What's Today ?
11/30 一次情報と二次情報
11/29 ホンモノ
11/28 映画に思う
11/27 2002オリンピック
11/26 カナダ…(^I^)(^I^)
11/25 検索機能
11/24 引き出し
11/23 原点に返る
11/17 教えて学ぶ…
11/16 オフピステ
11/15 外国からのお客様
11/14 長い距離をゆっくり…
11/13 マイナス成長のスキー場
11/12 COP7
11/11 一期一会スキー
11/10 デモや教師の演技
11/09 100000
11/08 秋の夜長の贅沢
11/07 徒競走の意味
11/06 カービング小回り
11/05 ゆとりあるスキー
11/04 生活者大国
11/03 諦めない!
11/02 スキー・身体・癒し
11/01 現場復帰
***
これまでの日記
***
教師日記 2001年10月
教師日記 2001年9月
教師日記 2001年8月No.2
教師日記 2001年8月No.1
教師日記 2001年7月
教師日記 2001年6月
教師日記 5月
教師日記 4月
教師日記 3月
教師日記 2月
教師日記 1月
教師日記 12月
教師日記 11月
教師日記 10月
教師日記 9月 #2
教師日記 9月 #1
教師日記 8月 #2
教師日記 8月 #1
教師日記 7月
教師日記 6月
教師日記 5月
|
11/30 (木) 小雨
11月も今日で終わり…。いよいよ明日から12月…と思うと気ぜわしい気もしますが,いよいよスキーシーズンが来るナァー!,という感慨もあります。皆さんはどちらの方でしょう?
ここのところ Inter Net の普及によりますます情報量が増えました。簡単に情報のやり取りが出来て便利になりましたが気をつけなければならないこともたくさん増えました。
そのひとつはウイルス対策です。実は昨日,4通ものウイルスメールが届きました!。幸い昨日の朝あたらしいワクチンを仕入れたばかりで,それで駆除できましたので事なきを得ましたが,皆さんもお充分気をつけ下さい。
また,いろいろな情報がはたして正しいのか,それともウソなのか?見極めることも大事です。最近は,情報を二種類に区別してみることが多い様です。直接体験によって得られる「一次情報」と,それを元にある意味で感情が加わり,加工された「二次情報」,という風に…。一次情報は本人でなければ得られない情報なのですが,それを誰か他人に伝えようとすると二次情報になってしまう。例えば「ダチョウ」を例に取ると,一次情報
⇒ ダチョウの写真(イメージ),鳴き声(音声)等であり,二次情報 ⇒ 名称:ダチョウ(駝鳥) 分類:ダチョウ科 説明:砂漠や草原にいる鳥。現生の鳥類のうち最も大きい,翼は短くて飛べないが,走るのは早い。…ということです。最近は写真や音さえもニセモノを作ってしまう輩がいますから,本当にその一次情報が正しいのかどうなのか?さえ考えてしまいますが…。
…で,私が実は今日お話したかったのは,いろいろ巷に氾濫している情報を知る側がしっかりコントロールしなければならない…ということです。二次情報を信じ込んでしまい過ぎると,俗に言う「スポーツ新聞」の政治記事を本当のこととして受け止める過ちをしかねない…ということです。スポーツ紙の全てがガセネタとは言いませんが,読者数獲得を第一の目的とし,興味本位の脚色された記事が多いのは事実です。このようなNEWSソースの分からない,論評を多く交えた情報が,あたかも正しい情報のように闊歩しています。
“スキー”でも同じ様なことが起こる可能性があります。私たちはナニが一次情報的で,ナニが二次情報的なのか?しっかり見極めなければなりません。
私の,このホームページでの発言も,一次情報を的確にお伝えすることを基本にした二次情報として発信しなければ…そう思った【TOK】でした。(^I^)
11/29 (木) 曇り
11月もあと残すことろ二日間になってしまいました。早いものです…。
県内各地のスキー場は軒並み「スキー開き」の行事を始めました。この12月1日や今週末OPENが多いようです。八方尾根は一応12月1日ということになっていますが,今年はスキーのできないOPENになりそうです。各リフト会社やスキースクールの営業体制が整い,雪がくればいつでもOPENできる…という意味の「スキー場開き」になります。
今年はアメリカの同時多発テロの影響で,航空機を使った旅行が減ったとかで,国内旅行が一時的に増えた…とのNEWSも聞かれますが,そのことで「スキーのお客様の予約が増えた…」という話は聞かれません。むしろ,景気の低迷でできるだけ散財を減らす傾向が強く,昨年より予約は少ない,という話が聞こえてきます。
こんな状況下で,スキー場の活気もイマイチ盛り上がりに欠ける状態ですが,こういう時にこそ「ホンモノ」が求められるような気がします。ホンモノのスキー,ホンモノの旅,ホンモノのサービス,ホンモノのコミュニケーション…などEtc.。こういう「ホンモノ商品」を提供できるスキー場は生き延び,苦しい状況を乗り越えられるでしょうか,ニセモノしか並べられない地域はますます衰退してしまうのでしょう。
いま,各地のスキー場はそのホンモノ探しに躍起になっているように見えます。ある地域は「価格競争」だと言い切っています。またある所は「付加価値サービスの徹底」だと言い,「適正人材確保」だとも言います。
実は,昨日私の店「メルツェン」でもこのことが話題になり,「そのアイデアが盗まれ,安易にマネをされてしまうようなものはホンモノになり得ないのではないか…」という話になりました。他人が簡単にマネのできないものの中にこそホンモノが潜んでいる。そういうことを突き詰めて考えていくと,行き着く先は“パーソナリティー”しかないのではないか?。いくら他人のマネをしようとしても,それができるのは表面上だけで,本質はマネができない。スキー場が必要とするパーソナリティーを持ったスタッフを充実させ,お客様に「本当に楽しかった!」と思わせることのできるサービスを提供することが大事ではないか…そんなことを語りました。
さて,スキー場としては日本でも屈指の規模を誇る地域で,そのサービスの一端を担っている私は,一体そういった特質を備えているのであろうか?…と自問いたしました。さらに精進し,一人でも多くの人に喜んでいただけるような,そんなサービスを心掛けよう,と思った【TOK】でした。
11/28 (水) 曇り
昨日少しだけ白くなった平野部の雪もすっかり溶けてしまいました。でも一歩づつスキーシーズンはそこまで来ています!(^I^)
昨日は夜の仕事が休日でしたので,長野市まで出かけて映画を見てきました。
私は映画も好きで良く見ます。あの暗い空間の中で,経験する“未知の世界との出会い”はいつも感動します。ほとんど全ての映画は自分自身では経験できない世界のものです。いまアフガンで戦争が続いていますが,開放されたカブールの市民が,それまで禁止されていた“映画”を再び見ることができるようになって,人々が映画館にに群がっているシーンを見ました。それほど“映画”は自分が今置かれている社会とは違った「世界」を体験させてくれる「魔法」みたいなもの…そんな風に思います。
昨日見た映画のストーリーそのものはありふれたものでしたが,人と人のコミュニケーションとは…?,人を愛するとはどういうことなのか…?,ということを考えさせられました。その時その時の時間や,置かれている空間を精一杯生きることが大事なことだなぁー…と思いました。それもできたら楽しいことは楽しさとして,また悲しいことは悲しみとして,それぞれ“味わい”ながら生きることが…。
私たちの人生は,いつも楽しいと思えることの連続ではありません。悲しいことや辛いこともあります。でも,その悲しみや辛さを,マイナス要因として受け止めるのと,プラス思考で考えるのとでは大きな違いが出てくると思います。以前「苦を楽しむ」という言葉に出会ったことがあります。辛いことや悲しいことがあったら,それをそれとして「苦境を楽しんでみる…味わってみる…」ということです。悲しいことを悲しいこととして受け入れ,味わえた時,その悲しみを超えた新しい「心の広さ・豊かさ」みたいなものが見えてくる…そんな気がします。
昨日の映画ではそんなことを思いました。
“映画”は,そういった自分が経験でき得ない世界を見せてくれます。いろいろな景色にも出会え,人とも出逢えます。TVでは入り込めない画面も,映画のスクリーンでは入り込んでしまいます。
“スキー”をする時も,このような意識…面白いことだけでなく,困難な条件でもそれを楽しみに変える意識…そういうことを体験しているのだ,と思えたら最高だろうなぁー…そんな風に思いながら,車を白馬に向けていた【TOK】でした。(^I^)
11/27 (火) 曇り
遂に来ました! ほんの少しですが初雪が家の周りまで…。(^I^)
今シーズン初めての雪を,「今年もヨ・ロ・シ・ク!」と思いながら,なめてみました。どこか新鮮さを感じました。右の写真は,我が家のベランダに積もった雪に,指で書いたものです。(^I^)
さて,スキーのワールドカップも始まりました。船木がジャンプで,皆川がアルペン・スラロームで,イイ成績を出しています。今シーズンは“オリンピック・イヤー”でもあります。アメリカのソルトレイク五輪目指して,各選手が調整しながら競技しています。
船木は減量に加えて,ウエイトトレーニングが功を奏し,昨年より体調も順調のようです。前回の長野五輪ほどの活躍は望めないにしても,納得のいく成績を残して欲しいものです。今年のジャンプ陣…船木や原田の笑顔,何回くらい見られるでしょうか?
アルペンでは皆川健太郎に期待が集まっています。新聞報道によると,足に故障があるみたいですが,冷静な滑りで開幕緒戦を16位で終えたようです。若さを前面に出した…というより,自分を別のところから見つめた滑りができたというのは,凄いことですネ!。
ノルディック複合では,高橋大斗(北海道東海大)が健闘しているようです。25日フィンランドのクオピオで行われた第2戦で,スプリントで終盤息切れはしたものの11位になりました。昨年ほど極端に順位を落とすことはなくなったようで,彼にも期待が持てます。
ソルトレイク冬季五輪まであと3ヶ月を切りました。今回のオリンピック…どんなドラマが待っているのでしょう?
どことなくワクワクしながら,雪のシーズンインを待っている【TOK】です。(^I^)
11/26 (月) 晴れ
昨日までの快晴…というわけにはいきませんが,まだ晴れの天気が続いています。昨夜少し雨があり,これが続いて下まで雪が来るかな…?と期待したのですが,そうはいきませんでした…。(=_=)
さて,ホームページに掲載しましたが,来年の4月,カナダのウイスラー,ブラッコムに行きを計画しました。以前4月の中旬に行ったことがありますが,天候も雪も落ちついていて,快適なスキーイングが楽しめました。ロングコースや急斜も魅力でしたし,モチロン深雪も滑ることが出来ました!。滑れるコースや滑走量は天候に依るところが多いのですが,4月初旬ですのでキットいい天候に恵まれると思います。晴れ男,晴れ女…の方,大歓迎です!(^I^)
4月3日出発で8日には成田に帰って来る…というスケジュールです。水曜日の午後7時出発で,月曜日の夕方に帰って来ますので,東京近辺お住まいの方は水曜日のお仕事をチョット早く片付けてもらえれば,木,金,月の三日間休暇を取っていただければ参加していただけます。(^I^) わたし目【TOK】もご一緒します。6日間,ご一緒に楽しく過ごして来たいと思っています。ご予定の取れる方,ぜひ行きましょう! 料金はツインかトリプルかで異なりますが,約11万です。
そういえば,旅の楽しみは三つあると言いますね…。「計画を立て,アアだコウだと想像する楽しみ」,「実際にその場に行き,非日常の経験をしている楽しみ」そして,「行って来た旅を思い出す楽しみ」…。
シーズンまとめの滑りを「カナダ」で思いっきり滑れると思うと,旅の楽しみのひとつを感じて今からワクワクしている【TOK】です!(^I^)
11/25 (日) 快晴
今朝もまたまた快晴! 気分の良い朝ですが…雪が少なく少し寂しい…
さて,このホームページに「検索」を付けました。付けた…といっても「Google」さんの検索機能を使わせていただいているだけですが…。
ホームページを開設しているものの,ソフトについては全くの素人ですし,サーバーもレンタルを使用しています。多くの方から「ホームページ内の検索ができると便利だね…」と言われていたのですが,なんとか借り物で出来るようにしました。ただGoogleさんが巡回してくれるまで新しい語句は検索対象になりませんので,本当に新しいデータは検索に引っかからない可能性がありますが…お許しいただきたいと思います。
でも「検索」もホント楽になりましたねぇー。特にGoogleを使うようになってから,いろいろなサイトを見るのが楽しみになりました。この秋からフレッツADSLに変えたせいもありますが…。
検索機能が生かされ,みなさんと“スキー”の話題を通して,また一層「心の通い合い」ができるように,最善を尽くしたい…そう思っている【TOK】です。(^I^)
11/24 (土) 快晴
今朝も快晴!気分の良い朝です! こう晴れるとホント,気持ちがいいですね!(^I^)
昨日23日から,サンアルピナ鹿島槍スキー場がOPENしました。…とは言っても人口雪によるOPENですが…。屋外での滑走もいいのですが,周りが秋深い景色だと,イマイチぱっとしません…。早く雪降らないかなぁー…。
…と思いながら,昨年の今日の日記を見てみました。去年も今ごろは雪がありませんでした…。滑れるようになったのは12月8日からでした。今年もそれまでには降雪があって欲しいと願っている【TOK】です。
さて今日は過日いただいた E-mail の中から“O”さんのお便りの一部を紹介いたします。
『 …スキー技術…結局滑るのは自分なのですから、自分が納得し実践できる理論を選択、あるいは自分で考察することが最終目的であると考えます。実際のゲレンデで試してみるための考え方の引き出しをたくさん持っておき、滑りながら試して、不要な物は捨てる、必要な物はしまっておく、新たな物を付け加える…』
…というお便りでした。
技術を一つのもの,と決め付けてしまうとそれから抜け出した容量の大きな“スキー”が出来なくなる…私もそう思います。いろんな技術を取捨選択して,その時々の条件にあったものを使う。大事なことは「楽しみ」をいつも感じられるようなスキーイングをするということでしょうか?。
スキーに限らず,ものごとを行なう時に「楽しいなぁー!」と思えれば副交感神経が作用し「ナチュラルキラー細胞」というのが増えるそうです。スキーレースで勝つ,技術選に出場して上位を狙う…というスキーヤーは別として,私たち一般スキーヤーは,この「楽しみ」こそ見失ってはいけないキーワードのように思います。
引き出しをたくさん持っているということは,この「楽しみの引き出し」をたくさん持っているということだと思います。今年も皆さんとご一緒にこの「引き出し」をたくさん見つけ,その中身を充実させたい…そう思っている【TOK】です。(^I^)
11/23 (金) 快晴
今朝は本当にすっきりと晴れ上がったイイ天気です!。こう晴れると気持ちがいいですね!(^I^)
さて,4日間の オ・ヤ・ス・ミ でした。その間も大勢の方に来ていただきました。ありがとうございます。
実は東京に行ってまして,昨夜白馬に戻って来ました。
私事で恐縮ですが,義兄が御徒町で「パブレストラン」を新規開業することになり,その手伝いを兼ねて行って来ました。私にとっては冬のシーズン前で比較的静かなシーズンですので,少しでも私の「ビアホール」経営のノウハウが活きれば…と思い,白馬を留守にして行って参りました。この景気が良くない時期ですので,パブレストランの商売が軌道に乗るまでには大変だと思いますが,最善を尽くして欲しい…そんな気持ちで少しばかりお手伝いさせて頂きました。新規開店ですから,サービスがすんなり行くことは期待できません。もちろんお金をいただくプロですから甘えは許されませんが,サービスのスムースさやスマートさより大事なことがあります。それは「まごころ」です。「お客様に美味しいものを食べていただこう,呑んでいただこう」という気持ちを持って事に当たれば,お客様も多少のミスは許してくれます。
新規開店のOPEN日から三日間だけでしたが,そんなことを思いながらお手伝いしているうち,逆に私も多くのことを学ばせて頂きました。11月17日の日記に「教えて学ぶ」ということを書きましたが,そのことを私も経験させて頂いているなぁーと思ったのです。(^I^) 自分が新しい店をOPENした時のこと,こういう店にしよう,ああいうことをしよう…と思って夢を描いていたこと…その半分も出来ていないことに気付かされました。
商売の基本は「お客様に楽しんでいただく」こと。そして喜んでいただいた代償として,お金を頂戴する…この原則に立ち返った商売をさらに極めていこう…そう思いました。
ビアホールの営業や商売だけでなく,スキー教師としての仕事もこれと同じことが言えます。一日数時間ご一緒に滑るだけですが,この時間を無駄にすることなく,レッスンを受けられるスキーヤーの目的に応じた的確な指導ができるよう,原点に立ち返ることの大事さです。
シーズンインを前に,またひとつ気を引き締めさせてくれる貴重な経験をさせていただいた【TOK】でした。
11/18 (日) 曇り
今朝は朝焼けがきれいです!
朝早いですが,これから出かけます。数日白馬を留守にしますが,23日にはまたお会いできます。(^I^)
それでは行って来まァーす!
11/17 (土) 曇り
今朝は時雨気味かな?と思って起きてみたら,少し山には日が射していました。下界はけっこう寒いです…(^I^)
さて,スキーシーズンもいよいよ近づき,八方○根スキースクールの今年の新人教師採用試験が,今日明日の二日間の日程で行なわれます。SAJ1級取得者であることが条件なのと,今の雪上での実技能力よりも採用後の本人の努力の方が教師活動には大切…といことで,シーズンに入る前のこの時期に行うことにしたらしいです。新人への応募は年々少なくなってきていますが,それでも30名を超える応募があったということで,指導部の役員も喜んでいるようです。
“TOSHI3”さんが昨日掲示板に 『 …指導歴がないに等しいので、いろんなことをやってみて自分も成長していけたらなぁと思っています。(案外教えながら、あ、そうだった、と思うことがあるんですよね(^^ゞ)…』というようにUPされていましたが,本当にそのとおりで,人に手ほどきする,教える…ということは自分の技術を見直すことにつながります。自分が何を分かっていて,何が分かっていないか…ということが判明しますし,人の前で自分が言ったとおりに演技することが,その滑りに対する集中力を高めることになります。これを何回も繰り返えせばスキーがうまくなって当たり前…ということになります。(^I^) 「教えることは習うこと…」という格言は当たっているのです。
よく,「私は下手だからひとさまに教えるなんて…」としり込みをする人が居ますが,もし自分が本当にうまくなりたいと思うなら,どういうレベルでも,他人に教えを乞われたら教えてみるべきです。前にも書いたことがありますが,自分の技術を高めることばかりに専念し,指導活動をしない技術選出場者よりも,指導活動を積極的に行なっている選手のほうが,良い成績をあげているのを目にします。
このような例は“スキー”に限りません。良くゴルフなどで見かける風景です。モチロン「教え魔」になってしまって,イラナイ…というのにアアだコウだ,と教えたがるのは論外ですが,ぜひ機会があったら「他人に教える」を実践してみてはいかがでしょうか?
教えて学ぶ…これでうまくなったねぇー!と教師仲間に言われている【TOK】です。(^I^)
------------------------------------------------------------
さて,ここでお知らせですが,明日18日から22日まで,シーズン前の オ・ヤ・ス・ミ をさせていただきます。毎日のようにお越しいただいている皆様には申し訳ありませんが,お許しいただきたいと思います。
なお,【TOK】の掲示板の方へは,出来る限り毎日UPする予定ですので,よろしくお願い致します。
11/16 (金) 曇り
ここのところイイ天気が連日のように続くことはありません。冬型の気圧配置が強まり,「三寒四温」の形態に落ち着くまで天気は毎日のようにめまぐるしく変わります。みなさんも風邪など引きませんように!(^I^)
昨日の教師日記に「オフピステ滑走」のことについて書きましたら,早速数名の方から E-mail を頂きました。全員の方が,それぞれに深雪や八方のオフピステを滑ってみたい…という方でした。来春,3月,4月になりましたら,天候の様子をみて,ぜひ第三ケルン近辺まで行く機会を作りたいと思います。それと「オフピステ特別講習」などもいいなぁー…と思っています。
そして極めつけは「カナダ春スキーの旅」です。数人の方が4月のカナダを滑りたい…ということですので,いまその計画を旅行会社に頼んでいるところです。もし,皆さんの中で予定と予算が合ったら行って見たい…という方が居られましたら E-mail で連絡ください。日程の調整はこれからも可能ですので…。私の知っているカナダはオフピステの宝庫でした!。あの楽しかったこと,感動は今も忘れられません。あの時の感激があったことが,今もスキーを続け,その楽しさを一人でも多くの人に知ってもらいたい…という気持ちの源になっていると思います。(^I^)
先日いただいた“AK”さんからの E-mail に次のような文もありました。
『 ……検定というひとつの枠を飛び出したとき、私は規制されない世界でいかにスキーを楽しむか、ということを考えました。そして私なりに思ったことですが、いくら1級やその上の資格を持っていても、深雪やこぶ斜面その他、あらゆる状況下で楽しめる技術がなければその資格は何の意味もないということです。実際資格をもっていても不整地に弱い方が多いように思いますが・・・今も八方に行くと、名木の大壁に挑んでいます。(もちろん黒菱や兎も)こぶも深雪も大好きです。年々体力・脚力の低下はありますが、強いスキーだけでなく、ひざをやわらかく使って板の性能も借りて、そして雪とコンタクトを取りながら滑ればどんなところも十分楽しめますよね....。今年はテレマークにもチャレンジする予定です。………
』
技術向上もさることながら,その技術を磨いた成果をオフピステやコブで試してみる…これが楽しみのひとつでもあります。こんな斜面を滑れるようになったんだぁー!!…という感激に浸ることができます。そういう意味で「うまくなること,上手になること」の意義が分かります。検定なども本来はそういう意味で活きてくれるといいのですが…。
今シーズンは例年にも増して「オフピステ」を滑ることを楽しもう!…そう思った【TOK】でした。(^I^)
11/15 (木) 快晴
今朝はクッキリと晴れたイイ天気です!。北アルプスの山々に積もった白い雪が,青空に映えています。昨日の朝,名木山近辺まであった雪は,さすがに溶けましたが,兎平付近はまだ白く残っています。
さて,今日の話題は「外国からお客様」について…。
今朝の地方新聞に白馬村の商工会のメンバーが韓国に「スキー客誘致」に出掛ける…とのNEWSが載っていました。近年韓国やアメリカ本土からのお客さんが来てくれるようになりました。1998年の冬季オリンピックが引き金になっているのは確かなことですが,まさかアメリカからのお客さんをお迎えするとは,私も想像していませんでした。…というのは,アメリカそのものにいいスキー場がたくさんあるからです。
白馬でオリンピックの時に働いていた外国人が結構居ましたが,その内の何人かが自分の出身地である地域のスキーヤーと連絡を取ってツアーを組む例が多いようです。特にアメリカやオーストラリアからのお客さんはそのパターンです。韓国からのお客様は,日本にスキー研修に来たことのある選手やコーチの口コミをもとに,韓国のツアー会社が企画しています。香港や台湾からの例は,IT関連に仕事で日本に滞在していた人たちが休暇を利用してスキーを楽しみ,そん人たちから広がった情報をもとに,現地のツアー会社が企画しているようです。
アジアからのお客様は,自国に天然雪のスキー場が無いために,日本でスキーを楽しんだり,雪の自然を楽しむ…ということが主眼のようです。アメリカやオーストラリアからのお客様はチョット違っていて,異文化を楽しむ…という感覚があります。自分の国でもスキーは出来るけれど,違った環境でスキーをすることに楽しさを感じているようです。
「八方」はスキー場の規模が大きいことや,交通の便がまあまあいこと,そして北海道や東北に比べればそんなに寒くないことから,結構人気があるようです。そんなこんなで,私の店にも夜飲みに来てくれるのですが,彼らもまた“スキー”を愛する人たちでネアカ人間が多いのに気付きます。モチロン全ての人がそうだとは言いませんが,昼はスキーを滑りまくり,夜は夜で賑やかに過ごします。本当に休日を楽しんでいる!そんな印象を受けます。“スキー”という共通のスポーツを楽しんでいるせいでしょうか,気さくにあのコースはどうだ,このコースはどうだ…という質問を受けます。そして彼らの滑りの特徴は「オフピステ」を滑りたがることです。どう見ても中級クラスだと思われる人でも,深雪や悪雪に挑んでいくのです。華麗に滑っているとはお世辞にも言えませんが,ドシンドシン転びまわることを楽しんでいるかのようです。
その彼らから,八方はスキー場上部に良いピステが広がっているのにどうして滑らせないんだろう?天気のいい日などは,雪崩の心配をなくす工夫をしてしてどんどん滑らせたらイイのに…という話を良く聞きます。欧米では,自分の責任でそういう斜面に挑戦することが許されている例が多いようです。日本はどうしても責任問題が浮上してしまうので規制が多くなってしまいます。以前,今のようにコース規制がきびしくない頃,第3ケルン付近の斜面を良く滑りました。天候の安定している,危険のない時を見計らっての滑走でしたが,今でもあの時の楽しさを忘れられません。
滑走者自身の責任をもっと明確にし,もうチョット環境を整えることで,八方上部の斜面はまさにスノースポーツを愛する人の天国になり得ます。外国からもお客様が見えるから…という理由だけでなく,雪の自然を充分楽しむために,関係各位に検討をお願いしたいと思います。
4月になると危険も少なくなり,規制も解けるので,そのころ「第3ケルンを滑る!」という企画をしようかな?と思った【TOK】でした。(^I^) みなさん,ご一緒しませんか?
11/14 (水) 曇り
今朝は曇り空ですが,その雲の下から真っ白い雪が見えます!。昨夜,少し雨模様だなぁー…と思っていたら,今朝おきてビックリ! もう名木山のところまで雪が来ていました!。もうすっかり冬の装いの八方です。
さて,昨日“KEI”さんから掲示板に 『 …特にカービングスキーが主流になった今では、長い距離をゆっくりと滑らなくなった…今どきのスキーも、ある意味で・・こんな動き方がほとんどのような気がして仕方ないんです・・。だからいつまで経っても上手くならないのかな? 』 という書き込みがありました。
今日はこのことに関連したことをお話しましょう。
八方のリーゼンコース,皆さん滑ったことがおありでしょうか?。早朝,整備されたこのロングコースを快適に滑る…というのが最近人気で,八方を代表するコースのひとつでもあります。実はこのコースの中間「八方第二リフト線」脇に,三,四年前初級者用の迂回路…が作られました。私も本コースだけを滑っていてこのコースを滑ることが無かったのですが,昨シーズン,ビデオの撮影でここを滑る機会がありました。快適でした!。何がどう快適なのかと言うと,先ずコースそのものがうねっていて,大き目の凹凸が適当にあって,左右の圧力以外の上下の圧変化が感じられたのです。フワッと空中に飛び出そうになったり,バンク状のところでは押しつぶされそうになったり…。
その後,4月になって八方の人気コース「パノラマゲレンデ」の真中に,本来の目的はスノーボーダーが滑るための,エアー台やバンクが作られました。スキーヤーが滑ってはいけない…という規則もありませんので,私もレッスンで活用させて頂きました。ところが,私以外の大勢のスキーヤーも,このエアー台やバンクを楽しそうに滑っていました。
こういう感覚の滑り…そう言えば忘れてたなぁー,と思いました。“KEI”さんが」おっしゃるように,平地をカービング要素で滑る機会が多くなって,「左右の捕らえ感覚の練習」がメインになりました。言ってみれば平面状の斜面を滑ることが多くて,三次元的に,立体的に滑るのが少なくなった…。そんな風に思いました。言葉を変えれば,滑り方の多様性を見失っていた…とも言えます。
車で高速で走っている時には気が付かなかった景色も,ゆっくり歩いてみるとまた違ったものに見える…というのと同じで,スキーでも長い距離をゆっくり滑ってみたり,うねった場所を滑ってみることで違った感覚が味わえるのだと思います。こういうことが幅ひろい意味での「スキーの楽しみ」なのでしょう。
「長い距離をゆっくり滑る…」という言葉は,どことなくこころ豊かな,おおらかで,余裕のあるスキーを連想させてくれました。“KEI”さん,ありがとう!
今年はこの言葉も忘れないようにしよう…そう思った【TOK】でした。(^I^)
11/13 (火) 曇り
今朝は曇り…でも雲の下は雪が!(^I^)。下界では昨夜から雨模様だったのですが,山では案の定「雪」だったようで,リーゼンコースの中間,俗称「うすば」の近くまで白くなりました! こうやって少しづつ,少しづつ白いラインが下に降りて来て,冬本番になるのですネ?
さて,今朝の地方新聞を見ていたらスキー場に関する話題が二つ載っていました。
ひとつは志賀高原の話題で,「スノーファンを志賀に呼び戻すために,タレントを使った大掛かりな宣伝活動を始めた…」というNEWSでした。もうひとつは,白馬地区のスキー場もお客離れが進んでいるので,各スキー場が独立して行なってきた経営方式を大幅に見直してこれに歯止めをかける…というものでした。
これまで,だまっていてもお客さんは来てくれる…という立地条件の良さを売りにしていた老舗スキー場も,いよいよ立ち行かなくなって来た…という印象を受けます。最近の地元の人たちの話題は「今年はどんな年になるんだろうねぇー…?」という先行きの見えない状況に不安を隠していません。
スキー場がこれほどまでに落ち込んだその原因の第一は,スキー場経営が経営者サイドを向き過ぎていて,お客さんサイドを向いていなかった,ということだと思います。お客さんがナニを求めているか?ということをおざなりにして,会社が儲かる方法ばかりをメインに考えて来たツケが,今回って来た…と言えます。リフトの運賃体系や利用者無視のスキー場開発,食事やサービスの営業姿勢など,数えればキリがないほどです。かく言う私達スキースクールの姿勢も批判されるべきかもしれません。
原因の第二は今の日本の経済状況だと思います。これまでは右肩上がりの状況でしたから,設備投資をしても回収できる目途が立ちました。しかし,浪費を控え,質素な生活を余儀なくされている現況では,景気の良さを背景にしたスキー場経営は無理です。経済成長を除外した,というよりむしろ低成長からマイナス成長を考慮に入れたスキー場のあり方を考えないと経営はますます難しいものになるでしょう。
これらのことを考えると,トントンの収支でもいい…という姿勢でスキー場経営をする必要があると思います。
…というより,そこで働く人々の生活レベルを現今のものより下げる覚悟,つまり受け入れ側の質素な経営体質が求められると思います。質素と言っても何もしない…というのではなく,スノースポーツの愛好家が何をも求めているかを把握し,それにあったフィールドを提供することです。昨日の教師日記とも関連しますが,「少欲知足」を念頭に置き,派手な消費競争ではなく地道な経営に徹することです。「金」を中心としたスキー場経営ではなく「心」をメインにした商品を売ることです。
話題が飛躍しますが,私は21世紀はそういう世紀だと思っています。20世紀が経済成長,物質的豊かさを追求した世紀だとすれば,21世紀は「心の豊かさ」を追求する世紀になって欲しいと思います。
少しでもイイ…そのような役に立てるよう最善を尽くしたい!…少し興奮しながら,そう思っている【TOK】です。(^I^)
11/12 (月) 曇り
昨日は一日中,本当にイイ天気でした!。これのことを「小春日和」と言うんでしょうねぇー…。(^I^)
“H”先生も八方尾根トレッキング…掲示板によると,静かな秋を堪能されたようで,良かったですね!(^I^)
さて11月10日,「COP7」で地球温暖化防止に関する「京都議定書」の運用規則が採択されました。これで,この議定書が各国で批准され,いよいよ発効することになりそうです。(^I^)
自然の中で“スキー”を楽しむ者として,ちょっぴり地球温暖化に興味があります。昨日「全国地球温暖化防止活動推進センター」のホームページ を見ていたら,政府規模でなく,私達自身が温暖化防止のために日常出来ることの一覧表と出会いました。数百項目にわたる防止策の一覧です。これすべてを生活の中で取り入れようとするのは少し大変かもしれない…と思いましたが,身近で出来ることから始めてみよう,と思いました。
その中のひとつに,「車の中に無駄な物を積まない」というのがありました。実は先日妻に,私の車はまるで「物置」のようだ…と言われていたのです。マ,倉庫代わりに使っていたのは事実ですが,そういえば重い物を移動するにはそれだけエネルギーが要る…ということだよなぁー…とむかし習った「物理の法則」を思い出したのでした。(^I^)。軽くしておけばそれだけガソリンの消費量が減るから,温暖化防止になる…ということです。
人間は,地球環境を信じられないくらいの速さで変えています。これもひとつの流れで,止めることの出来ないことかもしれません。必要なことはやらなくてはなりませんし,飢えて死なないように食べなくてはなりません。でも,やらなくても済むことをやったり,食べなくてもいいものを食べたり,といった無駄使いを止めれば,その流れを少しでもゆっくりさせることができると思います。
スキーを楽しむのに私達は何気なくリフトを使用しています。そのためにお金を払うのですが,実はコレ,位置エネルギーを買っているのですね?。低いところから高いところへ連れて行ってもらうためにお金を払う。そして,「低い所に滑り降りる」という楽しみを味わう。
リフトは電力を使っていますから,結局私達スキーヤーは「電気エネルギー」のおかげでスキーを楽しむことが出来ています。ですから多く滑れば滑るほど結果的にエネルギーを消費することになってしまいます。…だからスキーを止めよう…というのではありません。そういうことを頭の片隅に入れておいて,感謝しながら楽しむようにしたいものだなぁー…ということです。
“スキー”が好きで愛するからこそ,環境破壊やエネルギー浪費,地球温暖化に対する問題意識を持ち,自分で出来ることを少しでもいいから実行しよう!…そう思っている【TOK】です。(^I^)
11/11 (日) 快晴
今朝は本当にスッキリした快晴の白馬です。青い空に白い雪を頂いた山並みがクッキリと見えています。
夕べ遅く,教師仲間の“H”さんが東京からひょっこり見えて,山に登りたい…ということでした。…が,あいにくリフトはシーズン前の架け替えと整備のため営業していないので,今朝早く彼を黒菱までお送りしてきました。間近で見る白馬三山は素晴らしくきれいで,圧倒されました。(^I^)
黒菱までの途中,数人のカメラマンが美しい景色に誘われカメラのシャッターを押していました。最近栂池の自然園や八方尾根の自然探勝路で,多くのカメラを手にした人を見かけます。ところが,一緒に訪れた人をフレームに入れずに景色だけを撮っている人が結構多く居ます。モチロン撮影されるのは結構なことですが,フィルムにそのみごとな景色を収めることで満足し,今そこにあるホンモノの景色をじっくり楽しんでいない人も居るように思います。写真に撮ったことで安心してしまうのでしょうか?それとも後で写真を見て楽しめばイイヤ…と思われるのでしょうか?。撮影が終わるとそそくさとその場を立ち去ってしまうのです。もう少し,今そこにあるホンモノの自然の景色を楽しんで欲しい…と思います。
“スキー”でも同じようなことが言えるような気がします。「一期一会」という言葉がありますが,今そこにある条件の雪はほとんど同じ状態で再現されることはありません。まさに,いま自分が立っているその雪は,その時限りのものです。そういう風に考えると,必ずしもいい条件,自分が気持ち良く滑れる条件でなくても,そこにある雪をいとおしむような感覚で雪を感じ取り,楽しんで欲しい…そう思います。ましてや,雪のコンディションがいい時は大いに自然に感謝して思いっきり滑って欲しいと思います。
いろいろな“スキー”の楽しみ方がある中で,「一期一会」を意識したら,また別の世界が広がるのではないか…そう思った【TOK】でした。(^I^)
11/10 (土) 曇り
昨夜から小雨が降り始めましたが,今朝はその雨もあがって来ました。今日これからは天気も回復するようです。
さて,過日逝去された「丸山隆文」さんについて,多くの方からE-Mailを頂きました。ありがとうございます。その中で“AK”さんから彼についてのエピソードを,E-Mail で頂きました。私達スキー教師にとって学ぶべきことが含まれていました。ご紹介させて頂きます。
『……久しぶりにこのサイトを開いて丸山隆文さんが逝去されたことを知り、隆文さんのことで,ひとつ強く印象に残っていることがあるのでお伝えしたくてメールを書いています。……スキー学校には当然、高い技術を持った先生がおおぜいおられましたが、その指導の中で、ある人の滑りの悪いところを、悪いままにそのとおり真似て滑って見せて下さった方は初めてでした。それも非常に特徴をとらえていてそっくりなんです。多くの先生は悪いところを強調して誇大な表現をされるのですが、隆文さんは「そのまんま」なので、自分の普段のすべりがどんなもので、手本となる滑りとの違いがどういうところなのか、非常に理解しやすく、スキー教師たるもの、いろんな意味で「見せる」ことが重要なんだと感じたものでした。「見本」は上手い滑りだけではなく、へたくその見本も教える相手に分かりやすく見せなければいけないのだと。。。その場で、そのときの斜面、雪質、いろんな状況を肌で感じながら的確なアドバイスも受けれるわけですから、その効率のよさはビデオの比ではないと思いました。たった一度しか教わることができなかったことが今思っても残念です。……』
連続8期デモンストレーターに選ばれ“演技の神様”と言われた「丸山隆文」さんのいかにも彼らしいエピソードらしい…と思いました。欠点のある滑りを,その欠点をあるがままに見せられる演技力……これは並みの教師には出来ない芸当です。誇張せずに,しかも生徒さんの特徴をとらえた演技を正確に行なうのは大変難しいことなのです。生徒さんの滑りを見てその欠点を把握し,どういう要素が足りないかを判断して即座にそれを演技してみせる…。運動要素をしっかり理解し,どういう要素がどういう滑りと関連しているかが解っていないとこれは出来ません。言葉やイメージで説明できることも大事なことですが,生徒さんの前で,その生徒さんの滑りを見せてあげることは最も効果的なレッスンです。デモとして活躍していた彼が,彼自身の滑りのうまさを見せるのではなく,生徒さんにあった演技をしてみせる…それを実際のレッスンで行なっていたところに彼の素晴らしさがあったと思います。デモンストレーターや教師は,必ずしもうまく演技することだけが仕事ではありません。その対象とするスキーヤーのレベルレベルにあった滑りを見せ,みんなが到達出来,それぞれ楽しめるスポーツなんだよ!ということを演技できなければ…。
こういう意味で「丸山隆文」さんは偉大なデモンストレーターでありスキー教師であった…と私も思います。
彼の足元にも及びませんが,これからさらに勉強させてもらおう,と志を新たにした【TOK】でした。(^I^)
“AK”さん, E-mail ありがとうございました! (^I^)
11/09 (金) 曇り
今朝は曇り空の白馬です。気温は3℃と低めです。雲が北のほうにゆっくり流れていますので,低気圧は日本海側にあるようです。この低気圧が通過するとまた冬型かな?(^I^)
おかげさまで,このホームページ,昨年の8月1日にOPENして以来,丁度10万人目のビジターをお迎えできました。一日平均約210人の方においでいただいたことになります。これもひとえに皆さんのおかげです。それまでは「白馬八方スキー情報」というタイトルで,このホームページの前身のページを開設していました。そこでの「スキーQ&A」を核として,”On
Line Ski 教室”という名前でリニューアルOPENしたのでした。実のところ,これまで皆さんに見ていただけるとは思ってもいませんでした。一日100人の方が来てくれたら嬉しいな…というくらいに思っていました。それが約倍の予想を越える方来てくれています。これからも皆さんと“スキー”の楽しさについて考えていきたいと思っています。これからもよろしくお願い致します。
さて,10万人目の訪問者の方は「大阪の“KY”」さんでした。後で記念品をお送りさせていただきます。(^I^)
OPEN初日の日記を見てみたらスキーレッスンについて, 『 「指導」とは「指して導く」こと…』というようなことを書いていました。“具体的にさし示して案内する”これをモットーにこれからも最善を尽くしたいと思います。皆さん宜しくお願い致します。
さて,【TOK】が経営するビアホール「メルツェン」で2001-2002シーズン冬季のバイトを募集いたしております。スキーに興味のある方,あるいは検定を受けてみようかな?…という方は大歓迎です!。もし皆さんの周囲にこういう方がおられましたらご紹介ください。応募締切りは11月15日です。 E-mail でお願い致します。
11/08 (木) 快晴
今朝も快晴の白馬です。気持ちイイ朝です!。幸せな気分です。パノラマ付近の雪は溶けてしまいましたが,これから降雪機もフル活動でしょう。いつから滑れるようになりますか…楽しみです!(^I^)
さて昨夜10時過ぎ,宮下○樹君がヒョコッと私のやっているビアホール,メルツェンに来てくれました。北海道で始まる合宿に行く前に,白馬に用事を済ませに来た…ということでしたが,これから彼にとっては休みの無い日々が続くことになります。今シーズンは,技術○トップの看板を背負っての活動ですので,気を抜く暇も無いでしょうが,持ち前の明るさと気取らない性格で,さらに大きな人間になって行くことでしょう。彼のさらなる成長を期待したいものです。(^I^)
“ビール”を楽しみに来てくれたのに,スキーの話で悪いと思いましたが,せっかくの機会でしたので彼の「ズレ」に対する考え方と,今”Prof.YM”さんがスキー技術のページで取り上げている話題「カービング小回り」について聞いてみました。
「ズレ」については,「カービングターンの切れの感覚を楽しむ上でも“ズレ”は大きな意味を持っている。切れやカービングだけでは疲れてしまうので,この両方の感覚を適宜使い分けるようにしている。最近はどこに行ってもカービング,カービングなので,もう少しズレの良さをアピールしたい。今後の活動の中で“ズレ”に対する私の考え方を多くの人に伝えたいと思っている…」ということでした。多分来年のスキー雑誌は,彼の「ズレに対するコメント」を多く載せることになるかもしれません…ネ。(^I^)
「カービング小回り」については,「完全にスキー板の性能が支配している技術。斜面条件に適した“R”と“トーション”,“フレックス”,そして“長さ”が合わないと演技は出来ない…」と語っておりました。ゆめゆめR=20位の板でカービング小回りを修得しよう…などと思わないように…。
…ということで,技術選トップスキーヤーの意見を聞きながら,ビールを楽しんだ秋の一夜でした…。
ああ美味しかった!贅沢贅沢…(^I^)
11/07 (水) 快晴
今朝はホームページの写真のように快晴です!
ご覧になって分かるように,兎平まで雪が来て,うっすらですが白くなっています。この雪,おそらく二三日もすれば溶けてしまうと思いますが,いよいよシーズン到来!という感じでワクワクしています!(^I^) シーズン間近のこの時期,いつも少年の若さに帰る【TOK】です。(^I^)
さて,きょうの話題は「徒競走の意味」ということに付いて…
もう秋の運動会の季節も終わりましたが,ここ数年「徒競走」…つまり,走って速さをきそう競技「かけっこ」のスタイルが昔と変わってきているという話を聞きます。走ることが苦手な子供達にイヤな思いをさせたくない,人前で恥ずかしい思いをさせたくない,という配慮からの処置で,みんな横並びに手をつないで走るとか,ゴール前で遅い子を待って一斉にゴールするとか,いろいろ工夫を凝らしているようです。
これを見聞きして,本当にこれでいいんだろうか?と思ってしまいました。たしかに「思いやる」という側面からすればこれはイイことなのかもしれませんが,人にはそれぞれ個性があり,得手不得手があります。もし「かけっこ」が遅くとも他のこと,例えばピアノが弾けたり,算数が得意だったりすることがあるはずです。このような子供の持つ特性や個性を伸ばしてあげるのが本当の教育なのではないかと思います。子供達の優れている得意分野を抑え同じ水準にするのはコピー人間を多くするだけであって,個性を活かす教育では無いと思います。
もし「かけっこ」が遅くても,他の面でその子なりの良さがあるはずです。それを見つけ出してあげるのが教育であって,優れた特長の芽を摘んでしまうのはいかがかと思います。
私の経験では,勉強の苦手な子は運動が得意…という子供が多かったように思います。普段の教室での勉強ではかなわないが,屋外に出れば俺の出番!というような子が…。年に一度の運動会がその子にとっては最高のパフォーマンスの舞台でした。「運動会」はそういった「人にはいろいろな特技があるんだよ」ということを子供達に教えるいい機会でもあったと思います。
”Dr.K”さんが“Swimming ”に書かれておりますが, 『 “得意な事”を伸ばしてあげる事,“プラス思考”的な考え,得意なことをやっている時は「楽」…』…というような思考からも,その子の優れた面,勝っている面を伸ばしてやる教育や指導が大切なのだと思います。
実は,このようなことは,スキー指導の現場でも考えなければならないことだと思います。欠点を直すことに重点を置くやり方と,得意な部分をより研ぎ澄ますやり方…がありますが,「個性を活かした指導」という意味では,どちらをどのような配分で行なうと効果があるか?ということです。面白いもので「大回り系」が得意な人は「小回り系」の苦手な人が多く,その逆もまたあるのです。ここで,小回りが不得意だからといってこれだけを重点的にやり過ぎると逆効果になってしまいます。常に,得意分野をにらんだ上で,不得意分野を持ち上げる指導が求められるのです。指導する時だけでなく,自分で練習をする時にもこのことを考えながら練習をすると効果があると思います。(^I^)
「思いやり」と「個性尊重」を量りにかけるわけではありませんが,運動会の徒競走は昔のままの徒競走であって欲しい…そう思った【TOK】でした。(^I^)
11/06 (火) 曇り
今朝は昨日よりも暖かく,気温も10℃位です。
さて,今日の話題は「カービング小回り」について…。
”Prof.YM”さんから 「 カービング要素のショートターン 」というテーマで投げかけがありましたが,どなたからもUPがありませんので,わたしの思うところを述べさせていただきます。
条件設定が「緩〜中斜面 整地 R=16程度〜以下のカービングスキーを使用」…ということからして,これはよほど滑り込みをしている人でないと大変かもしれない…というのが第一印象です。”Prof.YM”さんも書かれているように,技術選での種目になったことから一躍この滑りに注目があつまったのですが,どことなくスッキリした感じがしません。…というのは「特殊な滑り」であって「一般的でない」という感じがどうしても拭いきれないからです。”Prof.YM”さんも,一昨年使っていた板(180cm・R=18)を,昨年(170cm・R=15)に替えることでそのコツがつかめた…というくらい,スキー板の持つ性能自体が大事な用件になります。逆に言えば,いくらこの技術をマスターしようとしても,使っているスキー用具がそれに適していなければ体験できないし,修得できない…ということになります。また多分,これは憶測ですが,この技術で滑れる斜面も相当限定されてしまうでしょう。このように,ある意味で非常に特殊な条件でしか滑れないスキー技術のような気がします。技術選での種目になったから,選手としてはやらざるを得ない…というのは解かりますが,この種目そのものの狙いがどこにあるのか,私には今もって分かりません。レースの世界でタイムを競うなら話は別でしょうが…。
狙いがどこにあるか分からなくても,技術としてある以上,出来ないより出来る方がいい…というとらえ方でこの滑りについてコメントすると,カーブがきつい分回転半径が小さくなりますから,開脚で,しかも内スキーにも荷重分散をしてあげないと無理でしょう。…というのは,外スキーの荷重配分が強すぎると外スキーがターン内側に入り過ぎ,内スキーとクロスする危険があるからです。
また,エクストリームとまではいかなくても「しゃもじスキー」の特性を生かすわけですから,スキートップインサイド側で雪を捕らえ,そのエッジングをはずさないようにしながら前方へ移動する意識が大事になります。自分でスキーを操作しようとしてはカービング小回りは出来ないでしょう。まさにエッジ角を深めにし,雪に任せた【Letスキー】でないとターンの軌跡をキープできません。
内スキー意識が大回りや中回りより必要になってきますが,内スキーへの荷重配分,圧力配分がキーワードになります。左右への荷重配分は時時刻刻変わって行きますが,スキーがフォールラインを向いたあたりから内スキーへの圧配分が強まり,ステップター的にクロスオーバーを経て次のターンに移行する感覚が出てきます。つまりターン後半での内スキーの使い方がポイントになります。このことを「内スキー主体」といっている人もいるようですが,「ステップ小回りのカービング版」と考えた方が良いと思います。
私の場合,重心の軌跡を滑らかな円運動もしくはサインカーブのようにイメージし,スキーはあくまでその重心を中心として自転的にその方向を変えて行く感覚です。クロスオーバーで次のターン内側に上体あるいは重心を移動させる感覚はありません。
…とは言ったものの,果たして技術選の選手のような滑りが出来ているかどうか,はなはだ疑問です。もしこれが出来ていたら,私自身,今も現役で技術選に出場していたでしょう…(^I^)。多分,多くのスキー教師が演技して生徒さんに見せようとしても,なかなかその真髄を見せてあげることの出来ない技術だと思います。
それくらい「特殊な技術」…だと【TOK】は思っています。(^I^)
11/05 (月) 快晴
今朝は気温が0℃と冷え込みました。今シーズン初めて水道の水が凍りかけました。不凍栓のスイッチを入れなきゃ…。(^I^)
昨夜,スキー教師仲間の“TM”さんがメルツェンに来てくれました。その時話題になったことです。
スキースクールに入ってレッスンを受ける人たちの二極化が始まっているのではないか?…という話になりました。このことは数年前から私も感じていて,受講生がどちらを志向しているか見極めてからレッスンすることの大事さを思っていました。
その二極化とは,名前が適当でないかもしれませんが,「検定技術志向グループ」と「楽しみ志向グループ」です。1級や2級,そしてテクニカル,クラウンに合格することを目的としてレッスンを受ける人たちのグループが一方にあり,他方に検定とは関係なく“スキー”そのものを楽しみたいからその手段としてレッスンを受けるグループがある,という風に感じていました。
スキー教師の役目は,生徒さんのいろいろな目的に合わせて,それが達せられるような技術をお教えすることです。検定に合格したい…という目標の人にはその着眼点をお話しし,検定でうまく表現できるようにお手伝いします。また「雪と触れ合う楽しみ」を求められる方には,必要最小限度のテクニックをお伝えし,実際の斜面で応用しながら滑ることの楽しさを感じられるようなレッスンをします。
…そこで,昨夜の会話ですが,このことから,さらに話が進みました。
実際に検定を受け,それをクリアできたスキーヤーがその後のスキーの持つ楽しみを,あんまり追求していないのではないか?ということがひとつ。もうひとつは各レベルでそのレベルに合ったスキーの楽しみ方があるのに,ある程度うまくならないと楽しめないのではないか?と思い込んでいる人が多い…ということでした。検定そのものを受験し,合格することが「楽しみ」と感じている人が多いのは事実ですが,その技術を使って実際の斜面を楽しもうとすることをもう少し覚えて欲しい!…ということです。また,直滑降しか出来なくても,あるいはプルークボーゲンしか出来なくても,それなりのレベルでの楽しみがある!…ということを知って欲しい,ということです。
このことを皆さんにお伝えするのは,私たちスキーを指導する側の役目ですが,うまくなることだけがスキースクールに入ることの目的では無いということを,習う側の人たちにも考えて欲しい…そう思います。いかに楽しんだらいいのか?どうしたらもっともっと楽しめるのか?ということを教師に質問し,教わることです。以前にもお話ししましたが,“技術”というのは「物を取り扱ったり,事を処理したりする方法や手段,また科学の理論を実際に応用し,自然を人間生活に役立つように利用する手段」です。スキーの技術ということを「うまくなる」ことだけに限定してしまっては,利用する手段としての意味は薄れてしまうと思います。ある技術を身につけたら,まずその技術で楽しめる楽しみ方を満喫してみる。そして満喫し終えたら次の楽しみのための技術に挑戦する…。こういう繰り返しがうまく行なえれば,うまくなる,上手になる…ということだけを目的とした幅の狭い苦しいスキーではなく,ゆとりのあるおおらかなスキーが出来ると思います。
もちろん,どういうスキーを選択するかはご自分の自由ですが,「ゆとりある楽しみ」に重点を置いたスキーもいいのではないか,そういうことをもっとレッスンで生徒さんにお伝えするべきだ…。そんなことを語り合った秋の夜長のスキー教師二人でした。(^I^)
11/04 (日) 曇り
今朝は太陽の日が射して,今日もイイ天気になるのかな?と思っていたら,9時頃になって山に雲が掛かり,曇り空に急変してしまいました。八方尾根スキー場のすぐ上,国民宿舎のすぐ近くまで雪が積もっています。昨夜にかけて降ったのだと思いますが…。いよいよスキーシーズン…そんな気がしてきました。(^I^)
さて,この時期になると,毎年のことですが今シーズンの「降雪量」と「いつから滑れるか?」が気になりはじめます。そして「地球温暖化」の影響が出ないようにとか,「天気の長期予報」も気になります。今年の長期予報によると冬の平均気温は例年より高めだそうです。でもこの「平均気温」,直接「降雪量」とは関係が無く,平均気温が高くても雪の多い年はある,ということです。昨シーズンはそういう年で,気温は高かったが雪も多い年でした。ですから,「地球温暖化」とスキーヤーが待望する「多い降雪量」とは相関が無い,と言えるのかもしれませんが,それにしても昨今の降雪量は,私たちが子供の頃に比べて比較にならないほど少なくなっています。
そんなことを気にしながらある新聞を見ていたら,ノルウェイのブルントラント元首相の政治姿勢が掲載されていました。将来の世代に渡って資源や環境を守る「持続可能な開発,発展」を提唱して来た…という記事でした。その考え方が活きて,今ノルウェイをはじめとする北欧諸国では,風力発電を主体とした「クリーンエネルギー」への転換が進んでいるそうです。また「車より自転車」というようなエネルギーの無駄遣いを防ぐ運動も盛んなようです。国民の多くが「物を大切にする」習慣が芽生え,「自然と人間の快適さランキング」でも世界のトップレベルにある,ということです。
…それにひきかえ,日本の現状はどうでしょう? 新聞を見ると,「景気や消費の回復が急務…」とか「消費意欲を喚起しないと日本経済が破綻…」という文字が踊り,新聞の折り込み広告は新聞よりも厚く,ダイレクトメールも紙を無駄遣いし,安いからと言って必要の無い物をたくさん買い込む…。家には物が余って捨てようとするからゴミが増え,地方自治体はその処理が大変…。
こなた「経済大国」を目指し,かたや「生活者大国」を目指している…そういう風に見えます。私たちにとって「本当に豊かな生活や生き方」とはどういうものなのか?考えてしまいます。「欲望」を前面に出した社会と,「調和」を求める社会の違い…のような気もします。さて,あなたはどちらを選びますか?
自然の中で過ごすことの多い「アウトドアスポーツ」の愛好家は,自分達の楽しむフィールドがより良い環境のまま残っていて欲しい,と願っています。ある意味では愛好家のわがまま,と言えるのかもしれませんが…。しかし,「自然を守ろう」というこの気持ちは,これまでの経済発展優先,開発最優先の姿勢に歯止めをかけ,「本当に豊かな生活や生き方」を考えるひとつのきっかけになると思います。
手前味噌かもしれませんが,“スキー”はそういうことを考えさせてくれるスポーツでもあるなぁー…と思っている【TOK】です。(^I^)
11/03 (土) ● 曇り
今日は11月3日で,天気の特異日で晴れの日が多いということですが…白馬は曇り空です。皆さんの地域はいかがでしょうか?
昨日,日記の書き込みをしていた時は,山に雲が掛かっていて見えなかったのですが,11時頃,その雲が取れたら結構下まで雪が来ていました!。昨朝はそんなに寒くなかったのでまさか雪が来ていたとは思っていませんでしたが…。
またまた野球の話で恐縮ですが…ニューヨークヤンキース…凄いですねぇー! 9回二死から,まさかの同点ホームランが二日連続で出るなんて…聞いたこともありません! 「特別な試合で普通にプレー」…イチローがシーズンを終えてニューヨークヤンキースを評した言葉ですが,本当にそうですね! 最後まで諦めちゃイカン,出来る限りギリギリまで最善を尽くす!…またまた,いい場面を見せてもらいました。
そう言えば,深雪なんかを滑っているときに良く直面しますが,バランスを崩して今にも倒れそうになる…でもその時,これまで自分が維持してきた落下速度や重心の軌跡を頭の中で描き,それを取り戻そうと諦めず努めると転倒から免れることが出来る…。こういう経験はよくあります。簡単にあきらめてしまうと,あたかも自分から転倒を期待してた様な転び方になってしまう…。しかも,こういう時ほど「アア倒れる…」というように気が緩んでしまい,怪我が多くなる。最後まであきらめないでいると,気が張っているからもし転んでしまったとしても,怪我することは少ない。
最後の最後まであきらめないことがいかに大切か,野球からも,そしてスキーからも学ぶことが出来ます。
チョットこじつけ気味だなぁー…と感じている【TOK】デシタ! (^I^)
11/02 (金) 曇り
今朝は,リーゼンコースの「うすば」付近から上部が雲に隠れている白馬です。例年より確実に寒さの来るのが遅れている…そう感じます。…雪だけは多くて欲しいのですが…。
…と思って昨年のカレンダーから写真を探してみたら…ナント!昨年,2000年11月5日は右のような様子でした。雪が無いではありませんか!…。記憶というものは,ことほど左様にいい加減なものだと…。この分だとまだまだ悲観しなくても良さそうです!(^I^)
…ところで,私の5日間のお休みについて,皆さんから励ましのお便りをたくさん頂きました。ありがとうございます。昨日の日記などを見て,相当落ち込んでいたのかな?と思われた方もおられたようです。ご心配をおかけして申し訳ありません。
全く平気…という訳ではありませんでしたが,気落ちした…という感じではなく,もっともっとやり遂げたかったことが多かっただろうナァー,残念だったろうナァー…と,彼の気持ちを推し量り,幸いにも健康でいられる自分は何ができるか?…というようなことを考えた5日間でした。
自分はこれまで“スキー”を通していろいろな事を学んできました。自然や人との出逢いの素晴らしさや,身体を使い汗を流すことの気持ち良さを教えていただきました。大げさに言えば,生きる喜びや,人生とは何か?というようなことを教えてもらって来た…と思っています。その過程で教わった幾分かを,興味があり受け止めてくれる人たちにお返しできればいいなぁーという気持ちがありました。この5日間で,その思いがさらに一層強くなったように思います。故「丸山隆文」さんほどのことは出来ないにしても…。
そう思いながら新聞を読んでいたら,「アニマル・セラピー(動物介在療法)」という記事が目につきました。皆さんもご存知のことだと思いますが,犬や猫の体を触っているといやなことも忘れてしまう,やさしい気持ちになる…という効果を利用して精神的,身体的な治療を行うものだそうです。イルカや犬,馬,猫などは,人の心の状態を理解する能力があるそうです。彼らは,人間の存在をあるがままに受け入れ,その素直な感情が人の心を解き放ってくれるともいわれています。
“スキー”は大自然相手のスポーツです。必ずしも勝ち負けを競うスポーツではありません。自分の能力の範囲で自分なりに楽しめ,興味を深くしていくこともできるスポーツです。「動物」とは違うにしても,大自然の中に身を置くことで,精神的・身体的なリラクセーションが期待できます。
これまでも,このホームページを通じて,”Dr.K”さんや”Dr.N”さんはじめ,皆さんのご協力を得ながら“スキー”,“身体”,“癒し”について考えてきましたが,これから先の方向がさらにハッキリ見えてきた気がします。私自身の「生き方」でもあり,このホームページの「行き方」でもある…と思います。
「丸山隆文」さんから,“スキー”,“身体”,“癒し”の三つを柱にし,さらに努力せよ!というエネルギーを頂いた【TOK】です!。ありがとうございます。
11/01 (木) 晴れ
今朝は,平地に少し雲がかかっていますが,これからこの雲も取れそうな天気です。
教師日記,5日間のお休みでした…。その間,何通かのE-Mailを頂きました。ありがとうございました。
日記…ですので,私的で個人的な内容を書き込むことを許して頂きたいのですが,27日未明に逝去された「丸山隆文」さんは私にとって特別な人でした。彼のスキーに対する姿勢は私に大きな影響を与えてくれました。これからさらに円熟味を増し,スキー界のために活躍されるだろうと期待されていました。その彼がとうとう病魔には勝てず,57歳の若さでの逝去でした。彼のことをしのびながら過ごした5日間でした。
知っておられる方も多いと思いますが,彼はSAJデモンストレーター8期連続認定を受けた人です。その間,2度のチャンピオンに輝いております。蔵王のインターシーではキャプテンも務めました。2度チャンピオンになっただけあって,デモ選にかける取り組み方も凄いものがありました。ジャッジに「俺の滑りを良く見て点数をつけろよ!」…というような自信を持ち,いつも気迫ある滑りをされていました。それだけの勉強もし,トレーニングも積んでいました。
八方○根スキースクールにとっても大事な人で,何度か校長を歴任され,新校舎建設やスキー教師育成,デモ育成などに格別な活躍をされました。本当に惜しい人を失ってしまいました…。
彼の息子さん二人が,スキースクールで活躍しはじめましたので,彼の意思は息子さんに託され,これから違った形で開花すると思います。期待したいと思います。私も,彼から教わったいろいろなことを,少しづつ紹介させていただきます。彼がやり残した仕事の何%も出来ないでしょうが…。
…ということで,ちょっと静かに過ごしたこの5日間でした…。
掲示板で皆さんが奇しくも「健康」について書かれていましたが,本当に健康って大切だと思います。肉体的にも精神的にも,どう心掛けたら健康でいられるか?このホームページで皆さんとご一緒に考えていきたいと思っております。
これからもみなさん!ヨロシクお願い致します。(^I^) 【TOK】は元気に現場復帰です!
-------------☆★☆-----------
to Top
|