は少なくとも数週間は掛かるのですが,“Yoshi”さんはこれまで,「車の運転」や「禅体験」をとおして“空ろな目”的なトレーニングをされて来ていたために,その感覚がスゥーーッと入って来たのだと思います。意識集中には二つのやり方というか方法があるようです。ひとつは,凸レンズを使って太陽光を絞り対象物に照射させるように,「ある箇所を定め,そこに焦点を合わせる様な意識で集中する」ことです。もうひとつは,カメラのレンズの焦点をわざと広げてぼやけさせ,周囲全体に意識を分散させることで,逆に「その周囲全体に気が配られる状態を作ること」です。前者の場合は視野が狭くなる分,奥行きの深い集中ができますが,周りのことが見えなくなります。後者の場合は奥行きは浅いものの全体に注意が行き渡ります。そして注意が散漫になるか?と言えばそうではなく,全体の中で「特に際立っていること」がより鮮明に感じ取れるようになるのです。前者がエネルギーを向こう向きに照射する感じなのに対して,後者は全体の中の特徴ある事柄が鮮明になり,向こうからこちら側向きのエネルギーとなってやって来る...という感じなのです。
 言葉を換えていえば,エネルギーを集中させるのにも二通りのやり方があって,ひとつは【Do】的なエネルギー放射であり,もうひとつは【Let】的なエネルギー受容とも言えるもので,“探り”の意識とも関連していることだと思います。“エネルギー”を気功の“気”ととらえれば,“気”を送ることと,“気”をもらう意識の違い...というような見方もできます。
 こうやって考えてみると,ターンに必要な「圧」の向きだけでなく,それよりももっと深遠な「気」のやり取りを身体で感じながら“スキー”を楽しむこともできる...そんな気がして来ます。(^ ^)(^I^)
 こう考えると,“スキー”って本当に奥が深く,そこには“スキー道”があることを思わないわけにはいきません。
 “Yoshi”さん...今日は頂いた e-mail から,こんなことを考えるヒントをいただきました。ありがとうございました。(^ ^)

 さて,”Dr.N”さん!!! どう思われますか? 久しぶりにご意見拝聴したいのですが...。(^ ^)(^I^)



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☆ June.16  2005  Thursday  曇り(白馬)
 昨日は朝の内は雲が多かったのですが,10時頃からその雲が取れ始め,結局イイ天気になってしまった白馬でした。(^I^)
 今朝も,朝早くはウッスラと白馬の山が見えていましたが,次第に雲に覆われてきました。前線が日本列島の南に下がっているので,ここ白馬はその前線の影響はあんまり受けず,今日は曇りで,明日また晴れの予報が出ています。でも,オホーツクの寒気が入ってきているせいでしょうか,気温は結構低いです。
 今朝はなんとなく散歩がしたくなって,朝7時前に家を出て,約40分近くを歩き回りました。途中でこの様な花を見つけました。朱色が鮮やかで,“エネルギー”をもらった気分になりました。(^ ^)(^I^)
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 今日は福岡県の“Tada”さんから頂いていた e-mail への回答です。ホントに遅くなって申しわけありません...。2005シーズンには間に合いませんでしたが,次のシーズンにぜひ役立てて欲しいと思います。(^ ^)

  『  TOK先生、初めてお便り差し上げます。福岡の“Tada”と申します。突然のお便り、不躾の段、どうぞお許し下さい。ホームページを拝見しては、いつも目からウロコの思いをしております。素晴らしいページを見せていただいてホントに有難うございます。
 今回は先生にお尋ねがあります。今年で3回目の準指検定を迎えます。種目の何か一つがダメというわけでもなく、全体としてまだまだそのレベルに達していないのが実際のところだろうと思っています。でも今年は少しいいようなので、現在、鋭意、寸暇を惜しんで練習に励んでいるところです。ところで、長年、腰が回り悩み抜いている小回りについての質問です。谷回りから、ニュートラルポジションをとる際、その方向は板の向いてる方向でいいのでしょうか?…ニュートラルは板の方向に作りつつ、そして肩、胸、腰はあくまでもフォールラインに正対というかんじでいいのでしょうか?…どうぞ宜しくお願い致します。』


 “Tada”さん...返事が本当に遅くなって申しわけありません。(=_=;)
 さて,「小回り」に付いてのご質問ですが,小回りの滑り方は本当にいろいろあります。昔の「ウエーデルン」から始まって,「ピボット系」...そして,「ヒネリ系」...はたまた「カービング系」Etc.等,本当に多様です。
 ご質問は,「ターンの後半での腰の向きは...?」ということですネ? 「ウエーデルン」や「ピボット系」の時には,確かに「腰から下をフォールラインに向けたままにして置く...」ということが言われました。これは,テールのズレ幅がトップのそれより多く,切れよりもズレ主体だったからです。ですが,当時もスラロームの選手でタイムの速い人は,どう見てもいわゆる“腰の回る滑り”をしていました。スキースクールでは,「腰は回すな!!!」としつこく言って教えていた時代に...です。(^I^) ですが,腰はスキーの向いている方向に向いているのに,肩の線はフォールラインに正対していたのです。ではどこで上半身が捻られていたか?というと,それは実は“ウエスト部分”だったのです。つまり,彼らは腰はスキー板に正対,ウエスト部分がネジられ,そして肩の線はフォールラインに正対...というフォームを作っていたのです...というか,そういうフォームができるようなイメージでスキー操作をしていたのです。この様な当時のSL選手の滑り方は,今のカービング時代の「カービング要素の小回り」に見られる滑り方と共通しています。ですから,ご質問の,「腰が回り、悩み抜いている小回り...」というお悩みは無用!!!...と考えてイイと思います。
 スキッディング要素の小回りでは,「腰もフォールラインに正対」する率が高くなるが,カービング要素が多求められるシチュエーションでは,「腰は回ってスキー方向に向き,ウエスト部分から上部はフォールラインに正対」する割合が高くなる...ということです。要は,どういう小回りをするかでそのフォームは変わってくる...ということです。しかも,その人の骨格や筋肉のつき方などの身体的特性や,これまでの運動履歴によって,その程度は微妙に違って来るので,みな同じ形やフォームにはなり得ない...ということでもあります。
 結局は,どういう斜面をどういう目的で小回りで滑り降りるのか?ということで,腰が回ったり回らなかったりする...ということになります。滑り方はひとつではない...ということですネ!(^ ^)(^I^)



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☆ June.15  2005  Wednesday  曇り(白馬)
 今日はいよいよ「梅雨」を思わせる天候になりました。(^ ^) 長野県の地方新聞によると,「雨不足で植物や野菜が打撃...」というようなレポートをしていました。
 なにごとも,「〜し過ぎ...」はいけませんが,ほどほどは欲しいものですネ!?(^ ^)
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 今日は,「スキーは7年ぶりだった...」と仰る“Ogu”さんから頂いた e-mail のご紹介です。(^ ^)

  『  【TOK】先生 フィーリングスキーでお世話になりました、“Ogu”です。このたびは何から何までお世話になりまして、ありがとうございました。久しぶりのスキーでしたが、大変楽しく過ごすことができました。今回のキャンプをスタートに、一生スキーを楽しむつもりです。さらに、八方尾根に行ったのは今回が初めてでしたが、そのスケールの大きさ、雄大さにとても驚きました。また機会がありましたらぜひ、皆様と一緒に滑りたいです。そのときには、少しは上手になった滑りを披露できればなお良いです(笑)
 それでは、お体に気をつけてがんばってください。ホームページを楽しく拝見させていただきます。』

 “Ogu”さん...あの節はこちらも楽しくスキーレッスンをさせて頂きました。ありがとうございました!!!。(^ ^)(^I^)
 さて,今日この e-mail をご紹介したのには少し理由があります。実は昨日,あるスポーツ・アパレルメーカーの“H”さんとお話しする機会がありました。“H”さんは,
「今,閉塞しているスキー場は本当の“サービス”を提供していない...。スキー指導員は多いが真の“スキー指導者”は少ない...」というようなことをお話されていました。この言葉は私の胸にビーンと響きました。スキーの本当のサービス...“スキーの楽しさ”に誘ない,その素晴らしさを経験していただこうと務めている教師はどれほど居るのだろうか?。指導員は居ても,指導者は少ない...ということの意味はナンなんだろう?
 “Ogu”さんにご参加いただいたキャンプは,大雪の中でのレッスンでした。私はいつものように“フィーリングスキー”を中心としたレッスンをさせて頂きました。このキャンプで,「かかと支点で行けば自然に“バナナシェープ”になるんだ!!!」ということに気付かれ,お上手に滑られていた“Ogu”さんの滑りは今も覚えています。今,ビデオを引っ張り出して再び拝見しましたが,“タテッコ”急斜面での大回り...身体の動きが雪としっかりマッチングしていて,雪との会話を楽しまれているのが分かります。本当に楽しそうです。(^ ^) 
 そしてその後,お帰りになって,上のような...「大変楽しく過ごすことができました...一生スキーを楽しむつもりです...」というお言葉をいただきました。本当にありがたいことです。スキーをしていて足が少々プルークスタンスになる...とか,ひざが割れた,前傾になり過ぎた,ズレている...というようなことよりも,もっと大事な,ホントに大事なことがある...ということを“Ogu”さんの e-mail は語っておられます。それは,スキーヤーの皆さんに“技術”よりも“楽しみ方”をお教えするスキー教師の姿勢でもありますが,それと共に,「スキーヤーお一人おひとりの気持ちの持ち様」も大事だということです。それぞれのレベルレベルで,それぞれの持っているスキー技術で,十分に雪の世界を楽しむことができるのです。技術偏重になり,雪と接する面白さや楽しさを脇に置いてしまっている今の指導員は,そのことに気づくべきです。そして,生徒さんもうまくなり技術的に向上することもさることながら,「今この段階でもっともっと貪欲に楽しむことはできないだろうか?」という気持ちを持たれることも大切だと思います。
 このことをもう少し考えれば,“H”さんの仰る,「“サービス”を提供できるスキー指導者」は確実に増え,さらにスキー人口も増えて,スキー場が少しは活性化すると思うのですが...。
 そして,“Ogu”さんのように,「一生スキーを楽しむ」人も増えると...。(^ ^)(^I^)



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☆ June.14  2005  Tuesday  晴れ(白馬)
 今日も,梅雨とは無縁...そんな感じの白馬です。(^ ^) 前線が南の下がっているようで,ここ白馬は大陸の高気圧圏内にあるようです。ですから,気温もけっこう低目で,昨日は少し肌寒いほどでした。今朝の気温...部屋の中で18℃です。湿気も無く,しのぎやすい日が続いています。(^ ^)
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 今日は“Naka”さんから頂いていた e-mail への返事です。本当に遅くなって申しわけありません...(=_=;)

 『
 TOK先生へ こんにちわ。年末にお世話になりました“Naka”です。すてきなビデオありがとうございました(^^) まだ3週間ほど前なのに先生の声がとても懐かしく思われました。今でもちゃんとしゃべりながら滑ってますよ(^^) 先生、今滑っている中で疑問になっていることいくつかを教えください。
 @コブを滑る場合、SPをトウピースあたりにするのですが、きりかえてからどうしてもスキーが浮きぎみになってしまいます。 そうすると、SPでの探りができずにRPで急激に受けとめることになります。コブをこえてすぐにぐっとスキートップを下げるように、SPで探りにいくとよいのでしょうか?ただ、それを意識しすぎると、キーキャスターにのれずに前に行きすぎるようになってしますのですが。
 AコブはAキャスターもコアーも意識せずに滑ってますが、どちらかの意識を持った方がいいのでしょうか?
 B深雪を小回りで滑ったのですが、SPはやはりトウピースあたりにするのがいいのでしょうか?もう少し前の方がいいのでしょうか?というのは探りにいったときにトップがもぐってしまうことがあるんです。コアーRPというかんじで滑った方が良かったのですが、どんなもんでしょう。
 Cコアーを意識して急斜面を大回りで滑るととても気持ちいいです。ただ、コアーのときにどうしてもキーキャスターの転がりが少し浮き気味になって転がっていないときがあります。そうなると斜面の荒れにとられることもあります。これってやはりだめですよね。
 お忙しいときにすいません。よろしくご指導ください。


 “Naka”さんこんにちは! お元気ですか? 返事が遅れてごめんなさい。(=_=;) 本当ならシーズン中に返事ができると良かったのですが...。
 さて,@のコブでの小回りについてですが,整地でもコブでも,小回りの場合は角付けの切り替え...つまり“クロッシング”の後すこしだけ,スキーのトップが雪面から少し浮く時間があります。この時にスキーがフラットになり,上半身と下半身の「ネジレ状態」が「戻され状態」になり,スキーの方向が次の向きに向き始めるわけです。クロッシングの後,直ぐにセンサーポイントSPで次の捕らえが始まる...というわけではありません。ですから,「
スキーが浮きぎみに...」というのは,ある瞬間感じられる感覚なのです。大回りや中回りではあまり浮く感覚はありませんが,小回りではこれがありますから,それを容認するつもりで滑られたらイイと思います。センサーポイントSPでの雪面の探りは,早いほうが良いに決まっていますが,小回りのターン特性上,角付けを切り替えたら瞬時に直ぐに!!!...というのは無理ですから,下半身が戻ってくるまでの“間”を楽しむ感覚を持たれたらイイと思います。(^ ^)
 Aコブの滑り方にはいろいろあります。最近流行の「バンクを滑る...」とか,あるいはモーグルのように「コブの頭から頭を狙って...」とか,さらには「溝から溝へ...」等などいろいろです。どのように,あるいは,コブのどこを滑るか?でイメージや意識も違ってきます。ただ,私は“生涯スポーツとしてのコブ”...ということを考えていますので,そのような目的のためには次のことが大切だと思っています。それは,「コブでも丸い円弧を描いて滑る意識を持つ...」ということです。つまり,コブをバランスを乱す要素が多い斜面...という風にとらえ,その中でいちばんリスクの少ない滑り方はどういう滑り方か?ということを考えると,そのような答えになってしまうのです。急激な方向変換をできるだけ抑え,できるだけ前方に進んで雪からの抵抗を横からではなく,できるだけ縦方向から受けよう...ということです。コブでどうせバランスを崩すのなら,横方向にではなく,前後方向に崩そうということになります。ですから滑りのイメージは“キャスター”あるいは“お習字ターン”のイメージが強くなります。(^ ^)
 B深雪での小回り...斜度や雪の深さによって,微妙な感覚は異なるとは思いますが,私の場合,先ずはセンサーポイントSPを意識しながら斜面を落ち行きます。この時,斜度が急ならコアラインは意識しなくても良いのですが,斜度が無いときは,このコアラインを意識した方が落下が楽に行えます。「
探りにいったときにトップがもぐってしまう...」これは当然のことです。この“探り”があるからこそ,スキーのトップが雪に押し返されて雪の中から表面に向かって押し上げられるのです。この「探りに行った時の“もぐり”」こそが,まさに深雪を滑るときの“命”なのです。(^ ^) これが無い人の深雪滑走は「暴れ」に等しいものとなってしまいます。
 Cコアに引き続けられている...という意識があれば,キャスターが浮いてしまう感覚は,あまり無いと思うのですが...。一回だけコアに引かれるのではなく,引き
続けられる...ということが大事です。この「続けられる」という気持ちがあれば,斜面移動が止まらなくなりますから,キャスターも雪の抵抗を受け続けられ,転がり続けられて,斜面の荒れが気にならなくなります。

 シーズンが終わってからのアドバイスで申しわけありませんが,オフシーズンの間にイメージを膨らませて,ぜひ来シーズンお試し下さい。
 では,また...。(^ ^)(^I^)




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☆ June.13  2005  Monday  晴れ(白馬)
 梅雨入りしたと思えないほどのイイ天気が続いています。(^ ^) 天気予報では,明日も昼まで晴れの予報が...。それにしても,写真を見ると,「夏の白馬」そのものですよネ!(^ ^)(^I^)
 さて,今年の夏はどんな天候になるのでしょうか? 暑い夏かな?それとも冷夏? でも,夏は夏らしく,暑いほうがイイかな?(^ ^) 
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 今日は“Yab”さんからのお便りを紹介いたします。二回分です。(^ ^)

 『 TOK先生 こんばんわ 白馬17時発で0時過ぎに無事帰り着きました。スキー場が近い方には何もそこまで・・・と思われるかもしれませんが、距離のハンディがあるほど滑りたい欲求もたかまるようです。さて、先生に教わるのは3回目なのに覚えの悪い生徒で申し訳ありません。スキーを始めるのが遅かったせいか、2本目の板からもうカービングでエッジに乗るのに慣れていたせいでしょうか、どうにも『ずれる』スキーは気持ち良くないし押しずらすのに脚のチカラが必要で疲れるので、巧くずれに乗ることが出来ませんでした。カービングは傾けるだけで板が曲がって行ってくれるので圧に耐える(体重を支える)だけで良いと感じていました。今回のレッスンを受けても中回り以上のターンではやはりズレに乗るよりエッジに乗るほうが気持ちよかったりします。(^_^;) でも小回りはうまくいったときは踵で乗っていって板を滑らす感じが、板で雪面をこそげるような嫌な感触ではなくす〜〜と滑らかに進んでいく、例えれば滑らかな床面を精度の高い球体が静かに転がるような感触がありました。対して中回り以上は板で雪面をこそげるような嫌な感触があります(+o+)
 今回のレッスンで感じたことをもっといろんな雪面で試したいのですがいかんせん、宮使えの身で次の予定が立たない状況です。しかたがないので、HPを参考にしながらいろいろ思考しようと思います。「雪上に立つだけがスキーじゃない!」と天邪鬼になって(^_^)』

  『 TOK先生 こんばんは、この土日は正月キャンプ以来のスキーに行っていた為CDが届いたのに気がつかず、ご連絡が遅れました。申し訳ありませんでした。先ほど、上越の○○より帰ってきたばかりでまだ、視聴出来ていませんが、ちょっぴり見るのが怖い気もします。TOK先生に教わった意識(イメージ)の持ち方で自分の
滑りがどう変わっていったのか、変わらなかったのか・・・
 さて、キャンプ後の初スキーとなった○○ですが、深雪でツリーランが楽しめるところと聞いて行ってきました。いままでは苦手だった深雪も、フィーリングスキーで雪の声を感じるように、雪とけんかしないように滑ることを意識すると、すこしは滑れるようになった気がしました。あくまで、気だけかもしれませんが・・・(^_^;) では、またお会いできる日を楽しみにしています。』


 
“Yab”さんこんにちは! お元気ですか? 返事が遅れてごめんなさい。(=_=;)
 さて,ご自宅が信州から遠いということですが,その分「熱の入った滑り」ができると思います。近くに居るほうが,「いつでも滑れる...」という安心感みたいなものがあって,結局しっかり楽しめていなかった...ナンていうことがよくあります。
 『ずれる』スキーは気持ち良くないし押しずらすのに脚のチカラが...⇒ということですが,ズレに乗っていく感覚で滑れば,自らの力で「押しずらすこと」は必要なくなります。ですから,あながち「ズレのスキーが疲れる...」とは言い切れないと思うのですが...。要は「カービングは“迎え角”が少ない状態で雪からの圧をうけること...」なのに対して,「スキッディングは“迎え角”が大きい状態で...」ということなのです。どちらもズレというか,斜面上を移動して行くのに変わりは無いわけで,違うのは「その向き」だけだと考えれば,「ずれる」ということの意味がもう少しお分りいただけると思います。(^ ^) カービングはズレ幅が少ないもの,スキッディングはズレ幅がカービングに比べて多いもの...という感覚です。私も“Yab”さんと同じように,実は小回りよりも中回り,大回りのズレ幅が少ないターン感覚が好きです。ハッハハハハ……(^I^)
 
小回りで...滑らかな床面を精度の高い球体が静かに転がるような感触...⇒この様な感覚で滑られたというのは良かったですネ! コレこそが“Yab”さんご自身の言葉で小回りを理解した!!!...ということなのです。(^ ^) 教師の言葉をそのまま鵜呑みにせず,自分の言葉に翻訳することが大事なのです。翻訳できて初めて完全にご自分のものになった...とも言えるのです。(^ ^)
 
深雪でツリーランが楽しめるところ...⇒スキーの技術を覚えたら,いろいろな所を滑ってみることですネ! そうすることで本当に“技術”の意味が分かってきます。応用の効かない,あるいはいろいろなシチュエーションで滑れない技術は本当の技術じゃない...私もそう思います。(^ ^)
 
雪とけんかしないように滑る...⇒これこそが“フィーリングスキー”の求めるものです。この“フィーリング”...実は雪の上だけでなく,日常の生活の中でもいろいろ磨くことができるのです。一例を言えば,普段歩いている時の様子を足裏で感じるようにするのです。例えば,「畳の上を歩いている感触」と「カーペットの上を歩く時の感触」は違いますよネ? あるいは「革靴で歩いている時」と「スリッパで歩く時」とか...。このように,足裏からの情報をいろいろな感覚の違いとして読み取る練習をするのです。このことで,あなたの「足裏感覚」や「脚感覚」は確実に変わって来ます。こういった「違いを読み取る...」という“繊細さ”を養い“感性”を磨くことで,「雪と喧嘩しない滑り...」ができるようになるのです。(^ ^)(^I^)
 “Yab”さん,来シーズン...また機会がありましたらご一緒しましょう!!! (^ ^)



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☆ June.12  2005  Sunday  晴れ(白馬)
 一昨日,梅雨入りしたと思ったら,またたくまに「梅雨の晴れ間」...の白馬です。(^ ^) でも,ここ二日...少しだけでしたが「雨」が来てくれました。木々や草花の“緑”が一層鮮やかです。
  雲の合い間から,右の写真のような雪渓が見え隠れしています。なかなか趣があって楽しいです。(^ ^)
 この天候...明日昼ごろまでは持ちそうです。雨が降り出す前に,今日はどこへExerciseに出かけようかな?…そんなことを考えている【TOK】でした。(^ ^) 
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 今日は,“Sas”さんから頂いた e-mail のご紹介です。3回にわたって e-mail を頂いていますので。少し長くなりますが,今日は日曜日ですので,腰をすえてじっくりお楽しみ下さい!!! (^ ^)

1月上旬に頂いた e-mail ...
 『 ...3日間ご指導いただきありがとうございました。また、楽しい夜のミーティングではおいしいビールやら、食べ物やら本当に色々と、おもてなし頂き、ありがとうございました。この3日間は本当に楽しく過ごせ、また自分のスキーを見直すいい機会でした。帰り道車を運転しながらご指導いただいた事を思い出し、家に帰って自分なりに検証してみました。これまで2回のプライベートレッスンでは、あまりにうまく行きすぎていたようで、本来の問題点が良くわかっていなかったような気がしました。先生からご指導いただいた言葉を繰り返し、繰り返し思い出してみました。いただいた言葉を良く良く考えてみると、今の時点ではDoとLetの間をふらふらしていて、うまく使い分けができていないような感じです。どうしても板を強く踏みつけてしまうようで、板からのシグナルが体にあまり良く伝わっていないような感じでした。結果として前回よりも、SP、RPの感覚も悪く自分でも何かもやもやしてしまった感じが残っています。もう少し感覚筋を使う事に集中すれば、前回のようにできたのでしょか????先生から見て今回はどうだったのでしょうか?
 今回のキャンプでの収穫は、今までに自分で経験無い、とてもいい感触ですべる事ができたバーンが1つだけ有りました。それは粗踏みの新雪です。1本目の感覚はとてもよく、ついつい「おもしれー」と言葉を上げましたが、うそ偽りで無く、板が生きているようで、自分の力ではなく自然に内側に入ってくる感覚で、あの感覚だけはどこかにしまっておきたい感覚です。あと、小回りターンではありがとうターンを意識すると、雪に対してお礼を言うような気持ちで、雪面コンタクトがやさしくなるような気がしています。このターンをもう少し洗練させて見たいと思っています。
 今後は、基本的な部分の、雪からの力をうまく取り入れる事からもう一度調整してみたいと思います。この練習方法は、引く引くターンのプルークと向かえ角を意識したパラレルで調整してみます。
 あと、マテリアルについてですが、どうも○○社の板はあまりたわみがわかりにくいような気がするのですが、先生のテストでの感想はいかがでしょうか?先生の板をお借りした時の感じが良かったので、いっそう替えたほうが、より感性は高まるのでしょうか? 』 

4月中旬に頂いた e-mail ...
『 ...昨日はありがとうございました。あのあと、リーゼンコース滑りましたが、結構疲れており雨も結構降って着ましたので、いいイメージが崩れないよう早めに切り上げました。おかげさまで春スキーの楽しさがわかってきたような気がしました。また、早々にビデオ編集していただき拝見させていただきました。バナナ・・・繰り返し連呼されておりました。今回のビデオ編集はとてもためになりました。また、少し足りない部分が見えました。切り替えからフォールラインまでのバナナ姿勢、ターンの造り方、もう少し研究して、イメージつくりをしたいと思います。お習字はついつい、腰まで使ってターンしてしまいますので、イメージ修正してみたいと思います。安バナナと高級バナナの使い分け、はらいのイメージなどもう一度イメージトレーニングして、次回までには少し進化させておきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 』 

6月初旬に頂いた e-mail ...
『 こんにちは。いつも楽しみにホームページを見させていただいております。今シーズンは色々とご教授いただきありがとうございました。また、準・免許皆伝までいただいてしまって・・・・まだまだですので、本当に恥ずかしいばかりです。おかげさまで今シーズンは、これまでに無いスキーイメージの変化が色々有りました。先生のフィーリングスキーを1シーズン通して数回のキャンプでご一緒させていただいたのですが、それぞれ色々なイメージの持ち方で教えていただき、シーズンはじめのキャスターターンをはじめとして、コアに引かれるイメージ、お習字ターン、etc。先生に教えていただいたレッスンは、バナナシェープ等の滑走時の重心のイメージとつぶやきによるリズムなどの言葉のお土産が
いてきますので、とても多くのことをイメージでき、スキーをしてない今の時期にもレッスンの時に教えていただいたイメージを取り戻すことができます。他の方のレッスンを数々受けましたが、フォーム練習が多く、その時はいいのですが、再現性に乏しく、イメージが湧かないことが多かったので、また後戻りしてしまうような感じでした。先生に教えていただいたイメージとCDのお陰で、オフシーズンのイメージトレーニングもかなり効果があると思いました。
 来シーズンもまたよろしくお願いいたします。 』 

 
“Sas”さんとは今シーズン,本当にたくさんご一緒させて頂きました。初めから滑りのポテンシャルは高かったのですが,その滑りに別の要素...「雪の圧で回してもらう...」という【Letスキー】がおできになるようになられました。そして,ご努力の甲斐あって念願の資格試験にも合格されました。ひと皮もふた皮も剥けられた“Sas”さんでした。
 
2回のプライベートレッスンでは、あまりにうまく行きすぎていた⇒プライベートレッスン...ということもあり,イメージが沸いても短時間しかそれを実践する時間がありませんでした。そのため,表面だけをサラッート通り過ぎるようなレッスンになっていたのは否めません。その時はおできになっていた感覚が残っていたとしても,実際身体がそのように反応するための充分な実践練習が少なかった...ということだと思います。ですから,DoとLetの間をふらふらしていて、うまく使い分けができていない感じ...があったのだと思います。
 
感覚筋を使う...確かに,雪面からの情報を感じよう,感じようとすることは,身体の素直な反応を作り出す上で非常に役に立ちます。若い人や【Doスキー】に慣れている人は,どうしても“感じる”ことよりも,“する”ことに意識が行き,結果を求めすぎてしまうのです。“Sas”さんは,以前のプライベートレッスンでは,結果を考えずに,素直に私の言うことに反応してくれましたので,結果としての動きが良かったのだと思います。ですが,その後,「うまくできたハズ...」という気持ちがどこかにあり,その結果としての“形”を求めすぎて,その“因”となるイメージとか意識がおろそかになってしまったのだと思います。
 雪に対してお礼を言うような気持ち...
⇒イイ言葉ですネェー!!!(^ ^) まさに,この様な心境で“スキー”ができれば,雪と身体のハーモニーがバッチリ取れて,最高のパフォーマンスができると思います。このような気持ちの中には,「大自然に生かされている!!!」というような“感謝”の気持ちがありますから,宇宙の大いなるエネルギーは“Sas”さんの大きな味方になってくれるのです。(^ ^)(^I^)
 
マテリアルについて...⇒ある程度のイメージが沸き,意識もできているのに雪の抵抗をもらえない...うまく滑れない...という時はマテリアルを変えてみることも大事です。スキーヤーのパワーに対するスキー用具のパワーが合っていないと,ハーモニーがうまく取れないことがあるからです。お買いになる前に,他の人の用具を拝借して試してみるのも良いことだと思います。
 お習字は...⇒“Sas”さんのビデオを今,また拝見しましたが,やはり筆の“腰”付近まで使っています。もう少し「穂の先」で滑る意識を持つと,軽いタッチのスキーが可能になると思います。(^ ^)
 
つぶやきによるリズムなどの言葉のお土産...⇒この“つぶやき”...本当に大事なことです。お土産...どころで無く,準指や正指検定では,「コレこそが命!!!」と言ってもイイと思うほどです。以前にも何回もこの“つぶやき効果”については触れておりますが,皆さんももしスランプに陥ったらこの“つぶやき”...思い出してみてください。必ず救われると思います。(^ ^)(^I^)
 再現性乏しい...⇒「形」や「フォーム」といった“果”にこだわるとそうなります。そうではなく“果”をもたらしてくれる“因”を見つけることが大切なのです。オフシーズンにCDやビデオをじっくり観て,その“因”を探す練習をしてみてください。このことはスキー教師になる上でもキット役に立つと思います。(^ ^)

 では,来シーズン...今度は同じ「スキー指導者」として,互いに切磋琢磨しましょう!!!
 今シーズンはどうもありがとうございました!!! (^I^) (^o^) (^I^)




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☆ June.11  2005  Saturday  曇り(白馬)
 今朝は曇り空の白馬です。...信州も“梅雨入り”が宣言されました。でも,明日の日中は“晴れ”予報ですが...。(^ ^) これからしばらくジメジメした天気が続くことになりますが,気持ちだけは“スキーシーン”を思い出しながら,明るく行きたいものです。(^ ^)(^I^)
 ところで,梅雨入り前の昨日,この春初めてジョギングをして来ました。ひざにショックを与えすぎないようにしようと,ジョギングはできるだけ止め,Bikeやインラインをして来たのですが,昨日はどうしても走りたくなって,約40分姫川沿いを走って来ました。今朝,少し下半身が重い気がしますが,やっぱり,走るのも楽しいですネ!(^ ^) 
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 今日は“Oo”さんから頂いた e-mail のご紹介です。“Ooz”さんとは今シーズン数回のキャンプでご一緒に滑らせて頂きました。その度ごとにポイントをつかまれ,本当に上達されました。(^ ^) “Oo”さんからは,二回にわたって e-mail を頂いております。

 
『  ○○キャンプと△△キャンプに参加しました“Oo”と申します。○○キャンプのCDですが、私が一週間ほど留守にしている間に届いていました。ありがとうございます。これからもう一度自分の滑りを分析してみることにします。また、△△キャンプありがとうございました。前回のキャンプの後は、「キーキャスター」に乗っていくことと、切り替えで「Aキャスター」を意識して滑っていましたが、「軸」の意識が薄くなっていました。今回は、「軸」、特に私の場合は、「SP」「RP」を明確に意識することの大切さを改めて実感しました。やはり一回のキャンプ参加で吸収しきるのは無理だったようです。今回のキャンプに参加して良かったです。
 そういえば、昨日部屋を片付けていたらメルツェンでお会いした宮下征樹さんが、大学生に誌上レッスンしている記事を見つけました。滑りの連続写真が載っており、自分なりに「SP」「RP」を探してみました。小回りでは「ひざ」、中回りでは「腰」、大回りでは「肩」にRPがあるように感じました。また、「軸」をしっかりと見ることもできました。
 今後は、「コア」「SP」「RP」に加えて「バナナシェイプ」を意識していろいろな斜面を滑っていこうと思います。
 二週間ほど仕事が続き次のスキーは、一月末となりますが、それまで「壁によりかかる」練習と「CD」を見てイメージを高めておくことにします。』

  『 △△キャンプに参加しました“Oo”と申します。キャンプのCD届きました。12月のときよりも、少し滑りが滑らかになった印象を持ちました。ご指導ありがとうございました。二月初旬には、フリーで滑りに行くので、その時には、キャンプの時のことをイメージして、滑ろうと思います。それから、一昨日、いろいろとあってテクニカルプライズを受検しました。結果は×でしたが、年に一度くらいは、自分のすべり点数化してはかってみるのも良いかと思いました。良い感覚で滑れたものは、点数もそれなりに出ていました。破綻したものもそれに応じて・・・・。来年も機会があれば受けてみようかと思います。また、検定を受けてみて今年の目標としていた、「さまざまな雪を滑る」ことで自分のすべりを磨いていくことの大切さも感じました。
 それから、この間何人かの方にスキーを習う機会がありましたが、安定した滑りや流れるような滑りをされる方の感覚を聞いてみると、・「かかと支点(重心)」 ・「足裏から動き始める」 ・「オーバーエッジを避け落下していく時の圧を受け止めていく」 ・「スキーとともに体も移動していく」イメージを持って滑っている方が多かったです。... 』 


 “Oo”さん,こんにちは!お元気でしたか? “Oo”さんには今年は数回のキャンプにご参加頂きました。その時々のビデオを,今また新たな気持ちで拝見しました!!!。イヤァー回を重ねるごとにその滑りが変わっているのが分かります。ビデオって本当に参考になりますネ!(^ ^)
 最初のキャンプでは“フィーリングスキー”ってどういうこと?感じるって?イメージする?ってナニ?...というお気持ちがどこかにあったのだと思います。ほとんどの人がそうなのですが...。(^ ^) そして,二回目のキャンプになって【TOK】のイメージや意識ってこういうことなんだ!!!...という風に理解できる様になられます。そして,三回目くらいで,「コレはこういうこと,アレはああいうこと...」という風な分析ができるようになられ,“フィーリングスキー”の意味をご理解いただけるのが普通です。(^ ^)(^I^) 私のレッスンを初めて受けられて,いきなりその意味が分かって,滑りがガラッと変わった!!!...という方が皆無とはいいませんが,ほんの一部の方に限られます。その様な方は本当に長い間,「滑れども滑れどもうまくならない...」という“プラトー現象”に陥っていた人だけです。ほとんどの方は“Oo”さんのような過程を踏まれます。(^ ^) でも,センサーポイントSPとか,レシーブポイントRPとかの意識が芽生えられ,雑誌やビデオを見て,その中に「軸」が観える様になったことは,“Oo”さんの視点が変わってきた...ということの証拠であり,滑りが確実に変わって来ている...ということを如実に物語っていることでもあります。(^ ^) “スキー”に対する観る目が変わって来たということは,自分の意識が変わって来た...ということであり,ご自分の滑りをその方向に変えようとする強い意志が働くようになるからです。強い意志が働くようになればゴールはすぐです。(^I^)
 テクニカル受験されたのですネ? 結果は残念でしたが,年に一度,ご自分の力量をポイントに換算して評価してもらう...ということもスキーライフを楽しむ上で良いことだと思います。(^ ^) そして,いろいろな“様々”に気付くことだと思います。
 
安定した滑りや流れるような滑りをされる方の感覚を聞いてみると、・「かかと支点(重心)」 ・「足裏から動き始める」 ・「オーバーエッジを避け落下していく時の圧を受け止めていく」 ・「スキーとともに体も移動していく」イメージを持って滑っている……これらの言葉は,私も全く同感です!!!。その様なフィーリングを持っておられる指導者の方に教わるチャンスがあった“Oo”さんは,恵まれていた...ということが言えると思います。ホント良かったですネ!(^ ^)(^I^)
 これからオフシーズンが始まりますが,キャンプのビデオを見ながらイメージトレーニングに励んでください。
 今シーズンは,本当にありがとうございました!!! (^I^) (^o^) (^I^)




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☆ June.10  2005  Friday  晴れ(白馬)
 今朝もイイ天気の白馬です。...でもこの天気,今日夕方から崩れ始め,いよいよ梅雨に入る感じです。梅雨入り前のひと時...じっくり春の一日を味わっておきたいと思います。
 さて,ニュージーランドから雪の便りが届きました。この週末11日からOpenのスキー場が結構たくさんあります。
 Mt.Hutt はすでにOpenしました。Coronet Peak も Remarkables も,この週末には人工雪の斜面がOpen予定らしいです。すっかり“冬モード”のニュージーランドです。(^ ^)
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 さて,今日は今年のニュージーランドキャンプについてです。
 一昨日,昨日とこの打ち合わせがあり,昨日は教師日記をお休みとさせて頂きました。(=_=;)。 多くの方からこの夏のニュージーランドキャンプについてご質問を頂いております。それぞれ e-mail でのご質問にはお答えしておりますが,今日は私のこのキャンプに掛ける意気込みをお話させていただきたいと思います。(^ ^)
 昨年は8月から9月に掛けて,“Mt. Dobson”をメインゲレンデとして2週間のキャンプを行ないました。この2週間のプログラムに,14名の方にご参加頂きました。その様子は「04ニュージーランド通信」に載せてありますのでご覧下さい。(^ ^)
 さて,その後皆さんからいろいろなご意見を頂きました。「夏休みのとりやすい“お盆”の頃にも企画して欲しい...」というご意見や,「ドブソン以外の降雪量の多い所や,観光も合わせてできるような場所も設定して欲しい...」というご要望でした。それを受け,今年は8月初めから9月にかけて【TOK】がニュージーランドに常駐し,日本からおいでになる皆さんとご一緒に滑れるシステムにいたしました。(^I^) 「05NZキャンプ」にも情報が載っていますので参考にして下さい。基本的にはコースを@からGコースに分け,
7/30(土)出発のコースを第一回目のキャンプとしました。@からCは観光地,“WANAKA”を宿泊滞在先とし,トレブルコーンスキー場でご一緒に滑ります。DからGは昨年と同じ“Mt. Dobson”の“Fairlie”が宿泊滞在先となります。
 どのコースも土曜日に日本を出発し,8日後,翌週の日曜日に日本に帰って来るスケジュールとしております。土曜の午後6時過ぎに日本を出ますと,日曜日の朝にはニュージーランドのクライストチャーチに着きます。そこで【TOK】やスタッフが皆さんをお出迎えし,その後車で宿泊滞在先までご案内します。途中観光地などに寄り,ニュージーランドの大自然を楽しんで頂きます。月曜から金曜日まで5日間はスキー三昧の日々が続きます。(^ ^) 土曜日は@〜Cのコースは一日掛けてゆっくりWANAKAからクライストチャーチまでドライブを楽しみます。D〜Gのコースは土曜日の午前半日もスキー滑走が可能です。その後荷造りをしてクライストチャーチまで移動します。土曜の夜はクライストチャーチの美味しいレストランで解散Partyを予定しております。そしてあくる日,日曜日の朝早くクライストチャーチからオークランド経由で日本に向かいます。そしてその日の夕刻,日曜日の5時頃日本着となります。
 モチロン,ニュージーランド滞在中のこの期間は【TOK】がレッスンだけでなく,食事やミィーティングなどもご一緒に過ごさせて頂きます。もし,「強風」などの影響でスキー場がクローズになった場合でも,【TOK】が皆さんをいろいろな観光地にご案内させて頂きます。スキーだけでなく,【TOK】とのコミュニケーションを深め,同じスキー仲間としてのお付き合いをさせて頂くこともニュージーランドキャンプの特色のひとつだと思っております。(^ ^) 
 @〜Cの“WANAKAコース”は“オフピステの宝庫”でもあります。基本技術あるいは基本イメージを使ってどうオフピステを楽しめるか?!...今から楽しみですネ!!!。ある人に言わせると,ヘリスキーをしなくても大自然をしっかり楽しめる!!!...ということです。です,一応8/20(土)〜 8/28(日)のコースCではヘリスキーを予定しております。(^ ^)
 DからGの“Fairlie”コースは,【TOK】のレッスン+ゲートトレーニング(ポール練習)も行ないます。日本ではなかなかできないハイスピードの快感!!!...この機会にぜひ,「競技スキーの面白さ」も体験されてはいかがでしょうか? “Ski Journal スーパーG”でお馴染みの佐々木一哲こと“itte2”がお手伝いさせて頂きます。またさらに8/27(土)〜 9/4(日)のコースに,昨年大好評だった,マウントクックエリアのヘリスキーをすることに決定いたしました!!!。(^ ^) ヘリスキーは天候に左右されますので,いつ飛ぶか?という日にちは決まっておりませんが,キャンプ5日間の内,晴れてヘリスキー可能な日...ということでご了承いただきたいと思います。
 今回のニュージーランドキャンプは,この春の“CANADAツアー”に比べると参加料金が高くなっております。これには三つの理由があります。ひとつは「航空料金が高いこと」です。カナダの時の3倍近い料金なのです(=_=;)。二番目はスキー場でレッスンを行なう時に“Lesson Fee”及び“Hill Fee”を現地に支払わなければならないのですが,その料金が高いのです。でも今回は,決まりどおり支払いますので,堂々と“【TOK】レッスン”ができますので,ご安心下さい。(^ ^) 三番目は滞在先の食事が三食付きだ...ということです。普通のツアーではほとんどの場合,食事抜きの価格設定になっています。これはこれで食べる楽しみもあっていいのですが,毎回々々となるとさすがに,「何を食べようか?」と考えるだけで参ってしまいます。また,毎日脂っこい食事にも参ってしまいます。私たちのこのキャンプでは,三食とも日本人スタッフが日本食に近いものを毎回準備してくれます。食事に気を使わなくて済む分,スキーに熱中できるわけです。(^ ^) 参加料金にはこのほか,
往復航空運賃,現地移動費,全日程の宿泊代,リフト代,レッスン料、海外傷害保険...が入っております。言ってみれば「込みこみ料金」ですので,「高いなァー...」と思われるかもしれませんが,その分の価値は十分にあると思います。そうそう...言い忘れました,【TOK】の編集による“ニュージーランドキャンプCD”も付いていますヨ!!! (^ ^)(^I^)
 また今年の夏は,8月12日が日曜日で,“お盆休み”が二週にまたがった形となり,どちらかの週に決められない...という e-mail も頂きました。そこで,皆さんのご都合に合わせ,個人的に可能な日程でにニュージーランドに起こし頂いた場合でも,キャンプに参加いただける方法を取りたいと思います。「日程に余裕があるので,航空券は割安のモノを自分で購入して行きたい...」とか,○○日と△△日はWANAKAの近くに居るので,その日だけレッスンを受けたい...」とかのご要望も,定員に余裕がある場合はお受けしたいと思っております。個人的にいろいろシチュエーションが異なると思いますので,ともかく【TOK】まで,「これこれこういう風なら参加できる...」といった内容を書いて e-mail をお送りいただきたいと思います。

 では,皆さんとニュージーランドでお会いしたいと思います。
 “ Hei  konei  ra !!!”(マオリ語) ヘイ コネイ ラ !!! (また後で会いましょう !!!)




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☆ June.09  2005  Thursday  晴れ(白馬)
 
今朝はまたまたイイ天気の白馬です。ジョギングやバイクに乗って走り回ることが本当に楽しいです。(^ ^)
 昨日も1時間近く,八方⇒岩岳⇒栂池...と巡って来ました。
 さて,今日の教師日記...急用のため UP date 遅れます...。⇒ 急用が長引き,結局今日は「教師日記」... オ・ヤ・ス・ミ とさせて頂きます...。済みません...。(=_=;)



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☆ June.08  2005  Wednesday  曇り(白馬)
 今朝は久しぶりに「曇り空」の白馬です。ここのところ,五日間連続で「晴れ」でした。農作業がいたる所で進んでいますが,降雨がなくちょっと土も乾き気味です。でも,11日(土曜)ころまで雨の気配は無さそうです。その頃から“梅雨”に入るのでしょうか?
 すこしだけ,「雨」が恋しい気持ちの【TOK】です。(^ ^)(^I^)
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今日は“masu”さんから頂いた e-mail への回答です。

 
  『  TOK様  初めまして masu と申します。いつも、On line ski schoolを楽しく、興味深く拝見させて頂いております。オレンジターン・キャスターターン等、「雪の力を借りてターンする」、「雪を感じる」といった考え方がとても共感できfeeling skiも楽しく読ませて頂きました。足裏にキャスターをイメージしながらキー・キャスターを10時や2時に「転がそう」と思って滑りましたが、「体が硬い」のか踵支点を意識しすぎて「後傾」になっているのかスキートップが雪の抵抗を受けず(撓んでこない)にブーツを支点にスキートップとテールが回る「ズレズレ」ターンになってしまいました。いきなりの質問で恐縮ですが、キー・キャスターを「転がす」と言うことは、自分の転がしたい方向に転がすために上体の「移動」を行い、スキーを「傾け」、体重を「踵支点」に掛ける事と思えたのですが、如何でしょうか。
 それから、「新雪」の時(整備されたゲレンデの上に20cm位新雪が乗った状態とか)は、スキーが潜ってしまい、とてもキー・キャスターとかイメージ出来ず、スキーを回そうと思っても雪の抵抗で回らず(Doスキーになっています)悪戦苦闘しております。「新雪」の場合、スキーにただ乗込んで落ちていくと凄く縦長のターンには成るのですがスキーのビデオで見るようなターンは出来ません。そのような場合、何に意識をもって行けば「雪に回して貰える」様になるのかも是非教えて頂けないでしょうか。
 自分の苦手なバーンを少しでも上手く滑れるように成りたいと思っております。社会人の為、思う様に休めずメールでお聞きする次第でありますが、よろしくお願いいたします。 』


 
“masu”さんこんにちは! 返事が遅れてごめんなさい...(=_=;)。
 “キャスター・ターン”に対するご質問ですが,
キー・キャスターを「転がす」...という風に書いてられますが,実はこの表現に微妙な“キャスター・ターン”とは違った意味が含まれているのです。「転がす」...という表現ですと,「自らの力でキャスターを押す...」というイメージが付きまとってしまうからです。正確には「転がす」というよりは,「転がりに乗って行く...」というイメージなのです。つまりキャスターも身体も,一緒になって斜面移動する意識なのです。上体だけ,あるいは下半身だけ,が移動するのではなく,身体全体が一体となって斜面上を移動するわけですから,雪面から来る抵抗とスキーヤーがバランスが取れた状態でキープされ続ける...ということなのです。このことをより分かりやすく説明しているのが,“フィーリングスキー”の「キャスター・ターン 発展編」ですので,ご一読下さい。また,スキーの「傾け」...つまりエッジングは,バランスを保つのに必要な分だけあればいいのですから,自分から傾けようとする意識はありません。ましてや,体重を「踵支点」に掛ける...ということは絶対にありません。体重を掛けるのではなく,「踵を支点として,身体を支えるだけ」なのです。ここら辺の感覚も“フィーリングスキー”に載っていますので,いま一度お読み下さい。(^ ^)
 また,「新雪」の時の“キャスター・ターン”ですが,普通なら「キャスターが雪に潜ってしまうから,回転しないだろう...」と思われるかもしれません。でも“キャスター”はあくまでもイメージです。ですから,例えば50センチの新雪を滑るとしたら,想像力を豊かにして,新雪の中の30センチの平面をキャスターが転がっているイメージ...というようなことを想うのです。するとこの場合も,下半身と上半身が一体となって斜面移動して行きますから,踵を支点としてスキーのトップとテールが雪の圧を受け,スキーが凹状にたわんでくれます。そして雪の力でターンが可能になるのです。
整備されたゲレンデの上に20cm位新雪が乗った状態...でしたら,間違いなくその20cmの深さの面をキャスターが転がるイメージを持てば,いとも簡単にターンができるはずです!!!。(^ ^)
 いずれの場合も,“フィーリングスキー”に書いてある一連の経験をされてみると,「雪に回してもらう...」ということの真の意味が分かると思います。オフシーズンにぜひじっくりお読みいただきたいと思います。そして,それでなお???がありましたらご遠慮なく e-mail でご質問下さい。(^ ^)




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☆ June.07  2005   Tuesday  晴れ(白馬)
 今朝は快晴...とはいきませんが,穏やかに晴れている白馬です。
 この天候...緩やかに移行し,今日一杯日中は晴れのようです。
 今日はエネルギー溢れる「木」をご紹介します。私の自宅から300mほど東に行った所を“姫川”という川が流れているのですが,その近くにある“木”です。一昨日,散歩していて見つけました。(^ ^)
 なぜかこの“木”だけが,周りの木々に比べて“光”が多く,大きなエネルギーがあるように感じられたのです。そこに1時間ほど立ち止まって,“エネルギー”を身体に取り込ませてもらった【TOK】でした。(^ ^)
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 今日は“Kow”さんから頂いた e-mail への回答です。


 
『  TOK様 先日キャンプに参加させていただいた“Kow”です。キャンプでは大変お世話になりありがとうございました。今までいろいろな人から講習をうけてきましたが、今回のTOKさんの講習が一番感覚を掴めたような気がします。特にTOKさんのHPでも書いていただいているように、コアとJIKUのイメージがわかりやすく、まだまだ身体がついていっていない部分もありますが自分なりに頭では理解できたと思います。(^ ^) これからも今回学んだ意識で滑ってさらに足裏感覚を磨いていこうと思っています。
 今回、最後にTOKさんに聞くのを忘れたことがあります。私は特にコブ斜面を苦手にしていましてこれを克服したいのですが今回行ったコアとJIKUのイメージで滑ればうまく滑れるようになるでしょうか?実際、どうしてもコブ斜面では身体が遅れてしまうので、コアのイメージを強くすればうまく滑れるような感じがするのですが、どうもうまくいきません。 他に注意あるいは強く意識するところはないでしょうか?お忙しいとは思いますがまた教えてください。 』 

 “Kow”さんこんにちは! あの時の映像を引っ張り出して,今見ているのですが,この時のテーマは,「いかに雪からの圧をもらい続けるか?そしてその圧をもらう方向はどの方向なのか?」...といことをメインに行ないました。“センサー軸(JIKU)”を意識した滑りと,地球の引力に引かれている...という感覚を大事にした“コア”について主にレッスンさせて頂きました。“JIKU”が意識できれば,スキーを止める運動が少なくなり,積極的に斜面移動しよう!!!という気持ちが強くなります。また“コア”を意識することで,重力方向に対してバランスを保とう...とする意識が強く働くようになり,斜面に対してオーバーな角付けをすることが少なくなって,スキーを動かす感覚が少なくてもターンできるようになります。
 “Kow”さんのご質問は,この二つのことを注意して滑れば,「コブ斜面」もOK?...ということですが,コブの大回りや中回りはこの意識だけでもかなり通用します。ですが,小回りの場合はもうひとつ「ヒネラレ−戻り」の力を使うことが大事になります。レッスンでやったように,この“ヒネラレ”は“ゲロゲロターン”や,レシーブポイントRPの位置を「ひざ横」に意識する...などで作ることができます。先ず,整地でしっかりこの意識で「小回り」ができるようになってから,コブに挑戦してみてください。それもいきなり深いコブではうまくいきませんから,浅いコブから次第に深いコブ...という風に順序を追うことが大事です。また,コブの斜面ではバランスを乱す要因が一杯出てきますから,聖地小回りのような快感は無いものと割り切って滑ることも大切です。多くの方は「コブ斜面」なのに,「整地」のような快感を求めようとし過ぎて,「アア...俺は“コブ”がうまく滑れない...(=_=;)」と落ち込んでしまうのです。あのグッキーでさえ言っています。「“コブ”はバランスの乱れをいかに立て直すか?あるいは,いかにバランスの乱れを少なくするような滑りができるか?だ...。“コブ斜面”を一糸乱れずに降りてくることなど不可能だ...」と...。
 もし,“フィーリングスキー”のイメージでコブ斜面をより思い通りに滑ろうとすれば,“お習字ターン”が最もそのイメージとして適しているように思います。今度機会がありましたら,“お習字ターン”...やってみてください。
 ではまた...



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☆ June.06  2005   Monday  快晴(白馬)
 今朝は快晴の白馬です。八方尾根のゲレンデもすっかり“緑”が濃くなりました。もう夏山の装いです。
 今日は黒菱ゲレンデの「肥料撒き」です。実は,夏の間ゲレンデが牛の放牧地となりますので,その牧草用の肥料を撒くのです。天気もイイので冬のスキーシーンを思い出しながら,作業に精を出してこようと思います。(^ ^)

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 今日は“Take”さんから頂いた e-mail をご紹介します。

 
『  Takeです。今回も、大変お世話になりました。
 お習字ターン、あんなに奥が深いとは、思ってもいませんでした。キャスターターン並ではないですか!しかも、私としては、前回の”キャスターターン+コアに引かれる”よりも、イメージがしやすかったです!これなら、普段の練習でも、違和感なくでき、いろいろ試せそうです。。。春の雪、(悪雪とは、呼びたくない。”悪い雪”なんて、ないですよね。)重い雪でも、今までよりもずっと楽にすべることができました。お習字イメージで、フォームが変わっただけで、あんなに楽に滑れるとは!あんまり滑りやすいので、ひょっとして雪が良い所為ではないか、と、触ってみると、やはりしっとりした雪だったのです。今まで苦手だった、春の雪が、楽しく、好きになりました。
 あのあと、兎平、黒菱のコブ、ノンストップに挑戦!してまいりました。無理して小回りせず、中回りのつもりでやってみましたら、バランスを崩しそうになっても、何とか速度0にならずに、両方とも停まらないで降りることができました!
 いろいろな雪、斜面を楽しくすべる、という、今年の目標は、これで達成できました!来年は、これをもっと推し進め、コブでいえば、兎平を小回りで降りること、というあたりが、目標になりそうです!
 今後とも、よろしくお願いいたします。』


 “Take”さんとはシーズン初めと終わりにそれぞれキャンプでご一緒させて頂きました。キャンプのBefore,Afterではなく,シーズンインのBeforeとシーズンエンドのAfter...という意味で,その滑りの変わり方に,教師としての興味がありました。(^ ^)
 今両方の映像を比較しながら見ていますが,その変化に(*_*)ですネ!(^ ^) シーズン初めにその年の目標ができる...それを一シーズンやってみて,またシーズン終わりにその成果を試してみる...この方法は結構良いのかもしれませんネ!。私のレッスンが,シーズンインの時と,終わりのレッスンで,その内容が違っていても,その基本は“感じる”にあります。ですから,シーズンインの時の“キャスター・ターン”,“コアライン”,“軸”のトレーニングがシーズン終わりのキャンプでのテーマ“お習字ターン”で生きたのだと思います。いきなり“お習字ターン”に入るよりも,その伏線としての“フィーリングスキー”入門編があった...ということです。
 それにしても,“Take”さんの滑り,今この時期に映像で比較ができ,その成果を見ることができる...というのも楽しいですネ!。本当に変わられました!!!。“キャスター・ターン”の方がイメージが沸きやすい人...また“お習字ターン”がシックリ来る人...本当に様々ですが,“Take”さんは“お習字ターン”だったのですネ? これで春の重い雪も,コブも納得できる感覚で滑ることができた...というのはまさに“Take”さんの感性の素晴らしさ!!! だと思います。
 それにしても,シーズンを終えてから,皆さんの滑りを映像で確認できる...というのは教師としてもオフシーズンの勉強になります。今シーズンはそういう意味で,たくさんの方の映像を撮らせて頂きました。皆さん自身の勉強にもなるとは思いますが,これをひとつの貴重なデータとして活用し,オフシーズンに利用させて頂きたいと思います。もちろん皆さんに公開する前に,連絡を差し上げますが,協力いただける方はよろしくお願い致します。
 “Take”さんの滑りを今また拝見し,映像の有効利用に思いを馳せた【TOK】でした。(^ ^)
 “Take”さん.. e-mail どうもありがとうございました!!! (^ ^)(^I^)



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☆ June.05  2005   Sunday  晴れ(白馬)
 今朝はも標高1400mくらいから上部野山には雲が掛かっていますが,平地には陽が射し晴れています。
 山にかかっているこの雲も間もなく取れ始め,晴天になる...との予報が出ています。(^ ^)
 穏やかな,静かな「白馬」です。(^ ^)(^I^)
 皆さんはどのような日曜日を過ごしていますか?
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 今日は“Yos”さんから頂いた e-mail をご紹介します。

 
『 今シーズンは3回レッスンを受けさせていただきありがとうございました。今までの滑り方がなかなか頑固でくやしい思いをしていますが、それでも自分の内部感覚には随分変化がありましたし、LETスキーの考え方、感じ方はスキーを超えて、対人関係とか身の処し方、趣味の囲碁にまで影響を与え出しているようです。オフの間教えていただいたことをしっかりイメージトレーニングして、ブーツも新調して、来シーズン先生の教えを海綿のように吸収できるよう準備しておきたいと思います。どうもありがとうございました。 』 

 “Yos”さん,お元気ですか? 今シーズンはたくさんのキャンプにご参加いただきありがとうございます。(^ ^)
 本当なら一回受けられたら,もう大丈夫...という風になって頂ければ最高!!!..なのですが,そうはうまくいかないのが世の常...なのでしょうネ!?。
 さて,【Letスキー】的考え方...雪にエネルギーを与えるのではなく,雪からエネルギーをもらう...という考え方は,“Yos”さんが仰るとおり,“スキー”だけでなく,私自身の生き方も変えてくれました。私も,若い頃は自分の個性というか自我を,外に向かって放射することばかり考えていました。ところが,“フィーリングスキー”をしている内に,対人関係にしても,その他のいろいろなことに関しても,向こうから自分の方にやってくるエネルギーを受け止め,そのバックに隠されている“真実”...あるいは“メッセージ”を読み取ろうとする感覚が磨かれてきました。人間としての幅が広がってきた...というか,多くのエネルギーを受け止め,その中のある部分,自分のためになる部分を吸収しようとする態度が出てきたのです。もちろん,対人関係の中で,その様な“エネルギー”を持っている人と,そうで無い人...あるいは“エネルギー量”の多い人と少ない人...といった違いを感じることはありますが...。でも,人の容姿や格好ではなく,そのバックの“オーラ”みたいなものを感じようとする気持ちが強くなったのは事実です。(^ ^) 
 “Yos”さんは,ご趣味の「“囲碁”の指しかた」にまで,その様な影響が出たこられた...ということですが,それが良い状態で現れたのでしたら,本当に素晴らしいことですネ!(^ ^) “フィーリングスキー”をとおして,いろいろなことを考えていると,確かに“感性”や“感受性”は,鋭くなってくるのが分かります。私たちの生活の中で“五感”をどのような割合で使っているか?という,情報をキャッチする能力について,ある資料では次のように述べています。… 視覚⇒87% 聴覚⇒7% 臭覚⇒3.5% 触覚⇒1.5% 味覚⇒1% …。つまり,目からの情報がそのほとんどで,87%を占めていて,その他の感覚はある意味でおろそかにされている...ということです。私たちはあまりにも多くの事を“目で見る”という“視覚”に頼りすぎているのかもしれません。でも“フィーリングスキー”は違います。“オレンジターン”や“キャスター・ターン”...あるいは“お習字ターン”にしても,“雪を感じる”がテーマで,“スキー”をとおして“触覚”という感性を磨いているだと思っています。五感の内,視覚以外の感性が磨かれることで,私たちに見えてくる世界が違ってくる...ということも言えると思います。そう考えてくると,たかが“スキー”...されど“スキー”!!!...というのは本当のことなのですネ!(^ ^)(^I^)
 【Letスキー】が,私たちの“観える世界”を変えてくれ,私たちの生き方にまで,良い影響を与えてくれているのなら,本当に凄いことですネ!!! (^ ^)(^I^)




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☆ June.04  2005   Saturday  晴れ(白馬)
 今朝は少し曇が多めですが,南の空に青空があり,晴れの天気です。
 天気予報では朝10時頃に一度陽が射して,昼ころから曇り,そして夕方には雨になるとの予報です。今日は「春の八方尾根アルプス感謝祭」のガイドで山に行って来ますので,天候だけは持って欲しいのですが...。(^ ^)
 さて,昨日は「青木湖」の周りを“インライン”で回って来ました。これで二回目のインライン青木湖一周ですが,7キロの行程を丁度30分掛けて走りました。途中,結構な坂があったり,路面の舗装が割れていたりで,滑りづらいところもありましたが,なんとか一週楽しめました。(^ ^)

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 今日は“Mot”さんから頂いた e-mail を紹介させて頂きます。

  『  【TOK】先生、五日間本当にありがとうございました。昼夜を問わずご指導して頂きました。
 夜メルツェンでの美味しいビールを頂きながらのミーティングは、私にとってとても魅力的なものでした。あれくらい苦手意識が強かった小回りのきっかけはメルツェンで閃いたものです。メルツェン恐るべし!ビールに例えればタイのシンハを追い求めたような五日間でした。シメイの重厚なビールを味わった後の軽いながらも腑抜けさを微塵も感じさせないさりげない喉越し、まさに自分が追い求めなければならないのはこれだと感じました。角付けに頼り過ぎない面での滑り、難しいけれどそれによるスキーワールドの広がりと楽しさを垣間見る思いがいたしました。
 遠くばかりを見つめて足元を疎かにしていた感があります。今、フィーリングスキーの門の前に立ってる気持ちです。これからは焦らず、めげず、楽しみながらDoからLetへと努力して行きたいと思っております。これからも【TOK】マジックで多くの行き詰まりスキーヤーの方々を救っていかれる先生に感動しております。“Yana”さんやメルツェンのボブさんや他の皆様にもお世話になりました、みなさんにもよろしくお伝えください。』

 “Mot”さん,お元気でしたか? その後“スキー”...いっぱい楽しまれたでしょうか?(^ ^)
 “ビール”の味を“スキー”の味に見立てての,ご感想ですが,「小回り」にひとつのヒントを見つけられたようで良かったですネ!(^ ^) ギンギンと「角付け主体」で滑るのも“スキー”なら,「角付けだけに頼らない面意識」の“スキー”もおなじスキーだということですネ!。“フィーリングスキー”をそういった角度から見ていただけると,本当に嬉しく思います。【Doスキー】もできるし【Letスキー】もできる...。そしていろいろな違いを身体で感じ,いろいろ楽しみながら滑る...。コレも素晴らしいスキーライフだと思います。
 【TOK】マジック...など,とんでもありません。私は少しのヒントを差し上げているだけです。人間の身体は本当に素晴らしく,自分の思ったイメージをちゃんとその様に作り出す能力を持っているのです。
 最近読んだ本の中に次のような表現がありました。
 
『 幸福は自らの内からやってくる...。他の人が変わるか,外の世界が変わって,あなたが奇跡的に幸せになることはありません。でもあなたが変わりさえすれば,その奇跡はおこります。 』
 『 ...この瞬間のあなたの生活は,あなたの現在の思い,信念,そして過去の反応の完全な“写し絵”なのです...』

 スキーをお教えしていて,このことを痛切に感じます。私が皆さんの滑りを変えているのではなく,みなさん自身がみなさんの滑りそのものを変えている...のです。私が変わったからといって,皆さんの滑りが変わるはずはありません。またスキー教師はみなさんの身体をアレコレいじってはいません。そのお手伝いをしているだけです。“滑り”を変えているのは“あなた自身”なのです。ですからイメージや意識に集中し,内なる身体の声に耳を傾け,それに任せるだけで良いのです。(^ ^)
 そして,今のあなたの“滑り”の形やフォーム,そしてまたさらには「楽しみ方のスタイル」まで......それはあなたがご自分で選び,創り上げた「諸々のコト」の“写し絵”として,今ここに存在しているだけなのです。(^ ^)(^I^)
 技術的な行き詰まりを,直接直してさせあげることはできないと思っております。“スキー”というものも【TOK】はどういう風に考えるか?ということを,ひとつの例として“キャスター”や“お習字”イメージを通してお話しているだけです。(^I^)
 もし,この様な作業が皆さんのスキー技術向上に一役買っているとすれば,本当に嬉しいことです。
 ありがたいことです...。 (^ ^)(^I^)




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☆ June.03  2005   Friday  晴れ(白馬)

 今朝は少し曇が多かった白馬ですが,八時半頃からその雲が切れ始め,青空が顔をのぞかせ始めました。(^ ^) 昨日午後から天候が崩れるとの予報が外れて,イイ天気になりそうです。
 昨日は雨が来る前に“インライン”を楽しもう...ということで,松川の河川敷で約小一時間過ごしました。“スキー”の感覚とは微妙に違いますが,バランス感覚,かかと支点の要領...これらを忘れないようにするには良いトレーニングだと思います。
 もし予定が取れれば,6月と7月に一回くらいづつ「’05オフトレ会」を開催しょうかな...と思っております。(^ ^)
 今日は“Mas”さんから頂いていた e-mail への返事です。三月下旬に頂いていたものですが,返事が遅れてしまいました...ごめんなさい。
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『 TOK先生、Masと申します。いつも教師日記楽しく拝見させて頂いております。今日は、八方のテククラ検定について、お教え頂きたいと思い、メールさせていただきました。
 実は、昨日、テクニカル検定を受検したのですが、私も含め、受験者の大半が散々な結果でした。特に大回り系については、角を立てるような滑りには、72点や73点の厳しい点数がつけられておりました。講評では、軟雪で過度にスキーを立てると、スキーが雪面に沈みすぎて、走りがなくなるとのお話でした。谷スキーから切り替えて、内向内傾内脚主導的な滑りは、軟雪では適さないとの趣旨だったと思います。私は、元来、外向外傾外脚主導的な滑りで、あまり外脚を身体から離さないように滑るのが特徴なのですが、運良く大回り系については74点をつけてもらいましたが、自分の技術が雪質にあった偶然の産物だったかもしれません。
 実は、2月のテクニカル検定も受検したのですが、このときは雪質・天候とも最高で、申し分のない条件での検定でした。前日の事前講習で、H先生が、「トップ&テールの洗練系で滑って下さい、外脚を大事にしてください」とおっしゃり、谷脚から切り替えていくような滑りはしないほうがよい、とおっしゃっておりました。翌日の検定では、テク・クラウンとも、やはり内向内傾内脚主導的な滑り(今でいうトップコントロール的な滑り)をする人が大部分で、H先生が求めておられたような滑りをする人は少なかったと記憶しております。
 私は、今流行の身体からスキーを離して、大きく内傾角を出すような滑りよりも、H先生のような身体からスキーをあまり離さないような滑りのほうが、様々な斜面・雪質に対応できるし、自分の目指すべき滑りだと思っております。どちらかというと、今風の滑りができないと言ったほうが正確ですが(-_-;)。H先生の滑りを見たとき、自分が目指す滑りはこれだ!と思ったくらいです(技選で使われているような滑りは、限られた条件でしか通用しない技術だと思っています)。
 そこで、TOK先生にご質問なのですが、仮に昨日のような雪質(条件)で75点が出るような滑りを、1月や2月のような好条件で使った場合、テクニカル検定では、点数は出ないのでしょうか?やはり、締まった雪湿で、きちっとグルーミングされたようなバーンでは、内向内傾内脚主導的な滑りでないと点数は出ないのでしょうか?換言すると、どんな条件でも75点が出る滑り方ってあるのかどうかとお聞きすればよいのかもしれません。
 質問の意図があまりよく伝わらないかもしれませんが、質問の意図がある程度ご理解頂けるようでしたら、シーズンオフの比較的お手すきのときで結構ですので、お返事いただければ幸甚です。
 大変お忙しい中、最後までお読み頂きありがとうございました。』


 “Mas”さんこんにちは! 遅くなって ス・ミ・マ・セ・ン (=_=;)
 テクニカル・クラウンの検定についての評価をどう行なっているか?ということですが,「検定員一人ひとりがどう考えるか?」で評価点は違ってきます。「それではスクールとしての統一ができていないのではありませんか?」...と叱られそうですが,1級や2級のバッジテストでも,テククラのプライズテストでも,最終的には「検定員個人として“スキー”をどうとらえるか?」で微妙な得点配分が異なってくるのです。これはなにも「検定」だけに限ったことではなく,「技術選」でも同じことだと思います。ですからジャッジが5人もいて,その内3人の得点が採用になるわけです。
 ...で,それでは【TOK】はどう考えるか?ということになるのですが,私ならば,「検定当日の条件に合った,最も合理的な滑りをした受験生に高い評価をします」。ここで“合理的”...というのが問題なのですが,私は“「身体の特徴・用具の特性・自然条件」を最も生かした滑り”...ということだと思っています。私はよく“ハーモニー”あるいは“マッチング”という言葉を使うのですが,スキーと雪面とのコンタクトの様子を表したものです。例えば「春のグサグサ雪」では“Mas”さんも仰っておられるように,スキーが雪面に沈みすぎたり,スキーのトップがターン外側に逃げてしまったりしやすくなりますので,エッジを使い過ぎることは危険ですし,合理的とはいえません。ハッキリ言って「トップコントロール的なカービング要素の滑り」は不向きです。ところが,例えば1月や2月の寒い時期で,雪面の条件が硬く整地されているところであれば,ザクザク雪に比べてもう少しエッジを使っても滑れますし,この方が雪面とのマッチングがよりできている...という見方もできます。「トップコントロール的なカービングターン」でも雪や斜面とのハーモニーは取れる場合がある...と言えます。むしろ春の雪のようにエッジを使わないことを意識し過ぎると,雪面から十分なエネルギーをもらい切れない...という現象も起こりかねません。だからと言って,その様な滑りがすべて,「内向内傾内脚主導的な滑り...」とは思いません。私もターンの始動期は別として,基本的には「外向外傾,外スキー主導」だと思っていますが,それでもエッジを使うことがすべてダメ...とは言い切れないと思います。
 ですから,「締まった雪湿で、きちっとグルーミングされたようなバーンでは、内向内傾内脚主導的な滑りでないと点数は出ないのでしょうか?」...というご質問の答えは,「内向内傾内脚主導で滑る必要はありませんが,斜面や雪質に応じた別の滑り方もありますから,滑り方はひとつだけ...ということではなく,その時々の条件に応じた合理的な滑りを心掛けた方が良いでしょう。」ということになります。
 また「どんな条件でも75点が出る滑り方ってあるのか?」...ということについては,「残念ですが,ありません...」ということだと私は考えています。ただ“Mas”さんが仰るように,「身体からスキーをあまり離さないような滑りのほうが、様々な斜面・雪質に対応できるし...」というのは正解です。正解ですが“あまり離さない”ということは“ぜんぜん離さない”ということではありません。ではどの位離せばイイのか?...ということになってしまいますが,それは斜面や雪質で異なる...ということなのです。これが「この滑り方ならどんな条件でも75点!!!」...という滑りは無い,ということなのです。手前味噌で恐縮ですが...どの程度離せばイイのか?ということをあまり頭を使わずにイメージで行なうのが,実は“キャスター・ターン”であり,“お習字ターン”なのです。(^ ^)
 ただ,検定員によっては条件の如何に関わらず,ある種の滑りを求める...ということがあるかもしれません。私の場合は以上にのべたことを念頭にに検定を行なっております。
 ご理解いただけましたでしょうか?



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☆ June.02  2005   Thursday  曇り(白馬)

 今朝は曇り空の白馬です。今日から土曜日まで,どうもぐずついた天候が続くようです。
 昨日...6月4日(土)に行なわれる,「春の八方尾根アルプス感謝祭」の下見に八方の北尾根を歩いて来ました。当日のガイドとして頼まれているので,その下見でした。その北尾根...冬も景色が本当にきれいな場所なのですが,昨日は高山植物もきれいでした!!!。
 
この写真は“ハルリンドウ”です。この紫の色...大好きです。 みなさんも,ぜひ機会を見つけて,スキーオフシーズンの八方尾根にもお越し下さい。(^ ^)
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 今日は“Yana”さんから頂いた e-mail への回答です。
 
『 ...キャンプでお世話になった“Yana”です。今回も大変お世話になりました。自分なりには一生懸命考え、イメージしようとしているのですが、先生に教わっていることがうまくイメージできません。帰りの道中、軸についてずっと考えていたのですが、どうして軸が長いと大回りになって、軸が短いと小回りになるのでしょうか?軸が長いとSPからRPにジュースをあびるまでの時間が長く、それだけ雪からの情報を受けようとする時間が長いから大回りに、軸が短いとSPからRPにジュースをあびるまでに時間が短く、雪からの情報を受けようとする時間が短いから小回りになる、という考え方で良いのでしょうか?
 習字もイメージがわきません イメージする以外の方法で何か良い練習方法はあるのでしょうか?イメージできるまでこつこつとやるのが良いのでしょうか?自分なりに模索しているのですが、なんだかこんな自分に困ってます。
 少し前に売れていた「グットラック」という本にも出ていたのですが、「結果」を欲するばかりに「下ごしらえ」に目が向けられないのかもしれません。先生がおっしゃっていたように、「因」の部分を理解したいと思ってはいるのですが・・・。』

 “Yana”さんこんにちは! お元気ですか? e-mail 頂きながら返事が遅くなって申しわけありません。(-_-;)
 さて,レッスンでお話した「センサー軸」についてのご質問ですが,その前に先ず次のことを考えてみます。それは,「かかとの内側...支点からセンサーポイントSPまでの距離」についてです。これが長いと,車で言えばホイールベースが長くなったと同じで回転半径は大きくなります。これが短いと小回り,長いと大回り...ということになります。で,ご質問のSPからレシーブポイントRPまでの距離のことですが,これは“お習字ターン”で言えば,筆の「握りの位置」と「穂首」の“距離の違い”に相当します。文字を書くとき,軸を長く持って小さな字を書くのは難しく,また穂首に近いところを握って大きな文字を書くのは難しいのです。大きな字を書くときは握る場所を「コツ」に近いところにしますし,小さな文字を書くときは「軸先」に近いところを握ります。
 レッスンでもお話させて頂きましたが,“センサー軸”や“お習字ターン”のイメージは,このように自分の身体のどこを「握る位置」にイメージし,実際の抵抗を受け止めようとするところ...つまりSPをスキー板のどこにイメージするか?...ということなのです。雪の雪面を“紙”に,そして自分の身体そのものを一本の“筆”にみたて,そこに文字を書いて行くつもりで移動して行くのです。(^ ^)
 ところで,“お習字ターン”のイメージが沸かない...ということですが,人によってはそういうこともあります。その時は“お習字ターン”にこだわらず“キャスター・ターン”とか“オレンジターン”,あるいは「5/30の教師日記」でご紹介した“ Air Plane ターン”なども試してみると良いでしょう。どうしてもイメージが沸かないときは,どんどん他のイメージを試し,自分なりの滑走感覚をつかむ事が大切です。あるイメージでの滑りができないからといって,それをマイナス思考で暗くとらえないことです。他人があるイメージでうまくなって,自分ができなくても,置いて行かれてしまった!!!...という風にとらえず,「他人は他人,自分は自分」という風にプラス思考で考えた方が,良い結果を生みます。(^ ^)(^I^)
 また,“Yana”さんが仰っているように,結果としての“果”を真似てしまうようなコピー作業はスキー上達のためには好ましくありません。自分なりの滑りの形やフォームが自然に表れるような,「“因”となるイメージ」を見つけることが大事です。レッスンの中で,できるだけ多くの方に,この「“因”となるイメージ」をお話しようとしてはいるのですが,“Yana”さんには通じなかったようで,申しわけありませんでした...。(-_-;) これからもまた新しく,解りやすいイメージを見つけ出して,解説させてもらいたいと思っております。よろしくお願い致します。



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☆ June.01  2005   Wednesday  快晴(白馬)
 今日から六月です。そして「衣替え」...。 八方尾根もすっかり「春の装い」になりました。そして今日は「快晴」です。(^ ^)本当に気持ちの良い朝を迎えています。“大自然からのエネルギー”を感じます。皆さんもこのエネルギーが感じられますように...心を込めて“気”を送らせて頂きます。左の写真を見ながら腹式呼吸3回です...(^I^) どうです?気分がスカッとしたでしょう?! (^ ^)
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 さて,今日から六月...ということで,今シーズン頂いていた e-mail への返事を,本日からしばらくさせて頂こうと思います。
 最初の e-mail は“Kan”さんからのご質問です...。
 
『 ...スキーレッスン及びフィーリングスキー大変参考にさせていただいております。早速ですが、小回りについて質問があります。よろしくお願いします。
 (1)エッチングのmaxの部分でX脚になってしまうのですがどのような意識と効果的な練習方法を教えていただきたいのですが。
 (2)また、さらに小さく早い小回りをするにはどのようにすればいいのでしょうか?自分の思ったとおりに切り返しができません。』

 “Kan”さんこんにちは!ずっと以前に頂いていたご質問なので,時期を失した感がありますが...。私の意見を,申し上げたいと思います。
 ご質問(1)で,「エッチングのmaxの部分」...と書かれておりますが,ターン後半の角付けの切り替えの直前(右図のB〜C)をエッジングのマキシマム...という風に意識してターンされている様に思います。「小回り」だけに限らず,ターン後半でエッジングを強め,その反動で抜重して角付けを切り替える方法では,どうしても「エッジを強める...」という意識が働きますから,(右図のB〜C)の局面でエッジを立てようとします。その結果「X脚」になってしまう人が多いのです。ですが,理想的には,(右図A)付近で最も角付けを強くし,B〜Cでは逆に角を緩める感じが大事なのです。Cの部分では圧をキープしたままフラットになっているのが理想的です。ではどうしたらこの様な小回りができるか?というと,“キャスター・ターン”の「キーキャスター⇒A-Caster」意識で滑ることです。あるいは“お習字ターン”での「穂首の“払い”」を意識することです。ここでこのことを解説する時間はありませんが,私のこれまでの教師日記をお読みいただけば,その概要は理解して頂けると思います。
 次にご質問の(2)ですが,「小さく早い小回り」...というのはもしかすると「クイックターン」のことでしょうか? わたしは「小回り」と「クイックターン」は違うものだと思っています。「小回り」はあくまでターン前半があり,中盤があり,後半があって,それぞれ円弧を描いている滑りです。それに対して「クイックターン」は,円弧に固執せず,ジャンプターンのように,右から左,左から右...とめまぐるしくスキーの向きを変える滑りです。特にカービングスキーが出て来てからは,「小回り」の概念は昔の「ウエーデルン」的な滑りとは違う意識のものになってきています。
 ただ,円弧を大事にしながら,それでもできるだけ素早い動きで小さい回転半径で...ということであれば,いくつかのポイントはあります。ひとつは“クロッシング”(腰,あるいは上体の下をスキーを通過させる意識で角付けの切り替え方)を使うことです。またターン後半で“上半身と下半身のネジレ”を充分に作ることも大事です。さらには“引くターン”のように,押すことよりも引くことに意識を集中した滑りをすることです。“クロッシング”,“上半身と下半身のネジレ”,“引くターン”など,このいずれの言葉も,このホームページの「検索」で調べて見てもらえば,その概要がお分かりいただけると思います。

 以上,大変回答が遅くなりましたが,「小回り」の参考になれば嬉しいです。(^ ^)