Nov./30/2002 (土) 曇り
なにやらかにやら,そうこうしている内に,今日はもう月末です。明日からは師走…。時の流れるのが早く感じられるほどに,生活が充実しているのでしょうか?(^I^)
スキースクールは今日から「兎平教室」がシーズン終わりまで開講となります。本当に皆さんにとって良いシーズンになりますように!(^I^)
私は,今日は今年3度目のプライベートレッスンです。(^I^)
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さて,今日は「プラス思考」…について。
昨日ある人と“スキー”の話しになりました。彼いわく「どうしても小回りがうまく滑れない。自分の能力の無さに参ってしまう…」と言うのです。そして,アレもできない,コレもできない…という風にできないことを羅列しだんだん暗い感じに…。できないことを考え始めると,今の日本のデフレスパイラル状態と似て,暗い方向にどんどん行ってしまい,目の前が真っ暗になってしまいます。
以前「脳内モルヒネ」について書いた事がありましたが,こういうときこそ何かイイところを見つけ出すことが必要です。1万円持っている人が,「1万円しか無い」と考えるのか,それとも「1万円も有る」と考えるのかで物事に対する意欲が違って来ます。どうせやるなら楽しい方向に行ける様に,明るく考える事です。
小回りができない…と言っても,自分がイメージする小回りができないだけ…ということが良くあります。あるいは,ある要素が欠けているだけであって,その要素さえ良くなれば,全体をレベルアップさせる…という事もあるのです。先ずは,自分がどのような小回りをしたいのか,イメージしていることを明らかにし,それをするために欠けている部分と出来ている部分を見つけることです。そして出来ない事を出来ない出来ない…と考えるのではなく,すでに出来ていることがあるのだから,何をその上に積み重ねて行ったら良いか?という風に考えてみることです。コレが出来る,アレが出来る…足りないのは○○…,というように積み重ねのポイントをクリアするように頑張ってみることです。つまり,次々に自分が今出来ることに「足し算」していくわけです。ですから,このような考え方を「プラス思考」と呼ぶのです!
師走を前につまらない「小話」でした!(^I^)
では,行って来まァーす。
Nov./29/2002 (金) 快晴
今日は快晴無風のイイ天気です!。でも…下界での仕事があり滑れません。(=_=;) 明日からのスキーイングに備え,がまん我慢…。(^I^)
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さて,今日は「本当に上手いスキーヤーとは?」…ということについて。
昨日私の店「メルツェン」に,同じ教師仲間の“M.H”氏が来てくれました。彼は,全日本のアルペン種目でかなりの成績を残し,また指導員受験では,総合滑降で演技中に片足のビンディングがはずれたにもかかわらず,その時ちょっとバランスを崩しただけで,その後はまるで何事も無かったかのように一本の板でコブ斜面をスイスゥーイと滑り降りた男…として話題になった人物です。その後一回技術選に出たのですが,その採点方式や技術評価に疑問を抱き,基礎スキーから遠ざかることになりました。
その彼が突然私に「【TOK】さん,“本当に上手いスキーヤー”って,言葉で表現すればどういうスキーヤーだと思います?」と聞いてきました。私は「自然条件にマッチし,溶け込むことができるスキーヤー」と答えました。彼は,「そう言えるかもしれないが,私は“ありとあらゆる斜面を自由気ままに,楽しく安全に滑り降りることができるスキーヤー”だと思う…。ぜひそういうスキーヤーを育てて欲しい…」と言いました。
彼はいま家業に専念していて,スキーをする機会はそんなに多くはないのですが,その少ない機会を通して,最近のスキーヤーを「ちょっと偏ったスキーヤー」…と彼は見ているようです。この日記でもたびたび書いていますが,特殊な条件下でなければ滑れない「カービング的滑り」が,オンリーワンスキーみたいな捉え方をされていることに,彼も違和感を感じているのだと思いました。過去にスキー界で活躍した人が,今そのようなことを言うのは「ノスタルジアを感じているだけのこと…」と片付けるだけでは済まされないナニかがあるのだと思います。
「八方オリジナルスペシャルテスト」は,彼と似た意見が多く聞かれることから,企画されたものですが,このテストが皆さんに,「本当に上手いスキーヤーとは?」ということを考えるひとつのキッカケになってくれればイイと思います。
「自由気まま…」で美しい…。そういうスキーをしてみたいなぁー…と思った【TOK】でした。(^I^)
Nov./28/2002 (木) 曇り
昨日の雪…結構降りました。ひょっとするとリーゼンコースも滑れるかもしれませんが…。パトロールからの情報によると,まだ雪が落ち着いていないのでOPENはしない…とのことです。
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さて,今日は“N.O”さんから頂いた E-mail をご紹介します。11月20日の教師日記で「準指のコブ」ということで書かせていただきましたが,その日記を読まれての E-mail です。みなさんのご参考にもなると思い,紹介させていただきます。(^I^)
『 …先生のHPを拝見したところ、11/20の日記の「肩脱臼でコブ斜面に恐怖感がある」という方の投稿を拝見しました。実は私も数年前右肩をコブ斜面滑走中にはずしました。その後はその方のおっしゃる通り、コブ斜面を滑るのが恐怖で「情けない」滑りで降りるしかありませんでした。しかし、まがいなりにも先生と名の付く資格を持っている以上それではいけないと打開策を探しました。
1.コブ斜面での滑り方、ストックワークを変えてみる。
【TOK】先生のおっしゃっている通り、まずは滑り方を変えてみることとしました。もともとコブ斜面は得意だったせいもありますが、直線的に(よく言えばアグレッシブに)滑る傾向があったので、横ずれを意識してスピードコントロールを主眼においた滑りに変えてみました。また、ストックワークも方に負担のかからないフォームを探し、結局脇を体からあまり離さない形(モーグル様?)に変えてみました。するとそれまで出せなかったスピードで降りてくることができるようになりました。
2.肉体改造計画
1.の様にすればコブ斜面を降りることができるようになりましたが、私の滑りのイメージからすればほど遠いものだったので(ちなみに私がイメージするこぶの滑り方は、デビュー当時の我満デモの斜面とケンカしながら滑る)、肉体改造計画をすることとしました。ドクターから肩周辺の筋肉を強化するか、手術してのびた健を縮めるかしかない、といわれていたので、スポーツクラブへ通い、ウエイトトレーニングに励むこととしました(手術は痛いからイヤ!!)。先生もご存じの通り、3ヶ月もすれば筋肉がつき始め、今ではイメージとするコブの滑り方に近い滑りができるようになりました(^_^)v。もしかすると昔以上に攻撃的な滑りができるようになったかもしれません。(ア○ックスデモキャンプでも伊藤デモに「アグレッシブでいいねぇ」とお褒めの言葉をいただきました) しかもウエイトトレーニングのおかげで、怪我が圧倒的に少なくなりました。(筋肉の鎧ができたわけです)
脱臼当時は「体が技術についてこなくなった」といい訳(?)してましたが、スキーの技術が上がるに従って、オフシーズンのトレーニングがいかに大切かが分かりました。
同じ悩みを持っている方には是非おすすめしたいですね。…』
“N.O”さん,ありがとうございます!(^I^)
キット“A”さんも参考になったと思います。怪我が元で辞める人も居ますが,逆にそのことで別の視点から挑戦の糸口を探り,克服する…というのは凄い事ですね!(^I^) またその後の肉体改造も…。
たかが“スキー”されどスキー…で,考えようによって,“スキー”というスポーツを通して,その中から「人生の生き様」みたいなものを学ぶ事も出来る…。怪我やハンディをバネにして,以前より優れた技能をみに付ける…私たちの日常生活の中でも必要な,そして大事な生き方を学ばせていただきました。
ハンディや困難があるからこそ大きくなれる…肝に銘じましょう。
“N.O”さん,ありがとうございました。(^I^)
Nov./27/2002 (水) 雪
今朝は雪が降っている白馬です。結構大降りになっています。この分で明日昼まで降り続けば,結構大雪になる可能性が…。兎平から上はバッチリ!といった感じです。(^I^) そろそろ新しい板を取り出さないと…。(^I^)
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さて,昨日は週に一度の休日で,ある方から映画の鑑賞券を頂いたので,長野市まで行って来ました。
見たのは「阿弥陀堂だより」という日本映画で,北信濃の四季がきれいに描かれた作品でした。映画を見て感じる事も,“スキー”と同じで「みんな一緒」というわけにはいきませんが,私にはある意味で強烈なメッセージが伝わって来た作品でした。(^I^)
特に感動したのは,おうめ婆さん役の「北林谷栄・91歳」の演技でした。齢を重ねた彼女そのもの…と思われる「自然な立ち居振る舞い」は,映画の中でも語られた「姿」そのもので,この映画が語りたかったメインテーマではないか?と思えました。それまで生きて来た証こそが「人の姿」…となって現れるのだ,と語っているようでした。
主役でありながら脇役的な演技に徹した「寺尾聰」の演技にも気を惹かれました。人と人とのリレーションの中に,自己の存在を強く主張するわけでもなく,かといってまったく存在していないわけでもない…。大事な存在としてそこに居るのだけれど,存在を主張せず周囲と溶け合っている。これもひとつの「姿」なのだと思いました。
見終わって感じたことは,「植物も動物も,そして人間も,大自然の営みの中に存在している景色の一部」…ということでした。それがいろいろな場面場面で程よく調和していることもあるし,調和していないこともある。できることなら調和しながら存在したいものだ…ということでした。その調和の程度がどの程度なのか?ということが,映画の中では「姿」という言葉で語られていたように思います。その風景として「北信濃」が選ばれ,その景色が活き活きと撮られていたのにも感動しました。(^I^)
そして,映画を見ている最中に思ったのですが,この「姿」…実は「作り出すもの」ではなく,「作り出されるもの」だということでした。その人の価値観や人生観,そして生き様の集約された結果として生まれるものだと思いました。時には,「オーラ」という形で,その「姿」を感じさせてくれるひとが居るみたいに…。
そして,“スキー”においても,「雪の大自然」と素直に溶け合った人だけに生まれる「姿」がある…と思いました。けっして自然克己的な気負ったハードなものではなく,美しい自然と共生共存する心温かい人間のこころを持つ人にだけ静かで生まれ,現れてくる「滑りの姿」があると…。まさに調和の取れたスキーイングです。これこそまさに「スキー道」の目指すところなのかもしれません。(^I^)
多分,今年最後の映画でしょう。「阿弥陀堂だより」…。今シーズンはときどきこのシーンを思い浮かべながらスキーを楽しみたいと思います。(^I^)
Nov./26/2002 (火) 曇り
今朝は下界は曇りですが,兎近辺は雪が降り始めたとのこと…。今夜は積もって欲しいと思っていますが…。大分パノラマ付近は厳しいようです。
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さて,昨日は,頂いた E-mail への回答です。ご質問は“K.N”さんからで,その要旨は…
『 …初めてスキーを初めてからは、20年位になりますが、途中でブランクがかなりあり、行っても年1.2回が続きました。昨シーズンから目覚め10日以上八方に通う様になりました。しかし今まで誰に教えてもらうことなく滑ってきたので、滑り方もいい加減だし、格好も良くありません。今シーズンの目標を考えた所、思い浮かんだのは、楽しく、安全に、格好良く滑れる様になりたいと思っています。技術的な難しい事は、あまり解りません。また自分がどのレベルで次に何をすればいいかをはっきりしたいと思っています。上手な方に言わすと、今のは、小回り、中回りまさか大回りしてるつもり???…と言われたり、おまえの後ろ滑りにくい、毎回ターンが違うから…とか言われます。どうしたら、上手になるのでしょうか 非常に解りにくいと思いますが、なにかいい方法は、ないでしょうか?…』 …… というものです。
いろいろな考え方があると思いますが,私の個人的な意見を書かせていただけば,「楽しく、安全に、格好良く…」ということですので,まずご自分が「主にどういう斜面を滑りたいか?」をハッキリさせることだと思います。具体的に,どういう景色のどういうコースを滑っていると“楽しい!”と感じるか?,とか,コブとか深雪とか,自分がどういう斜面を滑っている姿を想像しがちだ…という様なことを,具体的にイメージアプしてみることです。そうすると,その斜面やコースを滑るための必要な技術が見えてきます。ですから,ご自分がどういう自然条件の中で“スキー”をしているかがイメージできたら,そのことをスキー教師に話してみることもいいでしょう。そうすれば,「こういう練習がイイ,ああいうトレーニングがベター」…というアドバイスが受けられると思います。
そして,技術を習う時の注意点ですが,「“形”を習う」のではなく,「“滑走感覚”を会得」することだと思います。私の教師日記でもたびたび書かせていただいていますが,「形」や「フォーム」は,持って生まれた身体の特徴や,その後の運動履歴による骨格や筋肉特性の違い,そしてお使いのスキー用具によって,それぞれ違っているのです。ですから,その違いがるにもかかわらず,「フォームが同じ…」ということはあり得ないのです。ですから,もしレッスンで形のことを言われ,その時のフォームが良い!…と言われたとしても,その時のフォームを覚えるのではなく,足裏や身体各部位の滑走フィーリングを覚えておくことが大事です。
また“K.N”さんは,他人に言われたことを気になさっておられるようですが,これは止められた方がいいでしょう。先にも書いたように,滑りの特徴はそれぞれ違うのですから,その違いこそが「個性」なのだと思ったほうが自然です。すると,心も軽くなり,「脳内モルヒネ」の分泌が良くなって,「スキーって楽しいなぁー!!」ということが多くなります。あくまでも“スキー”は自分の満足のため…というお気持ちを持たれることです。
スキー場にはいろいろな斜面があり,そこではいろいろな人がスキーを楽しんでいます。その様な環境の中で,自分のスタイルでスキーをされれば,いつの間にか,「彼のスキーって自由で,ホントに楽しそうだなぁー!」と言われるようになると思います。
機会がありましたら,いつか,ご一緒に滑りましょう!(^I^)
Nov./25/2002 (月) 曇り
今朝はあいにくの曇り空です。今日は雨で,その後二日ばかり雪模様…という天気予報が出ています。(^I^)
スキースクールの常設は今度の週末まで オ・ヤ・ス・ミ ですが,また週末から再開です。私は昨日もレッスンが入り,おかげさまで,わたし自身も完全に「スキー教師モード」に入りました!(^I^) そして,密かに思った今年のテーマは「高い姿勢での滑り」です。さてさて,このテーマ,どのように展開,もしくは閉塞するんでしょうか?ハッハハハハ……(^I^)。
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さて,昨日は,一昨日担当させていただいた“So”さんのプライベートレッスンでした。一日だけでは…ということで,昨日も担当させていただきました。
先ず,朝一番は昨日の復習で,“オレンジ”意識のターンの初歩と,「ありがとう・ターン」を…。
次に急斜面やコブの斜面で有効な「シュテム・ターン」の練習をしました。スキーの縦方向に雪の抵抗を求めていくカービング要素のターンだけでなく,スキー横再度から雪の抵抗を受けていくシュテム・ターンも大事な技術です。その為,ターン後半外スキーでしっかり抵抗を捕らえ(オレンジをしっかり踏み),次に山側のスキーをV時に開きだして足裏に“オレンジ”を意識に,斜め横方向に斜面を移動していく意識の練習をしました。初めは「横に移動する…」ということがあんまりうまく出来ませんでしたが,移動する方向に外側の手の人差し指を指す,という「指差確認・ターン」あるいは「マシンガン」の練習で,少しづつ横移動が出来るようになられました。(^I^) その口ずさみのリズムは,♪♪♪シュテェーム…オレェーンジ…ガァーーン(Gun)♪♪♪。
次は,シュテム幅の開きだしを少なくする意識,つまり“オレンジ”を横方向に転がしてジュースを出して行く意識からをから,雪に埋め込むような意識に換える練習です。シュテムの開き出しが大きいとか小さいとかにこだわるのではなく,この二つの意識の違いが,どのようなターンの違いになるか?を体験してもらう事が大事なことです。つまり,意識(因)がどうような滑り(結果)につながるか?という「因果関係」で捕らえることを体験してもらいました。
午後はゲレンデをパノラマから黒菱に移し,「マジックハンド・ターン」を練習しました。午前の練習で大分スキーコントロールがお出来になり,安定した滑りになられましたが,さらにリズミカルな運動をしていただくために♪♪♪オレェーンジ…ポォーーン(お手玉のクロスオーバー)…オレェーンジ♪♪♪の「つぶやき練習」から,♪♪♪オレェーンジ…ポォーーン…マシンガン…オレェーンジ…ポォーーン…マシンガン…♪♪♪と変えて行きました。この口ずさみの言葉に合わせながら,意識をその局面々々で足裏や手に働かせていくことで,雪面コンタクトがさらに良くなり,体の動きもリズミカルなものに変わってきました。(^I^)
最後は,「小回り」を少し急な中斜面で練習しました。以前はほとんど出来なかった胸のフォールライン維持が,この一日半のレッスンでかなり出来るようになり,切れの良い小回りではありませんが,スピードコントロールの効いた安定した「小回り」も出来るようになりました。(^I^)
多分“So”さんにとって,足裏感覚や“オレンジ”…などという言葉は初めてだったと思われますが,足裏に意識を持つことで,“So”さんの個性のある滑りがさらに磨かれることと思います。また機会がありましたらご一緒に滑りましょう! 二日間,楽しい時間をありがとうございました!(^I^)
Nov./24/2002 (日) 快晴
今日も快晴で朝が始まりました。モルゲンロートがきれいでした!(^I^)。
昨日のスキースクール開校日…常設17名,プライベート2名の方が入校してくれました。シーズン初めの基本練習と,今シーズンに向けての課題を見つけ出すのに最高だったと思います。
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昨日はそういうことで,「兎平教室」のお世話役のつもりでしたが,急遽午後からプライベートレッスンを担当させていただきました。
生徒さんは“So”さんとおっしゃる方で,スキー暦3年目の女性の方です。3シーズン目だというのに,コブが無く中斜面くらいでしたらカービングスキーの特性を生かし,パラレルで滑り降りることがお出来になります。ただ,やはり「支点」がしっかり定まっておらず,スキーが時々不安定になって暴走気味になります。またクロスオーバーのあとの外スキーの谷側への回り込みが少なく,外スキーでの捕らえも少ないので,チョットバーンが荒れたり,急になると滑りが不安定になります。
そこで,先ず黒菱ゲレンデの中斜面で「足裏“オレンジ”意識」の練習で,支点(荷重点)をしっかり意識する事から始めました。“オレンジ”を足裏,土踏まずに意識し,それを左右にお手玉のように渡すようにしてターンするものです。初めは誰もがそうであるように,“オレンジ”を意識することがスンナリとは行きませんでしたが,30分ほど練習をしただけで,次第に慣れ,スキーの不安定さが少なくなって,ターン後半でもスキーに体が遅れることが少なくなりました。
次は場所をパノラマゲレンデに移して,「ターン前半を早く作り出す」練習です。カービング特性を生かしたターンは,ターン中盤から後半にかけての「舵取り期」においては申し分ない滑りとなるのですが,ターン前半がうまく行かない事が多いのです。この原因は,体軸を寝せ,サイドカーブだけに頼ろうとするからです。少なくともターン後半に生じるスキーの前後差に相当する体の外向き,つまり自然な外向姿勢を生かさなければなりません。特に急斜面や小回りでは必要になります。
そこで,「ありがとう・ターン」を練習しました。ターン後半,フォールライン側に居る人に向かって「ありがとう!」というような仕草を取り,その時出来る「外向姿勢」を生かすものです。「ありがとう!」と意識する時に,少ないけれど確実に出来る「上体」と「下肢」の“ネジレ”状況を,クロスオーバーの角付けがフラットになる時に“戻り”の力として利用するのです。“So”さんは器用な方で,これも約1時間のレッスンで出来るようになりました。初めは緩斜面だけでしたが,レッスン終了の頃には,中斜面でも,かなり回転半径の小さい「小回り」がお出来になるまでになられました。(^I^)
やはり「外向姿勢」を無視するわけには行かない!そう思った【TOK】の「2003シーズン初レッスン」デシタ!。
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【注】 “オレンジ”ターン,ありがとう・ターン,の詳細についてはトップページの「検索」で検索頂き,いろいろな事例をご覧下さい。
Nov./23/2002 (土) 快晴
今日は最高のスキースクール開校日になりました。(^I^)
黒菱,スカイラインも動き,シーズン開幕としては最高のシチュエーションが! 今日は兎教室の主任で行って参ります。皆さんも素晴らしいスキーシーズンを!
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今日のお話は「美しいと感じる滑り」について…。
昨日“M”さんご夫妻が「メルツェン」に来てくれました。“M”さんご夫妻は私の生徒さんで,その腕前はかなりのものです。今シーズン,できればスキー教師を…というご希望でしたが,なにしろ会社勤務をされているので時間的余裕が取れなく,断念されました。“スキー”に対する熱意は相当なものがおありで, E-mail 攻撃は凄いものがあります。(^I^)
さて,そのご夫妻とビールを飲みながらいろいろなビデオを見ました。そして「上手い!」と感じさせる要素は何なんだろう?と考えました。この席には元校長で元デモ,国体優勝の経験のある“古橋市男”さんも同席していましたが,「フォームの良し悪しじゃなく,身体と斜面状況のマッチングから出てくる安定感やオーラみたいなものが,上手い人の滑りにはあるね…」ということを仰っていました。
たまたま「徹底分析 一○vs征○」のビデオを見ていて,一○さんのターン始動機のローテーション的な動きが話題になり,この是非について議論になりました。一○さんは意図してこのテクニックを使っているのですが,以前の彼の滑りを知る人には,「アレッ?」という感じを抱かせる滑りなのです。生意気な事を言うようですが,「無理矢理」というイメージが強く,あんまり「美しさ」を感じないのです。むしろ「不自然さ」を感じてしまうのです。「雪との一体感よりもスキーヤーとしての運動」を強調した滑り,だと言えます。
これに比べ征○の滑りは「雪との一体感」を感じさせる滑りで,安定感や安心感がありました。言ってみれば,「自分で作り出す滑りでなく,そこに在る自然条件とマッチングし,そのハーモニーから作られる滑り」とでも言えるものです。まさに“美しさ”を感じさせるスキーイングです。「自然状況に身を任せた滑り」で,「自然を克服していく滑り」とは異質のものです。一見「受身」的で何にもしない滑りなのですが,その本質は「攻撃」を凌駕する滑りだと私は思います。
“M”さんは今年,技術選に挑戦されるとのことですが,この「美しさ」の意味を理解され,自分で作っていく“スキー”と,自然に生まれてくる“スキー”の違いを理解し,演技することができれば,八方尾根の本選でお目にかかることも夢ではない…そう思いました。
いやぁー,それにしても,シーズンイン間近のこの時期に,いい一夜を過ごさせてもらいました!(^I^)
“M”さん,ありがとう! (^I^)
Nov./22/2002 (金) 曇り
今朝もゲレンデには雲が掛かっていますが,兎平付近のスキーイングには支障はないでしょう。
きのう待望の初滑りでした。(^I^)
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「…ガタン」と20センチほど段差のついた斜面を直滑降で滑り,それから少し右側に山回り込んで,おもむろに左ターンへとつなげたのが,今年の初滑りの「初ターン」…。
久しぶりの雪の感触を足裏で確かめるように,山回りを数ターン。そして,クロスオーバーからできるだけ長めの谷回り…。少し重めの雪の中にスキーのエッジが食い込んで行く感触が心地イイ…。足裏の感度は衰えていない…。むしろこの感触を待ち焦がれていたように,貪欲に感じ続けようとしている。
いつもの初滑りなら,身体がスキーに遅れてしまうことが多いのだが,今年は「つま先やかかとで雪を食うような感覚」が続き,身体はイイ感じでスキーに付いて行っている。お腹の減った動物が,雪を味わい,食い続けている感覚だ…。言葉を変えて言えば,エネルギーラインの先端に「口」があり,その口から「雪」を食べ続けて,それを“重心”という胃袋に送っている感触だ。
ターン後半の雪の圧がゆっくりクロスオーバーで開放され,次の外足が少し伸びていって次の雪を捕らえ始め,スキーの先端が内側に帰ってくる…。“重心”を中心として脚がうまい具合に適度な「ヨーヨー」運動を繰り返してくれている。下半身のストロークが雪の抵抗とマッチングした動きを見せている。
足裏で雪を感じようとするとことが,身体の自然な対応姿勢を作り出し,「今,この瞬間,俺の身体は生きているなぁー!」という気持ちにさせてくれる。
やっぱり“スキー”はイイ!
シー・ハイル! Schi Heil !
Nov./21/2002 (木) 曇り
ここのところいい天気が続いていましたが,今朝は小雨が時々…。
今日からゴンドラも動き,スキースクールの兎平教室の開講準備で,出掛けます。そして待望の「初滑り」です。(^I^) 今シーズンはどんな事が待っているでしょうか? いつもこの時期感じる“ワクワク感”を,今日も感じています。(^I^)
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さて,今日は“M”さんから頂いた “カービングターン”に関するご質問 E-mail についてです。その要旨は
「カービングターン一辺倒の最近の動向を愁う」というものです。
教師日記,「10/30 澤○さんに喝采!」に,「今、あえてカービングターンを再考する」を支持する…趣旨の文を書かせて頂きましたように,私個人としては「カービングターン」はあくまでターンのひとつであって,全てではない…と思っています。でも,日本のスキー界をリードする立場にあるSAJは,そこら辺のところをどう考えているのだろうか?…ということで,その中枢に居られる友人の「○氏」に時間を作ってもらい聞いてみました。
○氏は,「あくまでカービングはカービングで,それ以上でも以下でもない。カービング理論を,理論として勉強したり,研究する事はあっても,それをそのまま租借しないで,言葉だけが一人歩きすることは憂うべき事だ。ユーザー側,つまり実際に指導を受ける人たちには,充分吟味した事を,分かりやすく解説することが大事であって,一部理論家が研究上使っている言葉を,そのまま指導の現場で使う事には賛成できない。指導者は,真意がどこにあるかを推し量って,生徒さんの志向にあった言葉に置き換えて解説すべきだ。これがもし言葉の遊び的になっているとしたら,それは私達指導者側の責任でもある…」と話されていました。
世の中の雑誌に「カービング」や「○○角付け理論」の言葉がいかに踊ろうとも,それだけが技術ではない事を,スキー指導者はしっかり頭に入れ,生徒さんが迷うようなことなくレッスン活動に励むことだと,意を強くした【TOK】でした。
Nov./20/2002 (水) 晴れ
ここのところいい天気が続いていて,本当はゲレンデに出たくてしょうがないのですが…。明日までがまん我慢…。うちの家内はもう初すべりを済ませて「イイ気持ちだったぁーーー!」と言っていますが…。
さて,今日は突如,スキースクール寮の片付けの仕事が入り,午前中出掛けていましてUPできませんでした。失礼しました。
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今日は“A”さんという方から頂いた E-mail への返事です。ご質問の要旨は「コブ」で…
『 …実は、先生、今年四十数歳になって、準指受験をしようと思っているのですが、全く、本当に全くコブが滑れないのです。昨年もレッスンを受けたとき担当の先生に、「Aさん、整地の滑りだけ見たらすっごくじょうずで文句無しなのに、どうしてコブになるとこうなるんですか?こんな方見たこと無いですよ?」といわれてしまいました。実は、これには訳がありまして、若い頃肩関節の脱臼をスキーでしまして、結局習慣化してしまい、この歳になるまでスキーから離れている時期がありました。結局手術をしました。その結果、はずれなくなったのですが、コブ斜面に行くのがどうしても怖くて、ぜんぜん練習していませんでした。でもここに来て、チャレンジしようと思うのですが、無理なくこの年齢で準指の不整地小回りを克服する程度のコブが滑れるようになる道筋をお教え下さい。』
ご事情は良く分かりました。
コブ斜面という事ですが,先ず自信を持つ事が大事ですから,やはり勇気を持って小さいコブから少しづつ慣れていくことが大事だと思います。整地での小回りはOKなのですから,必ずやコブでもそれなりにうまくなると思います。数日は「コブ特講」などで,基本を思い出しながら練習してみましょう。準指受験での種目ですから,安全確実に滑る事の方が大事で,モーグル種目のようにスピードを要求することはありません。そんなに気負わずコブと仲良く…的な気持ちを持って練習してください。そのコツが次第に分かってくれば「案ずるより生むが安し」ということになると思います。(^I^)
技術的には「体の“捻り-戻り”の力」や「横ズレ」をうまく使い,切れにこだわらないこと。少々フォールラインをキープできなくても,コブの波に乗って,リズムを崩さないこと。“重心”を中心にして,斜面をある一定の高さで滑り降りる意識を持つこと…が大事です。私個人的には,「コブは緩斜面と急斜面が同居しているだけ!」という意識を持ち,コブでも「エネルギーライン」を意識するとうまく行きます。気おくれがイチバンいけません。コブだろうが整地だろうが,雪の抵抗をどう感じ,どうコンタクトさせて行くか?ということに尽きると思います。
メンタル的には,高速でなく低速・安全を意識すること。コブではバランスが乱れ,気持ち良く滑れなくて当たり前,と思うこと。もしバランスが少々乱れても「ナニクソ!」という気概を持ってあきらめない事…が大切です。
また,種目が「コブ一種目」ではありませんので,最悪,「不正地小回り」は捨てても,他の種目でカバー!…的な気持ちを持って,気楽に挑戦するのもいいでしょう。コブに慣れることもイイですが,コブばかり滑るのではなく,万遍にいろいろな種目をこなす事も大切です。全くコブがダメ!状態では教師としてどうか?と思いますが,そこそこ滑れれば何とかなる…という気持ちを持つ事が大切です。
側面から応援させてもらいます。頑張って最善を尽くしてください! (^I^)
Nov./19/2002 (火) 快晴
今朝は本当に素晴らしい日本晴れです。(^I^) 本当は少しでもいいから滑りたいのですが,準備準備! 21日からスキースクールが開講しますので,それの準備やらなにやらで,忙しいです…。(=_=;) でも20日までは,リフト代1500円で滑れるんですよねぇー…。
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さて,今日は,「初滑り」について…。
いつもこの時期,初滑りを迎える時期になると思い出すのが,昔スキースクールの先輩に言われた「“今年の目標は○○”ということを意識してシーズンインしなさい。そしてシーズン終わりに,それがどの程度クリアでき,その目標から何がどういう風に新しく生まれたか?を検証しなさい。」という言葉です。
初滑りの時は,いつも,その年の目標というか,テーマを探しながら滑るのが通例です。前年の意識を思い出し,そこから今シーズンへ,物語がどうつながって行くか?を考えながら滑る,一年で最も楽しい時期です。(^I^)
昨年は“重心”がひとつのテーマでした。“重心”と雪面とのコンタクト面とのことを思いながら滑って,そこから導き出されたのが「エネルギーライン」でした。さて,今年はどういう風に話が展開していくのでしょうか?そして,そこから何が見えて来るのでしょうか?
楽しみなシーズンインの「初滑り」です。その初滑り,【TOK】は明後日,この21日になりそうです。シーハイル! (^I^)
Nov./18/2002 (月) 晴れ
今日は下界は少し日が出ていますが,山の頂は見えません。パノラマコースを数人のスキーヤーが楽しんでいるのが私の家からも見えます。(^I^)
この恵まれた降雪に感謝しながら,スキースクールも,この23日から「兎平教室」が開校することになりました。シーズン初めの調整をぜひご一緒に!(^I^)
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さて,昨日は,八○尾根スキースクールの「新人教師選考会」の二日目で,ペーパーテストと面接を行いました。知識を問う形式ではなく,“スキー”に対してどういう姿勢か?指導上の一般的な考え方ができているか?を問うペーパーテストと,接客適性,発言能力を問う目的の面接でしたが,全員から「スキー指導」に対する熱意が感じられ,嬉しくなりました。育った環境や,これまで受けた教育にはいろいろ差があり,価値観もそれぞれ違うのですが,“スキー”というキーワードで結ばれた“スキー仲間!”という印象を強く受けました。
私たちスキースクールの教師は,約半数の約130名の地元教師を除いて,他はいろいろな地域から来てくれた人たちの集団です。遠くは宮崎県から北海道まで,全国いたるところから来ています。それだけに,時々いろいろな習慣の違いや考え方の違いに驚くことがあります。でも,この違いこそが私たちスキースクールの生き生きした集団を作っているように思います。教師としての教え方にいろいろ違いがあり,それぞれの個性を生かした指導ができる原点ともなっているのだと思います。
今シーズンは,「教師としての力量があるのは当然。それプラス“One”を生徒さんにお伝えできるような教師になって欲しい…」というのが私の全インストラクターに対する願いです。25名の新しい教師が「八○尾根スキースクール教師」としてデビューすることになりました。皆さんから,いろいろご指摘を頂戴しながら,生徒さんに満足していただけるよう努めたいと思います。
Nov./17/2002 (日) 晴れ
今のところ,下界は雲がかかっていましたが,すっかり取れました!。きょうもパノラマ,兎と良いコンディションでスキーが出来るでしょう。(^I^)
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さて,昨日は八○尾根スキースクールの「第二次新人教師選考会」の初日でした。
これからスキー教師として活躍してくれそうな20数名がこの選考会に参加しています。みんな“スキー”が好きな人ばかりで,真剣に話を聞いてくれています。雪上研修もできなくは無いのですが,リフトが営業体制に入れるかどうか分からなかったので,今回は雪上は抜きの選考です。でも,1級の実力があれば,それがどこで合格されたものでも,相当の力は有る…と思っています。あとは,いかに真心を込めてレッスンができるか?です。今現在技術が優れているより,むしろ劣り気味で,これから指導経験を生かして,少しづつうまくなって行くことの方が,本人のためにもイイと思います。
今日はペーパーテストと,面接があります。今回も20数名のスキー仲間に会うことができました!(^I^) そして今日はこれから,各人の“スキー”に対する熱い思いを聞くことができます。楽しみです。(^I^)
では,行って来まァーす!
Nov./16/2002 (土) 晴れ
皆さん! ご無沙汰でした! 約1週間の オ・ヤ・ス・ミ でした。
いろいろなところを回って参りました。いろいろな経験をさせてもらいました。何歳になっても,ものごとに対する興味を失わない姿勢を持つことが大事だと…またまた勉強して戻って参りました。(^I^)
さて,八方尾根の一部,パノラマゲレンデが今日からOpenです。リフトの関係者は早朝から大忙し…といったところです。今年もスノースポーツを愛する人たちにとって素晴らしいシーズンになりますように!!(^I^)
八方○根スキースクールの新人採用試験が今日明日の二日間行なわれます。今年はどんな素敵な新人先生に会えるか,楽しみです!(^I^)
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さて,今日は先日大阪で行なわれた「毎日スキーの集い」について…。
多くの方に会場に来ていただきました。ありがとうございます。懇意にさせていただいている数名の方とお会いできました。(^I^) 岡山からお越しいただいた“kawa”さんには,せっかく遠くからおいでいただいたのに,「…少し損した気分です。TOKさんを含めて、パネラー3人の方々のお話が少なくて、物足りませんでした。時間が少なすぎた感じでした。2人ぐらいの方がよかったのでは…」というありがたいご指摘も頂きました。限られた約75分の中で,3人のゲストがそれぞれの意見を述べる…という方式で「ディスカッション」…というのとは程遠い感じでした。正直,わたし自身自分の意見はあの方とは違う!…これは言っておきたいのだけれど…と思っても司会の方からの指名が無いのと,私一人の時間を取り過ぎるのもはばかれて,すこしフラストレーションが残った感じの「集い」で終わってしまいました。
あの中のご質問の中で特に声を大にして言っておきたかったことがあります。それは,「カービング全盛の時代になっても“ひねり”や“外向外傾”の大事さがあるのでは…」というご質問を会場の有資格者の方から頂いた時です。あのご質問にパネラーのお一人が,直接その問いにはお答えにならず,カービング特性を生かす滑りとは…的なご回答をされていました。実はこのお答えを聞いていて,ギリギリするほどの思いでした。ご質問者のご意見どおり!と声を大にして言いたかったのです。カービングターンは数ある滑り方のひとつに過ぎず,これだけが技術の全て!的な考え方はぜひ改めて欲しい!特に人様にスキーをお教えする「指導員」の方には,そのことを解っていただき,自信を持ってズレの多いすべりも教えて欲しい!…そう強力に言いたかったのですが…。
一部会場に来ていたスキースクールの教師からも,後日「…【TOK】さん,言いたくて言いたく,ギリギリしてたなぁー…(^I^)」と冷やかされてしまいましたが…。
当日,この日記お読みの方で,会場にお越しの方がおられまじたら,内情はそういうことだったということをご理解いただきたいと思います。(^I^)
ああ,スッキリした!ハッハハハハ……(^o^)
Nov./07/2002 (木) 快晴
今朝はきれいな「朝焼け」でした。本当に,まるで冬のシーズン真っ只中!という景色です。本当に滑りたい気分です。(^I^)
さて,今日は大阪で行なわれる「毎日スキーヤーの集い」に出席のため,朝早く出掛けます。
…そして大阪に続いて,例年のことですが,シーズンイン前の各所へのあいさつ回りのため,白馬を留守にします。そのため,このホームページ…1週間ほど オ・ヤ・ス・ミ とさせていただきます。(=_=;) 16日にはNew UP date ができると思いますので,よろしくお願い致します。
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さて,今日は「競技スポーツ」と「健康スポーツ」について…。
過日 9/10の日記で スペシャルテスト「八○尾根スペシャルテスト」について述べさせていただきました。その後数人の方から,この検定に関するご質問を頂きました。それを要約させていただきますと,「SAJ検定とどこが違うのか?」ということでした。今日はこのことについてお話したいと思います。
私たちが考えている「八○スペシャルテスト」を,どう説明したらご理解いただけるか?いろいろ考えてみました。そして,わたしなりに得た結論があります。それは「競技スポーツ」と「健康スポーツ」の違い…ということでした。9/10のところで具体的な違いを述べたつもりですが,簡単にその違いを説明する言葉として,この言葉にたどり着きました。
SAJのテストは5級からクラウンまで,一貫した“スキー”の「技能到達度と習熟度」が評価の観点となっています。それに対し,私たちが考えているテストは,くちはばったいようですが「スキーの楽しみ方の質」を考えています。言ってみれば「技量のうまさ」を直接量り,それがレベルとしてどのくらいか?上手か下手か?というものと,“スキー”というスポーツをどの程度楽しめるか?という「質」をみるものとの違いだと思います。
このことを考えてみると,一方は「競う」「チャレンジ」という意味が強く含まれているように思います。特にテクニカル,クラウンに至る過程として2級や1級が捉えられている現状では,そのことを強く感じます。私たちは,この言葉とは少し趣を異にし,「どれだけ“スキー”を楽しめ,安らげるか?」ということをテーマにしています。言ってみると「競技」と「健康」の違いのように思われます。もちろん,どちらが良くてどちらが悪い…という性質のものではありません。
できうれば,「技量を磨くこと」が「楽しむこと」につながって欲しいとおもうだけです。
それでは,16日までお元気で!(^I^)
Nov./06/2002 (水) 曇り→晴れ
今日朝早くは曇っていましたが,昼に近くなって晴れて来ました!(^I^)
スキー場は一面,白い景色です。(^I^) 一部情報によると,せっかくの雪ですので,この16日から,雪があれば営業運転するとのことです。まだ準備が万全ではないので,雪の状況を見ながら…ということのようです。興味のある方は,八方尾根情報をご注目ください。
さて,昨日は急用ができUPできませんでした…(=_=;) ス・ミ・マ・セ・ン 。
今日もこれから出掛けなければなりません。申し訳ありませんが,帰ってきてからUPしますので…。
………と書き込んではみたものの…やっぱり仕事がそんなに早く終わるわけも無く…申し訳ないのですが,本日の書き込みも オ・ヤ・ス・ミ となりました。(=_=;) 22:20
Nov./04/2002 (月) 小雪
今日は朝から里でも雪が舞っています。ホント!この時期,一体どうしたんでしょうねぇー???? 私の記憶をたどっても,これは初めての体験です。多分,今日の兎平は最高!でしょう。wacaさん,楽しんでるだろうなぁー!!(^I^)
…と思って今パトロールに電話したら,非常勤の人が居て…「兎平で昨夜の降雪が60センチくらい…大雪で夏用のリフトが埋まってしまい,それを掘り起こすのに時間が掛かって,誰も滑っていない…」とのことです。アレレ…季節外れの大雪も,困ったもんだ…。wacaさん残念…。
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さて,今日も“フィーリングスキー”の続きです。今日のテーマは「お手玉ターン」です。
スピードが出てくると,ターン外側の「オレンジ」がどれくらいつぶれているか?という圧の強弱の感覚が解ってきます。そしてそのオレンジがただ「つぶれている…」という感覚から,「つぶれてはいるけれど,そのつぶれ方が大きくなっている…」とか「元の形に戻るようにつぶれている…」という風に「オレンジのつぶれ方の形が変化している」ことが分かる様になります。つまり圧が常に一定ではなく,増えたり減ったりしている感覚がつかめるようになるのです。その時の感覚は,あたかも“オレンジ”を左右の足裏で「お手玉」の様に交互にゆっくりハンドリング=パス(手渡し)しているような感覚です。私は,このような意識でターンするのを「お手玉ターン」と呼んでいます。「検索」で「お手玉」といれて検索すると,いろいろな場面で使っているのが解りますので興味のある方はご覧下さい。
この「圧の増減感覚」を左右の足裏で楽しみながら行っている姿を,他の人が見ると,あたかも「脚を曲げたり,伸ばしたり…」という風に運動しているように見えるはずです。でも自分では脚の曲げや伸ばしは意識していない…というのが実のところです。でも,この運動を直接真似てしまうと,雪面条件が変わったり,スピードが変わったりすると,同じ運動ではその変化に対応できなくなってしまうことが多いので,注意が必要です。運動を直接真似するのではなく,「お手玉を左右にハンドリングするように足裏」足裏の感覚を磨くことが大事なのです。
「#0024 “引く-受ける”のプルークボーゲン」でも,♪♪♪受けるぅー…引くぅー♪♪♪のリズムを使うことで“オレンジ”がつぶれたり戻ったりする感覚を磨きましたが,スピードが増してくると,あんまり「押す意識」が無くても圧が生まれてくることが実感できるようになります。自分の力で押さなくても,斜面を下方に降りていくのですから,雪からの抵抗がやって来て,「圧」が生まれるからです。
特別難しい斜面を選ぶ必要はありません,安心して滑られる緩やかな所で,この“オレンジ”を意識した「お手玉ターン」を充分楽しんでください。足裏感覚を大事にして滑ることの楽しさが実感できることでしょう。多分,ターン中盤から後半にかけては,もう外スキーに内スキーが自然に寄り添うようについてきているはずです。でも,そろえることが大事なのではありません。スキー板が揃ったのはあくまで「結果」です。因果関係の「果」であって「因」ではありません。「因」は何でしたか?…そうです!「“オレンジ”のお手玉」でした。
Nov./03/2002 (日) 小雨
今日は私用のため教師日記 オ・ヤ・ス・ミ …とさせていただきます。
お越し下さったかた…申し訳ありません…。(=_=;)
Nov./02/2002 (土) 曇り
昨日から,兎平が滑れる…ということで,百人以上のスノーファンが来てくれているようです。昨夜は風が強く,少し降った雪は風に持って行かれたようですが…。ゲレンデが気になって,私も腰が少し浮いた状態ですが,済ませなければならない仕事があり,そうもいきません…(=_=;)。
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さて,今日は“フィーリングスキー”の続きです。
“フィーリングスキー”「#0029」では「形にこだわらず,スピードが出てくれば自然にスキーは揃ってくる…」ということをお話しました。この時大事になるのは,揃えようとする意識ではなく,外スキーの足裏感覚を大事にすることでした。
スピードを意識的に出すには,「0011 横に滑る (感じる方向)」や「0027 感じる“方向”」で学んだように,“迎え角”を,自分で意識してコントロールし,大きくするとか,小さくしてみるとかトライしてみることです。すると「自分の足裏感覚としての“迎え角”」と「実際のスピード」の関係が次第に分かって来ます。一度で分かることはまずないでしょう。何度かやっている内に「足裏感覚としての“迎え角”」と「その時々の“スピード”」の具合が次第に分かって来ます。これが「練習」です。
大事なことが出てきました。それは,「○○という足裏感覚で滑ったら…」⇒「□□…という滑りになった…」という風に「自分の足裏意識」と「その結果の動き」とを“因果関係”として捉えることです。つまり「足裏意識」と「結果としてのスキーの動き」を,ひとつの線で結びつけられるようにする…ということです。身体の「形」や「フォーム」と「結果としての動き」とを結び付けてはいけません。何度も言いますが「足裏感覚や意識」と「その結果生じるスキーの動き」を関連付けて覚えることです。ここのところに“フィーリングスキー”のおおきなポイントがあります。
「雪面コンタクトのされ方が,スキーの動きを左右する」…ということを考えればこれは当然のことです。人間が各自持っている体の特徴は同じではありません。ですから「フォーム」を真似てのスキーは行き詰まりになるのです。大事なことは各自の「足裏感覚でどう感じた時」⇒「スキーの動きがどうなっていたか?」…ということなのです。
この段階では「足裏の“迎え角”意識」をいろいろ変えてみることで,どういう風にスピードに変化が出るか?を試してみることが大事です。
Nov./01/2002 (金) 小雨
今日からいよいよ11月です! 10月の「神無月」…神様もどこかで開いていた会議から帰って来て,スキーシーズンも目前に迫りました。(^I^) 白馬観光開発鰍フ粋な計らい?で「兎平」ゲレンデだけですがOpen!だそうです。詳細は「八方情報」で…。でも,所によってはブッシュがありますから,充分に注意して滑走してください。(^I^)
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さて,今日から11月です。実はこれまで,昨年連載しておりました“フィーリングスキー”の続編を書いて欲しい…というご希望を多く頂いておりました。シーズンが近くなって,雪の便りが聞かれる頃になったら,続編を…と思い,皆さんにはそのように連絡させていただいていました。兎平では滑走できる状態にもなりましたので,今日からその続編を「教師日記」の中で書いていきたいと思います。皆さんの滑走フィーリングが一層磨かれ,楽しいスキーイングができることを願って…(^I^)。
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これまで,「雪に親しむ」⇒「直滑降からプルークへ」⇒「プルークボーゲン No.1」⇒「プルークボーゲン No.2」⇒「プルークボーゲン No.3」⇒「三つの“感じる”フィーリング」⇒「プルークボーゲンからパラレルターンへ」…ということで,足裏感覚を磨くための要素を解説してきました。今回からは具体的に,「プルークボーゲンからパラレルターンへ」ということで,お話させていただきたいと思います。
私は,低速などでたまたまスキーがV字形になっている「形」があり,それが「プルークボーゲン」と呼ばれているものだと思っています。よりスピードが増すにつれて,内側のスキーが自然にターン外側に揃って行き,結果としてスキーが平行状に揃って行くだけのことだと思います。ですから,低速でプルークボーゲンで滑ることが,「未熟な技術」…という考え方には反対です。「プルークボーゲン」はカービングスキー全盛の今でも大事な滑り方だと思います。低速時のターンフィーリングは「“引く-受ける”意識のプルークボーゲン」の映像を参考にしてください。
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