※ご注意!!
このホームページは,
個人的なもので公的なものではありません。
ページ内の記事及びデータは個人の主観に基づいたものです。
これらを参考にし,実践されたことによって派生した結果についての責任は,負えませんのでご了承ください。
Apr,30/2004 (金曜日) 晴れ
気がついてみると,もう4月も最後の一日となりました。この4月もいろいろ充実した月でした。スキーテストや“Spring Camp”など…もちろんプライベートレッスンも含め,約20日間“スキー”と共に過ごせました。雪やスキーとの触れあいの感じが,より一層味わいのあるものに思えた月でした。(^I^)
*****
さて,昨日は“Wat”さんご夫妻のプライベートレッスンでした。グッキーの追悼ページが縁で,私のホームページをご覧になるようになり,教師日記で述べている事をいろいろ雪上で試してみたい…ということでの受講でした。二日間のレッスンご希望で,昨日はその初日でした。
初めにお二人の滑りを拝見しましたが,素晴らしい滑りをされていました!!!。特に大回り,中回りの滑りはカービング系の滑りで,お二人とも非のつけどころが無いほどでした。さすがグッキーのレッスンを数回受講されているだけある…と思いました。(^I^) 強いて言えば,この春の雪の条件では少しエッジを使い過ぎの感じがしました。もう少しスキッディング系の滑りが表現できるようになる事と,小回りでのクロッシングが表現できるようになれば最高だと思います。
先ず“キャスター・ターン”の滑りで,スキーの特性を活かすことから始めました。スキーの前後差を利用し斜面移動を心掛けることでスキッディング系の滑りができることをお話し,実践していただきました。奥さんは迎え角意識がスンナリおできになりましたが,旦那さんはこれが少し苦手のようで,初めは苦労されていました。ターン後半のネジレが次のターンの始動に役立つ事や,クロッシングの意識を練習する事で,次第にこの迎え角を身に付けられました。(^I^)
奥さんは仕事の都合で一日だけのレッスンでした。そしてコブの中の小回りをぜひ経験したい…というご希望をお持ちでしたので,午前の内に小回りのクロッシング意識を学んでいただく事にしました。お二人とも非常にポテンシャルが高く,数回の“キーキャスター⇒A-Caster”意識の滑走で,腰の下をスキーが通り過ぎるクロッシングの滑りを身に付けられました。(^I^)
午後は午前のキャスターイメージを基に,コブの小回りに挑戦しました。大事なポイントは「スキーの移動を止めないで乗り続けて行く!!!」ということです。特にターン後半からクロッシングにかけて,スキーの走りを維持する意識が大事です。キャスターという不安定なモノの上に乗っているという意識が,スキーに乗り続けよう,という気持ちにさせてくれるので,重心がスキーから離れ過ぎたり,置いて行かれることが少なくなります。お二人とも結構深いコブでしたがイイ感じで滑っておられました。(^I^)
その後,“お習字ターン”を二日目の予告の意味を兼ねて行ないました。この意識の滑りで旦那さん,“Wat”さんの滑りが変わりました!!! キャスター意識のターンではクロッシングの所で少し上半身が遅れ気味になっていましたが,これが無くなり積極的にスキーに付いて行くようになりました。躍動感のある素晴らしい滑りを見せてくれました。(^I^)
レッスンの終わり頃には,お二人ともテールをしっかりホールドした,角付けだけに頼らない滑りを見せてくれました。腰の位置が高く,グッキーのような“バナナシェープ”的なバネのあるフォームが表れるようになりました。(^I^)
奥さんから「春の雪,苦手でしたが楽しくなりました。滑走の意識,イメージでスキーって本当に変わるものですネ!」…という嬉しいお言葉も頂きました。スキーシーズンが長くなって,雪との会話が楽しめるようになって,ホント良かったですネ!(^I^)
さて“Wat”さん,今日はどんな変身を見せてくれるでしょうか? 楽しみです!!!
では,行って来まァーす!!!(^I^)
Apr,29/2004 (木曜日) 快晴
今朝は祝日に合わせるように「快晴」の白馬です。桜も葉桜に近くなってしまいましたが,他の花や草木が緑の勢いを日ごとに増しています。
リフトを利用してスキーができるのもあと1週間…。じっくり楽しみたいものです。(^I^)
*****
さて,昨日もスキー滑走はお休みで,事務の仕事やオフシーズンの準備に追われました。
さすがに三日連続でスキーを休むとちょっと雪の上に立ちたくなります。足裏がムズムズし始めます。しかも“Spring Camp”のCD作成などをやっていると,その映像を見て,あそこはこういう風に滑ったらイイかな?それともこういう風かな?…という思いがしてきます。(^I^) 滑走中の雪とのコンタクトのフィーリングが良い感じだったり,悪い感じだったりしながらイメージアプされて来ます。そして,最終的に“スキー”は足裏から感じられる「雪の感触」を楽しむものなのかナァー…という思いが強くします。
二,三日前に「スキーがうまくなるにつれてフラストレーションを感じるようになるけれど,それは“技術向上の証”だ…」と書きましたが,ちょっとしたバランスの乱れさえも感じ取れるようになった,と言う意味ではその通りです。しかし,フラストレーションとは別に,プラス思考的な意味合いでは「雪の感触の違いや奥深さを味わえるようになった…」という風に,“感性が鋭くなったのだ…”という見方もできます。(^I^) 実は最近,他人のスキービデオを見ていて,その人の足裏感覚が伝わって来て,自分があたかもそのスキーヤーになり切っている様な気持ちになることが多くなりました。イメージトレーニングで,自分の好きなスキーヤーのVTRを見ながら,そのスキーヤーがその瞬時々々でどのような足裏フィーリングで居るのかな?…という風に観るようになってから特にその傾向が強くなりました。その人になり切ってスキーを楽しんでいる気分なのです。VTRを見ながらスキー滑走の疑似体験をしている…ということです。これはこれでオフシーズンの素晴らしい“スキー”の楽しみ方かな?と思います。
皆さんもVTRによる「疑似体験」で“ナリキリ”を楽しまれてはいかがでしょう?(^I^)
“Spring
Camp”第一回目ご参加の皆さん!昨日CD発送しましたので,楽しんでネ(^I^)
Apr,28/2004 (水曜日) 曇り
今朝は曇り空の白馬です。ちょっと寒いです。今,朝9時ですがパトロールに用事でTelしたら,小雪が舞い,風でゴンドラ以外のリフトは止まっているとのことです。(=_=;) 今年の4月は,例年に比べて強風の日が多いように感じます。
*****
昨日もスキー滑走はお休みでした。“Spring Camp”のCD作成…意外に手間取って,ようやくナントカ配送の段階になりました。16日からご参加いただいた方…もうすぐお手元にCDが着きます!!!。もう少しお待ちくださいネ!(^I^)
さて,昨日は夕方からトレーニングを兼ね,久しぶりに泳ぎに行って来ました。近くの小川村に「びくらんど小川」というスポーツセンターがあり,時々そこのプールを使わせてもらっています。白馬から車で20分ほどの距離なので,特に雨の日など,野外でのトレーニングができない日などに…。昨日は約半年振りの泳ぎでしたので,少し水が重く感じられましたが,約30分,1キロ泳ぎました。ゆっくりゆっくりしたペースで,このくらいの泳ぎ方が一番気持ちよく泳げます。
前にも書いたかもしれませんが,泳いでいて水を肌で感じていると,まるで深雪を身体全体で浴びながらスキーを楽しんでいるシーンと重なります。通り過ぎる水の感触が,雪のそれととても似ている気がするのです。歳を取ったせいでしょうか,以前は感じられなかったいろいろな感覚が鋭くなった気がします。感性が豊かになった…と言えば聞こえはいいのですが,単に,若いときにはそんな事にお構いなく突き進める豊かなエネルギーがあったけれど,年とともにそれが少なくなった…ということかもしれません。(^I^) でも,この感覚が鋭くなったことは,いろいろな生活の楽しみを広げてくれるように思います。食べることでも以前より深く味わって食べるようになりました。草木や花の豊かな色彩…これから受ける感動も深くなりました。
もし,“年輪を重ねる”ということがこういう風に「感性が豊かになる」ことだとしたら,なかなかイイものだと思った【TOK】でした。(^I^)
Apr,27/2004 (火曜日) 雨
今朝は雨が降っています。雪のシーズンに別れを告げるかのように…。(=_=;) でも,この様なちょっと寂しい時期があって,また次のシーズンが光り輝いて見えるのですネ!。(^I^) おかげさまで,5月連休までレッスンが入っています。今シーズンの雪との別れを楽しみながら,Enjoyしたいと思います。(^I^)
*****
昨日はスキーはお休みでした。少し連続してレッスンやスキーテストがあり,疲れていないと思っていた右の脚が少し重く感じましたので…。丁度,事務仕事や“Spring Camp”のCD作成の仕事もあり,それに時間を充てることにしました。
そうは言っても,身体を動かさないとどうも体調が悪く感じられるので,夕方,義弟や妻とTennisを2時間ばかり行いました。(^I^) 昨年の秋以来のテニスでしたが,久々にボールの感触をじっくり楽しみました。春になって最初にテニスをする時はいつもそうなのですが,結構思ったようにボールコントロールができます。多分,しっかりボールを見て,貯めてスイングするからでしょう,スライスやスピンも結構決まります。それが何度目からか,少しづつとおかしくなってきます。ネットしたりラインオーバーしたり…。「ボールをしっかり見る」という基本に忠実でなくなってくるからだと思います。
実は“スキー”でもそのことを感じます。私たち教師はレッスンをさせていただく関係で,毎日のように基本的な滑りをします。基本を土台とし,それを基にしていろいろな技術を構築させ,一日のレッスンを終えます。そしてまた次の日も基本からの始まりです。これをシーズン中繰り返していますので,ひと様の数十倍も基本的操作をトレーニングすることになります。ですが一般のスキーヤーの皆さんはそれほど基本をする機会が無いと思います。ですから少しづつ少しづつ「変なクセ」がついて行くことになりがちなのだと思います。
では“スキー”で大事な基本は何か?と言えば,「身体の特徴・用具の特性・自然条件」を生かし,この三つがマッチした滑りをするということ…だと私は思っています。今シーズンもこのことを思いながらレッスンをさせていただきました。
テニスのシーズン初日をそんな感慨で楽しんだ【TOK】デシタ!!! (^I^)
Apr,26/2004 (月曜日) 晴れ
昨日,一昨日と良い雪でのスキー滑走が楽しめました。さすがに昨日は午後から大分ザクザク雪になりましたが,朝のうちはイイ雪でした。16日までリーゼンコースが滑れたのに,その後の高温で雪の溶け方が早く,パノラマや兎平の一部,スカイラインも地肌が見えて来たところがあります。どうにかGWまではもって欲しいのですが…。(^I^)
*****
さて,昨日は“Spring Camp”の三日目,最終日でした。私の担当しているB班は足裏の感度を高める練習と,サポート軸をしっかり意識して滑る練習を行ないました。
一昨日までのトレーニングで,舵取り期での支点意識をどこにどうイメージするか?,その支点が角付けの切り替えの局面でどのように足裏を移って行くか?ということを充分お話し,基本的なことの理解は得られていますので,あとはその意識をどう膨らませて行くか?ということになります。“お習字ターン”や“Snow
Eat
Turn”などいろいろなイメージを足裏にイメージし,その時々で雪面コンタクト感がどう変わってくるか?を感じ取っていただきました。この様に足裏の感度を高め,そのコンタクト感の違いをより鮮明にしていくことで,微妙な迎え角のコントロールやエッジコントロール及び支点コントロールができるようになります。身体の使い方やフォームの矯正でスキー技術を学ぶ方法もありますが,私は足裏感覚や滑り方のイメージから自然にその人特有の個性的なフォームが表れ,技術が身につくような練習方法の方がベターだと思っています。昨日は雪の条件も時間と共に悪雪に変わって来ましたので,その変化と共にいろいろと違った感触を足裏で感じることができました。条件が悪くなればなるほどバランスが乱れ,フラストレーションを感じるようになるのですが,それは「技術向上の証」だと私は思っています。それまで感じることのできなかったいろいろなこと,例えば支点の位置の乱れだとか,角付けの強さのミスマッチとか,が足裏の感覚の違いとして感じられるようになって来た…ということなのです。つまり「違いのわかる,感度の良いスキーヤー」になって来ている,ということです。そして,その違いが意識できるようになれば,ミスをしたときや,バランスを乱すような斜面に入った時,「最も安定した状態からは離れているゾ!!…」という認識がされ,「最も良い状態に戻そう…」という気持ちが働き,スムーズなリカバリーがされる様になるのです。バランスの乱れを矯正するためのフィードバック,あるいはフィードフォワードが起こるわけです。(^I^)
二つ目のポイントは「軸を意識する」ということでした。雪の条件が悪くなると,バランスの乱れが多くなると共に雪面からの圧も大きく変化するようになります。このような時は圧が大きく変化してもそれに耐えられるような安定したポジションをとって滑ることが必要になります。これにはある「軸」をイメージすると効果があります。「支点と重心」,あるいは「支点とレシーバー(※注)」を結ぶ線のことを,右の図のように私は「サポート軸」と呼んでいます。多くの場合,かかと内側,内くるぶしを支点としてそこから黒丸●や赤丸●に圧を受けるのですが,この時イメージされる黒線や赤線が「サポート軸」です。どうして支点がかかと内側や内くるぶしなのか?の説明は昨日まで行なっておりますので,昨日はレシーバー位置をどこに意識するとどう雪面コンタクト感が変わるか?をいろいろ試してみました。この位置を変えることだけで意外に多くの違った感覚が味わえます。使っているスキー用具や身体の骨格,筋肉のつき方などで各人安定して滑れるときのレシーバーの位置は微妙に違ってきますが,最も安定して滑れる時の位置が判るようになります。生徒のみなさんも次第にこの「軸」をしっかり意識して滑れるようになられました。(^I^)
午後は「スキーテストセンター」の試乗用の板を借りて,スキーを変えたらどうなるか?を試してみました。足裏感覚や軸のイメージが作りやすい板もあれば鈍い板もあります。それぞれスキー板を変えることでどう感覚が違うか試してもらいました。生徒さんの“Ino”さんや“Yam”さんなどは板を替えたことで滑りが違って来ました。今回の生徒さんくらいポテンシャルが高く,【Letスキー】がおできになる方は,用具の選択が大事だということを,又もしみじみ感じさせられました。
2時からは参加者全員の滑りをVTRに収めました。今回も初日の滑りと最終日の滑りを比較し,各人のスキーがどのように変わったか?あるいは変わらなかったか?を見ていただくためのモノです。今回もこれをCDに焼いて皆さんにお送りする事にしています。(^I^)
さて,昨日で今年の“Spring Camp”も無事終了しました。参加いただいた皆さん…シーズン中の悩みが解消されたでしょうか?来季に向けて新しい意欲が沸いて来たでしょうか?いいイメージでシーズンを終えることができましたでしょうか?…参加していただいた皆さんの滑りに一段と磨きがかかり,“スキー”の楽しみが倍化されることを心から祈念した【TOK】でした。
※注:レシーバー⇒足裏で受け止めた圧を身体のどの部分で受け止めていくか,というからだの部位。図の黒丸●や赤丸●がこれにあたる。
Apr,25/2004 (日曜日) 晴れ
今日の日曜日…イイ条件でスキーが楽しめそうです!!! 昨日朝の雪で,昨日も2月のシーズン真っ最中のようなスキーができました。パノラマゲレンデはアイスバーン状態でその上にウッスラ粉雪が積もった状態…。悪雪でうまくなろう!!!という“Spring Camp”も良い雪過ぎてかえって裏目に…(^I^)
昨夜も積雪があり,今日も多分イイ条件でスキーが楽しめるでしょう!!!(^I^)
*****
さて,昨日は“Spring Camp”の二日目でした。
“お習字ターン”のイメージを膨らませて中回りから練習しました。「筆の流れを止めない意識」と,角付けの切り替えの局面で「筆をはらう」感覚を大事にすることに時間を割いて練習しました。“You”さんは,これまでのクセでどうしても土踏まずに乗ってしまって居ましたが,それではテールが左右にフラフラしてテールコントロール的な滑りになってしまいます。これまでの意識を捨てて,思い切ってかかと支点意識で滑ることに集中してもらいました。午前中はなかなかそのコツがつかめなかったのですが,午後からの小回りで少しづつ「かかと支点意識」に慣れられました。
また他の受講生の皆さんも,自分から雪に仕掛けるのではなく,雪の力を利用するコツと,クロッシングのコツが解ってから全員見違えるような小回りをされるようになりました。(^I^) 雪の力で回る事,スキーをする事の楽しさを実感されて居る様でした。(^I^)
小回りの練習でイイ感じの滑りができるようになったので,コブ斜面に挑戦することにしました。スキーの移動を止めない事を意識して滑っていただきました。意外に,思ったよりも楽にコブ斜面を滑れることを皆さんご自身が感じられたようでした。(^I^) ここでも「スキーを止めずに進み続ける事」と「身体をスキーと一緒に移動し続ける事」の大事さを学びました。
レッスン終了後,4時半から名木山のスキースクールで室内ミーティングを行ないました。今回レッスン担当の“小野教師”,“北澤教師”からそれぞれ「スキーのトレーニングに付いて…」ということで話をしてもらいました。その中で共通している言葉として“感じて滑る”ということが述べられました。私自身も“感じる”ことの重要性を思っていますが,若い教師諸君からその言葉を聞く事ができて嬉しくなった【TOK】でした。(^I^) 習字では筆先から紙の情報が手元に伝わって来るのと同じように,お習字ターンでも足裏から雪の情報が伝わって来ます。まさに“感じるスキー”を実践している事になるのだナァーと思ったのでした。(^I^)
今日は“Spring Camp”の最終日…良い条件の中でレッスンが出来そうです。生徒の皆さんがまた新しい感覚を得られるよう,しっかり最善を尽くして来たいと思います。
では行ってまいりまァーす!
Apr,24/2004 (土曜日) 曇り
今日は天気予報では晴れなのですが,曇り空の白馬です。
昨日は初め雨でしたがその雨が止んだと思ったら「風」…。大変でした。(=_=;) 今日はイイ条件で滑れるかな?
*****
さて,昨日は“Spring Camp”第2回目の初日でした。今シーズンの総括と,来シーズンへの課題を探るのが目的のキャンプです。今回の参加者は全員で11名です。
初めに前回と同じくVTR撮影をしながらクラス分けを行ないました。今回は前回と違って同じ教師が三日間同じ班を担当することにしました。私はB班の担当でした。1級の実力があり,これからテクニカルを目指すレベルのクラスです。
昨日は雪との会話を楽しむ…という意味で先ず“お習字ターン”から始めました。かなりポテンシャルの高い人達で,そのイメージをすぐ理解していただきました。VTR撮影の時には少し緊張していた皆さんも“お習字ターン”をし始めると,身体がリラックスし躍動感も出て,自由さが滑りに現れるようになりました。(^I^) また筆のどの位置を握るか?という意識を身体のいろいろな部位にイメージすることで,ターン円弧の大きさの調節も自然に行なえる事を学びました。まさに「筆で活き活き!!!」です。(^I^)
午後からは強風の為,あいにくリフトが運休してしまいました。ゴンドラも止まる雰囲気でしたので,全員下界に降り,急遽スキースクールで理論研修をすることにしました。4時半から行う予定だったミーティングを時間を早め,より密度の濃い形で行ないました。テーマは“「身体の特徴・用具の特性・自然条件」を生かす”…ということでした。(^I^) 今日からのレッスンにイイ形で反映されることを期待します。
今日は“Spring Camp”の二日目です。イイ条件で滑れる事を期待して,行って来まァーす!!!
Apr,23/2004 (金曜日) 雨
今日は雨です。ここのところの晴天と高温で雪の溶けるのが早い八方尾根です。(=_=;) 16日までリーゼンが滑れたのに,いまパノラマコースの一部に土が出始めました。一日20センチ以上30センチ近く溶けているような感じです。(=_=;) でも,この週末…一時雪も降るような寒気が来そうですので,溶けるのも少しブレーキが掛かりそうです。(^I^)
*****
さて,昨日は Ski Journal
社の「スキーテスト」…三日目でした。昨日のテストは「エキスパートモデル」。これまでコンフォートモデル,レーシングモデル…と乗って来て,結構イイ感触の板が多かったので,さぞエキスパートモデルも良いフィーリングの物が!!!,と期待して乗らせてもらったのですが…イマイチその期待が外れました。確かにイイ感触の板も数台ありましたが,大回りから小回りまで無難にこなす…的な板が多く,ちょっと残念でした。
総じてこのテストで思ったのは,レースモデルやコンフォートモデルは,乗り手をある程度限定しているために,それなりの特徴を出せるのだけれど,エキスパートモデルやデモモデルは幅広い対応をしようとし過ぎて,かえってスキーの性質を曖昧にしてしまっているのかナァー…ということです。可も無く不可も無く…といった板は滑っていてもナントナク良い,という印象しか受けません。「アレッ!!!この板って凄っごい!!!」と思わせる板は,滑り手の意志にシャープに反応したり,レスポンスの速さが期待通りだったり,スピードを出しても安心して任せられたり…といった優れた性能を兼ね備えているのです。今年もその様な板が数台ありました。本当に“スキー”をするのが楽しくなる板で,斜面の状況や天候に関わらず,滑って居たい…と思わせる板です。昨年も書きましたが,この様な板に出逢うと,恋人にでも出会ったような感動を覚えます。
おかげさまで,今年もその様な“素晴らしい板”に出逢えました!!!。ありがとう!!!
さて,私のスキーテストは昨日で終わり,今日からは“Spring Camp”の三日間が始まります。
では行って参りまァーす!!!
Apr,22/2004 (木曜日) 快晴
今日も快晴です!(^I^) 顔はインドに行って帰って来た時くらいの色に…。スキーテストをさせていただきながら,“スキー”の楽しさを味わっています。(^I^)
*****
昨日は Ski Journal
社の「スキーテスト」…二日目でした。シニアレーサーがどう競技モデルの板を感じるか?ということで,昨日は「レーシングモデル」のテストでした。(^I^) シニアのレースはほとんどが「大回転」なのでその仕様の板を数台テストしました。
ほとんどの板が支障なく使えますが,体力の有無,筋力の有無によって適合機種が異なる気がしました。また,板によっては前に前にと走る板と,そうでないものがありました。特に昨日のレース板のテストでは,スノーセメントを使用してバーンを硬くし,ゲートをセットしてのテストでしたので,スキーのトップが雪面をホールドしてもターン外側に逃げて行くことが無く,安心してトップから攻めて行けました。(^I^) ですからこういう雪の条件ではかかと支点気味にしなくても,思い切ってトップから捉えて行けるので,そういう乗り方をすると,前に前に行こうとする競走馬の様な板もありました。(^I^) しかし,スノーセメントが効いていない所ではトップが逃げてしまいます。当然の事ですが…。
中に一台,トップからではなく,かかと支点気味で走る板もありました。昔,ステンマルクが履いていた“elan”の板ですが,この板は前で捉える感覚よりも,かかと支点気味にした方が乗りやすく,切れるより走る…という気がしました。さすがにレース用の板のテストとはいえ,タイム計測までは出来ませんでしたので,その真実は判りませんが,テスターの感触としてはその様に感じました。
総じて,GSL競技用のモデルとはいえ,以前のように「カービングの程度がきつい!」という感触の板は,私がテストした板に関しては一台もありませんでした。適度な感じのカービング…という風に変わってきたのかな?と思った【TOK】でした。(^I^)
今日は,晴天の中,一般中上級者用,エキスパート用,デモ用の板のテストです。私のテストは今日が最終日ですので,じっくり楽しみながらテストをして来ます。(^I^)
Apr,21/2004 (水曜日) 快晴
昨日は午前中曇りで,雲が取れ始めると同時に強風が!。ゴンドラやリフトが止まりましたから,20メートル以上の強風です。スキーをしていてこれまで経験した事の無いほどの強風でした。リフトの上に約15分間…その風にさらされました。搬器がグラグラ風に揺れてホント怖かったです。
今日は風が出ませんように!(^I^)
*****
昨日は Ski Journal
社の「スキーテスト」…一昨日が雨で中止になったのでその初日でした。今年も来年モデル,約100台の試乗テストが出来ます。スキーヤーとして本当に恵まれたことだと感謝しています。
さて,昨日は「コンフォートモデル」及び「シニア・レディースモデル」のテストでした。一番に感じたのはコンフォートモデルやレディースモデルの中にもポテンシャルの高い板,つまり乗り心地の良い板がたくさん在った,ということです。昨年はスキーの板自体のエネルギーが低く,テラテラして安心して乗り込めない…という印象が強かったのですが,来期モデルは,そんなことは無く,オールラウンド的にいろいろな条件で乗れる板が多く在りました。レディースモデルといってもユメユメご油断めさるな!…といった感じです。
また,コンフォートモデルの中に,私のフィーリングに合った傑出した板が在りました。私も初めて見る板ですが,板+ビンディング,そのものの重量は重いのですが,実走すると軽やかでしなやか,しかも雪面ホールドも適度に良く,レスポンスが非常に良いのです!。モチロン大回りから小回りまでOK!。来年はコレかな?!…と思った【TOK】でした。…でも昨日はスキーテストの初日,まだまだ良い板に逢えるかも知れません! まだまだこれからが,楽しみ楽しみ!スキーテスターって本当に幸せ!(^I^)
今日は快晴の中,「レーシングモデル」のテストです。私はコース整備やスノーセメント撒きだと思っていたのですが,最近は「シニアレーサー」の方が結構“SKI
SELECTION”を参考にしておられる…ということで,私の年代のテスターの試乗テストが必要になったということです。スキー板のパワーに負けないように最善を尽くして来ます。(^I^)
では行って来まァーす!
Apr,20/2004 (火曜日) 晴れ
昨日の雨が止み,雲間から陽が射してきました!(^I^) 今日はイイ天気になりそうです。週間天気予報によりますと,これから今週末にかけてまあまあの晴れの日が続くようです。
今シーズンもそろそろ終わりに近づきました。悔いの無い様“スキー”…楽しみたいと思います。(^I^)
*****
さて,昨日は S○i Jo○rnal
社の「スキーテスト」初日でしたがあいにくの雨模様で中止となりました。今年の秋に発売予定の「SKI
SELECTION 2005」。そのSKI板に関するデータを集めるためのテストです。今年も約100台のスキーを約1週間かけてテストします。ですが昨日は雨でコンディションが悪いので中止としました。
そこで,昨日は“Spring Camp”で撮ったVTRの編集を行ないました。このVTRを編集していて思ったのですが,うまくなる人にはあるパターンがあるようです。それはその人の性格です。“optimist”=楽天家,のんき者,楽天主義者,の方のほうが数倍うまくなるようです。実は“Spring Camp”に参加された方にもいろいろな性格の方が居られました。VTRを編集していたら,その中でも楽天的な考え方の人がうまくなっているのです。…というか滑りが確実に違っているのです。
ある人は,「今の良かったネェー!凄い凄い!」…と話しますと,「イヤァー,雪が良かったから…」とか,「斜面が簡単だったから…」と仰います。またある人は,「そう?!良かったですか!それは嬉しい!」と喜びを身体で表します。喜びを素直に表せる人がどうも上手になっているのです。
人間の身体っていうのは,自分自身で褒めてあげることが大事なんだナァー…とつくづく思った【TOK】でした。
良かった!!! 私は根アカ人間で!!! (^I^)
Apr,19/2004 (月曜日) 曇り
ここのところ,雨が少なかったのですが,今日は久しぶりの雨になりそうです。(^I^) 昨日突然のように“桜”が開きました! 本当に突然!という感じでした。まだ桜の木の幹には残雪があるのに…。昨日20度以上の気温になったせいでしょうか…昨年より約10日早いそうです。(^I^)
*****
さて,昨日は“Spring Camp”の三日目で,C班を担当しました。1級及び2級合格を目指すレベルの方々のクラスでした。
この班の人たちの課題は,雪の力でターンすることの意味を理解していただく事,それと腰の下をスキーが通過して行くことよって角付けの切り替えを行なう意識を持つ事,の二点でした。多くの方はスキーを動かす事で,そして身体を次のターン内側に入れることで角付けの切り替えを行なうやり方をされていました。これでもスキーを楽しむ事は出来ますが,さらにいろいろな斜面条件で滑るためには“重心”の軌跡をできるだけスムーズに移動させる事が大事になります。
そこで,“オレンジターン”で雪の圧を感じる,という基本練習から初め,“お習字ターン”,“Snow
Eat
Turn”,そして最後には“キャスターターン”まで,矢継ぎ早にいろいろなイメージトレーニングを行ないました。初めに“オレンジターン”で足裏で雪の感触を感じ取る,という練習を行なってその感じが掴めれば,あとはそのオレンジの代わりに,その場所に何を意識するか?ということでいろいろなイメージを沸かすことができるのです。
C班のメンバー4人の方はそれぞれ,オレンジターンでイイ感じを掴んだ人もいれば,“Snow
Eat
Turn”で落下の意味を理解された人も居られました。各人各様に,ご自分の感覚に合ったイメージを持たれたようです。(^I^) 「スキーの落下を止めないで,雪の力でターンする…」ということの意味を4人とも理解され,あの悪雪の中でも結構イイ滑りをされるようになりました。(^I^) 特に各イメージのターンで,それぞれのつぶやきの言葉,例えば“Snow
Eat
Turn”では♪♪♪食べてェー…貯めてェー…ひょっとこォー…♪♪♪(昨日のレッスンを受けた人以外は何のことか意味不明かもしれませんが…)といった言葉をつぶやきながら滑ることの大事さも理解していただけました。(^I^)
午後2時からはA班からC班まで,全員の滑りをVTRに収めました。初日の滑りと最終日の滑りを比較し,各人のスキーがどのように変わったか?あるいは変わらなかったか?を見ていただくためのモノです。これをCDに焼いて皆さんにお送りする事にしています。
もし,「今シーズン頭の中にあったモヤモヤが晴れ,来シーズンに向けてイイ感触が得られた!」というお言葉を参加者の皆さんから聞ければ,大変嬉しいことです。
皆さん!3日間本当にありがとうございました!(^I^)
Apr,18/2004 (日曜日) 快晴
今朝は快晴無風の白馬です。昨日は少し風がありましたがリフトが止まってしまうほどではなかったので助かりました!(^I^) リーゼンコース…いよいよ昨日から滑走禁止になってしまいましたが,4月16日まで滑走できたのは,紛れもなく「滑走可能日の最長記録」です。
*****
さて,昨日は“Spring Camp”の二日目で,B班を担当しました。テクニカルや1級合格を目指すレベルの方々のクラスでした。
一昨日夕方の講義で理論的なことはお話してありますので,初めから「お習字ターン」を行うことにしました。先ず,その基本的な考え「落下を続ける事」=「筆の動きを止めない事」,「舵取りでは雪面コンタクトを失わない事」=「紙の上から筆先を離さない事」,「角付けの切り替え時にはクロッシングを意識する事」=「筆先のハネを意識する事」…をイメージしていただきました。そして「紙」ならぬ「雪面」に文字を書く意識を持って滑ってもらいました。皆さんお習字の経験が豊かでしたので,スンナリそのイメージ通りの滑りをされるようになりました。(^I^) 筆のどの部分で文字を書いているのか?という意識が自動的に雪面コンタクトの強弱に結びつくことや,筆の腹の向きが円周の接線方向を向き,実はこれがスキーで言うところの「外向」に相当することなどを実感していただきました。また筆のどの位置を持つか?ということとターン円弧の大きさとの関係も実践して試してみました。
午後は積極的に斜面移動を行なう感覚をさらに養う為“Snow
Eat
Turn(雪食いターン)”なるものをイメージして行ないました。これは,かかとくるぶしの内側に“mouth”=口,をイメージし,斜面移動することでその口から雪を食べて行く感覚で滑るものです。そして,その食べた雪をあるところに保存して行くイメージを持ちます。例えば中回りでは,その食べた雪を保存するのはターン外腰にイメージするのです。そしてその口と保存先(レシーバー)の間に「軸」を想定します。この軸の中は空洞で,実は口で食べた雪はこの官の中を通ってレシーバーに保存されていくイメージを持ちます。この“Snow
Eating
Turn”で,これまで幾分ターン後半にブレーキング操作をしていた方も,そのクセが完全に取れました。積極的に斜面移動して行く感覚が解ったのです。(^I^) 軸をイメージすることで迎え角意識も鮮明に出て来ます。そして雪面からの抵抗とのバランス維持も楽になります。またさらに,口の大きさのイメージを大きい口からオチョボ口までいろいろ想像することで,雪面コンタクト感もそれなりに変わります。昨日初めて命名した“Snow
Eat
Turn”ですが,結構効果がありそうです。(^I^) 今日から,このイメージのターンもレッスンで多用されそうです。(^I^)
それにしても“スキーは落下運動”…このことを実感させられている【TOK】です。
今日は“Spring Camp”の最終日…イイ天気ですので精一杯楽しんで来ます!
では行って参りまァーす!!!
Apr,17/2004 (土曜日) 晴れ
今朝は晴れてはいますが,少々風が強いです。収まってくれるといいのですが…。
昨日もリーゼンコース降りられました!(^I^) 滑走可能日の最長記録更新中ですネ!(^I^) 皆さんのこの週末のご予定は?
*****
さて,昨日から“Spring Camp”三日間が始まりました。今シーズンの総括と,来シーズンへの課題を探るのが目的のキャンプです。参加者は全部で17名です。
初めにこのキャンプの目的を皆さんにお話しました。一つでも今シーズンの迷いを払拭していただき,来シーズンをイイ状態で迎えられるようになって欲しいと思います。そして次にVTRを撮影しながらクラス分けを行ないました。その後,各クラスに分かれて種目ごとのレッスンに入りました。
私の担当は「中回りとスキー試乗」です。昨日はC班を担当しました。この班の人たちのほとんどはテクニカル合格を視野に入れている人たちの班で,それなりに高いポテンシャルを持っておられる方々でした。ただ,角付けに多く頼った滑りをする人が多く,今の時期のような春の雪ではそれが悪い方に作用してしまっていました。角に頼りすぎた滑りでは足元が逃げてしまいます。もう少し面で滑る意識が大事です。そこで先ずスキーの前後差を生かしてのスキッディングターンから始めました。そしてその延長線上にスキーがたわむ事によってカービング要素の滑りがあることを学びました。角を使うことでたわみを作るのと,落下運動によって雪の力を受けてたわみを作るのとでは,似ているようで全く違ったことなのです。角を使おうとすると,膝が前に入り,圧の方向は身体から外向きへのものになります。これではザクザクした雪は逃げてしまい,ターンになりません。ところが斜面移動をメインに考えると,雪の力でスキーがたわみますからそれほど角付けにこだわらなくて済みます。その結果雪は逃げず,かかとを支点としてスキーのトップ部分が手前方向に押し上げられる力を得る事ができます。これが昔から言われていた「切れるターン」…つまり「カービングターン」なのです。モチロン雪が硬く,しっかりスキーをホールドしてくれる状態にあれば,スキーのトップでターン外側への圧を加える事でもターンは可能ですが,それでは切れるターンにはなっても,走るターンにはなりづらいのです。
以上のことをお話しながら,「かかとを身体を支える支点意識にする」練習を行ないました。そしてその圧意識として“お習字ターン”を行ないました。中回りですので,筆の穂先をかかと内側にイメージし,筆の握り位置をターン外腰にイメージして滑るものです。初めはこの様なイメージのターンに皆さん「???」というようなお顔をされていましたが,次第にその意味を理解され,見事な「お習字」ができるようになりました。(^I^) 特にこの意識でのターンではクロッシングが自然に起こり,それに続くターン前半の雪面コンタクトが非常に楽にできるようになります。かかと内側が「支点」になりますので,必要以上の角付けも起こらず,面で滑ることができます。皆さんの中回り…VTR撮影の時とは雲泥の差の滑りになられました。(^I^)
その後,試乗用の板を借りて,スキーを変えたらどうなるか?を試してみました。それぞれフレックスやトーションの違いがあり,ご自分の板とは違ったフィーリングでの滑りが体験できたと思います。面で滑る意識のスキーイングをする様になると,好きなスキーの傾向も違ってきます。そこまで感じられたら最高だなぁー!と思った【TOK】でした。(^I^)
C班の皆さん!お疲れ様でした!(^I^)
Apr,16/2004 (金曜日) 晴れ
今朝は白馬三山も良く見えイイ天気です。この週末,土,日と…天気は良さそうです。(^I^) 今年は本当に残雪が多く,結構イイ条件でスキーが楽しめます。(^I^) 昨日は4月15日…これまで白馬に居て,この日にリーゼンコースを下まで降りられたのは初めてのことです。3月の降雨量が少なかったこともありますが,スキーヤーにしてみると本当に嬉しいことです。
昨日もしみじみ雪の上に立てることの幸せを思った【TOK】でした。(^I^)
*****
さて,昨日はVTRの撮影をして来ました。先日取り残した部分の補足撮影です。
先日のVTRでは左ターンで右足が少し流れていましたが,スキーブーツを変えたせいでそれも無くなり,結構満足の滑りが出来ました。(^I^)
撮影のテーマは結局「支点の位置をどこにするか?」ということ「レシーバーの位置をどこにイメージするか?」及び「どっちの方向に行くのか?」,「圧の強さはどうか?」…ということになりました。簡単に言ってしまえば「支点を中心としてベクトルをどうイメージするか?」ということになってしまうのですが…。雪の条件も良かったので,結構意図する映像が撮れました。このオフシーズン,少しづつ紹介させていただこうと思っております。
それにしても,つくづく「イメージ」の効用というか,イメージをどう持つか?でスキーと雪とのコンタクト感が変わり,いろいろなターンができることの不思議を感じています。サポート軸の上と下,つまり支点の位置とそこからの情報を受け止めるレシーバーの位置をどこにするか?ということなのですが,斜面移動がスムーズにできるようになると,この効果…絶大です!。我ながら,このイメージの効用にビックリしています。
昨日,4月15日の「とくつま通信」でも書いていました…「…しかし指示されたように滑ったときというのはその様にきちんと変わっていて自分でもびっくりです。意識をする,しないという違いが良く分かった感じがします。意識ってほんとに大切だなぁー」。何を意識するか?はいろいろありますがいろいろなイメージを沸かせ,それを意識しながら滑ることの面白さを感じます。(^I^)
さて,今日から“Spring Camp”三日間が始まります。今シーズンの総括と,来シーズンへの課題を探り,イイ感じでシーズンを締めくくって頂きたいと思います。(^I^)
では行って来まァーす!
Apr,15/2004 (木曜日) 快晴
朝早くは霧が一面に覆っていた白馬の里も,時が経つに連れて霧も上がりイイ天気に!この天気,今夜一時雲が広がるようですが,また明日はイイ天気になりそうです。そしてこの週末はまずまずのイイ天気だそうで…(^I^)
*****
さて,昨日は八方尾根スキースクールの企画「スプリングキャンプ3日間」のスケジュールとそのレッスン内容を検討しました。春の雪は確実にスキー技術を上達させてくれますが,それは力任せのスキーではなく,合理性が求められ,それに合ったスキーをする様になるからだと私は思っております。多くの方から「【Letスキー】をするようになって春の雪も楽しめるようになり,スキーシーズンが約1ヶ月伸びた…」というお声を頂戴しております。私のキャスターターンだとかオレンジターンが良い,というのではなく「落下エネルギー」をうまく利用するという事,そして身体の特徴をうまく利用する事,用具の特性を活かし切る,ということがうまくマッチする事なのだと思います。明日からの
Spring Camp もこれらの事がテーマになります。
具体的には受講生を3班に分け,三日間の日程を一日づつ大回り,小回り,中回り及びスキー試乗…ということで順繰りに受講していただきます。そして,大回りには大回り専門の教師を,小回りには小回り専門の教師を充てることにします。三日間それぞれ種目別に違った教師が担当しますが,その根底には前述の合理性があるのはモチロンです。中回り及びスキー試乗は私が担当します。どの板がイイとか悪い,というのではなく,スキー板の違いでどれくらい滑りが変わるものか?ということを実感していただき,それがどういうことから起こっているのか?をお話したいと思っています。
スキー技術に流行的なものはあるとしても,その基本は変わらない…グッキーがよく言っていた言葉ですが,私もその通りだと思っています。'04シーズンで流行った技術,'05シーズンで流行りそうな技術,というのではなく,いつの時代にも通用する変わらない基本的な技術というものがあると思っています。このことをご参加いただく皆様にお伝えしたいと思っています。
レッスンのカリキュラムを組みながら,グッキーが皆さんに伝えたかったであろう事を私なりに分析していた【TOK】でした。(^I^)
Apr,14/2004 (水曜日) 曇り
天気予報では朝から雨模様でしたが,結局朝は曇り状態です。これから雨になりそうですが…。でもこの雨,今夜には上がり,明日は良い天気になりそうです。(^I^)
*****
さて,昨日はスキーブーツのテストに行って来ました。
…というのは今年,シーズンインから履いていたスキーブーツ,どうもここに来て雪が柔らかくなってから,かかとがターン外側に逃げる傾向にあるのです。昨シーズンまでのブーツとどこが違うかというと,前傾角とフレックスです。前傾角が約1度から2度深くなっていて,フレックスも柔らか目で,スキートップでの捉えがしやすいようになっています。トップでの雪面キャッチが増える分スキーの前部が支点になりやすく,テールが逃げてしまうわけです。硬い雪の時はトップがしっかり雪面を捉えても雪が外側に逃げるようなことがありませんので良いのですが,春の雪のようにザクザク雪になると,確実にトップが逃げてしまいます。そこでかかと支点にするのですが,フレックスも柔らかいため,前方から雪の圧を受けると膝が自動的に前に入ってしまうのです。その結果かかとが浮き気味になって,かかとがターン外側に逃げる…ということになってしまうのです。(=_=;)
そこで,昨日は昨シーズンまで使っていたスキーブーツを履いて,その違いを探る事にしました。案の定,今年のブーツに比べてはるかに安定感があります。大回りはモチロン,小回りもテールの押さえが効いてイイ具合に走ってくれました。今年のブーツでは,膝が前に行き過ぎないよう,集中力を高めてかかと支点を意識して来たのですが,その結果,ハムストリング筋(大たい後面筋)に痛みを感じる事が多かったのです。昨年までの前傾角が起き気味で,しかもフレックスが固めのスキーブーツではその痛みもほとんど感じず,安心して斜面移動ができました。(^I^)
前傾角が深めで,フレックスの柔らかいブーツは,元々カービングターンをするのに適した設計だと言われていますが,まさにその通りだと思いました。膝が前に入りやすい分左右に使いやすくなり,角付けを深く立てることができます。でもその分膝や筋肉に負担が掛かる…ということなのです。今シーズンは昨シーズンまでのようなカービング一辺倒のスキーではなく,腰の位置が高く,角よりも面を使ったターンへの評価が高まっていますが,まさに“生涯スポーツ”としての“スキー”を考えると,つくづくこのことの重要性を思いました。
皆さんの中にも膝やハムストリング筋に違和感を感じておられる方,居りませんか? もし居られましたら,一度スキーブーツの前傾角を立てて滑ってみることをお勧めします。(^I^)
これから以降,昨シーズンまでのブーツに戻ろう!と心に決めた【TOK】でした!(^I^)
Apr,13/2004 (火曜日) 晴れ
朝は,雲がスキー場上部を覆っていましたが,10時頃から雲も取れ,快晴になりました。(^I^)
*****
さて,昨日は東京まで日帰りで行って来ました。用件は“ニュージーランドのスキー事情”について,私の子供がお世話になっている“N”さんのアドバイスを受けるためでした。実は私の個人的な友人から「ぜひニュージーランドでスキーをしたいのだが,これまで行ったことのある【TOK】に一緒に行って欲しい…」というオファーがありました。私もニュージーランドは好きで,4回ほど行った事があるのですが,ここ数年の新しい事情に付いては解りません。兄弟でスキーをしていてワンポイントアドバイスをしたところ,すぐにスキー場関係者がやって来てクレームを受けた…というような話も聞きました。以前はそんな事はなかったのですが…。そこで,ニュージーランドでスキーキャンプを毎年行なっている“N”さんを訪ねて,実態はどうなのか?を教えてもらう事にした訳です。
朝7時に自宅を出て11時半頃東京の“N”さんの所に着きました。早速いろいろなことをお教え頂きました。“N”さんはお若いにもかかわらず,本当に誠意溢れる方で,楽しくお話を伺うことができました。現地でのトラブルをできるだけ避け,スキーをする側も,迎え入れてくれる側も納得のいく形でスキーをするにはどうしたら良いか?ということを丁寧に教えていただきました。これを参考にさせていただいて,旅行計画を立てたいと思っております。“N”さん,本当にアドバイスありがとうございました!(^I^)
習った技術をいろいろな所で活用して滑る…これこそスキー技術習得の大きな楽しみです。日本だけでなく,機会があれば外国でも滑ってみる。そのお手伝いができることは私の大きな喜びでもあります。海外スキーツアー…うまくいくとイイですネ!(^I^)
そんなことを思いながら,夜9時に白馬に戻りました。
Apr,12/2004 (月曜日) 快晴
昨日は快晴でない事が幸いしたのでしょうか?雪の緩みも4月にしては少なく感じました。結構滑りやすい中でスキーが楽しめました。(^I^)
さて,八方尾根スキースクールの企画「スプリングキャンプ3日間」…04シーズンの総括と05シーズンに向けて課題を探る特別レッスン…の主任を私が担当することになりました。昨シーズン私が行なったスプリングキャンプと似た内容ですが,今年は各種目ごとの専任講師を設けたり,2005年NEWモデルスキーも試乗も含めて行う予定です。受講ご希望の方はスキースクール(0261-72-2126)まで…。
*****
さて,昨日は“Shi”さん兄妹のプライベートレッスン二日目でした。一昨日のキャスターを学んだ後での“お習字ターン”です。斜面移動の意識が充分で無い状況で“お習字ターン”をすると,毛筆の筆先の弾みイメージが先に出てしまい,【Do】的要素でのターンに成りがちですので,注意が必要です。“Shi”さんご兄妹は充分キャスターでの移動意識がありましたので,お習字ターンを学ぶ事にした訳です。(^I^)
お習字ターンでは,先ず雪面を紙面に見立てて文字を書いて行く意識の練習から始めます。初めは同じ線の太さの文字を書く要領です。この練習で雪面コンタクト圧を一定にしたまま斜面移動を行なう意識のトレーニングを行ないます。お二人ともお習字の経験が豊富らしく,綺麗な文字を雪面に書く事ができました。(^I^) 次は,筆先のどの部分で文字を書いているのか?という意識を変えて滑る練習です。この意識の違いによって重いターンにも,また軽いターンにもなります。黒菱の斜面で,筆先を穂先に近い所に意識することで,春先のズブズブと抜かるような雪でも,うまくターンする事ができました。(^I^)
これが出来る様になると,次は角付けの切り替えの局面での筆先イメージです。徐々に筆の先,穂先で書いて行くイメージを持つことでクロッシングがうまくできるようになります。でも,これを急ぎ過ぎると角付けの切り替えの局面でスキーが抜重で抜ける感じになりますので注意が必要です。しかし,お二人ともこれもうまくこなしてくれました。(^I^) これがうまく出来る様になれば,次は筆のどの部分を握っているか?ということが大事になります。筆の上部か?それとも毛先に近い部分か?…。毛先に近い部分ほど小回りになりますし,毛先から遠いほど大回りになります。この筆のどこを握るか?という意識はターン円弧の大きさを決定付ける大事な要素なのです。午前中は大まかに身体の上,中心,下半身,ということでレッスンを終えました。
午後はお習字ターンの小回りから始めました。筆先の腹の向きはターン円弧の接線方向になります。実はこの接線方向というのはスキーで言うところの外向になるのですが,お習字ターンを意識すると,自然にこの接線方向の外向が出来るのです。小回りでもこれは同じことで,どういう円弧を描こうとしているか?という意識が自然な外向傾姿勢を作りだしてくれるのです。
この後,来シーズンへの課題ということで,原点の“キャスター・ターン”に戻ってその復習をしました。お習字ターン,キャスター・ターン…この繰り返しは,実質的なスキーイングをする上で大事なことだと思いました。
二日間のレッスンの締めくくりは,筆のどの部分を握っているか?というイメージトレーニングでした。毛筆を握る手の位置をどこにイメージするか?で,全く異なった雪面コンタクト感が得られます。その握りの位置を,大回りでは“重心”に意識したり,外脇や内脇に意識したり…中回りでは外腰や内腰に意識したり…小回りでは内膝やくるぶしに…といろいろ試してみました。その時々で微妙に雪面コンタクトの感じが異なることを感じていただきました。
イメージをどう持つか?で身体は微妙にその意識に反応してくれます。ここ数年イメージの大切さを感じていますが,昨日もそのことを実感させられた一日でした。(^I^)
Apr,11/2004 (日曜日) 高曇り
天気予報では,今日は晴天でイイ天気のはずでしたが,予想より早く低気圧が近づいているようで,白馬は高曇りです。でも雪の状態を考えると,スキーには快晴よりもこの方がいいかもしれません。(^I^)
春のグサグサ,ザクザク雪を楽しんでいますか?春の雪は格段にスキー技術を向上させてくれますヨ!!。(^I^)
*****
昨日は本当にイイ天気の中,“Shi”さんご兄妹のプライベートレッスンでした。妹さんとはこれまで数回ご一緒させていただいていますが,お兄さんとは初めてのレッスンです。お兄さんはテクニカル,妹さんは1級合格を視野に入れてスキーを楽しんでおられます。昨日と今日の二日間のレッスンで,昨日はホームページで解説させていただいている“キャスター・ターン”を学ぶことにしました。
妹さんもキャスター・ターンは初めての経験でしたので,先ずキャスターイメージの基本,「キャスター転がりに乗って行く…」ということから始めました。雪の状態はザクザクでイイ条件ではありませんでしたが,次第に「転がりに乗って行く…」というイメージに慣れられました。そしてその次は♪♪♪ニリィーンー(二輪)…ヨォンリーン(四輪)…ニリィーンー…ヨォンリーン…♪♪♪の繰り返しです。お二人ともこの練習で,位置エネルギーを利用するとスキーの性能が生き,スキーが勝手に回ってくれる事を実感されていました。(^I^) その後,カービング要素が強くなって,二輪四輪を卒業しましたので“キーキャスター”と“A-Caster”の使い方を学ぶことにしました。どうしてかかと支点でいいのか?雪の抵抗を受けるとはどういうことなのか?身体はどうしてバナナシェープになるのか?…というようなことを解説しながらのレッスンでした。お二人とも午前のレッスンで大回り系での“キャスター・ターン”のキーポイントはつかまれました。あとはこれを洗練させて行くことです。
午後は小回りの練習から始めました。小回りも同じことなのですが,抵抗をもらおうとする「迎え角」に違いがでます。カービングスキーに慣れている人のほとんどは,小回りで必要な外向傾がうまくできません。それは自分でスキーを回しこもうとする意識が強く働くためです。そうではなくスキーが回り込んでくれるのを待つ…位の気持ちが必要なのです。ストックを突く位置やA-Casterの使い方を学びながら,ターン後半に外向傾ができ,そのネジレが戻る力を利用するのがターン前半の内向内傾なのだ…ということを学びました。お二人とも次第に自ら雪に働きかける動きが無くなり,自然な身体の「ひねられ−戻り」が使えるようになりました。A-Casterの使い方にも慣れてきて,時々弾みのある小回りができるようになりました。(^I^)
今日は,“キャスター・ターン”を発展させて,“お習字ターン”を学びたいと思います。
それでは,行って来まァーす!!! (^I^)
Apr,10/2004 (土曜日) 快晴
この週末…イイ天気そうです!(^I^) まだリーゼンコースが滑れます。多分明日,日曜日まではOKでしょう。これまでの記憶の中でも,4月中旬近くになってリーゼンを滑れるのはほとんどありません。今年は本当に雪に恵まれたシーズンですネ!(^I^)
*****
昨日も本当にイイ天気でした!(^I^) そのイイ天気の中,VTRの撮影をして来ました。このホームページの解説用の素材です。ですからその主なものは“キャスター・ターン”と“お習字ターン”でした。
さて,この撮影であることに気付きました。どちらかというと“お習字ターン”の方が【Do】的な要素というか,雪面コンタクト圧の変化が大きくなる傾向にあるようです。モチロン筆の圧を一定にしようという気持ちがあれば【Let】的にできるのですが,“筆のしなり”を意識すると下半身の動きがアグレッシブになります。滑っていても圧の強弱の変化を感じますが,VTRを見てもそう思います。“筆”で書いて行こう…という気持ちがあるせいでしょう,その分攻撃的になるのだと思います。(^I^) 気持ちの上で安心でき,余裕のある滑りは“キャスター・ターン”の方が上の気がします。より位置エネルギーを使った,静かな,落ち着いた滑りが出来ます。
朝8時半頃から,12時近くまで4時間弱の撮影でしたが,楽しく滑れました。皆さんのご紹介して参考になるだろう…と思われるシーンも撮れましたので,少しづつ披露させていただきます。(^I^)
それにしても,撮影でいつも思うことですが,ある種の緊張があってイイですネ!。レッスンでの演技とまた違った意味での緊張感があります。(^I^)
そうそう,実はこの撮影,今シーズンからスキースクールで教師を始めた私の息子“K.S”と一緒に行ないました。時々二人で並んでのシーンも撮ったのですが,DNAは恐ろしい…若さの違いがあり,活き活きさに差はありますが,結構似たようなスキーさばきをしていました。親子なんですねぇー…(^I^)。
Apr,09/2004 (金曜日) 快晴
4月も中旬に入りますが,今年は例年に比べて雪の量が多いです。昨年ほどではない…と思っていましたが3月の降雨量が少なかったせいでしょうか,思ったより多いです。まだリーゼンコースが滑れます。どうにか今週末まで持つか?どうかですが…。(^I^)
*****
昨日は天気が良くなり絶好のスキー日和でしたが,デスクワークの一日でした。冬の間にたまったいろいろな事務仕事を片付け始めましたが,なかなか進みません。(=_=;)
さて,そのデスクワークの中の一つ,技術選の,競技本部・広報の仕事で撮影したビデオのコピー作業がありました。その作業を行ないながら,何回も各選手の滑りを見ました。皆さんも,もうすでに発売になっている技術選のビデオ,ご覧になっているかと思いますが,私は昨日一つの事をテーマに見てみました。それは「ターンの際に時々刻々と脚が雪との雪面コンタクトに合わせて伸縮されているかどどうか?」でした。私の見た目では線よりも面をより使ってきている選手にはソレがあると思いました。角から角への変化を強調したり,ガチッと内傾角を決めて滑って来る選手の滑りにはソレがありません。その事とジャッジの評価を比べてみると面白い関係があるなぁーと思いました。(^I^)
脚の伸縮が止まらない滑り…このことの意味を考えた一日でした。(^I^)
ところで,今日は絶好の撮影日和…映像撮り溜めに行って来ます。(^I^)
Apr,08/2004 (木曜日) 晴れ
昨日夜半から,雨がみぞれに変わり,スキー場は一面白くなっています。(^I^) 今年は黄砂の来方が少なく,またすぐその黄砂も新しい雪に覆われる…といった繰り返しで,ゲレンデの雪は結構白い状態です。
*****
さて,昨日は自分流の“スキー”を楽しんで来ました。(^I^) いつもはレッスンの中でスキーをご一緒に楽しませてもらっています。でも,昨日は全くの自己流でスキーをして来ました。ただ,スキースクールのユニフォームを着ての滑走ですので,気分的に「全くの自由人!」…というわけには行きませんでしたが…。それでも,普段レッスンでは滑らないだろうなぁー?というちょっと冒険的なスキーをして来ました。例えば,いつもは頭の片隅に「安全か?…」とか,「演技の見本として適しているか?…」といった気持ちがあり,冒険的な心を前面に出す事は避けています。でも,昨日はその制約を外し,自分流で楽しんで来ました。黒菱の大斜面…普通なら6回転で降りるところを半分の回数で降りたり,小回りでは角付けの切り替えで思いっきりスキーが弾んで雪面から抜け出たり…。雪面コンタクトが荒れる分,安定性はありませんが,これはこれで楽しいスキーでした。モチロン時々【Doスキー】をしている自分が居ましたヨ!。
また義弟が使っている195センチのノーマルタイプの板(今はオールドコンセプトスキーと言うのかな?)と交換して滑ってみました。案の定,迎え角の作り方が少なくなって,危うく転倒するところでした(^I^)。でも,再確認しました。迎え角をしっかり意識し,ターン外側に移動し,積極的に外スキーで雪の抵抗を受けて,スキーをたわませる事の重要性を…。その結果としてカービング要素の多いスキーイングに移行できるのだ…ということを…。
さらに,確かに切れて楽に乗れるのはカービングタイプの板だけれど,でもスキー滑走中の安定感はノーマルの方が格段に上だと思いました。昔,ショートスキーが流行ったことがあります。ゲレンデ中がコブだらけで,コブの滑り方をマスターしないとスキーが楽しめなかった頃の話です。そのため,ベーレンテクニックが主流の頃でスキーがそれまでは2メートル位あったものがいきなり160センチくらいになったのです。でもその流行も数年で消えて行きました。それを思うと,ひょっとするとスキー板…これから長めに移行するのでは?という気がします。これまでカービング特性を強調する方向にスキー用具が偏ってきました。その反動と言ったらいいのでしょうか,少しズレ感覚の多い安定性を求める方向へ機運が移りそうな気がします。これまでよりは少し長目の多分,“身長位の長さ”〜“身長+5〜10センチ”位のものが主流になりそうな予感です。もちろんスキーヤーの志向,そしてスキー板の長さだけでなくトーションやサイドカーブの作り方でも安定感は変わって来ますので,一概に長さだけの問題とは言えませんが…。これは【TOK】の勝手な想像ですから,信じ込まないでくださいネ!(^I^)
Apr,07/2004 (水曜日) 晴れ
今日は朝の内は少し陽が射しています。でもこの天気,夕方には雨になりそうです。
午前中,久しぶりに自分のスキーイングを楽しんで来ようと思っています。(^I^)
*****
さて,昨日は“スキー”とは直接関係ありませんが…私の店,ビアホール「メルツェン」の従業員の慰労会の日でした。
毎年恒例になっている,魚三昧の小旅行です。昨日は黒部市まで「寿司」を食べに行って来ました。回転寿司なのですが,この近くでは最も新鮮で,美味しく,安い店だと思います。みんなにたらふく食べていただきました。(^I^)
従業員の諸君には,今冬のシーズン最盛期に私の分まで一生懸命働いていただきました。スキースクールの役員だったり,インドへの派遣があったりで,ほとんど店で働けませんでしたが,その代わりをみんなのティームワークで補ってくれました。皆スキーやボードの好きな人達ばかりで,スタッフとしても信頼できるみんなです。
スキーを楽しむにも,またスキーに関わる仕事をするにも,こういった周囲の人達の協力や暖かい目が必要です。そういう意味でみんなに感謝しながら,美味しく寿司を頂いて来ました。(^I^)
まだスキーシーズンは続きますので,まだまだ世話になると思います。みなさんよろしくお願い致します。(^I^)
Apr,06/2004 (火曜日) 快晴
今日も良い天気です。でも暖かくなりそうです。
今日は急用でUPが遅れました…。 ス・ミ・マ・セ・ン
でした…。(=_=;)
*****
さて,昨日は“Nor”さん,“Kei”さんご夫妻のプライベートレッスン,二日目でした。
天気も良く,雪質も4月にしては最高でした。(^I^) いろいろな斜面を滑りながら,一昨日レッスンさせていただいた“お習字ターン”に磨きをかけることにしました。
先ず,筆の穂先をキーキャスターの位置に意識したり,そこから少し内側に移す意識を持ったりすることで,雪面コンタクト感がどう変わるか?を試してみました。穂先の位置を足裏のどの部分に意識するかで,結局は角付けが変わるのですが,その感覚がいろいろ体験できるのです。穂先の位置と角付け感の違いの関係が分かって来ると,スキー操作に幅が出てきます。お二人ともそのフィーリングの違いを楽しまれていました。(^I^)
また後半は筆のどの位置を握るか?ということをテーマにしました。文字を書く時どこを持つか?によって字の大きさが変わりますが,お習字ターンでもその感覚と同じような意識での滑走が出来るのです。例えば習字では大きな文字を書く時,筆の上の方を握ります。小さい字を書く時は筆先に近い方を持ちます。お習字ターンでは,身体の膝から下を筆の毛の部分に,それから上部を柄にイメージします。そして普通の大きなターンではその手の位置を重心位置にイメージします。小回りでは膝の内側です。その部分を握って紙面ならぬ雪面に字を書く要領で滑るのです。結構このイメージ戦略は効果を発揮します。自分の身体そのものを「一本の筆」にイメージして滑ってみるのです。お二人とも,このイメージの滑りで,「滑走フィーリングがこんなにも違ってくるのか?!」…とビックリされるほどでした。その都度,お二人の滑りが変わるので,私も(*_*)です。(^I^)
今回は一日半,“お習字ターン”で滑ってみました。実は奥さんの“Kei”さん…昨年の怪我の後遺症が全く無い…という訳には行かず,スピードを抑えたターンをされていたのですが,レッスンの最後には昨シーズン並の活き活きした滑りをされるようになりました。(^I^) “Nor”さんは昨シーズンに比べ,小回りの感じが本当に素晴らしく良くなりました。特にお習字ターンで,手の握り位置をスネの中間部(膝の内側とくるぶしの中間)に意識した時の滑りなど,これまでに見たことの無いような小回りをされるようになりました。(^I^)
お二人とも話したのですが,単に「筆」をイメージするだけで,どうしてこんなに滑走感覚が変わり,雪面とのコンタクト感が変わって,滑りが変わってしまうんだろう?…。
まことに面白いことだと思った【TOK】でした。(^I^)
Apr,05/2004 (月曜日) 快晴
四月最初の週末は,湿っぽい雪やガスで良いコンディションではありませんでしたが,それなりの雪を楽しむことが出来ました。みなさんはいかがお過ごしでしたか?
八方尾根スキースクールのレッスンも,プライベートを除き,常設は週末だけのOpenとなります。でも,今年は例年に比べ残雪が多いと思います。まだまだ“スキー”…楽しめます。(^I^)
*****
さて,昨日は“Nor”さん,“Kei”さんご夫妻のプライベートレッスンでした。昨日一日と,今日半日のレッスンです。ご夫妻とは昨シーズンの終わりに一度ご一緒させていただいています。その後奥さんの“Kei”さんがスキーで大怪我をされ,その後の治療も大変だったようですが,見事に回復され,昨日のレッスンとなりました。スキーでの怪我でしたので,スキーをすることに対する恐怖心がおありになるのでは?…と心配していたのですが,そのようなことも無く大変嬉しく思いました。
お二人の滑りを拝見すると…今シーズン数度スキーをされ,その時にもトレーニングをされたとの事で,その効果が出ていたのでしょう,“Nor”さんの滑りはややエッジを多用していましたが,かなり良い方向に変わって居られました。(^I^) 特にクロッシングが素直におできになり,小回りが楽に出来るようになっておられました。“Kei”さんは怪我の後でしたので,体力的にもまだ本調子でなかったようで,昨年より幾分おとなしい滑りをされておりました。そこで,レッスンでは“キャスター・ターン”の復習から始めました。昨年も少しこの練習をしたので,その要領はご存知です。悪雪の中でしたが,大回り,中回り,小回りと一連の練習をしました。その後リーゼンコースを降りながら“お習字ターン”を試してみることにしました。お二人ともかなり良い滑りをされていたのですが,このお習字ターンでさらに滑りがガラッと変わられました!(^I^) 筆の先が紙面を移動するイメージを,雪の上をスキーヤーが移動していくイメージと重ね合わせることで,雪面コンタクトの仕方がそれまでの滑りとは比べものにならないくらい良くなったのです!(^I^) 少し恐る恐るの感があった“Kei”さんの滑りも活き活きして来ました。リーゼンコースはかなり荒れていたのですが,それをモノともしない勢いで滑り降りられました。(^I^) 圧巻は名木山での滑りでした。約15センチほどの湿った重い新雪が積もっていたのですが,ここでもお習字ターンでしっかり滑ることが出来ました。(^I^)
午後はパノラマゲレンデでお習字ターンに磨きを掛けることにしました。大回りだけでなく中回り,小回りも「筆のしなり方」のイメージを豊かにすることと,筆のどこを握るか?ということを意識することで,本当にしなやかなスキーイングができるようになりました。特に“Nor”さんの小回りはクロッシングにさらに磨きがかかり,躍動感のあるスキーイングになりました。(^I^) ただ時々“Kei”さんの滑りが不安定です。良く見ていると,良いポジションで素直にお習字ターンをされているのに,時々テールがターン外側に流れています。どうもスキー板の性能がイマイチ合っていないようです。たまたま,パノラマのレストハウスでニューモデルスキーの試乗会をしていましたので,ここで“Kei”さんに合うスキーがないか,借りて試してみることにしました。案の定,彼女が履いていたスキーはトーションが少し弱かったのでした。O社のニューモデルスキーを履いたところ,テールがしっかり雪をグリップし,さらに安心して乗り込むことができるようになりました。彼女の滑りがさらに活き活きして来ました。(^I^)
お習字ターンで,お二人のスキーがさらに美しい滑りになられました。“イメージ”の大切さとその効果の大きさに少々戸惑いを感じている【TOK】です。
さて,今日はどうなりますか? 天気も良いし,楽しみ楽しみ!!!
Apr,04/2004 (日曜日) 小雪
四月なのですが,昨日から雪が降っています。里でも約10センチの積雪です。私の記憶では過去に4月中旬,里で30センチ近くの降雪がありました。深雪を楽しんだ思い出があります。(^I^) 多分黒菱,スカイラインはイイ条件で深雪が楽しめるでしょう。(^I^)
*****
さて,昨日は“Tan”さんのプライベートレッスンでした。“Tan”さんは本当に良く私のホームページをご覧頂いている方です。仕事の関係で滑走日数が少なく,その分私のホームページで滑走フィーリングを学ばれている…とのことでした。
滑りを拝見すると,なかなかイイ滑りをされていますが,支点意識が少し薄いのか?それともスキーの動きに気を取られ過ぎなのか?あるいはイロイロ考え過ぎなのか?身体とスキーの運動があまりうまくマッチしていませんでした。どことなくぎこちないのです。多分,私のホームページに書かれてあることをいろいろイメージして,うまく滑ろうとしたためだろうと思いました。
そこで,先ず“キャスター・ターン”の基本的なことから始めました。キャスターイメージの基本は斜面移動にあり,位置エネルギーをうまくターンエネルギーに換えることで,応用幅の広いスキー技術の修得を目指すものである事。また,「身体の特徴・用具の特性・自然条件」の三要素をうまく生かした滑りを目指すものである事を解説させていただきました。なぜキーキャスターなのか?なぜA-Casterなのか?なぜクロッシングなのか?それがどう身体の動きと連動するのか?Etc.など…。
“Tan”さんは,ホームページをよくご覧頂いているので,どういうことか?が理解できると,滑りそのものをスンナリご自分のモノにされて行きました。例えばキーキャスターの一時方向への移動…という意識を解説して私がその滑りをお見せすると,それをすぐ素直に実践されるのです。(^I^) 本当に私を信じ切っておられて,言う事をそのとおり行おうとします。本当に素直に行なわれるので,イメージから生まれる自然なフォームや姿勢が期待通りに現れます。嘘ではなく,キャスター・ターンの真髄を全て知っているのではないか?本当はスキーの名手で,私の言う事を言われるように演技されているのではないか?…と思ったほどです。これまで多くの方々にお教えしてきましたが,“Tan”さんほど素直に,本当に乾いた砂に水が染み込むように,見事にこなされる人を,私は見たことがありません。おそらく,わたしのホームページ上の記事を毎日ご覧になり,ご自分なりに畳の上などで実践されて来た結果なのだと思います。(^I^) 私の方が感動したほどです。♪♪♪Key…A…Key…A…(キーキャスター…A-Caster…キーキャスター…A-Caster)♪♪♪の言葉が名木山,パブリックコースに響いた午前中でした。(^I^)
午後はリーゼンコースを使い,小回りの練習から行ないました。やや小回りが苦手なようでしたが,ゲロゲロ,キャスター転がりを止めない意識,A-Casterの転がり方向,を意識しながら滑ることで,これも次第にご自分のものにされてきました。(^I^) レッスン後半にはA-Casterでクロッシングが楽にできるようになり,躍動的な運動が出始めました。
レッスンの最後に「お習字ターン」の基本を少しだけ,ほんの「さわり」程度の練習を行ないましたが,これの基本もうまく出来ました。(^I^) 時間があればより洗練されるまでお付き合いできたのですが,一日のレッスンでしたので,残念ながらその真髄までは到達できませんでした。
雪上のレッスンを終えた後,“Tan”さんがこれまで疑問に思ってこられたことをメモにして居られたので,スキースクールに戻り,約30分ほど急遽「Q&A講座」を開きました。(^I^) 私のホームページを角から角までお読み頂いている様で,私の方が感動を覚えました。そして私自身,「ホームページをご覧頂き,それをイメージとしてご利用いただければ,かなりのところまで到達できる!」という自信を持つことが出来ました。
“Tan”さん,本当にありがとうございました。(^I^)
Apr,03/2004 (土曜日) 曇り
昨日は里では雨でしたが,兎平では約10センチの湿った雪でした。雪が締まりイイ条件で滑れそうだと思ったのですが,あいにく最悪のコンディションでした。(=_=;) でも,この様な抵抗がアトランダムに来る雪でも,それはそれなりに面白いと感じました。(^I^)
*****
さて,昨日は“Nak”さんのプライベートレッスンでした。“Nak”さんとは今年2日間ご一緒させていただいています。前回は,斜面移動意識をしっかり持ちどの方向に行くのか?ということと,小回りで胸の向きをしっかりフォールライン方向に向ける,という練習をしました。その後のトレーニングの甲斐あってこのどちらもかなり良くなっておられました。(^I^)
もうすでに前回キャスターのイメージに付いては話しておりますので,今回は“お習字ターン”をイメージしてみることにしました。(^I^) ここ数日レッスンでお話していているような事を説明させていただき,その概要を掴んでいただきました。ところが,どうも外スキーの先端がシェーレン状に開いてしまいます。これは春の雪のザクザクしている状態で,スキーのトップを押さえようとすることで起こる典型的な例です。つまり“キーキャスター”での転がしがうまく行っていないという事です。これではお習字ターンもうまく行なえませんので,先ずかかとでしっかり身体をホールドする練習を行うことにしました。これにはつま先を上方に上げ,足の甲とスネの間に何かサッカーボールのようなものを挟むような意識で滑る練習が効きます。これを実践してもらったところ,彼の顔が急に笑顔に変身しました!(^I^) 途端に見違えるような滑りになったのです。かかと支点になのでスキーを必要以上に操作できなくなり,斜面移動をするしか他にやりようがなくなったのです。“Nak”さんはようやく本当の意味で“キーキャスター”を転がして行く,ということの意味をつかまれたようです。
このキーキャスターでの転がしが意識できると,その位置に毛筆の穂先をあり,その穂先がどのようにしなって,雪面に文字を書いて行くのか?というイメージを沸かすことができます。斜面移動意識がよりシンプルなイメージで意識でき,下肢に躍動感をもたせることができるようになるのです。(^I^) “Nak”さんもこれ以降次第に「お習字ターン」の要領でのターンが出来るようになりました。(^I^)
春のグサグサ雪だからこそ,力任せの,雪を痛めつける滑りは出来ません。雪と仲良く滑るには力は要らないことを,春の雪は教えてくれます。“Nak”さんもそのことを身をもって実感されました。良かったですネ!(^I^)
でも,本当に滑りづらい雪でした…でも,「悪雪は偉大な教師」ということを実感した一日でした。
お疲れ様でした!
Apr,02/2004 (金曜日) 小雨
今朝はちょっと冷たい雨が降っています。この雨も昼過ぎには上がりそうなので,雪も締まり,午後は結構イイ条件で滑れそうです。(^I^)
*****
さて,昨日は“Kou”さんのプライベートレッスンでした。“Kou”さんとはもう25年以上のお付き合いで,彼が大学の頃からスキーをご一緒させていただいています。(^I^) ですからスキーはかなりな腕前なのですが,数年前から事業を始められ,その仕事がお忙しく,私とのスキーも約2年ぶりでした。格別コレといったご希望は無く,お仕事で疲れた身体を癒しながら自然の中で一日を過ごされたい…ということでのスキーイングでした。(^I^)
天気も最高でしたので,春の八方尾根をどうやったら楽しめるか?ということを主眼に簡単なポイントを意識しながらスキーをすることにしました。実はここ数日「習字の“筆”」をイメージしたスキーをしています。3月31日,4月1日がそれですが,自分でも意外な効果があることを実感しています。そこで,昨日は“Kou”さんとご一緒にこの「お習字ターン」を極めることにしました。(^I^)
先ず,この「お習字ターン」の基本,「自分の身体そのものを“筆”になぞらえ,その“しなりイメージ”を持つこと」から始めました。この“しなり”…実はバナナシェープと似たようなイメージになりますが,バナナに比べてその曲がり具合が雪面コンタクトの仕方で微妙に変化するイメージがあります。つまり外傾姿勢が雪からの抵抗によって自然に変化してくれるのです。習字のときも,どのような紙に書くのか?によって筆の“穂先”のしなり方に違いがありますが,それと同じ感覚です。また外向の程度も,どれ位の大きさの文字を書くのか?によってその筆の行き先方向が変わり,穂先の前面の向きが外側を向くのと同様に,変わって来るのです。また,筆のどの部分を使って文字を書いているか?という感覚が雪面コンタクトの強さを変えることにもつながります。そして,角付けの切り替え時には筆の穂先が自分の身体の下を通過して行くイメージを沸かすことで,クロッシングがうまく出来るようになります。穂先がいい具合に戻り次のターンに移行できるのです。この様なイメージを互いに話しながら一緒に滑ったのですが,雪面上を移動する感覚が無理なく起こり,いろいろな斜面での滑走に非常に有効だと思いました。
午前はパノラマ,黒菱,スカイラインと滑りまくり,午後は悪雪やコブ,タテッコの急斜面にも挑戦したのですが,ただ単に「筆先が雪面上を移動し,その雪に文字を書いて行くイメージ」を持つという,まことにシンプルな意識でのスキーイングでしたので,気持ちの上で非常にリラックス出来,楽しく余裕を持ったスキーができました。“Kou”さんも一日本当に楽しそうに滑っておられました。(^I^) 春の重い雪にもかかわらず,疲労感もほとんどありませんでした。
“お習字ターン”…これぞ本当に「雪を感じて滑る」という極意なのかもしれない?…そんなことを思った【TOK】でした。(^I^)
Apr,01/2004 (木曜日) 快晴
皆さん!こんにちは!今日から4月…新年度が始まりました。
今シーズンは2月にインドに行って来たせいでしょうか,シーズンが長かった去年より長い気がします。でも,せっかくの天からの恵みの雪…じっくり楽しめています。(^I^)
*****
さて,昨日は“Har”さんのプライベートレッスンでした。“Har”さんとは今年3回目のレッスンです。今日バッジテスト1級を受験されるということで,最後の調整を含めてのレッスン受講でした。“Har”さんはこの一月にスキーを変えられてから見違える滑りができるようになった方で,その後の洗練のされ方に興味がありました。(^I^) 私がお貸ししたスキー板からご自分のスキーに履き替えたところ,やっぱりうまく滑れず,私と同じモデルのスキー板をこの3月の購入されたとのことで,その新しい板を使ってのレッスンでした。
初め黒菱の大斜面で大回り,小回りと滑りを拝見しました。かつては苦手だったハイスピードでの大回りも,小回りでのクロッシングもうまくこなされるようになっておられました。(^I^) あとは検定当日予想される「春の悪雪」での滑りにどう対処するか?ということです。この様な雪ではスキーのトップで切って行く滑りではだめで,かかとを支点としてスキーのトップで雪からの抵抗を受け止めて行く滑りが大事になります。つまり,線での滑りでは無く,面での滑りが大事ということです。そのためにはしっかりキーキャスターで斜面を移動する意識が大事です。すると雪からの抵抗の変化に即応した適度な外向傾が表れます。身体全体がいわゆるバナナシェープになるのです。初め,“Har”さんの滑りでは,このバナナシェープが少し足りない気がしました。そこで,一昨日“Tak”さんとのレッスンでイメージした「筆圧・ターン」を実践してみることにしました。筆の穂先が雪面上をなぞる様に移動し,シュプールを描く…というイメージです。この時,舵取り期ではその穂先の中間がしなるイメージを持ちます。そして角付けの切り替えでは,その穂先の中間よりも少し先の方で雪面上をなぞって行くイメージを持ちます。筆の穂先の「しなり」が,舵取り期の時よりも角付けの切り替えの時に少し戻るイメージです。この「穂先のしなり方」のイメージが“Har”さんのバナナシェープをより深くエネルギッシュなものに変えてくれました。(^I^) このイメージで滑る事を,昨日の「筆圧・ターン」から「お習字ターン」と呼ぶことにしました。(^I^)
午後は強風が吹き始め,午前中の悪雪に輪をかけて難しい状況になりました。悪雪の荒れたザクザク雪の表面が,さらにクラスト状になって来たのです。でも,あの雪の中でも“Har”さんの滑りはほとんど変わらず安定しているように見えました。ご本人はかなりバランスの乱れを感じて居られたようですが…。でも私から見ると,バランス維持の為の軸,バナナシェープがしっかりキーキャスター上に乗っていて,見事なスキーイングに見えます。ご本人は微妙にバランスを維持するための軸が前後左右にブレているのを感じ取っていたのでしょうが,それを修正するフィードバックがうまく働き,その様には見えませんでした。違いを感じる能力も確実に洗練されていることの証拠だと思います。
大回りはモチロン,中回り,小回りも非常にイイ感じで仕上がっている印象を受けました。確実に1級合格の実力はおありになると思います。あとはご自分の滑りに自信を持ち,8割か9割の滑りでテストに望む気持ちが大切だと思います。(^I^)
良い知らせを待っています。(^I^)
|