March
2002

八方尾根スキースクール教師【TOK】の個人的な日記です。興味のある人はどうぞご覧ください。(^I^)  
          
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 What's Today ?

What's Today ?

3/31 雪の圧…
        というプレゼント
3/30 重心軌跡重視のターン
3/29 【Letスキー】効果
3/28 丸山周司さん
3/27 熱意と忍耐
3/26 最高の贈り物
3/25 学問とスキー
3/24 地球の引力
3/23 リバースポジション
3/22 スキー場での再会
3/21 運動の基点は重心
3/20 崩せないベース
3/19 テククラ検定
3/18 教師の負け惜しみ
3/17 【Letスキー】の入門
3/16 雨の中のオレンジ
3/15 荷重分散
3/13 重心中心の滑り
3/12 学ばせていただいた
         教師…【TOK】
3/11 宮下選手おめでとう!
3/9 技術選より深雪?
3/8 “感じる”成果?
3/7 スキー技術再確認
          の検定受験
3/6 見えるエネルギーライン
3/5 悩める人の幸
3/4 基本は変わらない…
3/3 ベンディング
3/2 テクニカル…
      に求められるもの
3/1 【Letスキー】の行き先

  ***
     これまでの日記  
           ***

教師日記 2002年2月
教師日記 2002年1月
教師日記 2001年12月
教師日記 2001年11月
教師日記 2001年10月
教師日記 2001年9月
教師日記 2001年8月No.2
教師日記 2001年8月No.1
教師日記 2001年7月

教師日記 2001年6月

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教師日記 1月

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教師日記 10月

教師日記 9月 #2

教師日記 9月 #1

教師日記 8月 #2

教師日記 8月 #1

教師日記 7月

教師日記 6月

教師日記 5月 

 

 

 

 

 

 

 


3/31 (日)  うす曇り
 
 昨日は午後から雲も取れイイ天気に!。今朝は少し雲があり,午後には少し雨が降るとか…。春の日は天気もめまぐるしく変わります。 そして,明日からはいよいよ四月です。

     -------------☆★☆-----------
  さて,昨日は“Kim”さんご夫妻と,“Fuk”さんご夫妻のプライベートレッスンでした。“Kim”さんご夫妻は今年三度目のレッスンですが,“Fuk”さんご夫妻は初めて…。私が常日頃話していることを中心にレッスンを受けたい…というご希望でした。“Kim”さんご夫妻は,これまでのレッスンを思い出しながら欠点修正…という形になりました。
  先ず“Fuk”さんご夫妻の滑りを拝見すると,夫の“Fuk”さんは,クロスオーバーで抜重のストレッチ的になり,そのためターン前半での雪面の捕らえがあまくなって,ターン後半に雪面コンタクト圧が集中してしまう滑りでした。また小回り系はターン後半にスキーの動きが直線的になり,円弧が描けない滑りでした。奥さんの“Mik”さんは,小回り系は素直な滑りでしたが,やや躍動感に欠ける滑りでした。大回り系では荷重分散してしまい,外スキーでの捕らえがあまく切れの少ない滑りでした。お二人ともやや【Doスキー】的な運動が多く見られました。
  そこで午前中は,「支点探し」→「スキッドターン」→「小回り」…と練習をしました。「支点探し」では“感じる”ことと,スキーの前後差を活かしたスキッドターンをするための“支点”を探すことが目的です。この位置が解れば,あとはその位置に“オレンジ”をイメージして,そのオレンジがどのように斜面を転がるか?ということをイメージするだけです。これで,雪面移動意識が自然に起こり,「迎え角」意識が出て来ます。迎え角意識の練習が進んだところで,昨日は「小回り」の練習をしました。“迎え角”が極端に大きくなって,「下肢と上体との間のネジレが大きくなる」…このことを利用するのが小回りの基本となります。どちらかというと“Kim”さんご夫妻もこれが苦手ですので,極端な「胸のオープン姿勢」を意識した
「リバースポジション」を作る練習をじっくり行ないました。4人とも,午後のレッスンが終わる頃にはこのポジションもかなり自然にできるようになりました。(^I^)
  黒菱から上部の天候がイイ…というニュースをキャッチし,午後はスキー場上部に上りました。情報どおり,黒菱から上はイイ天気で,雲海の上の360度の景色を楽しみました。(^I^)
  午後は黒菱とスカイラインで,「カービングターン」の練習でした。スキーが“たわみ状態”にあれば,雪の抵抗を受け止める一本のライン,すなわち「スキーの着力点」と「身体の重心」の間に想定される“エネルギーライン”をイメージすることができます。このラインをしっかり作るためには,外側の手の位置や表情が大きな役割を果たしてくれます。本来ならば“オレンジ”を着力点に意識できればこのポジションは自然に生まれるのですが,それを実感するには補助動作として「指差確認ターン」や「マジックハンドターン」が有効になります。クロスオーバーでの「バトンタッチ意識」と「マジックハンド」が効いて,“Fuk”さんご夫妻の滑りが変わりました。特にクロスオーバーで上体のゆるみが無くなり,自然なベンディングに変わったのです。そして,ターン前半でのエネルギーラインがすぐ意識できるようになり,ターン始動が楽になってコンタクト圧も急激に変化しなくなりました。結果として切れのある丸い円弧が描けるようになりました。(^I^)
  午後の後半はスカイラインに場所を移し,いろいろな条件の所を大回りや小回りで試してみました。特に小回りの上達は,4人とも目覚しいものがありました。“Fuk”さんご夫妻の「小回りが楽しい!」というコメントも聞けました。
  ザクザクの春の雪でしたが,みなさん地球の引力に引かれ「雪からの圧」という,最高のプレゼントを頂きながら,楽しいスキーイングを経験したのでした!(^I^)
  楽しかったねぇー!


3/30 (土)  うす曇り
 
 昨日は思ったよりも天気の崩れるのが遅く,そして今朝の天気の回復は早く,スキーにはまずまずの天候です。
  もう間もなく,暦はいよいよ四月…。“スキー”を愛する者としては少し寂しい気もしますが,季節々々の風情があるからこれもまた楽しい!。その時々の,与えられた季節をそれなりに楽しむ気持が大切なのかもしれませんネ? (^I^)
     -------------☆★☆-----------
  さて,昨日は兎平教室の主任でした。
  午前中のクラス別けが済んでから,巡回を兼ねてここ数日思っている「重心の軌跡重視ターン」を実践してみました。運動している物体が最も安定している状況とは,重心の移動軌跡がスムーズなことです。今年の技術選で優勝した,宮下征○選手の滑りは"Simple is the best !"で代表される滑りだと言われています。この言葉の裏には重心移動の滑らかさがある…と私は思っています。一見,重心の前後上下左右への動きがあると,それがダイナミズムを生む…と思われがちですが,実際は不安定要素となるだけです。重心の移動軌跡をできるだけ滑らかなものにし,その重心を中心として左右のスキーがターンに必要な雪面コンタクトを求め続ける…というのが理想だと思います。
  その意識の滑りをいろいろ試してみた結果…落下運動がよりスムーズに行なえる,そう感じました。そして,斜面を落ちていくことに素直になれ,雪から来る圧をより鮮烈に感じることができました。落ちて行く…といっても,ただやみくもに落ちるのではなく,エネルギーラインを意識し,角付けの量に気を配りながらの落下です。あくまでも雪から来る圧をどう効率良く受け止めるか?…ということです。
  重心軌跡重視のターン…コレって意外に効果あるかも知れない…そう感じた【TOK】でした! (^I^)



3/29 (金)  うす曇り
 
 昨日はイイ天気でした!。今日から明日にかけて雨が降るようですが,明日昼には太陽が顔を出すようです。三月最後の日曜日…。皆さんはどのようなプランをお立てでしょうか?
     -------------☆★☆-----------
  昨日は私のホームページを良くご覧頂いている"Chi"さんのプライベートレッスンでした。ホームページで解説している滑りを,実際に雪上で経験してこれからのスキーイングに活かしたい…ということでレッスンを希望されました。また「小回り」が楽にできたらイイなぁー…というご希望もおありでした。
  始めに"Chi"さんの滑りを拝見しましたが,自分から雪に働きかける動きが多く見られました。そのため上体の上下左右への運動が起きやすく,エビのようなフォームになっていました。また左ターンでは,ターンしようターンしよう…という意識が強く働き過ぎ,上体が左側に回り込んでしまうクセがありました。ある意味で【Doスキー】的要素の強いスキーをされていました。【Letスキー】,つまり「雪の力でターンする」ということが身につけば,いろいろなクセは無くなり,また小回りもスムーズにできるようになると思いました。
  そこで,午前中は次のようなプログラムでレッスンを進めました。
@"感じる"ということを学ぶための「支点探し」
A"支点中心"に側圧を受ける「スキッディングターン」
B"迎え角"意識と"身体のネジレと戻り"を強調した「小回り」
C"移動方向"を明確に意識した「マシンガンターン」
  以上の午前中のレッスンで,エビのように曲がっていた"Chi"さんの上体のフォームは,腰が伸びた自然な姿勢に変わりました。そしてBの小回りでは,ストックを突く側の腕をフォールラインに対して極端過ぎるほど開く…という,「胸のオープン姿勢」の練習で,これまでうまくいかなかった小回りが楽にできるようになりました。(^I^)
  午後はカービングターンを中心に次のようにレッスンを進めました。
Dスキッドによる"たわみ"がカービングの元になること。
Eスキーがたわんでいる状態では,「着力点意識」が重要になること。
F"着力点"にイメージした"オレンジ"がつぶれ,そのジュースが身体の重心に掛かって来る意識を持つこと。
G"オレンジ"と体の"重心"との間にできる「エネルギーライン」を意識すること。
H外スキーでしっかり雪面コンタクトを取り,さらに進行方向をはっきりするため,「マシンガンターン」意識をもつこと。
  午後の練習は天気も良かったので,第一ケルンまで上がり,360度の景観を楽しんだ後,カービングの練習に入りました。"Chi"さんは初め,両スキーに荷重分散してしまい,そのことがスキーの「たわみ」がうまくできない原因になっていました。ターン外側の手を下げることで「外傾」が作られ,外スキーにしっかり乗り込めるようになりました。そして,午後の中半にはもう【Doスキー】のクセが無くなり【Letスキー】的乗り方に変わって来ました。(^I^)
  "Chi"さんは「胸のオープン姿勢」と「マシンガン意識」が大きなポイントになりました。一日…という短い時間でしたが,【Letスキー】の扉を開かれました。これまでの【Do】的な感覚とは大きく異なりますので,完全に【Let】感覚での滑りをマスターする…という訳には行きませんでしたが,乾いた砂に水が染み込むようにひと滑りごとにその感覚を身に付けられ,初めの頃とは全く違った滑りになられました。(^I^) 「春の重い雪でもそんなに疲れなくなった…」というお話も伺えました。これからも,レッスンでいろいろお話したことを思い出しながら,スキーを楽しんで欲しいと思います。
  春の重い雪の中,ほんとうにお疲れ様でした。 ありがとうございました!



3/28 (木)  晴れ
 
 今朝は雨が止んで,いい天気になりそうです。(^I^) この季節ですから,雨と晴天がめまぐるしく変わりますが,できれば晴天が多くて欲しい…そんなことを思います。

  昨日も兎平の主任でした。雨のせいで,ゲレンデのお客さんの数が少ない中,レッスンを受講する人も居られ,こういう時こそ尚一層“スキー”の楽しさをお教えしなくては…と思った【TOK】でした。
  さて,昨日の夜…“スキー”についての貴重なお話を伺えました!。
  私の店に,かつての名スキーヤー「丸山周司」さんがおいでになり,一緒に付き合え…ということで同席させて頂きました。周司さんはスキースクールの大先輩で,その昔「カミソリ周司」と言われるほど素晴らしいスキーをされた方です。66歳になられたとのことですが,まだまだご健康で,スキーを楽しんでおられます。お住まいは八方の中なのですが,同席してスキー談義を交わす…ということはほとんどありませんでした。それほど私にとっては雲の上の人…的存在の方です。その方がビールを飲みながら“スキー”について思うところを語っていただきました。
  その話の骨子は「スキーの裏に“目”を持て…」,「フォームや形はひとりひとり異なって当たり前,形は現れるもの…」,「バランスを取るには足裏を前後左右に使う…」,「親にもらった足首の関節を大事に使う…」,「カービングでも“外傾”は必要!」,「ゲレンデシュプルングは“踏み切る”ではなく“踏み残す”…つまり重心の軌跡をイメージする」……。
  何度もデモンストレーターに選ばれ,インターシーにも多く出場された周司さんは,ゲレシュプも得意で,ある時のデモ選での「兎平の二度かい込みジャンプ」の逸話は,今でも語り草になっています。“踏み残す”という言葉にその秘訣があったとは…いままで知りませんでした。
  お話のいたるところに,私が思っていることと共感するものがありました。大変勉強になりました。
  これからもますますお元気でスキー指導…よろしくお願い致します。周司さん,ありがとうございました! (^I^)  


3/27 (水)  雨
 
 三寒四温の冬の天候も,春になってめまぐるしく変わるようになりました。多かった今年の降雪のおかげで,まだゲレンデ下部まで滑って来れますが,ところどころ土の見え始めた所も…。でも,その合間合間を縫って滑るのも楽しい…。(^I^)

  さて,昨日は兎平の主任を仰せつかりました。
  「スーパーリーゼン」という大会を開催中のため,スキー教師が少なく,午前中は初心者を担当しました。たまたま小学2年生の女の子二人で,久しぶりに初心者にスキーをお教えする楽しさを味わいました。
  一人の子はプルークボーゲンが少しだけできましたが,もう一人の子は全くの初体験でした。兎平では自然に止まれる場所が無いので,歩行練習の後はすぐプルークボーゲンの練習に入らざるを得ません。パノラマコースの迂回路を使っての練習になりました。一人の子を待たせ,他の子のスキーの先端を持って後ろ向きに先導し,スキーがV字でずれる感覚を身に付けてもらいます。その子を下で待たせ,もう一人の子の所まで登ってはまた同じ様に先導します。この繰り返しを数回練習し,次は横にスキーを押し出しターンを誘導させる練習です。♪♪♪バター…♪♪♪と言いながら,雪面を「食パン」に,スキー板を「バターナイフ」みたてて,パンにバターを塗る感覚で,スキーの開き出しのコツをつかんでもらいました。これもスキーの先端をつかんでの練習です。トップがクロスしたり,角付けが強すぎたり…といろいろ大変で,汗だくになりながらのレッスンでしたが,コース二回目の滑走の頃には全くの初心者だった子もぎこちない動きながら,なんとかプルークボーゲンができるようになりました。(^I^)
  初心者の指導は,上達を焦らない「忍耐」と,滑れるようになって欲しいという「熱意」が大切だとつくづく思いました。でも,二人ともなかなか思い通りにならない,滑れない…という気持を良く制御し,着いて来てくれました。結局半日でプルークボーゲンができるほどになってしまいました!。レッスン終わりの,二人の笑顔を見たら,汗だくのレッスンの疲労感もどこかに吹き飛んでしまいました。(^I^)
 


3/26 (火)  快晴
 
 昨日,今日と快晴のイイ日が続いています。昨日は,ゲレンデ上部では雪も20センチほど積もっていて,最高のスキーイングが楽しめました。まだまだスキーシーズン真っ最中の八方尾根です。(^I^)

  さて,昨日は"K大付属高校"のレッスン,五日目の最終目…でした。
  天気も四日間の悪天候がウソのような,穏やかな快晴に恵まれ,最高のスキー日和となりました。
  何はともあれ,標高1980mの第一ケルンまで上り,360度広がる白い山々の雄姿を楽しみました。後立山連峰の山並み,遠く八ヶ岳,浅間山,志賀高原が望めました。その後は黒菱までリーゼングラードを大回りでフリー滑走…そして黒菱の大斜面から,人が居なくてしかもグルーミングが利いているスカイラインの尾根筋をリフト乗り場まで…,約2キロを一気に滑り降りたのでした! これ…最高! これまで四日間,天候が悪かったせいもあり,スキー場の下部で技術も的なことをメインにやってきたので,生徒諸君はまるで水を得た魚のように,躍るようにスキーを楽しんでいました。(^I^)
  その後,20センチほどの新雪が積もっていた北尾根の斜面をトライ…。重心中心の滑りがいかに大切かを再学習しました。また黒菱に戻り,今度はたまたまテククラの検定用にセットされていたポールを試走させてもらいました。全員にとって初めての体験だったらしく,これにも感激の様子でした。(^I^)
  次は兎平のコブに挑戦! …と言っても,初めから深いコブはできないので,小さいコブでの練習でした。コブでのポイントは,新雪と同様「胸のオープンポジション」と「斜めの直滑降」です。経験の多少に関わらず,この二つのポイントをしっかりやろうとした生徒はうまくできていました。
  そして最後は今回のハイライト,兎平から名木山までのノンストップ滑走です。合理的なスキーのひとつは「疲れの少ないスキーイング」です。その意味で,今回のレッスンの初めに「最終日にはロングコースのノンストップ滑走をやる!」と宣言していたのでした。兎平の中間位置から名木山まで,早く滑れば良い…というものではありませんが,ちなみに早い生徒で3分30秒位でした。
  最終日…天候にも,雪のも,そして,いろいろなシチュエーションにも恵まれ,最高のスキーイングを生徒に経験させてあげることができました。まさに「最高の贈り物」でした!
  5日間…という長丁場のレッスンでしたが,若い高校生諸君との"スキー"は,私に大きなエネルギーを与えてくれました。省みて,私が生徒に伝えてあげられた事は何だったんだろう? 「自然と接すること」や「スキーの楽しさ」,そして「ものごとに挑戦する夢」を与えてあげられただろうか?そんなことを思った【TOK】でした。
  「また来年も来たい!」そう言ってもらった私はシアワセでした!  みんな! 元気で! またスキー場で会おうな! (^I^)
 



3/25 (月)  快晴
 
 昨日朝は晴れるかな?…という天候でしたが,午後からはまた雪模様に…。そして今朝は晴れ!。ゲレンデは本当にスキーシーズン真っ只中…というような景色に変わりました。今日は新雪う,楽しめるかな?

  さて,昨日は"K大付属高校"の生徒諸君のプライベートレッスン,四日目…。今回の目的の一つだった,「バッジ検定で自分の実力を試す」ということで,「技能検定」を行ないました。
  私のクラスの諸君は1級受験が2人,あとの11人が2級受験でしたので,リーゼンコースを使って午前中は実践種目テストを行ないました。皆,「テスト…」ということで少し緊張していましたが,これまで練習してきた事を遺憾なく発揮して,良い滑りを披露してくれました。
  午後は規定種目テストで,3人の検定員を前にしてのテストでしたが,さすが高校生! 物怖じしない滑りで,全員…と言っていいほどほとんどの生徒が,普段の滑りでは見せないほどの良い滑りをしてくれました。まさに120%の演技…とはこのことを言うのだろうなぁー!…と思いました。午前のテストで,「点数を取りに来てる滑りだ!。もっと自分自身の個性溢れる滑りをしろ!」と言った言葉が効いたのかどうか…。彼らに,若さと言うか,ものごとに素直に挑戦することの大切さ,を学ばせてもらいました。(^I^)
  結果は1級が1名の合格,2級が3名の合格でした。おめでとう!
  そして,夜は7時からスキースクールで合格発表と今回のスキー実習の反省を兼ねたミーティングを行ないました。今回参加した31名の生徒,それぞれが目的意識をしっかり持っていたことがスキー技術上達の大きな原動力になったこと,日頃学校で学んでいる物理や数学などの学問が,実際の生活の場面でどのように使われ役立っているのか?を“スキー”を通して学んで欲しい…というようなことを述べさせてもらいました。
  最終日の午前半日を残すだけとなりましたが,今日は,晴天! 思いっきり学んだ技術を使っていろいろな斜面を楽しみたいと思います。(^I^)



3/24 (日)  うす曇り
 
 昨日から季節はずれ…と言っていいような降雪がありました。約30センチは降ったでしょうか?。黄砂で黄色く覆われていたスキー場も,白一色の世界に戻りました。シーズン最盛期の雪景色です。連休最後の一日…天候もまずまずの様で,イイ一日になりそうです。(^I^)

  さて,昨日は"K大付属高校"の生徒諸君のプライベートレッスン,三日目…。
  …で,昨日のテーマは"カービ
ングターン"でした。♪♪♪オレンジコロコロ♪♪♪の意味を一昨日のレッスンで理解してもらえていましたので,その延長で,オレンジが回転する方向を意識することで,スキッディングからカービングに移行することを学びました。そのつぶやきの言葉は,♪♪♪タァーーッチ…横コロコロ…前コロコロ…♪♪♪でした。スキッディングでスキーがたわみ,スキートップ部の見かけ上の迎え角がテールのそれより大きくなることで,カービングターンが始まることを説明しました。それには角付け意識を強く持つことよりも,"スキーのたわみ"を意識することの方が大事になります。そのため,外スキーでしっかり雪面を捕らえることと,体の落下方向を意識することが必要になります。そこで"マシンガン・ターン"を試すことにしました。ターン外側の手の位置が適度な外向姿勢を,また人差し指の指した方向がスキーヤーの落下方向を的確に指示するようになり,生徒の外スキーが生き生きし始めました。(^I^) ここまで来れば,あとは"エネルギーライン"を意識することです。そこで,スキーの"着力点"と,身体の"受け皿"について簡単に説明し,午前のレッスンを終えました。
  午後は,先ず「エネルギーライン」意識について,その理解を深めることから始めました。「うすば」から上部の雪の状態が良い…という情報を得ていましたので,少し寒かったのですが場所をパノラマからリーゼンコース上部に移してレッスンを行ないました。スキー場下部のザラメ状の雪とは大違いで粉雪の中,皆んな素晴らしいスキーイングを披露してくれました。(^I^) エネルギーラインについての感覚ができてくれば,次はクロスオーバーでのエネルギーのバトンタッチが課題となります。重心中心にスキーが左右にその位置を換えて行くことで角付けの切り替えができれば,上体のブレが少ない安定したスキーイングができることを説明し,それを実践で練習してもらいました。生徒全員がその感覚を会得したわけではありませんが,数名の生徒はそれをクリアできるようになりました。(^I^) 
  スキー場上部は良い雪質…下部はザラメ…という,全く条件の異なったスキー場でも,足裏での感覚を磨くことにより,コントロールの効いた合理的なスキーイングができる…ということを解かってもらえたらイイなぁー…と思いながらのレッスンでした。
  レッスンの合間に話した,「地球の引力に引かれてターンする…」ということがどれだけ理解してもらえたか解かりませんが,ボンヤリとでもその意味が分かって貰えたのでは…と思った【TOK】デシタ! (^I^)



3/23 (土)  曇り
  今朝は少し小雪が舞っていましたが,それも止みチョッと重い雲が掛かっている八方尾根です。
  長い間お待たせいたしましたが,サーバーのメンテナンスも終了し,いよいよ今シーズンの最終章に向かっての始動開始!…といった気持ちです。(^I^)
  皆さんはこの週末…どちらでお過ごしですか?
    
  昨日は"K大付属高校"のプライベートレッスン,二日目でした。今回の私の担当は,2級受験を目指す11名です。25日の検定に向けてのレッスン開始です。(^I^)
  先ず,午前中は"感じる"ということをメインにレッスンを行ないました。例によって「支点探しツアー」から始め,"感じる"時の筋肉と自ら働きかける時の筋肉とに違いがあることを説明しました。そして,最もスキーが安定する位置にいつも注意が働くように,"オレンジ"を意識することも…。また,オレンジをコロコロ転がすように雪面を移動して行くと,スキー板のトップとテールの長さの違いが生きて,スキッディングターンが開始することも学びました。外スキーでしっかり雪面を捕らえるために外側の手を下げることで外傾ができ,それを「バナナ」の形状でイメージすることにしました。つぶやきの言葉…♪♪♪タァーーッチ…バナナ…オレンジコロコロ…♪♪♪がリズミカルな運動をもたらしてくれました。(^I^)
  午後は「小回り」を練習しました。2級の種目の中には「小回り」が種目として入っていますので,できるだけ早い時期に体の「ネジレ−戻り」に慣れたほうが良いと思い小回りの練習から始めました。案の定,最初は小回りで重要な「リバースポジション」がなかなかうまくできませんでした。そこで「ありがとうターン」や「胸オープンターン」で上体と下半身の間にしっかり「逆ネジレ=リバース」が作れるよう練習を重ねました。「胸オープンターン」というのは,ターン後半,上体をフォールラインに向けて置くために,ストックを突く方の腕を極端に開いて突くようにするもので,これが効果がありました。(^I^) 約1時間掛けて,このリバースポジションの作り方を徹底的に練習しました。♪♪♪(胸)オープン…タァーーッチ…(胸)オープン…タァーーッチ…♪♪♪がつぶやきの言葉でした。その成果が次第に出始め,レッスン終了の頃にはザラメ状の悪雪の中でしたが,全員小回りの基本ができるまでになりました。(^I^)。少し欲張って"クロスオーバー"の基本,「斜めの直滑降」も練習しました。
  今日は「カービングターン」の練習に入ろうと思います。
  では,行って来まァーす!


3/22 (金)  曇り
  今朝は久しぶりに太陽の見えない朝となりました。ここ二日ばかり雲の多い天気のようですが…でも白馬三山はうっすらと見えています。(^I^) 春分をはさんでの連休の人も多いと思いますが,皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

  さて,昨日は「K大付属高校」の生徒さんのプライベートレッスンでした。昨日から25日午前まで,5日間のレッスンです。昨年も一度担当させていただいて,今年もご指名を受けました。
  昨日は午後から約2時間掛けてクラス分けをしました。総勢31名の生徒さんを3班に別け,今日からの班別レッスンに備えました。
  昨年も感じたように,この高校の生徒さんは,みんなやる気満々でハッキリと自分の意思を伝える術を持っている生徒さんです。今日から25日までの長丁場で,各自バッジテスト合格を目指してがんばる事になります。スキー教師にとっても,やりがいのある指導になりそうで,楽しみです。(^I^)
  生徒さんの中には,昨年も来てくれたメンバーが数人おり,再会を嬉しく思った【TOK】でした!(^I^)

  夜,広島から八方においでの“雪サブ”さんが「メルツェン」に来てくれました。(^I^) 少しだけ時間が取れましたので,結婚記念日だった“waca”さんご夫婦もまじえて,ミニ交流会を開きました。wacaさん,おめでとうございました!


3/21 (木)  快晴
  今朝も快晴の白馬です。この天気,一時曇り空があるようですが,25日の月曜日まで続く模様で,今日から4連休の方には最高のプレゼントになりそうです。
  さて,今日は「春分の日」です。これからさらに昼が長くなり,季節は間違いなく「春」へ…。行く冬を惜しみながら,そして雪の感触をいとおしみながら…の毎日です。(^I^)

  昨日は「兎平教室」の主任でした。
  巡回を兼ね,昨日もいろいろと滑りを試してみました。普段のレッスンではそんなに思い切った滑りを試行することができませんので,こういう自由時間のあるときに,日頃思っていることを試してみます。
  昨日のテーマは「楽な小回り」でした。個人的には,小回りより大回りが好きで,普段は中回り,大回り系でスキーを楽しんでいますが,その時と同じような楽な気持で小回りができたらイイなぁー…と常に思っています。しかし,多くの人の小回りを拝見すると,どうしても雪面コンタクトにこだわり過ぎ,エッジングを強くし過ぎてしまう人を見かけます。これでは脚への負担が多く疲れが溜まってしまいます。どうしたらもっと楽に,気持の上でも余裕のある小回りを体験させてあげられるだろうか?ということを考えて滑ってみました。
  そしてそのポイントは二つある…と思いました。ひとつは「キャロットターン的意識を持つこと」,もうひとつは「重心回りにスキーをクロスさせる」ということでした。「キャロットターン的意識を持つこと」は落差を使うことを容易にし,スキーの進行方向が横ではなく斜め前だ…ということを気付かせてくれます。そして,「重心回りにスキーをクロスさせる」ということは,クロスオーバーを容易にし,それに続く始動期でスキーの横方向への動きを極力少なくしてくれます。結局上半身の安定を生み,位置エネルギーを利用した小回りができるのです。
  この滑りを悪雪,コブの中で試してみました。私の期待以上の効果がありました!。
  「運動の基点は重心」ということを,再確認した【TOK】でした。(^I^)


3/20 (水)  快晴
  今朝も快晴の白馬です。昨夜も強風でしたが朝はその風もおさまり,イイ天気です。(^I^) このような天気…2,3日続いています。

  さて,昨日は久しぶりの休日でした。(^I^)
  3月…結構忙しくて休日を取る機会がありませんでした。21日,春分の日から始まる連休を前に,スキースクールも少し時間的余裕ができましたので, オ・ヤ・ス・ミを頂き,久しぶりに長野まで出掛けて来ました。せっかくの長野行でしたが,結局映画を見ることになりました。私は以前から映画館のスクリーンから異次元(?)の世界に入り込むのが好きです。自分が実際に体験できないことでも,映画の中では経験できる…別の人間になりきって別の生き方を体験できる…それが好きです。(^I^)
  昨日見た映画は今注目の"Load of the Ring"でした。二部作か三部作を視野に入れたその第一部…という映画でしたが,私自身はあんまり感動しませんでした…。どこか,何かのゲームソフトを映画で体験しているだけ…という感じで,特に戦闘シーンの多さにはへき易しました。3時間かけるだけの映画ではないような気がしました…。でも,ある人に言わせれば,凄く良い映画だ!…という評価もあるようです。
  人間は各人の顔が違うように,それぞれの感受性が異なります。これが同じだったらまたそれも怖いものがありますが…。"スキー"でも同じことが言えるような気がしました。各スキーヤーの滑りに違いがあり,それを評価する人にも各人の好みがある…,ということです。これが機械的に同じ滑りを「良し」としたなら,個性尊重の姿勢ではない,ロボット的滑りがイチバン…ということになりかねません。いろいろな個性的なスキー滑りがあり,それをいろいろな観点で見る…。「いろいろ…」があるから面白い…そんな事を思いました。
  でも,見る側にもいろいろある…と言いつつ,特に検定などの場面では「検定する側」の人は,合理的な理論をベースにした,一本筋の通った基本的視点を失わないで欲しい,とも思います。
  好き嫌い,好みの違いはあっても,崩してはならない“ベース”がどこかに欲しい…そんなことを思った【TOK】でした。(^I^)


3/19 (火)  快晴
  今朝も少し春霞のような晴れ間が広がっている白馬です。昨夜は風が強く「黄砂」で車も汚くなっています。…でもゲレンデは例年に比べて,さほど黄色くなっていません。(^I^)

  さて,昨日は「テククラ検定」の検定員でした。午前中は晴れ間も広がっていましたが,間もなく雲が出始め,検定終了の頃には小雪交じりに…。
  検定場所は雪質のことを考え,黒菱で行なうことになりました。…が,実は黒菱のこの雪が曲者となりました。というのは,グルーミングがあんまり上手くできておらず,深さ約10センチほどのザラメ状の雪がゲレンデの表面を覆っている状態だったのです。この条件では,雪面コンタクトを作るのが大変難しくなります。自分から雪に働き掛けると,ズルズルッと雪が逃げて,足場が無くなります。硬いバーンだと来るはずの雪の抵抗が来ないのです。こういう時は落差をしっかり取って,雪からの圧を受け続けなくてはなりません。カービングターンもキィーーンという切れ味鋭いターンではなく,グウゥィーーンというようなえぐれたターンになります。常日頃,自分から雪への働き掛けで滑っている人は足元がおぼつかなく,切れの良い滑りになりません。こういう時ほど【Letスキー】感覚が大事です。
  案の定,「整地大回り」では,かなりの人が雪面抵抗を受け止められず,暴走気味のターンをしてしまいました。まるで総合滑降の大回りみたいな演技をする人が多く出てしまいました。雪の抵抗をうまく使える人は,円弧もしっかりキープでき,ニュートラルへの抜けも,始動機期の早い捕らえもできていました。
  「整地小回り」でも同じことが言えました。また,スキーの進行方向をフォールライン側にダイレクトに落としている人が多く見られました。もう少し斜め前に進みながら雪の力を得るようにすれば,楽にターンができたはずです。
  「総合滑降」では,クロスオーバーで重心の軌跡を変え過ぎの人が目立ちました。重心や身体を次のターン内側に入れ過ぎようとすると雪面とのコンタクト圧が一定にならず,ザラメ状の雪では足場が不安定な分,ターンそのものがコントロールできなくなります。重心の軌跡をできるだけ上下前後左右にぶれないように滑るにはどうしたら良いか?考えるべきでしょう。
  「不整地小回り」では,ニュートラルの無い人が多く,その事がスキーを左右に振ってしまう結果を呼び,ライン取りを難しくしている人が多く見られました。またストックの突き方も,地突きをスキーのトップ側に突いてしまうため体のネジレが無くなってしまう人が居ました。カービング時代になって,コブを滑る機会が少なくなっていますが,もう少しその機会を増やすべきでしょう。

  結果はテクニカル,クラウン…共に2名づつの合格でした。みなさんお疲れ様でした!
  

3/18 (月)  晴れ
  今朝は,スッキリした快晴…とは言えませんが,穏やかな晴れ間が広がっている白馬です。この週末はいかがでしたか? 今朝の日記は,昨日夜「メルツェン」での自由時間がたくさんありましたので,そちらで書き込みができて,その量が多くなりました。(^I^)
 
  さて,昨日は"Ume"さん"Wat"さん"Man"さんのプライベートレッスンでした。皆さんお揃いでのレッスンは,今シーズン二度目で,近々受験するテクニカル・クラウンに向けて最終調整を兼ねてのレッスンでした。
  滑りを拝見すると,三人ともイイ滑りはしていますが,外スキーでの雪面の捕らえが少なく,また落差を充分に利用し前に進む…という意識が足りない滑りでした。
  そこで,先ず外スキーでしっかり雪面とのコンタクトをするために"マジックハンド"(注*) の練習をすることにしました。これが効きました!。三人とも外スキー動きが全く以前と違った滑りになりました。外スキーがしっかりたわみ始め,その結果"傾け"ではなく"たわみ"を主体としたカービングターンができるようになって来たのです。(^I^) 同じカービングでも,傾け主体のものとたわみ主体のものとでは,クロスオーバーの容易さと,そのリスクの大小という面で大きな差が出てきます。マジックハンドでは俗に言う「外傾姿勢」が出てきますのでクロスオーバーが楽になります。
  次に,クロスオーバーをキャロットターン(注**)的に行なう練習をしました。このことで重心をスキーに対してクロスしていく意識ではなく,重心の軌跡中心にスキーが左右にクロスする感じがつかめます。重心があまり急激に動かない…という結果を生むこの要領は,運動する物体,つまり滑走中のスキーヤーの安定感を生むことになります。意識的にフォームだけを作るものではない,圧変化の少ない「自然なベンディング」が行なわれるようになりました。「小回り」以外の「中回り」や「大回り」でも,キャロット意識が有効に働くことを三人が実証してくれました。(^I^)
   次は小回りの練習です。なんとなく小回り…はできているのですが,自分から意識して行なう角付けの強弱調整や,円弧調整ができていません。そのため,自分が与えられた斜面のシチュエーションに応じて,どのような小回りをするのか?といった視点での小回りはできなかったのです。そこで,ズレズレ要素の小回りをしてみると案の定,上体が下肢の向きに付いていってしまい「上体と下肢のネジレのエネルギー」を貯えることができませんでした。これではクロスオーバーがいくら上手くいってもスキーは谷側に向いてくれません。そこで"ありがとうターン"(注***)や"キャロットターン"で徹底的に上体のフォールライン側キープの練習をしました。またせっかく"逆ヒネリによるネジレ"ができても,ストックを突くときに上体が戻ってしまっては意味がありません。ストックをスキーのトップ位置に突くのではなく,身体をフォールライン側に開いて,かかとの付近に突くことでこれを防ぐ練習をしました。

  午後はパノラマにゲレンデを移し,午前中学んだ基本を元に,実践的な練習を行ないました。雪はザクザク,コブもでき始めていましたが,マジックハンドによる外スキーの捕らえがしっかりしたことで,エネルギーラインもしっかり確保でき,クロスオーバーへの抜けも,またそれに続く始動期での早い捕らえも柔軟にできるようになりました。
  小回りではネジレのエネルギーだけでなく,たわみの圧も充分蓄積された外向傾の深いターンもできるようになりました。まさに「線で切るターン」から「面で切るターン」への脱却です。
  レッスンの最後にコブのリーゼンコースを,大・中・小のいろいろなターンで降りて来ましたが,三人とも朝とは別人のようなターンコントロールができるようになりました。前回のレッスンでの"オレンジ""受け皿""エネルギーライン""ニュートラルへの抜け"…が土台としてあり,それに今日のレッスンのポイントが相乗的に活きて,滑りが飛躍的に変わったのだと思います。
  それにしても,三人の嬉しそうな顔を見ることができ,そして「このまま滑って居たい!」というコメントを聞いて,教師をしていて良かったなぁー!…と思った【TOK】デシタ! 
 
  スキースクールに帰ってきたら,レッスンをパノラマゲレンデで見ていた他の教師にひとこと言われました。「イイ滑りしてたねぇー…あの生徒さん!。先生と生徒さん,滑る順序が逆の様だった!」…。「ナニ言ってんダイ!  俺だって20台の筋肉持ってりゃ,もチョッとマシに滑れらぁー! 思えば…こうやって私を追い越して行ったスキーヤーが大勢居るなぁー…」,と内心負け惜しみ的に思った【TOK】でした。(^I^)
  
 ☆★☆ 
  (注*),(注**),(注***)については,このホームページの「☆検 索」に,該当の語句を入れて検索をして下さい。


3/17 (日)  晴れ
  今朝は晴れの穏やかな日曜日です。(^I^) 昨日から少々「黄砂」が見られますが…。皆さんのこの週末の過ごし方は? スキー場かな?それとも球技?あるいはのんびり…?

  さて,昨日は一昨日レッスンさせて頂いた“Mot”さんのスキー仲間5人の方々のプライベートレッスンでした。みなさん「“スキー”のメール友達」の方々で,オフ会を兼ねてのレッスン受講…ということでした。私のホームページをご覧の方も多く,教師日記で言っていることを実際に雪上で試しながらレッスンを受けたい…というご希望でした。
  私の思う“スキー”とは“「身体の特徴・用具の特性・シチュエーション」の三要素”をどう活かすか?ということなので,そのことを理解していただけるようにレッスンをすすめました。
  午前中は,先ず身体の特徴を活かすために,「支点探し」で“感じる”ことから始めました。そして,「スキッディング」→「カービング」と用具の特性についてお話させて頂きました。春のザラメ状の雪の中,皆さん熱心に受講して頂きました。
  午後は場所をパノラマゲレンデに移し,小回りをメインに「エネルギーライン」と「スキー左右のエネルギーのバトンタッチ」について学びました。「自分の力」でなく「雪の力」でターンするということはどういうことなのか?についてご一緒に考えてみました。
  内倒のクセがあったり,スキーが不安定だったり,体でスキーを振り回したり…といった皆さんの不安定要素もレッスンの終わり頃にはだいぶ少なくなり,安定したスキーイングになられました。昨日のレッスンは雪の力でスキーを楽しむ…という【Letスキー】の入門に過ぎません。これを入り口として,皆さんがより合理的で楽しいスキーを見つけ出されることを祈っています。
  ザクザクの雪の中,皆さんお疲れ様でした!(^I^)


3/16 (土)  曇り
  昨日,一昨日と「リーゼン大会」のため,出勤が朝午前6時で,白馬の様子を写真でUPできませんでした…。そしてさらに,15〜17日?まで…使わせて頂いている,レンタルサーバー「tok2」がメンテナンスらしく,こっちらにもデータをUPできません…。皆さんには大変ご迷惑をお掛けいたしております。(=_=;)

  さて,昨日も午前はリーゼン大会の競技役員でした。あいにくの雨にたたられ,出場選手や大会役員の方には大変な一日となってしまいました。でも,思ったよりコースも荒れず,棄権された選手も少なく,無事に大会を終了することができました。(^I^)
  
  午後は“Mot”さんと“Kan”さんのプライベートレッスンでした。本来ならば午前中半日のレッスンを予約されていたのですが,私のミスで,大会がてっきり14日で終わる…と勘違いしていて,急遽大会が終了してからの,午後にレッスン時間を変更していただいたのでした。本当に ス・ミ・マ・セ・ン でした…。(=_=;)
  さて,今回は私が今シーズン,スキーレッスンで感じていることを中心にお話をさせていただきました。
 @“「身体の特徴・用具の特性・シチュエーション」の三要素”を行かす…ということについて。
 A“感じる”…ということの意味について。
 B“スキッディング”の意味について。
 C“スキッディング”から“カービング”への移行について。「たわむ」ということの意味について。
 Dスキーの“着力点”と,身体の“受け皿”について。
 E“エネルギーライン”という考え方について。
 F“クロスオーバー”,“ニュートラルへの抜け”…について。
……ということを,「オレンジ」をひとつのキーワードとして使い,滑走イメージアプが楽にできるようにしながらレッスンをすすめました。
  位置エネルギーを有効に使い,スキーの性能や身体の特徴を活かして滑るにはどうしたらいいか?…ということが,スキーを楽しむ上で大事になりますが,その一端をわたし流に説明させて頂きました。普通のスキーレッスンとは違い,“感じる”ことと“イメージアップ”…が私のレッスンの特徴なのですが,限られた半日の時間内にできるだけ多くのことをお伝えしようとして,少々駆け足的なレッスンになってしまいました。このホームページを通じて,「ああ,あの時話はこのことだったのか?…」という風にとらえていただければ幸いです。
  雨の中の3時間…本当に熱心に受講していただき,ありがとうございました。また,夜も「メルツェン」にお越しいただき,ありがとうございました。(^I^)


3/15 (木)  雨
  今日もリーゼン大会のため,出勤が午前6時です…。
  
  昨日はリーゼンスラローム大会の競技役員で早朝出勤でした。そのため,教師日記…書き込みできませんでした。(=_=;)
  幸い昨日の大会は好天気に恵まれ,最高のレース日和となりました。(^I^) スタートからフィニッシュまで約2キロのコースを1分30秒台で滑り降ります。時速に直すと約80キロのスピードです。これ位のスピードになると外スキーだけでなく,内スキーも使う技術が要求されます。俗に言う「荷重分散」です。これをうまく使える人は良いタイムでゴールできました。でも大会に参加の皆さんの多くは,左右の荷重分散のコントロールがうまくできませんでした。そのため外スキーのカービング特性が効き過ぎ,ターン円弧が小さくなってしまう人が大勢居ました。
  この様に,時速90キロに近いハイスピードの技術と時速60キロくらいのスピードではその対応技術にも違いが出てきます。そのスピードの違いを無視してフォームや姿勢だけを追い求めるのはナンセンスです。昨日もこのことが原因でコースアウトしたレーサーが居ました。ハイスピードでのレースなのでその危険性も大きいのです。特に,スキーの性能が格段に良くなっただけにその性能に付いて行けるだけの体力や気力の充実が求められます。
 …そんなことを感じた一日でした。


3/14 (木)  快晴
  今日はリーゼン大会のため,出勤が午前6時です…。
  申し訳ありませんが,きょうの教師日記は オ・ヤ・ス・ミ させていただきます…(=_=;)


3/13 (水)  晴れ
  今朝は少し雲が残っていますが,この雲も日中は取れ,晴天になる模様です。
  今日から第56回を数える「リーゼンスラローム大会」の競技役員で,朝早くからの出動です。良い天気に恵まれることを祈っています。

  さて,昨日は兎平教室の主任でした。
  朝は晴れ間が広がっていたのですが,10時頃から風が強くなり,午後にはみぞれ混じりの悪天候となってしまいました。午前中は巡回をしながら,最近大事な意識だなぁーと思っている「重心中心」の滑りを,友人のスキーヤーと共にいろいろ試してみました。
  良く雑誌などで,クロスオーバーでは「身体を次のターン内側に入れる…」とか「身体をフォールラインに移動させる…」とかいうことを目にします。しかし,物理的には「運動している物体の質量の中心はできるだけ急激な変化をしない方が良い」…と言えます。その観点からは重心の軌跡をできるだけスムーズに滑らかに行い,クロスオーバーはその重心の軌跡を中心として,スキーが左右に交錯していく方が理想的だと考えています。つまり,重心を中心として,スキーが左右にクロスしていく意識を強く持つわけです。その感覚での滑りがどういう風になるかを試してみました。傍で見ている人の評価結果は,「身体が次のターン内側に入って来ている…」というものでした。自分では別に身体をフォールライン側に落とし込んでいる意識は無く,スキーそのものをクロスさせているのですが,他の人の目には身体を移動させているように見えたようです。このように,滑り手の意識と見た目のスキーの滑りには大きな隔たりがあるのです。
  そう言えば,このほど終了した技術選の宮下選手の滑り…ほとんどの種目で,かなりのスピードがるにもかかわらず,非常におとなしく見えました。この理由の一つは,重心の移動の軌跡が非常に滑らかであったことが挙げられると思います。重心の上下左右前後の動きが少ないため,暴れている感じがしなかったのです。でもそのことが逆に躍動感が無い…と判断され,得点に影響した感じもしました。でも,ジャンプ台での小回りではその滑りが最高のパフォーマンスとして表現されました。少なくとも私にはそう見えました。重心を中心とした雪面との圧のやり取り…が彼の安定した滑りとなって現れたと思います。重心を中心とした脚のストロークの伸び縮みが,雪面圧を一定にするように有効に働き,上体の安定を生んでいたと思います。
  重心中心の滑り…その感覚の優位性を確信した【TOK】デシタ! (^I^)


3/12 (火)  快晴
  今朝も快晴…。イイ天気です!(^I^) 今日も日焼け止めのクリーム,塗らなきゃ…。(^I^)

  昨日は“Kou”さんのプライベートレッスンでした。“Kou”さんとのお付き合いは古いのですが,最近お忙しく,なかなかスキー休日を過ごす機会が無かったのですが,今回ようやく八方に来られ,一緒に滑ることができました。技術的ポテンシャルも高く,私のホームページも良くご覧頂いていて,昨日はその内容や,カービングスキーを使っての外向傾の意味…についてご一緒に考えながら滑りました。
  午前中は,カービング要素の滑りの中で“エネルギーライン”の果す役割について考えました。ターンのどの局面でも,雪とのコンタクトがうまく取れているスキーヤーの滑りにはエネルギーラインが見える…ということをお話しました。そしてそのラインをいろいろ変えることによって,スキーの滑走フィーリングが多様に変わることを実際の滑りの中で経験してみました。クロスオーバーの時にこのラインが消える人が多いのですが,ニュートラルへの抜けをしっかり意識することで,このラインを消すことなく次のターンに入れることも,いろいろな雪質や斜面,ターン円弧の大小…のシチュエーションを変えながら試してみました。
  午後はカービングスキーを使っての「外向傾」…つまりズレをしっかり意識することが,どのような意味を持つのか?ということを考えてみました。カービングスキーの大きな目的は「切れるターン」なのですが,この特性を追求するあまり,最近事故が増えています。そこで,これまで「スキーの基本」と言われてきた「外向傾」についてもう一度見直してみよう…というわけです。まず思い切った外向傾でスキーをずらすことから始めました。角付けが強いとたわみが生じてしまいますので,できるだけフラットにする感覚が必要です。そのためには身体がフォールライン側に大きく傾く「外傾」を意識しなくてはなりません。カービングスキーではこれほどの傾きを意識しなくてもターンができてしまうのですが,このスキーをフラットにする練習は大きな意味を持ちます。それは「斜面に垂直に近く立つことができる」ということです。この感覚は「線で切る」という意識よりも「面で切る」という意識を生み,クロスオーバーを容易にすることにもつながります。ズレから切れに移行する時は角を少し立ててやるだけでOKです。この外向傾オーバーの練習は言ってみれば平面的な二次元の滑りと言って良く,それを角を立てることによって,縦方向の滑りを意識した三次元的な滑りに変える…という感覚にもなります。つまり平面的なエネルギーラインが縦方向にその向きを変える…ということです。結局,滑り方の切り口をズレ重視のスキッディングから始めても,その行く着く先はカービングになる…ということです。スキーの横方向の運動と縦方向の運動の関係をしっかり把握することになりました。(^I^)
  午前中は「縦方向」のカービングでの練習,午後は「横方向」のスキッディングの練習を行ないました。スピードコントロールや安全性を考えると,カービングスキーを使っても,その入門は「スキッディング」から始めるべきではないか?ということを強く感じた一日でした。
  “Kou”さん,極端な外向傾の練習から,またまた貴重な経験をさせてもらいました。この機会を作っていただき本当にありがとうございました!。わたしから逆にお礼申し上げます。(^I^)


3/11 (月)  晴れ
  昨日は教師日記… オ・ヤ・ス・ミ でした。
  学生時代にお世話になった方が他界され,その葬儀のため朝早くから出掛けていました。全く個人的な話ですが,その方のお名前は「丸山哲男」さんとおっしゃいます。八方尾根で「壽屋」という民宿を経営されていた方で,昔,学生時代のスキー部の合宿でよく利用させて頂きました。スキーも大変お上手な方で,スキー部のコーチやらゲレンデの手配,リフト券の心配まで…まるで肉親のように部員に接して頂きました。今,八方尾根でこのような生活ができているのも,「哲男」さんのおかげだと思っています。享年74歳でした。合掌…。
 ☆★☆ 
  宮下正樹選手が,素晴らしいジャンプ台小回りを披露し,劇的な逆転で優勝を果しました! おめでとう! 同じスキースクールの所属する教師として嬉しい限りです。(^I^)
  仲間が写したビデオを見ましたが,あの荒れたジャンプ台の急斜面の中央を,まるで何事もないような静かな小回りで滑り降りていました。これを見ていた教師仲間の一人がいみじくも言っていました。“Simle is the best !”の言葉どおりの滑りだったと…。落下エネルギーをうまく使い,雪の力で滑る…ということの見本であった,とも言っていました。
  それにしても「288」点…という高得点はあまり目にした事がありません。一人平均になおすと96点ということです。凄い点数です。今年の全種目の中でも最高得点です。一時は10ポイント近くの差をつけられ,今年の優勝は無いかな?と思われていた彼が,最後の種目を残して2点差まで縮め,最後の演技で「これが小回りだよ!」とみせた意地の高得点…そんなものが感じられます。その後で滑ることになった柏木選手も,286ポイント出さなければ…という精神的圧力が大きかったのではないかと思います。結果は2ポイントの逆転でした。
 ☆★☆ 
  さて,一昨日は“Do”さんと“Su”さんのプライベートレッスンでした。これまで数回レッスンをさせて頂いていますが,今回は「小回り」に照準を合わせてのレッスンをご希望…ということでした。
  前回のレッスン後,“Su”さんは1級を受験されたようですが,リズム変化で1ポイント足らず,残念ながら涙をのまれた…ということでした。検定時に指摘された要点は,「…中回りである程度スピードのあるところからダイレクトに小回りに入り、テールを振る滑りで小回りが始まってそのまま・・・重心の位置も後ろに乗ったままで動きが板を振ってるだけ…小回りの回しこみが足らない。それと重心の移動が無く後に乗ったまま…全体的に滑りに動きが無い…」ということだったようです。
  滑りを拝見すると,確かにターン後半までスキーのテールが横に流れています。これは,「小回り」という言葉に惑わされ,早くターンしようとして横方向に雪の圧を求めてしまうために起こる現象です。そこで午前中は徹底的に“キャロットターン”を練習しました。初めは戸惑っていたお二人も少しづつこの感覚に慣れてきました。午前のしまいには悪雪でもスキーが円弧を描いて回り込むようになりました。
  午後は急斜面での小回りでした。♪♪♪キャァーロット…タァーーッチ♪♪♪がつぶやきの言葉になりました。またニュートラル後の捕らえを早くするために「くるぶしで抵抗を捕らえる」感覚も練習しました。この練習でかなりの急斜面でも切り上げることが可能になって,スピードコントロ-ルができ,中回りから小回りへの移行もスムーズに行なえるようになりました。(^I^)
  お疲れ様でした! キャロット…忘れないように! (^I^)
 ☆★☆ 
  さて,皆さんにお知らせです。4月6,7の両日「オフ会」を兼ねた「スキー試乗会」を行ないたいと思います。今年は「スキーテスト」をしながら二日間に渡って行ないたいと思います。詳しくはまた2,3日中にお知らせいたします。乞うご期待!


3/9 (土)  快晴
  今朝は本当に良い天気になりました。技術選も今日は黒菱と兎平での種目です。昨年は悪天候にたたられましたが…。今年は選手の皆さんもギャラリーも充分に楽しめそうです!(^I^)

  さて,昨日は予約のプライベートレッスンが急遽生徒さんのご都合でキャンセルとなり,兎平教室の主任を仰せつかりました。
  一昨日夜からの降雪があり,黒菱で約50センチの積雪でしたので,巡回を兼ねながら久々の「新・深雪」を楽しませて頂きました!(^I^) 
  やっぱりオフピステは楽しい!…と言っても,滑走区域外,ということではなく,雪上車で平にならされたゲレンデでない所…という意味ですが。各クラスの班編成が終わって,担当教師を生徒さんに紹介してからの巡回でしたので,時刻は10時過ぎ…ですからもう踏み荒らされた感じの斜面ですが,それでも楽しかったです。(^I^)
  普段は整地でのレッスンが多いので,深雪に入るチャンスはあんまりありません。荒れてはいても新雪は新雪…雪の感触を楽しみながらの滑走でした。そして思いました…新雪や深雪でも,やっぱり大事なことは「雪の圧を感じ取る事!」だと…。粗踏み状況ですから,雪の抵抗は一様ではありません。強かったり弱かったり,前から来たり,横から来たり…。それに対処して安定して滑るには「重心の移動軌跡をできるだけ狂わせない事」です。足裏の感度を高め,雪に任せることが大事だと,つくづく思いました。
  せっかくの技術選開催中の巡回でしたが,その見学よりも魅力ある,そして楽しい新・深雪でした! (^I^)


3/8 (金)  うす曇り
  今朝は,これからの晴天を予想させる天候です。せっかく出場された技術選の出場選手のためにも,今日は絶好のスキー日和であってほしいものです。

  さて,昨日は“Yaw”さんと“Aku”さんのプライベートレッスンでした。良く私の ホームページをご覧の方で,今回は【LETスキー】について学びたい…というご希望でした。
  そこで,先ず【LETスキー】の原点とも言える“感じる”…ということから始めました。毎度お馴染みの「支点探しツァー」がそれです。“感じる”ということがどういう意味を持っているのか?…筋肉の使われ方の違いで理解してもらいました。そして見つけて頂いた支点に“オレンジ”を意識することで「その場所」,「圧の強弱」,「迎え角の方向」がイメージできることを確認しました。また,支点を中心としたスキー前後の長さの違いがスキッドターンを生むことも学びました。午前中は主に中回りターンでスキッディングの基本を練習し,迎え角を深く意識することで小回りターンが可能になることも…。
  午後は小回りの続きから始めました。これまでお二人とも小回りで胸の向きがフォールラインからはずれてしまうことが多かったので,これをいろいろなイメージを持ってもらうことで修正しました。スキッディング要素の小回りのあとは,スキッディングがスキーのたわみを生み,たわみがカービングに移行するという,「カービングターン」について学びました。ここで,新しい概念「エネルギーライン」とはどういうものか…を“着力点のオレンジ”“身体の受け皿”を例にとって説明し,そのイメージを実際の滑走で試してみました。
  キョロキョロした大変滑りづらい雪質でしたが,おふたりとも“感じる”練習の成果?か,たいへんスムーズなスキーイングをされるようになりました。「エネルギーライン」を忘れず,これから色々なシチュエーションの中で「感じるスキー」で挑戦していただきたいと思います。(^I^)
  お疲れ様でした! (^I^) またお会いしましょう!


3/7 (木)  雪
  昨日は少しだけ雲が取れましたが,今朝は雪模様です,これから日中は雪が断続的に降り,夕方からあがって明日は晴れ間も出るとか…。せっかくの技術選,選手のためにもイイ天気でいて欲しいのですが…。(^I^)

  さて,昨日は「バッジテストスペシャル2日間」1級担当での二日目。各種目を中心にレッスンを行ないました。
  先ず「中回り」では,♪♪♪“オレンジ”コロコロ…ターーッチ…“オレンジ”コロコロ♪♪♪のリズムと口ずさみでエネルギーラインを意識してのターンを練習しました。口ずさみが「筋肉のリラックス」と「リズミカルな運動」に役立ちます。
  「大回り」では上記の口ずさみに加え,着力点意識をしっかり持つこと,また“マジックハンド”(当ホームページの「検索」で検索してください)で外傾をしっかり作り,外スキーでの雪面の捕らえを確実にすることを練習しました。
  午後は規定種目の「大回り」から…。実践種目の大回りとの違いは,♪♪♪“オレンジ”前コロコロ…ターーッチ…“オレンジ”横コロコロ…“オレンジ”前コロコロ…♪♪♪のリズムにんることです。そうすることでターン始動期の動きを「スキッディング」で表現できます。
  「中回りから小回りのリズム変化」では,ターン要素をできるだけ変えずに,リズムのみを中回りから小回りにする練習をしました。♪♪♪“オレンジ”前コロ…ターーッチ…“オレンジ”横コロ前コロ…♪♪♪から,♪♪♪“オレンジ”ターッチ…スクィーザー…ターッチ…スクィーザー…♪♪♪の口ずさみがポイントでした。
  最後に実践種目の「総合滑降」を,
♪♪♪ギュゥーーン…ギュゥンギュゥン…ギュゥーーン…ギュゥーーン…ギュゥンギュゥンギュゥン…♪♪♪のリズム取りで行ないました。
  各種目を口ずさみやイメージ重視で行なう事は,実際のイメージトレーニングになります。初めはこのような滑り方に疑問を感じる人もいますが,その効果が解かりはじめるとこれにはまってしまいます。フォームや姿勢,そして身体の運動は“「身体の特徴・用具の特性・シチュエーション」の三要素”で自然に表れるものだという考え方に立てば当たり前の事ですが…。
  今回の生徒さん6人も,初めは疑心暗鬼の表情でしたが,その効果が少しづつ出るに連れ,技術的にも表現が豊かになり,お顔の表情も明るくなり始めました。最終的には「合格」が目標ですが,本当の意味での「スキーの楽しみにつながるスキー技術」…を,より深く考えていただこの二日間でした。
  みなさん,楽しみながら受験され,合格される様…祈っています!。(^I^)



3/6 (水)  曇り
  昨日から降りだしたみぞれ混じりの雪が雨に変わりましたが,今はもう止んでいます。これから晴れ間が出そうなのですが,天気予報によると曇りで今夜半から雪に変わるとことで…。

  さて,昨日は「バッジテストスペシャル2日間」の担当でした。私は1級受験班の2班で,生徒さんは6名…これまで何度か挑戦された方が多く,今一歩で合格ラインに届かなかった人が大部分です。
  先ず皆さんの滑りを拝見しました。多くの方に見られた欠点は「角付け操作への頼り過ぎ」,「急激な圧変化」,「身体とスキーの動きのミスマッチ」でした。申し訳ないのですが,“「身体の特徴・用具の特性・シチュエーション」の三要素”を無視した滑り…と言っていいと思います。
  そこで先ず「スキッディング」とはどういうことか?ということを学ぶことにしました。スキーのトップとテールの長さの違いを利用してターンをし,それをキープするには,自分で力を雪に働きかけるのではなく,身体ごと落下し,移動し続けることで雪の力を受けることが必用です。その為には「支点」をどこにするかという意識や,どの方向に移動するかという「迎え角意識」も大事になります。このフィーリングを“オレンジ”を足裏に意識することで学びました。そして,この“オレンジ”を意識することが筋肉のリラックスを生むこと,それがフリーズした自由度の少ない筋肉とは大きく異なること…も学びました。また,スキッディングの延長線上に「スキーがたわむ」という現象が起こり,これがカービングターンに移行することも…。つまりスキッディングという現象もカービングに大きく関係していることを学びました。
  午後は「カービングターン」に絞って,そのターンの成り立ちを学びました。スキーがたわんでいる状況ではスキーのトップ部分に,雪の抵抗を受け止める部分=「着力点」という考え方をすると有効です。その位置に“オレンジ”を意識し,滑走中にその皮が破れてジュースが雪側に出るのか,それともスキーヤー側に出るのかをイメージすることができます。この違いが【DOスキー】と【LETスキー】の違いになるのですが,これがイメージできるかどうか?が雪の圧を有効に利用したターンができるかできないか?の重要なポイントになります。中回りターンでこのジュースの出方がイメージアプできるように繰り返し練習をしました。
  続いて,そのジュースの“受け皿”を身体の重心にイメージし,その部分でジュースを受け止める練習をしました。この“受け皿”をどこにするか?で滑走フィーリングも滑走フォームも大きく違ってきます。そして“オレンジ”と“受け皿”の間に“エネルギーライン”も想像してみました。この“エネルギーライン”が自分で滑走中に意識でき,そして他人の滑りの中でそれが見えるようになると,滑りもかなり違ったイメージなります。雪面コンタクトが常に行なわれるようになり,ターンそのものが安定してきます。
  初日の昨日は,ここまでの練習をじっくり行ないました。今日は各種目ごとに,その着眼点,演技要領を学びたいと思います。(^I^)


3/5 (火)  曇り

  今日から天気は下り坂で,今日昼から明日昼頃まで雨模様…の予報が出ています。昨年は3月に結構降雪があったのですが,今年はその気配がありません。…でも雪は充分ありますが…。
  技術選に向け舞台の設営や整備も順当に進んでいます。選手も各地から集まり始めました。今年はどんなドラマが待っているんでしょうか?楽しみです。(^I^)

  さて,昨日は“Ito”さん,“Kei”さんご夫妻のプライベートレッスンでした。“Ito”さんは準指導員資格をお持ちで,“Kei”さんは1級合格を目指されている方です。
  滑りを拝見すると,“Ito”さんは,大回り中回りではターン前半の捕らえがあまく,後半エッジを使い過ぎていてオーバーコンタクトでした。また小回りでは上体をやや振り回すような滑り方でした。,“Kei”さんは全般的に「支点」がしっかり確保できておらず,フラフラした滑りでした。小回りではスキーを左右に振る滑りでした。
  お二人に共通する要素,「スキーの基本」を次のようなプログラムで行ないました。
 @「支点探しツァー」 ⇒ “感じる”ことの意味と,スキー用具の特徴を活かすという意味。
 Aスキーの前後差の違いを生かしたスキッディングターン ⇒ オレンジコロコロ,迎え角。
 B圧のコントロール ⇒ “オレンジ”のつぶれ方イメージとバトンタッチ。
 C圧の方向 ⇒ 移動することの大切さ,下からの圧と上から加える圧の違い。
 Dズレから切れへ ⇒ スキッディングからカービングへは「たわみ」が原動力。
 E着力点と“受け皿” ⇒ エネルギーラインのイメージアップ効果の確認。
 Fクロスオーバー ⇒ “オレンジ”のタァーーッチ意識の重要性。
 Gスクィーズターン ⇒ 小回りでの“オレンジ”のネジラレ意識。“受け皿”をくるぶしに意識することの効果。
 Hエネルギーライン ⇒ “オレンジ”の位置と“受け皿”の位置で滑りの感覚が大きく違ってくる事の確認。
  …一日掛けて行なった上記のプログラムで,お二人の欠点はほとんど修正されました。(^I^)
 “感じる”ことの大切さと,雪の力でターンする…ということを徹底的に学んだ一日でした。初めは恐る恐る…の感があった“Kei”さんもレッスン最後にはニコニコと笑顔になられました。“Ito”さんの滑りにはさらに磨きがかかり,見ていても安心できる滑らかで美しい滑りになられました。
  ものごとの局面を打開するには,その前の考える時期が必要ですが,お二人とも,これまでの技術的蓄積や悩みがあったおかげで,滑りが変わったのだと思います。
  悩める人に幸あれ!…(^I^)


3/4 (月)  快晴
  今日は本当に雲ひとつ無い快晴です。昼は少し気温が上がって春のベタ雪になり,夕方はザラメ状に…。本当のスキーの上手さが試される雪質でもあります。技術選出場の選手でも困惑した滑りをしている人が…。

  さて,昨日は,毎年スキーをご一緒いただいたり,「メルツェン」に来ていただいたり,スキー仲間として親しくお付き合いいただいている“Kao”さんのプライベートレッスン。2級合格を目指されている方で,昨日はそれに向けてのレッスンでした。
  午前中は中回りのレッスンから始めました。膝を使う意識が強く出ると,膝下の△窓ができ,腰も落ち気味になってエネルギーラインがしっかりできなくなるきらいがありました。そこで“オレンジ”を着力点に意識し,身体の“受け皿”を太ももにして,その間にエネルギーラインを意識してもらいました。案の定,腰の位置が上がり,膝下の△窓も消えました。“受け皿”意識の効果を再確認しました。(^I^) またターンの円弧をスムーズに描くための口ずさみを,♪♪♪“オレンジ”移動ォーー 〜 エネルギーライィーン 〜 アンテナァー〜♪♪♪ にしました。「“オレンジ”移動」は左右へのバトンタッチ意識,「エネルギーライィーン」はラインイメージの意識,そして「アンテナァー〜」は“受け皿”をパラボラアンテナの中心にイメージした時の両手の意識…を表しています。中回り,大回りではこのリズムが効きました。(^I^)
  午後は小回りの練習でした。以前おできになっていた小回りが,どことなく歯車が狂って調子がイマイチでした。上体がターン後半で滑走方向に回り込んでしまい,上体と下肢の間にネジレがキープできないのがその原因でしたので,上体がフォールラインをキープする練習を徹底的に行ないました。そしていろいろな練習を経て,彼女が辿り着いたキーポイントは,「ターン後半の内側の手の位置をターン外側にキープする」ということでした。これは昨年良くレッスンで使った“キャロットターン”の要領と似たものです。この要領で,上体の向きがフォールラインをキープする事ができるようになった“Kao”さんの小回りが,あのザラメ状の雪さえも問題としないほど,良い小回りに変わったのを拝見して,カービングスキーが主流の今でも「基本の滑りは変わらない!」ということを強く再認識した【TOK】デシタ!(^I^) 
  “Kao”さん…悪雪の中お疲れ様でした!


3/3 (日)  晴れ
  今日は「雛祭り」…桃の節供です。この言葉を聞くといかにも“春”…という気がしますが,まだまだ白馬は冬の景色が広がっています。(^I^) これからも楽しいシーズンが続きます。

  さて昨日は,毎年スキーをさせていただいている“Miy”さん“Asa”さんご夫婦のプライベートレッスンでした。お二人とも1級合格目指しておられるのですが,実際の検定になると精神的な影響を受けてしまうのか,ご自分の実力を出し切れません。前回のレッスンでは,本当にこれで合格できなかったら???モノだと思うほどの滑りをされていたのですが…。  前回のレッスン後も,フリータイム時に何度かワンポイントアドバイスをしながら滑りましたが,どうも実力を出し切れないでいます。
  そこで,今回はテクニカルでも大丈夫!くらいの力をつけてもらうことで,楽々検定に臨めるよう目標をさらに上に設定したレッスンを行なうことにしました。それは「ベンディング技術の完全制覇!」です。前回も少しおできになっていたのですが,今回は「自分で意識してベンディングができる!」ところまで高める事にしました。脚の曲げと伸ばしの要領を学ぶため,【Letスキー】を一時忘れ【Doスキー】的に,ターン前半で雪を押し出し後半で引き込む練習です。この要領は,抜重操作でクロスオーバーをして来た人にはなかなか飲み込めない感覚で,結構時間が掛かる人が多いのですが,“Miy”さんもそのお一人でした。いろいろなフィーリングでこの要領を掴んでいただこうと大声を出しながらのレッスンとなりました。…そして遂にその要領を掴んでいただきました。そのキーワードは,「♪♪♪重心からスキーが離れるゥーー♪♪近づくゥーー♪♪♪」でした。重心を中心にスキーの滑走ラインを想定し,スキーが腰の板から離れて行く前半と,そのスキーが腰の下に帰って来る後半をイメージしてもらう事でした。“Miy”さんはこれまで,近づくタイミングが遅かった様で,そのタイミングを早くすることでベンディング要領が解かったようでした。“Asa”さんは比較的早くこのイメージを掴まれました。(^I^)
  午後は,このベンディング要領を使って小回りを行ないました。クロスオーバーでの“オレンジ”のやり取りが,重心位置を上下させずにできることで,雪面の捕らえが早くなりスピードコントロールもしっかりできるようになりました。またこれと併用してエネルギーラインの“受け皿”をくるぶしに想定することで,重心の下から“オレンジ”が遠くに離れなくなり,クロスオーバーそのものも楽になって,常に雪面を捕らえた滑りができるようになりました。(^I^) 小回りでこれができれば中回り,大回りも同じ要領で雪面ホールドの早い滑りができます。お二人とも,エネルギーラインがターンのどの局面でもしっかり見える滑りになりました。あとはこのベンディングでの要領がいつでも引き出せるように洗練させていくことです。
  ベンディング…極力重心位置を上下左右前後に動かさず,意識して圧をコントロールできる様になるには必要な技術です。♪♪♪伸ばせェー…引けぇー♪♪♪の声がゲレンデにこだました一日でした。(^I^)


3/2 (土)  晴れ
  3月に入って初めての週末…。今朝はうす曇り模様ですが,これから上空の雲も取れて晴れて来るようです。この天気今日一杯は持ちそうです。(^I^) 皆さんはどちらでスキーを楽しんでますか?

  さて,昨日は“Iio”さんご夫妻のプライベートレッスンでした。旦那さんの“Iio”さんは1級を,奥さんの“Tos”さんは準指導員資格をお持ちの方で,テクニカル合格を目指されています。テクニカル合格で求められる滑り…ということを視野に入れてのレッスンとなりました。
  テクニカルやクラウンで求められる滑り…ということについては
       http://www5.tok2.com/home/hakuba/Diary1001.html#10-4 検定−プライズテスト
で詳しく述べていますのでこれを参考にしてもらいたいのですが,要は「速く,正確に,安定した動きが余裕を持って出来るかどうか?」ということになっています。ですからキーワードは「スピード」,「正確な技術」,「安定性」ということになります。
  この三つのキーワードをクリアするには“スキー操作の合理性”が求められます。結局その要件は“「身体の特徴・用具の特性・シチュエーション」の三要素”を活かすことになります。「スピード」という観点からは,カービングターンを合理的に行なうことが大事ですので,スキーがたわんだ状態をどうキープし,雪の抵抗を受け続けるか?ということが大事になります。また「正確な技術」という点では抜重動作の少ない,常に雪面コンタクトを持った滑りをすることが求められます。そして「安定性」という点では重心の軌跡が急激に変化しないように滑ることが大事です。以上の三つを洗練させるには「着力点の“オレンジ”」,「身体の“受け皿”」,そしてその両者を結ぶ「エネルギーライン」をしっかり意識する事です。つまり【Letスキー】感覚を磨く事になります。
  そこで,午前中は“オレンジ”,“受け皿”,“エネルギーライン”の基本的な考え方について説明し,理解して頂きました。
  午後は“オレンジ”の形状や位置,“受け皿”の場所をいろいろ変え,その時々の滑走感覚がどういう風に違って感じられるか?試してみました。つまり“エネルギーライン”をいろいろ変化させることによって,多種多様な滑りができることを実践してみました。この中から,最も安定し,スピードも出せ,技術的に質の高い滑りができる滑走フィーリングを,ご自分で見つけ出して欲しいと思います。
  …ということで,テクニカル合格とはどういうことか?を,“オレンジ”,“受け皿”,“エネルギーライン”を通して学んだのでした。お二人とも初めの滑りく比べ,無駄な動きが少なくなって円弧の描き方が格段に上達されました。また始動期でのエネルギーラインもしっかり作れるようになり,ハイスピードでも安定した滑りができるようになりました。(^I^)
  夜の「メルツェン」もありがとうございました!。 お疲れ様でした!(^I^)
  



3/1 (金)  曇り
  今日から3月…。巷は「弥生月」で春の訪れ…の関連記事が多く目につきます。…でも私達スキーヤーにとってはまだまだオンシーズンです。1月,2月の粉雪も楽しいですが,春の雪もまたそれなりに風情があって,いい物です。(^I^) 

  さて,昨日は私のホームページを良くご覧頂いている皆さん,“Ter”さん“Mot”さん,そして“Miz”さんのプライベートレッスンでした。わたしのホームページ上によく登場する【Letスキー】について,その中身を勉強したい…というご希望でした。3人ともかなり滑り込まれていて,技術的ポテンシャルはかなり高い方々です。あいにくの小雨混じりの天候でしたが,熱心に受講していただきました。(^I^)
 【Letスキー】の原点になっているのは“感じる”ということですので,このことを経験していただくため「支点探し」からレッスンを行ないました。「感じる筋肉と力を加える筋肉の違い」が分かれば,圧をもらう事の優位性が見えてきます。足裏で感じようとする事が,結果として身体の特徴を活かすことにもなりますので,次に“オレンジ”イメージアプの練習をしました。これで左右のスキーの舵取りのイメージを理解してもらいました。次はその“オレンジ”をどう左右のスキーのターンにつなげるか?というクロスオーバーの意識をイメージしました。ここまで来ると,“感じる”ということの意味がだいぶ分かっていただけます。“感じる”というスキーイングは結局雪の圧を受けてターンする…ということに他ならないのですが,スキッディングもカービングも,そのターンの基本的な考え方として,「位置エネルギー」を有効に使うことが必要になります。自分から雪に働きかける圧でなく,もらう圧を大事にしよう…ということです。
  午後は以上の基本的なことを元に小回り,大回りでその感覚をさらに研ぎ澄ませる事にしました。「着力点の“オレンジ”」と「身体の“受け皿”」,そしてそれを結ぶ「エネルギーライン」がテーマになりました。小回りでは一昨日命名した「スクィーザー・ターン」をイメージして滑りました。三人とも切れの感じが滑らかになり「線で切る」ターンで無く「面で切る」ターンに移行し始めました。(^I^) さらに磨きを掛けるため,クロスオーバー意識をどう持つか?ということを練習しました。重心をクロスさせる意識でなく,スキーをクロスさせる意識を持たせることで,滑りの安定性がさらに増します。これを中回り,大回りに応用すれば,ターン始動期がものすごく楽になります。それまでターンして来たスキーが,充分に重心下をクロスするまで我慢して待つことができず,次のスキーで雪面を捕らてしまいがちでした。かなりの時間をこれに掛けることになりましたが,みなさんだいぶこの感覚に慣れることができました。
  レッスンの最後のテーマは「エネルギーライン」を様々にイメージアプする練習です。「“オレンジ”を置く場所とその形状」…そして「身体の“受け皿”の場所」をいろいろ変えることで,その組み合わせは無数になります。その時々の組み合わせで,滑走フィーリングは微妙に違って来,千差万別の滑走感覚が得られることになります。“感じる”スキーの究極は,この組み合わせをいろいろ替えて行なうことで,様々なコンタクト感を経験することになります。
  【Letスキー】の行き着く先はこんなところになる…そんなことを感じた【TOK】でした。
  みなさん,お疲れ様でした! (^I^)

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