February

2001

スキー教師の【TOK】の個人的な日記です。興味のある人は見てください。(^I^)  
          
Ski Top へ   【TOK】へのMail          

   What is Today's Topic?


**********

教師日記 1月

教師日記 12月

教師日記 11月

教師日記 10月

教師日記 9月 #2

教師日記 9月 #1

教師日記 8月 #2

教師日記 8月 #1

教師日記 7月

教師日記 6月

教師日記 5月 

 

 


02/28 (水) 曇り  
 ホント!昨日までいい天候が続きました! 「テク・クラの検定目合わせ」で数十年振りに訪れた菅平も良い天気でした。会場の大松山スキー場のバーンは固くしまり,長野県の準指導員検定会も良い情況の中で行われていました。
    **********
  さて,一昨日は兎平教室の主任。この日も良い天気で,レッスン巡回をしながらスキーを楽しませてもらいました。(^I^)
 …で,一昨日の夜から「テク・クラの検定目合わせ」のため菅平へ。朝8時半まで受付を済ませなければならないので,前夜入りをしたのでした。この目合わせ会は,準指導員検定の受験生の滑りを評価しながら,テクニカル・クラウンについて,県内各検定員の着眼点や得点配分が同じレベルになる様にすることを目的として長野県スキー連盟が昨年から開催しているものです。特定の開催団体の評点が甘かったり,逆に辛かったりしないよう,そしてどういう滑りをどう評価するべきかを互いに研修しあうものです。
 昨日は整地の急斜面小回り,不整地小回り,急斜面大回りの三種目について研修を行いました。各検定員がそれぞれ評点を行い,その点数と県連の検定部が下した評点を互いに比べながら,その視点が同じになるよう研修が進められました。
 「整地の急斜面小回り」ではスピードコントロール,リズム,切れと走りがポイントでしたが,特に「エッジングの質の違い」をどう見るか?ということについて注意するよう指摘がなされました。「不整地小回り」では,スピードコントロール,リズムに加え,コブの抵抗に対応する能力がポイントになりました。「急斜面大回り」では雪面とのコンタクト能力,切れと走り,クロスオーバーのさせ方がポイントになり,ハイスピード時における上体の無駄な動きについての指摘がされました。
 雪上での評価が終わった後,会場を室内に移して「検定」に付いての意見交換会が開かれ,上記の内容に付いての検討がされました。また検定のシステムや現場サイドからの意見など,検定一般について意見交換が行われました。
 県内各団体を代表するA級検定員が約40名集まっての研修会でしたが,貴重な意見交換ができました。
 検定員としてエリを正し,公正適切な目での評価を行う意識を高めさせていただいた貴重な研修会でした。



02/26 (月) 晴れ  
 今日は良い天気です! 兎平教室の主任予定なので,巡回が楽しみ楽しみ!(^I^)
    **********
  さて,昨日は「Sat」さんと「Kar」さんのプライベートレッスン。Satさんは來シーズン準指受験を,Karさんは今シーズン中の1級合格を目指されていて,それに共通するレッスンを…というご希望でした。
 そこで,準指受験種目を追いながら,そこで求められている滑り,を検証しながらレッスンをすることにしました。そこで…
 @プルークボーゲンの「ひねり操作」とは何か?。
 Aプルークボーゲンでの迎え角意識はシュテムターンにどう結びついているのか?
 Bシュテムターンと基礎パラレルターンとはどう違い,どこがポイントなのか?
 Cスキッディングとカービングの滑りの違いは何なのか?
 Eカービングターンを合理的に行うにはどうしたらいいのか?
 G大回り,中回り,小回りの種目の違いをどう表現し,演技したらいいのか?
 ……ということを考えながらレッスンを進めました。
 以上の「?」を考える上で大事なことは,何度もここの教師日記でも言っているように,「スキーの性能を生かすこと」,「身体の持っている能力,特徴を生かすこと」,「自然というフィールドを利用すること」の3つのポイントを考えることだと,お話しました。
 具体的には「パワートライアングル」を足にイメージし,そのトライアングルをどのように意識した時どういう滑りになるのかを体験してもらいました。
 最初戸惑っていたSatさんも少しづつその疑問が解け,レッスン終了の頃には一連の流れが理解できたようでした。あとは來シーズンに向けて,昨日の内容を思い出しながら滑り込み,少しづつ自分のものにしていくことだと思います。
 Karさんは大変器用な方で,要求されているポイントの理解も早く,いい演技が出来ました。特にスキッドターンとカービングターンの違いが理解できて,パワートライアングルの意識が解ってからは,ハードな斜面でも気後れすることなく素晴らしいターンを披露してくれました。1級の実力は充分にあり,お釣りが来るほどの滑りになりました。(^I^)
 上級スキーヤーが昨日のレッスンのように,「準指検定種目」をおさらいする事は,「スキーの基本」を見直す意味でいいことなのかもしれない…と感じた【TOK】デシタ!(^I^)
    **********
 
明日,長野県スキー連盟主催の「テクニカル・クラウン検定目合わせ会」が菅平であり,今夜出掛けます。その為明日朝のUPができませんので,ご了承ください…。(=_=;)  目合わせ会の模様は明後日…お楽しみに!(^I^)


02/25 (日) 曇り  
 昨日は雨の白馬でした。今朝は冬型に戻り小雪が舞っています。少しづつ日の明けるのが早くなり,夕方のナイター照明の点灯時刻も遅くなりました…。少しずつ春の気配がするこの頃です。
    **********
  さて,昨日は「Tak」さんのプライベートレッスン。Takさんは私のホームページを良くご覧の方で,そこで言われていることを実際のレッスンを通して確認したい…ということでレッスンとなりました。
 はじめにTakさんの大回りと小回りを拝見させてもらったところ,内倒気味で,迎え角意識が少ない滑りでした。そこでレッスンを
 @スキーの前後差を生かしたターン,「スキッディング」の基本的考え方の確認。
 A左右の圧変化意識と,クロスオーバーでの50−50圧意識のトレーニング。
 B「体の”ネジレ-戻り”」と「斜めの直滑降」の必要性の確認。
 C効果的な抵抗を受けるための「マジックハンド」の確認。
 D「圧を受ける意識と加える意識の違い」の確認。
 E「パワートライアングル」で”支点と力点”意識の確認
 F「かかと支点の滑りの特徴」の確認。
 G「パワートライアングル」を意識した角付け効果の確認。
 H抵抗を受け止める方向「迎え角意識」の確認。         ……と進めました。
 Takさんのポイントは「外傾意識」と「外向」の少なさにあったので,特に小回りで胸の向きがフォールラインをキープすることと,マジックハンドでターン外側の手の位置を意識することを練習しました。パワートライアングル意識に習熟してくれば自然に抵抗の来る方向に体のポジションが対応してくれるのですが,練習の段階では自分から意識して「移動する方向」を決めていかなくてはなりません。これまで自分流の滑りをして来た人が,その癖を修正するにはかなりのエネルギーが要りますが,一回一回の滑りを大事にしながら,そのクセを直していくしかありません。
 レッスンの終わり頃には内倒はほとんど見られず,外スキーがしっかりたわみ,弾みのある中回りが出来るようになられました。小回りでは特に左ターンでの迎え角意識があれば,良いリズムで滑ることが出来るようになりました。
 雨の降る中,レッスンに集中するのは本当に大変だったと思いますが,よく頑張っていただきました。ポイントは充分につかまれたようですので,次回お会いする時のスキーが楽しみです!(^I^)
 ありがとうございました!



02/24 (土) 雨  
 昨日夕方から雨模様になり,途中から雪に…。重い雪がゲレンデ下部を覆っています。これから,いろいろな雪質を楽しめる季節になって行きます。これもまたスキーの楽しみのひとつです。(^I^)
    **********
  さて,昨日は「kat」さんのプライベートレッスン。katさんは昨年一度レッスンをさせて頂いた方で,【LETスキー】のあらましは理解頂いている方…。今回は「引く感じがイマイチ解らなくなってしまった……」ということで,レッスン…となりました。
 引くイメージの感覚は「プルークボーゲン」で両足の圧変化を,”加える”ことでなく,”引く”ことで行なうことが基本意識のトレーニングに最適なので,これからおこなう。両足「50−50」のニュートラル状態から,どちらかの圧を50→49→47→45→40→30……と減らしていくことにより,外スキーの抵抗が増え,ターンが始まる。ターンの方向を変えるには一度50−50のニュートラル状態に戻してやり,連続して圧を減じ続ける意識で引いてやると次のターンに入っていくことが出来る。これが「圧を左右に移し替える意識」(圧のやり取り=お手玉)の基本となる。これをパノラマの緩斜面で行なった後,「パワートライアングル」の練習に…。
 かかと,くるぶし,作用点(力点),の三つを結ぶ平面を足の内側にイメージし,作用点で雪の抵抗を受ける意識を持つことにより「かかとを支点とした”テコ”の作用でスキーのトップ部分がターン内側に押し返される」感じを会得してもらうのが「パワートライアングル」の目的……。パワートライアングル意識は「かかとをしっかりホールドする意識が出るので,方向安定性が良くなる」,「作用点で雪の力を受ける…という【LETスキー】感覚が生まれる」,「トライアングルを内側に倒す意識が,エッジング感覚をより敏感にする」,「作用点をスキーのトップから土踏まず付近までいろいろ変えることによりターン円弧のコントロールが容易になる」,「上体の構えが作用点の位置に合った自然な対応姿勢となり,ポジショニングが容易になる」…という数々の利点をもたらしてくれる,大変応用の効く意識なのだ。
 午後は「小回り」の練習。小回りでは”ニュートラル意識”を持たない人が多いが,この意識を持つことがどれほどターンを楽にしてくれるか,Katさんも気がつかれた様……。(^I^) ターンには大回りでも小回りでも,それぞれのリズムがあり,急激な方向変換はバランスを崩すことになってしまう。小回りでの圧変化も例外ではなく,圧の減じ方の速さと貯え方の速さは出来るだけ同じ位にするのが理想的…。その為には「ニュートラル意識」を持つことが大事なことに気付かれたようだ!(^I^)
 当初の目的の「引くターン」のみならず,「パワートライアングル」意識でターンーコントロールが抜群に良くなったkatさんでした!(^I^)
 イヤぁー…パワートライアングル…これほど効くとは…【TOK】もビックリの一日でした!(^I^)
 


02/23 (金) 快晴  
 一昨日,昨日,今日とここのところいい天気が続いて,顔がグゥーンと日焼けしました。天気がイイ分スキー場下部のゲレンデは湿気の多い雪になり,夕方にはザラメっぽくなりますが,それぞれの雪の表情を楽しめるという気持ちになれば,それはそれで結構楽しいものです…(^I^)
    **********
 さて,昨日は「Wat」さんのプライベートレッスン。Watさんは準指導員の資格を持っておられる女性の方で,数年前結婚され,お子さんが誕生して育児に時間を取られ,これまで3年ほどスキーをほとんどしておられませんでした。今回は久しぶりに八方に来られ,数年間のスキーのブランクを埋めたい…ということでした。
 彼女の空白の3年間に起きた大きな出来事は「カービングスキー」の台頭です。「こんなにスキーって短くなったんだ!」と初めは驚いていましたが,その回転性能,と安定感に次第に慣れて行かれました。
 久しぶりのスキーなので,八方尾根の魅力を充分味わってもらうため,まず第一ケルンから黒菱,スカイラインへと滑り降りました。モチロン,カービングスキーを生かすための「タワミ」の必要性と「迎え角意識の違い」,「圧のやり取り」を説明し,それを意識しながらの滑走でしたが…。天候も快晴のイイ天気で,後立山連邦が一望に見渡せ,「幸せ,幸せ…スキーの楽しさを再確認しました!」…と喜んでいただけました。午前中に国際コース,リーゼンコースを走破し,八方の大きさを堪能しました。(^I^)
 昼は【TOK】お勧めのレストランにご案内し,ゆっくり休んでいただきました。
 午後は,滑り残したセントラルコース,パノラマコースを滑り,咲花で緩斜面を楽しみ,白樺から名木山に戻って一日のレッスンを終えたのでした。
 その時々のコースやゲレンデ情況に応じた滑り方のワンポイントを,リフト上で解説しては滑走する…というやり方でしたが,八方尾根の全コースを回ることが出来ました。私自身も今シーズン初めての経験で,大分疲れましたが,Watさんはそれ以上に「スキー」を楽しまれていました!(^I^) そして,用途に応じた選択をすれば,その威力を充分に発揮でき,楽しみの幅を大きく広げてくれる「カービングスキー」だと実感されていたようでした。
 最大のプレゼント「天候」にも恵まれ,3年間のブランクを埋め合わせることが出来たようで,良かった,良かった!(^I^)


02/22 (木) 快晴  
 昨日午前中は快晴!の良い天気で, On Line Ski Class 用のVTR撮影をしてきました。私の良き理解者で秘書役も兼ねてくれる妻が撮影担当で,午前中ビッチリ3時間滑ってきました。気を張っての3時間でしたので,すこし腰が張っています。コブ斜面や急斜面での連続滑走は少々老体にはこたえます…(^I^)。
    **********
 さて,いま「 On Line Ski Class の掲示板」が盛り上がっています。技術的なことの悩みや疑問を,互いに述べ合いながら,スキーライフを豊かにしようという皆さんの熱意が伝わってきます。【TOK】が独りでリードするやり方でなく,皆さんが自発的に意見を交換するやり方が良いと思います。(^I^)。もちろん私の意見を求められたり,個人的に思うことがあればUPさせて頂きますが…。みなさんもぜひ参加していただき, On Line Ski Class が良い意味でスキーヤーの意見交換の場所になってくれればいいなぁー…と思っています。(^I^)
     **********
 さてさて…,今日は「さて」の第二弾…。
 デモの「山田誠司さん」が,飯山で行われた「国体スキー競技会」の「成年男子C複合」で4位に入賞しました!
 山田誠司さん,といえば皆さんご存知のように「SAJデモンストレーター」ですが,その他私の知る限りでも「登山」「駅伝」「テレマークスキー」「インラインスケート」で指導者レベル以上のスポーツをこなしています。その彼が二年前から「ノルディック複合」に挑戦して,国体で入賞してしまうとは…! いやはや彼のバイタリティーにはホント,驚かされます! 特に複合に欠かせない「ジャンプ」を,ここ二年でスモールヒルからノーマルヒルまでマスターするとは,信じられないハナシです。
 彼はスポーツ万能…だけでなく,その生き方,人との付き合い方も素晴らしいものがあります。インラインスケート大会の検定員やコーチとして何回か,私たちの起こした企画でお世話になりましたが,お会いするたびに彼の人柄に惹かれます。
 世の中には本当に素敵な人が居るものです! 私たちも彼に倣ってイキイキ人生を送りましょう!
 まさに人生万歳!です。(^I^)


02/21 (水) 快晴  
 今朝も快晴!いい気分の【TOK】です!(^I^) 今日はレッスンをお休みさせていただき, On Line Ski Class 用のVTR撮影をする予定です。いい映像が撮れますように!(^I^)
 さて,昨日は兎平教室の主任。天気が朝急に良くなったせいか,思ったより多くの生徒さんが入校されました。最近「上級クラス」の程度が下がっている…との指摘が受講生の方からあるので,昨日はその声にお答えして上級クラスを二クラス編成にし,1班の方は結構程度の高いクラスに…。満足いただけたでしょうか?
 各ゲレンデを巡回していたら,技術選に向けいろいろなグループが合宿でトレーニングをしているのに出合いました。SALOMO○ティームやN県ティームなど,スピードトレーニングや,技術選で使用するスキー板での試走など,をしていました。本番まであと2週間余り…これからこのようなシーンが数多く見られることでしょう。今年はどういう滑りを見せてもらえるのか,楽しみでもあります。(^I^)
 若い選手のエネルギッシュな滑りを横目に,生涯スポーツとしてのスキーを考えながら,小回りの滑走感覚をいろいろと試してみた【TOK】でした。(^I^)

02/20 (火) 曇り  
 だいぶ気温が暖かく感じられるようになりました。一時期の刺すような寒さはありません。春の気配が少しづつ感じられ,ゲレンデの下部では,雪も湿り気が混じるようになりました。
 さて,昨日は「Nis」さんグループ,Mae,Mut,Hayさん4人のプライベートレッスン。
 Mutさん以外は以前,レッスンを担当したことがあり,今回は1,2級の受験を目指してのポイントを学ぶことが目的…。レッスンは「雪の力でターン」がテーマで
 @「荷重点,迎え角,圧の量」の再確認
 A「ヒネリ-戻り」の確認
 B「パワートライアングル」意識での雪面抵抗の受け方の確認
 C「スキーのたわみキープ」の重要性の確認              ……と進めました。
 いつものスキーイングでは,以上述べたことについて意識し注意して滑ることがないと,どうしても自分流の滑りになりがちです。例えばカービングターンのやり過ぎの人は,いつも正対気味の滑りをし,小回りに必要な「上体と下肢のひねられ状態」を作るのがおろそかになってしまいます。スキーを楽しむためであれば,別にそれでも構わないのですが,検定を受け,ある程度のレベルに達しているかどうかを判断するときには,それでは評価されません。いろいろなスキーイングが出来ることが要求されます。苦手な種目でも,合理的な滑りってどういうんだろう?という気持ちがあれば「自分流の滑り」から一歩抜け出たスキーが出来るように思います。4人の中の何人かは,いつもの滑りで,それらのことがおろそかにされているのかな?という気がしました。「スキーの特性を生かす」,「身体の特徴を生かす」そして「自然の情況を生かす」ということを考えてスキーイングをすることが大事です。
 昨年のレッスンが生きているので,今回のテーマ「雪の力でターン」ということの意味がだいぶ解っていただけたと思います。各人それぞれ注意するポイントは違いますが,これから以降注意するポイントはお伝えできました。あとはそれをどう身に付けて行くか?が課題です。直ぐに変わる人もいますが,ある程度トレーニングを積まないと出来ない人もいます。焦らずに楽しみながら練習をして欲しいと思います。(^I^)


02/19 (月) 小雪  
 この週末は天気に恵まれ最高のスキーができました。みなさんはいかがお過ごしでしたか?(^I^)
 さて,昨日はバッジテストの1級検定員でした。今シーズン最高の73名という受験者でした。
 午前中私が担当したグループは,韓国からの「スキー研修ツアー」で参加した人たち8名。みなさん韓国でスキーの指導活動や運営に携わっている人たちで,いわば韓国のスキーのプロ…。当然そのすべりの質は高く,最初に滑ってもらった「中回り」でビックリ!。【TOK】も気を抜いて滑ったら馬鹿にされる…と感じたほどの実力者ぞろいでした。クロスオーバーの直後からギューゥンとスキーをたわませ,最高のカービングターンの演技をしてくれました。中には角付けだけに頼り,腰がターン内側に入ってしまう人やテールがターン外側に流れる人も居ましたが,「スキーをたわませながらエッジを使う」ことや「かかとをしっかりホールドすることの大切さ」を説明すると,その次からは訂正して滑ることもできる能力を持っていました。ただ,「小回り」がやや苦手な人が多く,日本のカービングスキー事情と似ているなぁー,と思いました。適度な外向姿勢や外スキーへの荷重分散の割合はスピードと関連があり,カービングだからといってすべて正対でないことを説明しました。ある受験生には,実践種目講習テストでこれまで最高の78点をつけさせてもらいました。私のこれまでの検定の中で最も高い評価です。充分にテクニカル合格の実力あり!と認められました。(^I^)
 午後の規定種目テストでも韓国ティームはその実力を発揮してくれました。大回りでは75点を出す人も居ましたが,さすが小回りでは合格点以下の人も…。
 昨日のバッジテストは,韓国からの受験生に圧倒された検定になりましたが,そのすべりの質の高さを他の受験生は大いに参考にして欲しいと思った【TOK】でした。
 夜,その韓国からの受験生がメルツェンに来てくれました。たまたまその時刻に居合わせた「柏木○○」選手を見つけ,ザワザワと彼らの話題に…。ぜひサインと写真を一緒に撮らせて欲しい…ということでミニ交流をしたのでした。韓国のスキー雑誌でも「柏木選手」は報じられているようで,皆感激の様子でした。(^I^)
********************
 さて,昨日同時に受験されたKokさん…。元気がありませんでした…。
 大回りパラレルが大回りでなく中回りっぽく…スピードもイマイチで,どうしたんでしょう?(=_=;) これまで何度かレッスンを担当させていただき,合格の実力はあるのにそれが検定で出ない…。まったく心理的なものだと思うのですが…。合格だけが大事で無く,その過程が大事,ということは解っても,どことなく寂しく,指導者としての力不足を感じます。スキー技術だけでなく,心のケアが出来て本当の指導者だと思うと,まだまだ駆け出しのスキー指導者なのだなぁー,とつくづく思います。これからは「心理的なフォロ−アップ」が出来るよう,頑張ります!。Kokさんごめんなさいね…。


02/18 (日) 晴れ  
 今日もいい天気です! 昨日は最高のスキー日和でした。(^I^)
 さて,昨日は「Kok」さんご夫妻のプライベートレッスン。今日のバッジテスト合格を目指して,最終チェックをする…のが目的。旦那さんのKokさんが1級,奥さんのKaoさんが2級受験で,これまで何度か挑戦していますが,検定当日その実力が生かせず悔しい思いをして来ました。普段どおり滑れば合格間違いないのですが…。
 …ということで普段の滑りをするため,各種目での要点を洗い直し,「これだけ意識すれば大丈夫!」というポイントを再確認することにしました。
 Kokさんは大回り,Kaoさんは小回りに苦手意識があり,どうしても実際の検定で気おくれがしてしまうようです。人にはいろいろなタイプがあり,小回りも大回りもどちらも得意,という人は少ないのですが,これを乗り越えないと「合格」というわけにいきません。
 Kokさんの大回りでのポイントは「スピードと切れ」にあり,そのためには滑りを失敗しないようにこじんまりとまとめるのではなく,総合滑降のようなつもりでどんどん攻めて滑ることです。そこで,マジックハンドだけを意識し,少し縦長気味に演技することを練習しました。小回りは本当にいい滑りをするので,大回りさえ自信を持って滑れば合格間違いなし!と思います。(^I^)
 Kaoさんは前回「リズム変化」で失敗し,残念な思いをしました。小回りでの胸の向きが谷側をキープできないのとリズム取りがうまく出来ないのがその原因でした。2級では切れの要素はそんなに求められないので,ズレスレで上下動もあっていいから,リズムを大切にすることをトレーニング…。中回りは1〜2点オーバーの実力があるので,小回りだけに神経を集中して滑ること…。実践種目で数点オーバーする滑りをすれば,苦手な小回りで失敗しても,総合点で合格!というつもりで滑ることです。
 さて,今日は天気も良いし,ゲレンデコンデションも最高です。ぜひお二人そろって合格!といきたいものです。頑張ってください!(^I^)


02/17 (土) 快晴  
 今日は本当にいい天気です! 多分今シーズン最高のスキー日和となるでしょう。みなさんも楽しいスキー,してますか?(^I^)
 さて,昨日は「一年目助教師」の研修会。今シーズンの初めに採用された助教師…これまで実際の現場でスキー指導に携わったり,いろいろな研修をこれまで受けてきたのですが,シーズンも半ばになり,「技術的な総括を含めて,スキー技術の基本をもう一度確認させて欲しい…」ということを,技術部長から指示されたのでした。
 彼らの滑りに共通して言えることは,カービングスキーが出回ったせいもあり,その滑り方の主眼がどうしても”カービングターン”に偏りすぎ…ということです。
 そこで昨日のテーマは「スキーの性能を生かす」,「人間の体の特徴を生かす」,「自然のフィールドを生かす」という三つのことにしました。
 スキーの性能…とは「スキーの形状」や「ネジレや曲げの強度」を生かしたターンとはどういうものか?
 人間の体の特徴…とは「体の上下の動き」や「捻れ−戻りの動き」,そして「雪面抵抗に対する体の自然な反応」はどうしたら生かせるのか?
 自然のフィールド…とは「斜度」や「雪質」,「フィールド情況」をスキーの楽しみにどう反映させたらいいのか?
 ……というようなことを念頭に午前と午後,各2時間づつ行いました。
 具体的な滑りでは「スキッディングの重要性」と「カービングターンはタワミの延長線上にある」ということ,そして「スキーをたわませ続けるためにスキーヤーが意識すべきことはなんなのか?」ということがテーマとなりました。
 4時間,という時間ではその真意が十分伝わらなかったと思いますが,ひとつでも彼らの参考になることが伝えられたら嬉しい…と思った【TOK】デシタ!
 今日は快晴! 私もレッスンしながら楽しいスキーをして来ます! (^I^)



02/16 (金) 曇り  
 今日も曇り空の白馬,八方です。 本当にこの寒さ…一体どうしたんでしょうねぇー?(^I^)
 さて、昨日は一日完全休養日でゆっくりさせて頂きました。長野市に出掛け,本屋さんで最近のホームページの動向をチェックし,「ペイ・フォワード」という映画を見てきました。映画は結構好きで,機会があれば見たい方なので,昨日はたっぷり2時間,別世界につかってきました。「ナニか行動を起こさないと何も始まらない…」,という言葉と「良いと思うことは遠慮せず,しかし気取らず行うべきだ…」ということを学ばせてもらいました。
 本当は「スキーQ&A」などのご質問にお答えしなければならない…と思ったのですが,一日だけ「スキー完全離脱」をさせて頂きました。
 今日からまた「スキー復帰」ですのでヨ・ロ・シ・ク!(^I^)

02/15 (水) 晴れ  
 今日は朝から日が射して晴れ間が望めます。でもゲレンデは雲の陰に隠れて曇り空…。今日はスキーを履かずに完全休養を決めました!。ここのところズーッと雪の上で毎日スキーをしていましたので,長野市にでも出掛け,本屋を覗いたり,映画でも見て来ようと思っています。(^I^)
 さて,昨日は「兎平の主任…」のハズでしたが,兎平派遣の教師が足らなくなり,急遽「初心者クラス」の指導を担当することに…。今シーズン初めての初心者クラスですが,「これからの生徒さんのスキーライフに大きな影響を与える,大事なレッスン」なので楽しみも大きいレッスンである。
 昨日は受講生が「Yas」さん一人だけ…。一昨日,半日だけプルークを習っただけの人でしたが,プルークファーレンが出来たので,さっそくパノラマゲレンデ横の緩斜面(道路)を使ってロングコースでプルークボーゲンにトライ。”足裏にオレンジを意識させ,それがつぶれてジュースが出るイメージ…”の「オレンジターン」から…。生徒さんの前を,相対する形で後ろ向きに滑り指示を出す。プルークファーレンでは緊張をほぐす為に「脱力脱力…雪の感じを足裏で探って…,足裏が雪の上に立ててHappy Happy…」等と声を掛けながらのレッスン。このように言葉をかけることが初心者には大きな安心感与え,リラックスを生む…。
 一昨日一本だけ滑った,というコースを午前中に5本滑って終了。課題は「足裏オレンジ意識ターン」だけ!。初心者にはあんまり課題を与えないことが大切。ひとつの課題で何回も何回も滑りこみ,「滑る」→「楽しい」ということをイメージ付けることが,これから以降の滑りに影響する。
 午後は,思いきって咲花まで迂回コースを滑り降りることに…。同じコースだけだと,「ここなら安心,だけど…別の所へ行ったら…?」という不安感を払拭することが出来ない。その為違うコースを滑ることで,自身をつけることが大事…。途中,2箇所ばかりどうしても無理な中斜面があり,そこはスキーの先端をホールドしてゆっくり降りる。そして咲花の大きな緩斜面へ…。そこまで狭いところ,ちょっと急なところ,を滑って来ただけに,咲花の大きな緩斜面は安心感を与えてくれる。滑りが生き生きし,上下動を使ったプルークターンもどきの滑りが出来る様に…(^I^)。2本ほど緩斜面を楽しみ,国際第1の長ぁーいリフト経由で兎平に戻りました…。
 「わざわざ寒い所に出掛けて外でスキーをする人の気持ちがわからなかったけれど,それまでしてスキーをすることの意味がわかったワ!再来週もスキーに来る事に決めた」と言っていただけました。小雪が舞い,マイナス10℃の自然の中でしたが,スキーの楽しみを知って頂けて大満足な【TOK】デシタ!(^I^)


02/14 (水) 曇り  
 今日も曇りです。昨日は寒い一日でした。この寒気さらに寒くなるそうで…。完全に長期予報が狂った,スキーヤーにはありがたいこの冬の気候です。(^I^)
 昨日は兎平教室の主任。三連休が終わったばかりなのでさすがに生徒さんは少ない。でも兎平教室は斜面条件が条件だけに,技術志向の生徒さんが多く,時には準指,正指の有資格者をはじめ,他校のスキー教師も時々偵察を兼ねて入校されるので気が抜けません。(^I^)
 昨日も技術的には相当のモノを持っておられる方が入校されました。それだけ兎平教室の上級クラスは担当教師を決めるにも気を使いましす。レッスンが終わってから生徒さんの反応を聞き,憂いの無い様にするのも主任の努めです。入校手続きの際,自己申告で技術レベルをお伺いするのですが,時々レベルの違いがあり,一度滑ってもらった後でクラスを再編成することもしばしばです。中級クラス以上,上級クラスの入校者が多いのも「兎平教室」の特質の一つで,ここの教室の上級クラス担当を任せられるのは,教師冥利とも言えます。
 さて,今日も兎平の主任…。どんな人との出逢いがあるでしょうか? 楽しみです。では行って来まァーーす!。(^I^)


02/13 (火) 曇り  
 三連休も楽しく過ぎました。もう2月も中旬になりますが,これから好天も期待できます。雪のありがたさに感謝しながらスキーライフを楽しみたいものです!(^I^)
 さて,昨日は”Kaw”さんのプライベートレッスン。Kawさんは 私のホームページを良くご覧いただいている方で,教師日記に載っていた【LETスキー】について知りたいということ,また1級受験にトライしてみたい…ということで,私のレッスンを希望されたのでした。
 先ず,名木山の斜面で大回り,中回り,小回りを先ず拝見させて頂きました。非常に素直でうまさがあり,スキー暦の長さを感じさせる滑りでした。ただ小回りが【DOスキー】的でやや滑りづらそうで,外スキーへの乗り込みもイマイチ…という印象を受けました。
 そこで,
 @「足裏意識」を磨くために,土踏まずに「オレンジ」を意識する練習。
 Aオレンジを「お手玉」のように左右に移しかえる意識のトレーニング。
 Bスキーの前後差と,プルークボーゲンでの「引くターン意識」の練習。
 C左右の圧変化意識と,クロスオーバーでの50−50圧意識のトレーニング。
 D♪引くゥー,受けるゥー…♪の「任せなさいターン」
 E抵抗の受け止め方と「マジックハンド」
 Fスキーのタワミと「カービングターン」意識
 G「パワートライアングル」でテコ感覚のトレーニング
 H小回りでの身体の「ネジレ−戻り」の練習          ……とレッスンを進めました。
 語りたいことがあまりにたくさんあり,少々消化不足気味のレッスンになってしまいましたが,昨日のレッスンだけで終わらず,これから以降もホームページを通じた「スキーQ&A」で話しを進めるために,出来るだけ多くのことを語らせて頂きました
 Kawさんは,これまでかなりの滑り込み実績があり,私の説明も結構スンナリと受け入れられたようでした。特に外スキーへの乗り込みがしっかりできるようになり,小回りでも【LETスキー】感覚でのターンが出来るようになりました。そしてスキーにタワミが出てきた分,躍動感も生まれました。「パワートライアングル」の練習も少しづつこなされ,雪の抵抗を受け止める感覚も大分身に付かれました。もちろん,直ぐに全てのことが身につかれた訳ではありませんが,これからの課題として,理解頂けたと思います。
 一昨日レッスンをさせていただいた「Kim」さんのように,これからの課題としての練習のテーマを見つけていただければ嬉しい,と思った【TOK】でした!
           **********
 
お願い!
 今シーズンも4月に「【TOK】のスキーレッスンとオフ会」を,八方とメルツェンで開催したいと思います。
 出来れば多くの皆さんのご都合のよい日を選びたいと思います。参加してみたい…という方のご希望を募りたいと思います。ご意見… E−mail にてお寄せ下さい。(^I^)


02/12 (月) 曇り  
 三連休の最終日となりました。早いもので,もう2月の12日…。スキーシーズンも2ヶ月が過ぎ,あと新雪を楽しめるのは何日かな?と考えてしまいます。早い内に On Line Ski Class 用のVTRも撮らなきゃ…。
 さて,昨日は昨年暮にご一緒にレッスンさせて頂いた”Kim”さんご夫妻のプライベートレッスン。
 先ずビックリ!しました。奥さんの滑りがガラッと変わっていたのです。あれから1ヶ月半,毎週末雪の上に立っておられたとのことですが,それにしても変わり様は凄い! 前回「オレンジターン」の練習で「支点,圧,迎え角」の三つの意識を足裏に意識して滑ることを学びましたが,これほど「雪の力」を利用したスムーズなターンが出来る様になっているとは…。まるで別人の様で,事実オドロキの【TOK】でした。
 また,Kimさんも滑りが違っていました!。特に,ターンの質が「ギュッ,ギュッ…」というターンから「ぎゅぅーん,ぎゅぅーん,…」という「Let的」ターンに変わっていました。ご本人はこれでイイのかどうか,確認をされたかった様ですが,動作が足の方,つまり下から動く動きになっていて,明らかに【Letスキー】でした。
 昨日のレッスンはさらに足裏感覚を高め,ターンの質を上げることを目的としました。先ず「パワートライアングル」の基本的な説明をし,「テコの原理」を意識することから…。そしてトライアングルのトップが雪の抵抗を受けてエネルギーをが蓄積したら,それを左右にお手玉のように移す意識も…。しかしKimさんはパワートライアングルのトップにテコの作用が働くような圧が感じられない様子…。
 午後のレッスン開始早々,三人乗りのリフト上でふとKimさんのスキーを見たら,お一人だけスキーのトップが下を向いています。これは「スキーブーツの前傾角」が起きている証拠です。そこでリフトを降りてから私のブーツの「ふくらはぎ」にセットされていたスポイラーを外し,Kimさんのブーツに装着。滑ってみたらその滑走感覚がまるで違うらしい…。前傾角が浅いとトップでの雪面の捕らえが甘くなる傾向にあるが,それが是正されたみたいで「パワートライアングルの感覚が解かる」…ということに!。良かった良かった!(^I^)。これ以降Kimさんの滑りはさらに磨きがかかることになりました!。
 午後はトライアングルを内側に傾けることで角付け意識を足裏にもたせる練習,「ありがとうターン」で,胸の向きをフォールラインに向かせ「ネジレ-戻り」の力を利用した小回りの練習…をしました。
 Kimさんのは,大分圧の調整方法が解かったみたいで,脚の動きが羨ましいくらいにスムーズになりました。雪との一体感もさらに磨かれ,合理的なスキーになられました。
 奥さんも特にターン後半,切れと走りが出てきて,リズムも良くなりました。小回りもどんどんこなされるようになり,さらにスキーの楽しみの幅を広げられました!(^I^)
 昨日感じたことは,「少しづつ,少しづつの積み重ね」がいかに大事か!ということでした。Kimさんご夫妻に,本当に良いことを教えていただきました。 ありがとうございました!(^I^)


02/11 (日) 曇り  
 三連休で,ゲレンデも今年最高の賑わいです。みなさんは,どこで,どういうスキーを楽しんでおられるのでしょうか?
 さて、昨日は,H大学体育授業レッスン」の6日目で最終日…。これまでの成果を試す意味での「バッジ検定」…。普通ならレッスン中に実力を判断して合否の判定が出来るのですが,大学の体育授業でもあるので,F教授を主任検定員に,全ての学生に滑ってもらって,その実力を見させて頂きました。初めはスキーを履いて歩くのさえままならなかった人達が,パラレルターンの真似事が出来るまでになっていました。10代後半,20代前半の若い学生とはいえ,その修得の早さに少々ビックリでした。昼少し前,無事授業を終え,認証式と閉講式を行いました。
 最初出会ったときは,自分の意思さえハッキリ示そうとしなかった若者が,心を開き,一人の人間対人間としてコミュニケーションが図れるようになったことは,スキー教師としても大変うれしいことでした。スキー技術の向上も大事ですが,スキーを通して「今ここでこの状況から逃れられないのなら,どういう最善策を取ったらいいのか?」,「日々の不断の努力,少しづつの積み重ねがどの様な結実をもたらしてくれるのか?」…というようなことまで共に考えることが出来ました。はじめは「単位取得」が主な目的で参加した学生諸君でしたが,思った以上の心と心の交流が出来, E-mail を交換し,またの再会を誓ってサヨナラをしたのでした!(^I^)
 若い諸君に幸多からんことを! シーハイル!


02/10 (土) 曇り  
 昨日は良い天気になりそうな気配でしたが,あいにく曇り空に…。今日も同じく山には雲がかかっています。
 そして,今日から三連休が始まります。ゲレンデの混雑が予想されますが,みなさんも事故にあわない様,充分お気をつけて滑って下さい。
 さて、昨日は,H大学体育授業レッスン」の5日目。午前中は天候はそれほど良くありませんでしたが,黒菱から北尾根→咲花→白樺→名木山,と小遠足をして来ました。
 午後は今日行われる「バッジ検定」にむけて,種目の練習。5日間の授業の成果を試す意味での検定…いかなる結果になりますか? 生徒さんもいくぶん緊張気味でありました。
 夜は宿舎で「懇親会」。お酒を少し酌み交わして,雪上では味わえないコミュニケーションを図ったのでした。(^I^)

02/09 (金) 晴れ  
 今朝は良い天気になりそうな気配の八方です! この週末は今シーズン最高の混雑が予想されます…。みなさんはどうお過ごしの予定ですか?
 さて、昨日は,H大学体育授業レッスン」の4日目。天候もまあまあだったので,午前中はパノラマから咲花,そして北尾根…白樺,と長いコースを滑りながら,これまでの練習の成果を試しました。ある程度レッスンのテーマが伝えられたら,あとは長いコースで実践的に滑ることが大事…,ということを改めて感じました。
 午後は「担当F教授」の直々の指導。私は最後に滑り「教授」の言わんとする事を演技しました。そのテーマは「外向頃」の重要さ,で最近カービングスキーの登場でおろそかにされている技術です。わたしもこの技術の重要性を感じていますので,一生懸命演技をさせて頂きました。(^I^)
 昨日は四日目でスキーにも馴れ,いちばん怪我が心配された日でもありましたが,おかげさまで無事終了しました。
 今日は良い天気なので第1ケルンまで行けると,学生にも最高のプレゼントなのですが…。
**********
 余談ですが…。メルツェンのバイトの「Suz」さんと「Ake」さんが,昨日の2級検定,めでたく合格でした!。コレを祝って祝杯をあげた【TOK】でした! オメデトウ!


02/08 (木) 曇り  
 今朝も曇り空で,少し寒い感じの白馬です。今日もイイスキー出来ますように!。(^I^)
 さて、昨日は,H大学体育授業レッスン」の3日目。今回は初級者クラスの14人が私の担当。一昨日のシュテムターンまでが結構うまく行き,昨日はパラレルへ…。
 足裏に意識したオレンジを,交互に左右に移しかえるイメージを伝え,とりあえずロングコースを滑る事に…。両足が揃うとか,片足を上げるとか,うるさいことを言わずどうなるか観察…。初めは上体がターン方向に回りやすかったものの,「迎え角」の方向を意識することで,それも少なくなり,緩斜面ながら自然にパラレルもどきが出来る様に…。
 パノラマコースでの導入を終え,リーゼンコースを降りながら,各人の注意事項をアドバイス…。コース中盤の緩斜面では小回りの「ネジレ-戻り」をトレーニングする余裕も出て来ました。
 午後はパノラマから咲花までロングコースを降りながら,「ヒネリ-戻り」の練習を集中的に…。みな若いせいか言う事がどんどん見について行く感じ…。完成とは言わないまでも,ほとんどの学生が,緩斜面なら小回りもどきが出来るようになりました!(^I^) 咲花から名木山までの帰りコースで,欲張ってストックワークもやってしまった【TOK】でした!。
 スキー授業も三日目となり,これまで経験した事のない事がどんどん身について行く楽しみが解かったらしく,学生の表情も初日,二日目とは大違い!。目が輝き,次は何をするのかな?という期待が顔一面に出てきたのでした!(^I^) 世代や性別を越えて,いろいろなことをクリアする喜び,新しいことを体験する楽しみ,が解かって来たようです!


02/07 (水) 曇り  
 今朝は少しどんよりとした雲がかかっている八方尾根です。…でもスキーは楽しい…と感じられる【TOK】は幸せです。(^I^)
 さて、昨日は,「H大学体育授業レッスン」の2日目。プルークボーゲン→シュテムターンをメインに行いました。
 「スキーの前後差を利用すること」,「支点(荷重点)を意識すること」,「斜面を移動すること」の3点が具体的なポイントで,それがスキッディングの基本となることを説明しました。プルークポジションが基本となり,そこには「迎え角」の意識があることも,大事なポイントとして解説。あとはできるだけ長い距離をすべることにしました。
 スキーの技術的な解説や練習は,この授業の中心となることですが,その過程で「人の話しを聞く時のマナー」や「自分の意思をハッキリ伝える訓練」…などもあわせて行なうことになります。昨日はコミュニケーションの仕方にについて私の思うところを話しました。話しを聞く時は相手の目を見て聞くこと,疑問や質問はハッキリと相手に伝わる音量で明確に話すこと…。
 最近は携帯やパソコンを使った意志伝達が主流になり,直接人と人が相い対して会話をする機会が少なくなっているためか,会話の方法に戸惑う学生が多いようです。それらインターフェイスを使ったコミュニケーション方法では得られない,「声の暖かさや冷たさ」,「顔の表情による表現の豊かさ」を互いに感じ取ることの楽しさも,この授業の中で味わって欲しいと思います。自然との巡り会いも感動ですが,人との出逢いはそれ以上の感動です!。
 最近あんまり見かけない「団体生活」「集団生活」を通して,人の暖かさを知って欲しいと思った【TOK】デシタ!(^I^)


02/06 (火) 曇り  
 今朝は山の頂きに雲がかかり,ヒョットすると風が強くなるかもしれない…と思われる天候です。
 さて、昨日から,毎年恒例のH大学体育授業レッスン」で今日はその1日目。昨日から10日まで6日間の長丁場。大学の体育の集中授業なので,初めは「スキーをして体育の単位をもらえるんだから…」という気楽な考えで参加する学生が多い。しかし,自然の厳しさや人との付きあい方,団体生活での心構えなど,そう簡単ではないことに気付きくことにになる…。いろいろ新しい経験をし,多くの副産物を得てもらうことが,私たち教師の願いでもある。今年の参加者は36名で,スキー教師3名が担当。若い学生さんと,スキーを通してスノースポーツの楽しさや自然の素晴らしさ,人とのコミュニケーションの大切さをじっくり考えることのできる良い機会なので,我々スキー教師にとっても大変楽しみな講習。
 初日の今日は例年どおり,雪の原野の小遠足…。冬の自然とはどういうモノか?雪とは?滑る感覚とは?…等々約2時間の Short Tour をじっくり体験してもらいました。快晴の天候で雪の状態も良く,自然界の最高のプレゼントをもらうことができました。(^I^) 今年は,これまでスキーを履いたことの無かった初心者13名も皆頑張り,スキー経験者と同じコースを巡ることができました。みなさん,林間コースや雪の原野を充分に堪能したようです。スクール前に帰ってからクラス分けをして一日目を終了しました。
 今日からはいよいよ斜面に出てスキーの体験。みなさん!イイ思い出が残るような授業になりますように!(^I^)


02/05 (月) 快晴  
 今日は本当に久々のいい天気です!。太陽の光のすばらしさを実感します!(^I^)
 さて、昨日は「Whiスキークラブ」のプライベートレッスンのニ日目。一昨日解説した「パワートライアングル」の考えを基本にレッスンをすすめました。
 正指,準指受験にかかわらず,スキーの基本は合理的なスキーにあると思います。そのためには「身体の特性」,「スキー用具の特徴」,「雪や斜面のフィールドの特徴」を理解することが大事です。そして,それらの特徴を生かした上で,見て入る人達に解かりやすく演技して見せるのが指導員の役目です。その演技能力があるかどうかが問われるのが「資格試験」だと思います。
 天気も良かったので黒菱,兎の新コースを使って「発展技術」の,整地大回り、不整地大回り,不整地小回り,から始めました。各種目に共通する事は,雪の抵抗の来る方向をしっかり意識し、左右の圧変化をどう作って行くか?ということでした。ハイスピードでは雪への働きかけが思わぬバランスの乱れを生んでしまいます。特に上体は状況判断を的確に行う意味でも静かにしていることが大事です。そのためには【Letスキー】意識することが大事です。また技能程度に優れ,高い評価を受ける滑りとはどういうすべりか?ということも考えてみました。雪面とのコンタクトの的確さ,早さ,演技に適したポジショニングなど,各人に合ったアドバイスをさせていただきました。足裏の意識がこれらと密接に関係している事も…。特に「小回り」では胸の向きをフォールラインに維持し続けることの苦手な人が多く,ターン内側の手の位置の重要性を指摘させて頂きました。みずからスキーを捻り回すのでは無く,雪の抵抗がスキーを回してくれ,上体との間に生まれた「ネジレ-戻り」の力を利用する事の大事さを理解していただきました。
 演技の為には,各種目の狙いを理解することも大事です。その狙いが独立してあるのでは無く,密接に関連している事もお話ししました。
 私の目からは,この二日間のレッスンで,受験される方の滑りが【Doスキー】から【Letスキー】に変わられ,スキーイングが変わったように思います。特に準指受験の3人は,はっきりとその滑りの質が変わりました。「パワートライアングル」を意識すると,それに見合った自然な身体のポジショニングが生まれ,雪の抵抗をいただいた,無駄の無いスキーイングができる事を感じていただけたと思います。
 受験される方は,自信を持って試験に臨んで欲しいと思います。合格を祈っております。(^I^)
 二日間,指導者としての演技,について考える良い機会を与えていただきました。みなさんありがとうございました! …そして,お疲れ様でした!(^I^)

02/04 (日) 曇り  
 今朝は太陽が少しのぞいていて,晴れ間が期待できる八方です。
 さて,昨日は「Whiスキークラブ」の皆さんの二日間のプライベートレッスンの一日目。準指導員受験の方と正指導員受験の方の検定に向けて,その種目毎の狙いやポイントを共に考えました。
 初めは皆さんのクセや滑りの特徴を見させていただくため,いろいろな滑りをしてもらいました。言ってみれば応用技術を先に見させてもらったのですが,上下動が多すぎてバランスを乱す人,フォームを先に決めてしまって体の自由な動きを規制してしまう人,スキーの切れを追求しようとするあまり腰がターン内側にはずれてしまう人…など各人の滑りは様々でした。このような欠点が現れる主原因は【Doスキー】にあると,私には思えました。つまり「何らかの力を加えようとする動き,”アクション”がバランスを乱す”リアクション”を産んでいる」のです。アクションとは”雪に働きかける動き”です。雪に働きかけないでもターンに必要な”圧”を作り出すには「落下」するしかないのです…。身体の持つ特徴や,スキーの性能を生かすにも,みずから圧を作るのでは無く,「雪からもらう圧」に気を配る必要があると感じました。午前中はまず,受ける圧をどうしたら実感できるか?ということをテーマにレッスンを行いました。テコの原理をイメージした「パワートライアングル」を意識することで,雪の圧をもらうということはどういうことかを共に考えたのでした。
 午後は,その応用技術に至る「基礎技術」と「発展技術」を,プルークの三態,「押し出し操作」,「ひねり操作」,「傾け操作」から発展させて考えてみました。
 皆さん,資格試験を受験されるだけあってのみ込みが早く,次々といろいろなイメージを自分のモノとされました。当然のことですが,スキーには「こうでなければならない!」というものはありません。ですからいろいろな人の滑走フィーリングや考えを聞き,実践してみることで新しい感覚に触れ,さらに技術を磨く事が大事になります。そういう意味で,私のつたない考えが皆さんのお役に立てたら嬉しい…と思った【TOK】でした。(^I^)
 今日は二日目。天気も良さそうだし,楽しく有益なレッスンができますように! では行って来まァーす!(^I^)


02/03 (土) 雪  
 今朝,また雪に戻った八方尾根スキー場です。…ここまで来ると,スキーヤーとすると嬉しいけれど,雪の持って行き場が無くて大弱り…でもあります…。
 さて,昨日は「K」さん,「N」さん,「S」さんのプライベートレッスン。MさんとNさんは,昨シーズンも一度レッスンをしており,私のホームページを良く読んでおられ,貴重なご意見を頂いている方…。
 そこで昨日のテーマは,「これまで私がホームページで紹介したいろいろなことを雪上で再確認する」…ということになりました。ひと夏経過して,ホームページでお伝えした事がどう伝わっているか?…私自身も多いに興味のある事でした。(^I^)
 お二人とも大筋で私の述べた事を正しく理解して頂いていました。しかし,一部イメージの沸かなかった事もあり,有意義なレッスンとなりました。
 具体的には「1級受験のスキー技術」…ということを通してレッスンをしましたが,各種目をどう理解したらイイのか?どう表現したらイイのか?ということが話しの中心となりました。その中で気付いた事は「【Letスキー】を意識する事が体の自然な反応をもたらし,その場その場に合ったフォームを作ってくれる…」ということでした。働きかけでなく,雪からの情報をいかに感じ取っていくか?ということの大切さをさらに感じました。また,カービングターンのやり過ぎが必ずしもスキーの操作能力を高める事にはならず,ズレを意識して行う事ができるか?など幅広いスキー技術を身につけることの大切さも感じました。
 レッスンを通して,教師として学ぶべき事を教えられますが,今回もその事を強く感じた【TOK】デシタ!
 お三方…ありがとうございました! (^I^)
**********
 夜,火祭りの後,三人とメルツェンで乾杯していたら宮下征○君が現れ,彼を交えてビールを楽しんだのでした。
 スキーを取り持つ縁…に乾杯! シーハイル!



02/02 (金) 曇り  
 今日は八方尾根スキー場の「火祭り」です。昼は無料レッスン(先着100名)やリフト半額サービスなど,夜は花火やデモ演技,ファイアーワークなどがあります。…以前ほどの賑やかさ派手さはありませんが,シーズンのひとつの節目的な行事です。
 さて,昨日はバッジテストの検定員でした。午前中は1級の検定,午後は1,2級の検定…。1級が30名,2級が13名の受験でした。
 午前中の実践種目テストでは,各受験生の持つ「能力」を見させてもらうために,縦長ターン,深回りターン,ハイスピード,ロースピード…等,いろいろなテーマを与えて,カービング要素で滑ってもらいました。深回りは得意だが縦長は不得意な人や,急激な圧変化は得意だがゆっくりした圧変化についていけない人など様々でしたが,1級レベルであれば,それらをある程度こなす能力も要求されるのです。画一的な滑りだけでなく…。特に女性や熟年の人には気の毒ですが,1級合格レベルということであれば,ある程度のハイスピードターンも要求されるのです…。
 午後の規定種目では,前回同様「小回り」が鬼門でした。カービングスキーが主流になってから,位置エネルギーをしっかり利用した小回りのできる人が少なくなりました。カービングターンでは「正対」,「両足荷重」…などという活字や言葉が広まり,それを信じ込んでしまった人が多い事の証明のような気がしました。小回り系では「上体と下肢の間のネジレ」が必要なのですが,「正対」ではそれができません…。一刻も早く,誤ったカービングターンが是正されたらイイと思います。サイドカーブも大事ですが,それ以前に「スキーのタワミ」がある,と私は信じています。
 1級では,これまで何度かレッスンを担当し,数回1級を受験した”Sug”さんが見事合格しました!検定や合格する事だけがスキーではありませんが,彼のこれまでの精進が花開いた事を一緒に喜びたいと思います。オメデトウ!Sugさん!(^I^)


02/01 (木) 雪  
 今日から2月です。今月も良い月でありますように! みなさんスキー楽しんでますか?(^I^)
 岩岳スキー場で行われた「技術選,甲信越予選」…。宮下征樹の優勝で幕を閉じました!。同胞がトップっていい気持ちですネ!(^I^) 本選でもキット活躍してくれるでしょう。楽しみです。
 さて,昨日は「検定スペシャル2日間」1級班担当の二日目。実際の検定をシュミレーションする形でレッスンを行いました。カービング要素のターンでは「スキーのタワミ」を意識すること,スキッドターンでは「抵抗の来る方向を意識すること」がキーワードでした。あとは1/31(一昨日)やった八つのポイントを時々に応じて意識すること…。
 検定ではナニを検定員が見ているのか?どうすれば高い評価が受けられるのか?ということも併せて解説しました。目指すは合格ですが,検定員に「これぞスキー!」という演技を見せて欲しいと思います。合格レベルに達している人,残念ながら到達していない人…いろいろですが,求められているのは「合理性」であり,これを機会に,スキーの本質の一端を感じとってもらえたら最高だと思った【TOK】でした!