Apr./30/2003 (水) 雨
今日は晴れと晴れの谷間で雨の白馬です…。時は春,ですから曇る日,雨の日,そして晴れの日…といろいろ繰り返します。明日からは,また春の良い陽射しが戻るようですから,あと僅かの「2003スキー」を楽しみたいと思います。(^I^)
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さて,昨日は“Mot”さんご夫妻のプライベートレッスンでした。ご主人は技術選の地区予選に出られるほどの足前の持ち主で,奥さんもかなりのレベルの方です。お二人とはこの12月に一度ご一緒に滑らせて頂いています。その時は“Mot”さんはクロスオーバーの部分が幾分粗雑で,ギクシャクしておりました。また奥さんは,ややターンを急ぎすぎ,自分からターンを作って行く癖があって,そのため腰が砕けてしまう滑りになっていました。そこで,足裏感覚の練習や,クロッシング感覚の練習,センサーとホルダー意識の練習と進めました。その成果がいたるところに現れており,お二人とも上記の欠点は無くなっておりました。
今回は今年の私の大きな指導上のイメージ…「キャスター・ターン」を学ぶことにしました。これまで指導する上で役に立つ…と思われる言葉をいろいろ考え出して来ましたが,今のところこの「キャスター・ターン」に落ち着きはじめています。オレンジターンやパワートライアングル,マジックハンド等いろいろな要素の集大成のだと思っております。
お二人にも,先ず「キャスター・ターン」の基本的なことからお話ししました。片足にイメージした四つのキャスターがどのように雪面上を転がって行くのか?というイメージを持つことで,雪からの情報を“感じ取る”という意識が働きます。私に言わせれば「フリーズ筋」でなく「センサー筋」が活躍し始め,身体が固まらず伸び伸びと動きだすのです。(^I^) そしてそのキャスターの動きに乗っかって行く,という意識が常にスキーヤーのポジションを最良の場所,「ベストポジション」に導いて行ってくれます。スキーならぬキャスターが右に10センチ移動すれば,スキーヤーもそれに遅れないように10センチ右に移動する気持ちが素直に働きます。ですから大げさでなく,乗り遅れや進み過ぎ…といった現象が少なくなり,左右前後のバランスを崩すことが少なくなって安定感が抜群に良くなるのです。スキー用語で言えば,斜面移動がスムーズに行なわれ,スペースを有効に使ったターンが出来るようになります。キャスター,特に右の図「1」のキーキャスターがどの方向に転がって行っているか?という意識を持つことで,腰のポジションを最良の位置に運ばれ,そして上体の構えが雪からの抵抗をベストな状態で受け止められるように形作られるのです。その時,“重心”はスキーが雪から受ける抵抗にしっかり対処できる位置に自然に移動しています。雪からの“抵抗”とスキーヤーの“重心”がビシッと一本の「バランス軸」とでも言える線上で安定しているのです。
午前中は,以上の基本的なことを頭に入れながら,舵取りの場面での移動感覚や角付けの切り替え時のクロッシング感覚を学びました。雪の抵抗が重く,悪雪の中でキャスター移動の感覚を習得するのは大変でしたが,お二人とも懸命にそのイメージ習得に努められました。
午後は,「2」や「4」が「センサー」としての意味を持つキャスターであることを意識する練習から始めました。「1」と「3」は自分の身体を支え,体重が乗って,雪面を転がって行くイメージのキャスターですが,「2」と「4」はその結果雪面からの抵抗で「回らせられるキャスター」でキャスター自らが回るのではなく,雪からの抵抗を受けてはじめて回り出すキャスター…という意識が大事です。そういう意味で,「2」と「4」は“センサーキャスター”と呼ぶようにしています。このセンサーキャスターを,大回りではスキーのトップ近くに,小回りでは親指付け根付近に,そして中回りではその中間…という様に意識します。そのセンサーキャスターが受け止めた雪からの情報を,最終的に受け止める身体の部位をみぞおち付近に意識します。みぞおち付近を中心としてウエスト上部からの上体をパラボラアンテナのようにイメージすつことで,上半身は適度な外向傾が作られます。
キーキャスターとセンサーキャスターを自在にイメージすることで,いろいろなターンが出来るようになります。悪雪の中の大回り,中回り,小回りはもとより,コブの中でのターンも同じイメージで可能になります。コブの頂点でのクロッシング,そしてそれに続く外キャスターでのグライディング的なキャスター移動…がそのイメージです。
本当に重い悪雪でしたので,お二人には大変な経験だったかもしれません。粉雪整地のような快感は得られませんが,この春の雪を春の雪として「いろいろな雪があるものだナァー」という感触を,キャスターを通して感じ取っていただけたと思います。いろいろな場面で応用できる滑りのイメージ「キャスターの心」を学んだ一日でした。
では,またご一緒に滑りましょうネ!(^I^) お疲れさまでした!
Apr./29/2003 (火) ● みどりの日 快晴!(^I^)
今日も快晴で三日レンチャンでイイ天気です! みどりの日に合わせたように「桜」が満開です!
ところで,明日一日で四月も終わり…。いよいよスキーもオフシーズンに入ります。
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さて,昨日はトレーニングを兼ねて久しぶりのテニスを楽しみました。(^I^) 10月の終わりに大雪が来て,それ以来テニスもできませんでしたが,その後約六ヶ月ぶりのテニスです。
かねてから思っていたのですが,スポーツにはいろいろあり,それぞれ集中する場所が違ったり,身体の使い方も違っています。でも,身体を使っての運動に変わりはなく,共通する所も数々あります。そのイチバンが“重心”だと思います。“重心”がスムーズに移動したり,その“重心”を中心に身体の部位を動かすことが,無理のない安定した運動に結びついているのです。“スキー”と“テニス”もその意味で似ている…そう思ってプレイしています。昨日の日記で書いたように,モーグルのR.I君も「“重心”移動がスムーズに行われることの重要性を説いていました。基礎スキーもそうです。重心を滑らかに移動させて行く…ということの先に雪面抵抗を受け止める意識があります。
テニスも,相手が打って来たボールに近づいて行き,タイミングを誤らずにボールを打ち返すのですが,その近づく時に“重心”が上下・前後に動きすぎたり,左右に蛇行したりしたのでは打つときのポイントが狂ってしまいます。先ず“重心”を滑らかに移動させるように小走りでボールに近づき,そして“重心”を中心にラケットが円運動を描いてボールをヒットする感覚が大事です。このことに気付いてから,ボールを思い切って打ち込んでもミスすることが少なくなりました。それまで良くスマッシュでミスをしていたのですが,その数も少なくなりました。また,“重心”中心…というイメージが働き,やみ雲に身体を動かすことも少なくなって,落ち着いた身体の動きが出て来るようになり,気持ちの上でも余裕が出て来ました。
このことなどは,“スキー”でも同じことだとつくづく思います。自分で雪面に働きかけをしようとし過ぎるから,“重心”がフラフラし,雪面抵抗をじっくり受け止めることが出来ないのです。先ず,斜面を移動して行こう!そして,雪面からの抵抗を感じ取ってみよう!…こういう意識で滑れば,焦る気持ちも少なくなり,精神的に余裕のあるスキーが出来るのです。
スポーツの共通項…“重心”。久しぶりにテニスをして,そのことを強く思った【TOK】でした。で,試合の結果は 6−4 5−6 の一勝一敗でした。シーズン初めにしてはよく粘った【TOK】でした。(^I^)
Apr./28/2003 (月) 快晴!(^I^)
今日も快晴です! ここ二日,イイ天気です! 桜もおだやかな気候の中で満開になりました! 今年のGWの前半は飛び飛びの連続ですが,まずまずのお客様が白馬に訪れてくれています。みなさんがそれぞれ良い旅になりますよう!(^I^)
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さて,今日は先日行われた「スキーテスト」での話を少し…。
テスターは全員で10名でした。その中には技術選上位のT.M君や,日本のモーグル界の草分け的な存在のR.I君もおりました。スキーテストの合間にインタビューがあり,その席でスキー板の特性のことについていろいろ対談をしました。いきおい,スキー板の特性を語ることは,結果的にスキー技術を語ることになるのですが,この二人の技術論が,私の思っている技術論と違いが無く,安心すると共に,スキー教師として間違いの無いことが確認できて嬉しく思いました。
その表現の仕方は違いますが,モーグルのプロのR.I君も「“重心”移動がスムーズに行なわれること」の重要性を説いていました。“重心”の軌跡が滑らかに行われることが,結果としてバランスを乱すことの少ない安定した滑りになるし,対応幅の広いスキーイングを可能にすることを話していました。さらに「切れ」ではなく「ズレ」に乗って行くことの安定感や安心感についても話していました。特に基礎スキー派と言われる人たちの中には,切れとか走りをより追求する人が多いのですが,R.I君のようなフリーライド系のスキーをする人の目から見ると,それだけ「スキー本来の持つ楽しみ」を失っている…という風に見える様です。スキーテストの中で,私も感じた「中低速でズレに乗って行く快感」を強調されていました。
またまた,競技スキー出身で,バリバリ技術派のT.M君は,ターンの局面々々において,いかに雪面抵抗をコントロールするか?ということに気を配っているかを力説していました。そして,ターン前半で角付けを強めていく感覚と,それ以降の緩めていくポイントをミスしないこと,また要所々々における圧が急激に変化し過ぎないことの重要性も語っていました。角付け意識は重要だけれど,腰の下からスキーを横方向に放し過ぎてしまうことの危険性についても言及していました。切れとか走り,ということに重点を置かざるを得ない今の技術選では,自分の体力に合ったスキーを選択し,カービング要素をどれだけ引き出すか?ということに主眼を置かないといけないのですが,いつもいつもそのようなハイエネルギーのスキーを使うのではなく,ズレ要素の多いスキーも使ってみることで,その滑りの本質を見抜くことも大事だと話していました。
今回いろいろな性質のスキーに乗る機会を得て,つくづく「スキーの楽しみ方の多様性」を思いました。滑りはコレしかない!的な考え方の危険性を再確認できたスキーテストでした。願わくば,スキーテストセンター的な施設があって,スキーヤーがいろいろなスキーを自由に履いてみることが出来るようになったらイイナァー!と思った【TOK】でした!(^I^)
Apr./27/2003 (日) 快晴!(^I^)
今日は本当に久しぶりの快晴です! 嬉しい気分で,天気の後に「ニコニコマーク」を付けました!ハッハハハハ……(^o^) (^I^)
さすがに今日の八方尾根のゲレンデ,まあまあのお客様で賑わっています。 みなさんはどのようにお過ごしですか? 私は家で少しのんびりしながら, E-mail やらVTRコピーをしています。(^I^)
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さて,昨日の日記について“KEI”さんから,掲示板で次のようなご指摘を受けました。
「…教師日記を書き始められたのが2000年5月とありましたが、私の知るところではもう少し前だったのではと・・・。2000年5月というのは、私とのぼさんが初めて【TOK】先生のレッスンを受けたときだもんなぁ〜〜。今持っている資料で一番古いのが・・・これは多分1998年だと思うのですが。12月25日(金)付け日記で、助教師研修会とあります。tok2comになる以前のものかと・・・。」
実を言いますと,いま借りているこのホームページのレンタルサーバー「tok2」さんの以前に「geocities」さんのサーバーをお借りして On Line Ski School の前身のホームページ“Ski Information Hakuba”というのをやっておりました。その時にたしかにKEIさんが仰るように日記をUPしておりました。そのアドレスには今も当時の日記がUPされております。
その初めての日記は1998年で【12/11(金)吹雪】SAJ研修会第1日…となっております。「セーフティー」「コンフォート」「チャレンジ」がキーワードとして登場した頃の話です。ですからその頃から数えますと,確かにさらに1年半前から日記を書いていたことになります。その頃の日記にも盛んに「…スキーを楽しむ」というようなことが書かれています。
今日は,その頃の日記に目をやりながらのんびり過ごさせていただいています。私の一足早いゴールデンウィークです。(^I^)
Apr./26/2003 (土) 曇り
良く降った雨も上がり,久しぶりの太陽の陽が射し込んでいる白馬です。(^I^) これだけ雨が続くと,チョッとした晴天でも,本当に嬉しくなります。(^I^) 桜のつぼみも開き始め,1分咲きくらいの感じです。
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さて,昨日はスキーは オ・ヤ・ス・ミ でした。また,29日から,また連休のスキーレッスンやスクール行事が続きますので,少し長めのお休みを頂き,その間に,たまりに溜まった事務の仕事,頼まれていた生徒さんのスキーVTRのコピー,そして頂いていた E-mail の返事など,を書き込みたいと思っています。
それにしても,シーズン最中は毎朝の教師日記の書き込みで手一杯状態で,せっかく頂いた E-mail への返事も書き込めない状態でした。それほどに皆さんから多くの暖かい E-mail を頂いた…ということなのですが,その方々へ逐次私からの E-mail が届くと思いますので少しお待ち下さい。(=_=;)
この教師日記,2000年の5月からUPしていますので,ちょうどこの5月で満3年を迎えることになります。その初めの日記を開いて見ますと,「モップ・ターン」や「かかと支点」のことについて書かれています。3年前も同じような事を言っていたのだナァー…と冷や汗が出ます。あれから私も皆さんからいろいろなご提示やご教示を頂いたり,適切なアドバイスを頂いたりして,気が付いたら3年が過ぎ,このホームページのカウンターも30万回を越えるほどになっていました。皆さんの暖かいご支援が無ければ頓挫していたに違いありませんが,なんとかやって来れました。本当にありがとうございます。皆さんに大きく育てていただいたホームページだと思っております。これからも初心を忘れず少しでも皆さんのお役に立てるようなホームページ作りに邁進したいと思っておりますのでよろしくお願い致します。
久しぶりの オ・ヤ・ス・ミ で,ユッタリした気持ちで書き込ませていただいている【TOK】でした! (^I^)
Apr./25/200 (金) 小雨
ホントに良く降りますネェー…。ちょっと呆れ顔の【TOK】です。これまで雨が続くと梅雨も平気な感じです。ゴールデンウィークは晴れて欲しいものですが…。
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さて,昨日は S○i Jo○rnal 社の「スキーテスト」,四日目でした。
主に,コンフォートタイプとフリーライドタイプの板を約20台テストしました。小雨の中のテストでしたが,スキーの性能はまずまず感じられる雪質でした。
昨日は面白いフィーリングを感じました。それは,「中低速の滑りの面白さと快感」です。私たちはカービングタイプのスキーが幅広く使われるようになってから,あまりにも「切れるスキー」や「走るスキー」を求めすぎていたのではないか?と思ったほどでした。もちろん「ハイスピード」にはハイスピードなりの快感もあるし,充足感もあります。でも中低速にもそれなりの楽しみはあるのです。この感覚は「新幹線の旅」と「鈍行の旅」と同じような楽しみ方の質の違いだと思います。ハイスピードでのスキーはどこと無く余裕が無く,ギチギチした忙しさがどこかにあります。雪の表情や周囲の景色を見る余裕よりも,目的地に早く着くことの方が優先され,精神的な余裕もあんまりありません。でも,コンフォート系やフリーライド系の板に乗ると,スピードが出せないのです。ハイスピードでの安定感を求めていないからです。でも心地良いスキッディング的な快感が雪面から伝わって来ます。林の中や,悪雪やコブの中にも行って見ようかな?的な気持ちになり,実際にそういう場所も滑ってみました。ハイシーズン中にカービングタイプの板で林の中を滑ったことがありますが,その時はターンコントロールに気を配らなくてはならず,どことなく切迫した感覚がありました。昨日のフリーライドタイプの数台をテストした時は,木々の間を滑っていても滑りがスローな分,精神的な余裕があるのです。ですから,大げさに言えば,「アアこの木はブナだな?コレは唐松…」というように木の種類や雪の溜まっている状況を監察しながらのスキー滑走が可能なのです。これはこれで楽しいなァー!と実感しました。(^I^) コブもそうでした。ズレのコントロールが自由自在なので,スピードコントロールが容易なのです。カービングタイプのスキーが出回る前の「コブの快感」を思い出して懐かしくなりました。(^I^)
四日間で約100台のスキーテストが終わりました。私はその内の80台に乗らせて頂きました。そして,このテストを通して「スキー板はセンサーだ!」という感を一層強く持ちました。「雪」と「人」の間に介在する“道具”なのですが,雪に自分の意志を伝える道具であると共に,雪の情報を的確にスキーヤーに伝える道具,としての「スキー板」を感じました。意志を伝える【Doスキー】的な動作も,結局その動作によって生じる雪からの反応をどう感じ取っていくか?ということが無ければ意味がありません。スキーヤーからの一方的な意志の伝達だけでは“スキー”になりません。意志を伝えることによる「反応」を感じ取り,さらにそれを咀嚼して次の意志を伝える…という作業が必要です。こういう風に考えると,スキー板は「雪」と「人」が「互いに伝えたい情報」を交換するための“センサー”だと言えます。「人」が伝えたい情報は,その人の「志向」に依り様々です。自分の好みのスキーイング,つまり志向に合致した情報交換が効率よく行なわれるには,その「センサーの質」…「スキー板の特性」が重要になるわけです。「スキー板選び」が自分のやりたいスキースタイルと密接な関係にあることが理解できます。
スキーセレクション…スキーをより楽しむために大事な作業です。この夏の終わり頃 S○i Jo○rnal 社から発売される予定の「SKI SELECTION 2004」に,私たちがテストさせて頂いたデータが公開されます。ぜひご参考頂き,誤りの無いスキー選びをしてもらいたいと思います。
それにしても,ツ・カ・レ・ました…。雨の中ということもあり,背筋の筋肉がバンバンに張っています。二三日休養が必要です。(^I^)
Apr./24/2003 (木) 雨
今朝はまた雨です…(=_=;) ここのところ連日雨で,明日もまた雨だそうです…。4月にこれほど連続して雨が降るのも珍しいです。まるで露の様…。でも,週末は晴間が出るとの予報が…。(^I^)
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さて,昨日は S○i Jo○rnal 社の「スキーテスト」,三日目でした。
小雨の中でしたが,レース仕様の板20数台をテストしました。小雨でしたのでスノーセメントも効き,バーンもそれほど荒れない状態でテストが出来ました。
それぞれのメーカーが,独自のコンセプトで作り上げたモデルだけあって,各々性格豊かなスキーが多く有りました。一般スキーヤーとしても充分使えるモデルが,SLタイプのスキーの中に数台ありました。
これまで三日間テストをしていて感じることは,前にも言いましたが,どのスキー板もそれぞれの顔をしっかり持っている…ということです。以前は何がなんだかワカラナイ板????もありましたが,ここ数年はこのような,「板に当たりはずれがある…」ということは無いようです。例えばGSレース仕様の板は,どのメーカーの物もしっかりGSがやりやすいように出来上がっている…ということです。
ただし,どの位の身体的パワーがある人に照準を合わせているか?という意味の「スキーの持つエネルギー的大きさ」にはモデルによってかなりの差があります。トーション,フレックス,サイドカーブの形状…等の要素によってこのスキーのエネルギーは違って来ます。ですから,レース用のスキーだけに限らず,スキーを選ぶ時は,この「スキーの持っているエネルギー」をよく調べ,スキーヤーのパワーに合ったスキーを選ぶことが大事です。
さて,あと20数台の板をテストするだけですので,今日は多分スキーテストの最終日になるでしょう。気を抜かずに,一台一台しっかりと特性を見させていただきたいと思います。(^I^)
では,行って来まァーす! (^I^)
Apr./23/2003 (水) 雨
今朝はまた雨です…(=_=;) 11月から3月まで,予想以上の天候に恵まれましたから,4月後半の雨の多い天候も我慢できますが…。 でも,今日はスキーテストが順調に出来るように,せめて雨でなく曇り空であって欲しかった…。
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さて,昨日は S○i Jo○rnal 社の「スキーテスト」,二日目でした。快晴無風の好天気に恵まれ,一気に40台のスキーテストが完了しました。(^I^) テスターは全部で10名で,元レース経験者,技術選上位入賞者,ベテラン教師,モーグルの先駆者など,いろいろな“スキー”の経験者で構成されています。
本当にいろいろなスキーがありました。ハイスピードで威力を発揮するものもあれば,中低速で落ち着きのあるスキーイングができるもの…ビターッと雪面をホールドするものから,クルクル回りやすいけれどそれなりに安定しているもの等,様々な板に出会いました。(^I^) それぞれが自分の特徴を主張しているのが良く解りました。以前のように,「この板…どういう滑りに使うんだろう?」と迷うような板はほとんど無く,それぞれがしっかりした意図を持って作られているナァー,という感を深くしました。これも製造技術の向上や材料の研究が進み,“スキー”の楽しみ方の志向に合致した板が作れるようになったからだとつくづく思いました。それだけに,もし自分の志向と合致しない板を選ぶことの危険性も思いました。
このようなことを考え,ある種の責任感と緊張感を持ちながら,スキーテストを続けている【TOK】です。(^I^)
Apr./22/2003 (火) 快晴 (^I^)
今朝はようやく晴れました! ここのところ,雨が続きました。私も三日連チャンの雨の中のスキー…人生で初の経験でした!(^I^) でも,それなりに“スキー”の楽しみはある…そう感じた三日間でした。(^I^) でも,今日はさらに楽しくスキーが出来そうです!(^I^)
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さて,昨日は S○i Jo○rnal 社の「スキーテスト」初日でした。この秋発売予定の「SKI SELECTION 2004」。そのSKI に関するデータを集積するためのスキーテストです。100台のスキーを約1週間かけてテストします。
昨日はあいにく,テストが始まる直前から雨が降り出し,その中で21台のテストでしたが,私を含め6名のテスターは真剣に各板の特性を探るための試乗を行ないました。板にはそれぞれ設計意図があり,それぞれの顔を持っています。テスターの仕事は,各板が発しているメッセージ…「どのようなスキーヤーを対象に,どのようなスキーイングをして欲しいのか?」というメッセージを探ることです。レース志向の人や基礎スキー派,コブ派や悪雪・オフピステ派などいろいろなスキーヤーが居られます。その人々が適切な一台を探し当てられるようなデータを集めることが任務です。
以前,スキー雑誌 SJ
さんやSGさんのスキーテストの仕事をさせてもらったことがあります。両社あわせると10年以上テスターをさせていただきましたが,その頃より格段にスキーの設計意図が鮮明になっています。それだけ志向にあったスキーの選択が必要になったと言えます。でも,多くのスキーヤーが,発売されるスキーを一台一台雪の上で試乗し,その性能を確認することは実際には不可能です。そこで教師経験やレース経験のある者が皆さんに成り代わってスキーを試乗し,データを集積して,皆さんのスキーセレクションの参考になるレポートをお届けする…ということが必要になります。それだけにデータに誤りが無いよう真剣なテストが必要になります。
総体的に良いスキー,悪いスキー…を判別するのではなく,このスキーはどのように乗ったらその性能を発揮できるか?どのようなスキーヤーが使うことで真価が発揮できるか?ということを見つけ出すことです。それだけにハッキリ言ってスキーが発している情報を感じ取る感性の豊かさ,足裏感覚の鋭さ,が要求されます。ですから,普段のレッスン以上に集中力が必要とされ,疲れます。でも,「今度の板はどんなかな?」といった,一台一台についてそれぞれワクワクするようなスキーとの出会いがあります。
今日はスキーテストの二日目,快晴の八方尾根…新しい出会いを楽しんで来たいと思います。(^I^)
それでは行って来まァーす! (^I^)
Apr./21/2003 (月) 曇り
今朝はようやく二日続きの雨も上がり,曇り空の白馬です。(^I^) それにしても良く降りました…(=_=;)
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さて,昨日は【TOK】の Spring Camp 二回目の三日目でした。
あいにくの雨の中でのレッスンとなりましたが,みなさん張り切ってレッスンを受けてくれました!(^I^) ゲレンデにはほとんど人影が無く,おかげでさまで結構良い条件の雪でレッスンが出来ました。
「キャスター」に磨きをかけることがメインのレッスンでしたが,このことを通して,「スキーの本質」を考える事になりました。大事なことは“「身体の特徴・用具の特性・自然条件」を生かすこと”に尽きるのですが,このことの本質には「“スキー”は落下運動である」ということが隠されています。「キャスター」に乗り続ける意識の基本的な考えはここにあります。そしてこの「落下運動」こそが「位置エネルギー」を有効に使うことになり,自分の体力だけに頼らない,自然界の力を借りる滑りを可能にしてくれるのです。そしてその自然界の力が「人間としての身体」の持ついろいろ神秘的な能力を開花させてくれます。つまり“スキー”が「生涯スポーツ」として位置づけられる大きな特質がそこに見えて来るのです。
スキーが方向を変え,行き先をコントロールするためには,自分でスキーそのものを動かす…という【Doスキー】的な運動でもOKです。しかし,ポイントをより「運動する物体の合理性」という観点でとらえれば,運動する物体の“重心”の軌跡は緩やかでスムーズであるに越したことはありません。ここのところに位置エネルギーを有効に使い,雪の抵抗を受けてターンコントロールを行なう…という【Letスキー】的な考え方があるのです。キャスターイメージのターンは,まさにこれを実現してくれる一つの方法なのです。どこを支えとして,どの方向にどれくらいの速さで移動していくか?ということが意識できれば,ターンに必要な「圧」を作ることが出来ます。「圧」が出来れば,スキーはタワミ現象を起こし,一本のスキーの中に見かけ上の「迎え角の差」を作り出します。そして,スキーのトップ部分がテール部分に比べてより大きな圧を雪面から受け止めることになり,かかと部分を支点とした「テコの作用」が働き始めてターンの舵取りが始まります。角付けの切り替え時は,キャスターを二輪から四輪に移し変えていく事で角付けが緩み,スキーが身体の下を通過して次のターンへと移行します。
昨日は午前二時間のレッスンでしたが,雨の中,上記のことを繰り返しイメージしながら大回り,中回り,小回りの練習をしました。 雪の自然の中で「雪を感じるとは?」,「雪に身体を同化させるとは?」ということを考える良い機会になったと思います。
みなさん!本当に雨の中お疲れ様でした! ネをあげない面々に改めてシーハイル!です。(^I^)(^I^)(^I^)
Apr./20/2003 (日) 雨
今日は結構激しく雨が降っています。前線が本州の上に停滞しているらしく,ちょっと長めの雨です…。(=_=;)
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さて,昨日は【TOK】の Spring Camp の第二回目の二日目でした。天気予報では日中は雨が降らず,曇り状態で推移するとのことでしたが,なんのなんの,10時頃から雨になってしまいました。(=_=;)
午前中は,前日夜のミーティングでお話しした「キャスター・ターン」の足裏感覚について,実際に雪上で試す事から始めました。ビデオ撮影を交えながらのレッスンでしたが,足裏で雪面からの抵抗を感じ取る意識が,皆さん個々の自然な姿勢を作り出すこと,つまり個性あるポジションを作ることに結びついていました。形は作るものではなく,現われるものだ…ということを再確認した【TOK】でした。大回り,中回り,小回り,とそれぞれのターンでは,「2」のセンサーキャスターをどこに置くか?ということで上体,特にウエストから上部の上半身の迎え角が変わり,その回転半径が決まってくることを確認しました。キーキャスター「1」をどの方向に転がして行くか?という意識がいかに重要かを学びました。
次にコブ斜面に挑戦しました。初めに「1」のキーキャスターに乗り続ける斜滑降,つまり時計の十二時方向に転がして行く意識の練習から始めました。かかとに乗ることで,スキーのトップをコブの頂点で下げる意識が必要なくなり,ただひたすらキーキャスターを転がし続ける意識を持つことで,自然にスキーのトップとテールが「シーソー」のように働き,自然に的確な雪面を捕らえるようになります。コブ斜面の大回りは,このキーキャスターを十一時方向もしくは一時方向に転がして行く意識を持つことで可能になります。コブの小回りでもその原理は同じで,スピードコントロールをしながらコブを滑る時は,「3」キャスターを転がす意識をコブの頂点で持ってクロッシングを行い,それに続く急斜面で外スキーのキーキャスターを二時方向もしくは十時方向に転がして行くことが大事です。溝から溝に滑る方法もありますが,スピードコントロール,という観点からはこの方が楽です。雨の中のレッスン,ということもあり,集中し続けることが困難になり始めましたので早々に切り上げることにしました。(^I^)
午後は場所をパノラマに移し,キャスターに磨きをかける練習をしました。中には外側のキャスターだけに乗り切ることが出来ず,内側の足のキャスターにも乗ってしまう方や,上半身を傾けてしまうクセがある方もおられましたので,マジックハンドやマシンガンターンを混じえながら,いかにキーキャスターに乗り込み続けるか?を練習しました。この練習で適度な「外向傾」ができるようになり,外スキーに乗り込み続けることが可能になって,スキーが活き活きし始めた方も居られました。また不必要な上半身の動きが無くなり,よりダイナミックなスキーイングが出来るようになられた方も…。(^I^)
雨の中の4時間で一日のレッスンを終えましたが,途中緊張の糸を切らすことも無く,みなさん熱心に受講していただきました。ありがとうございました!
そして,レッスン後,「スプリング」=“温泉”に浸かって体を温め,これこそ「スプリングキャンプ!」だということを実感したのでした!(^I^)
さて,今日も「雨」…(=_=;) ですが,皆さんの熱意に応えられるよう意義あるレッスンをしたいと思います。(^I^)
では,行って来まァーす! (^I^)(^I^)
Apr./19/2003 (土) 曇り
今日は曇り空の白馬です。どうにか今日は雨が降らずに済みそうですが,明日は雨になるようです…(=_=;)。皆さんはこの週末いかがお過ごしですが?
私が借りている「tok2」のサーバーで障害があるらしく,New Data がUP出来ません…。いつ回復するんでしょうか?
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さて,昨日は【TOK】の Spring Camp の第二回目の初日でした。今回も10名の方が参加してくれています。ありがとうございます。
今回も前回同様次のようなことを考えながらレッスンをすすめています。
※ スキー用具の特性について
* 前誤差はなぜあるのか? ⇒ プルークボーゲンの意味は? シュテムターンとは? 基礎パラレルとは? * サイドカーブの意味は? ⇒ カービングターンとは?
* 位置エネルギーを使うとは? ⇒ 【Doスキー】と【Letスキー】の違いは?
※ 人間の身体の特徴について
* “感じる”ということの意味は? ⇒ 圧には方向が… フリーズ筋とセンサー筋の違いは?
* 「ネジレと戻り」の使い方は? ⇒ 小回りや中回りの迎え角の意味とは?
* 「かかと支点」の意味は? ⇒ テコの原理とカービングターン 切れと走りの違いは? コブでの蝶番とは? * ポジションは生まれるもの…とは? ⇒ 人間の身体の神秘とは?
※ 雪という自然条件について
* 雪を感じるとは? ⇒ アホな目と目隠しターンの意味は?
* 雪に身体を同化させるとは? ⇒ スキーは「道」足りうるか?
午前中はプルークボーゲンからシュテムターン,基礎パラレルとすすめ,スキッディングターンの意味を考えました。また圧を加えて左右の荷重バランスを変えるプルークボーゲンと,引く意識で圧を軽くしてターン始動するプルークボーゲンの違いを考えることで,ターンに必要な「圧」には方向があることを確認しました。さらに,「斜面移動」と「迎え角」を
意識することで「位置エネルギー」を利用したターンとはどういうことか?ということも確認しました。
午後は午前のスキッディングターンを元に,カービングターンの意味を考えることから始めました。ここでは「スキーのタワミ」が大きな意味を持ち,このタワミがトップでのターン方向決定とテールでの切れを生み,くるぶしを中心とした蝶番の様な働きが生まれることを確認しました。
ここまで来れば,あとはどのように雪面からの抵抗を受け続けていくか?ということが課題になります。いよいよ「キャスター」の登板となります。足裏にイメージした四つのキャスターがどのように使われているか?ということに意識を集中することで,雪面抵抗の受け方に習熟できるようになります。約1時間半,基本的な「キャスター・ターン」の練習をして一日目の雪上
Camp を終えました。
夜は夕食を兼ねた親睦会,そして8時からは室内ミーティングで足裏感覚とキャスターイメージの統一を図りました。(^I^)
今日は曇り空ですが,ビデオ撮影をしながら「キャスター・ターン」に磨きをかけたいと思います。
では,行って来まァーす! (^I^)
Apr./18/2003 (金) 快晴
今日も素晴らしい快晴です! リーゼンコースは途中で途切れてしまいましたが,兎平,パノラマコース,スカイライコースはまだまだOK!(^I^)
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さて昨日まで三日間,東京に行っておりました。冬の間…約5ヶ月ぶりの東京でしたが,いろいろな方にお会いし,旧交を温めて参りました。(^I^) 東京はもう春爛漫で,遅咲きのボタン桜が満開でした。
毎年感じることなのですが,春…「まだまだ雪一杯」の世界から,喧騒の東京に行くと,浦島太郎になった気分でした。(^I^) 白馬の世界とはまた違ったエネルギーに溢れています。でも気が付くと緑の多い所に身を置いている自分がありました。特に昨日は30度近くの気温でまるで夏でした。動物的な感が働くのでしょうか,緑に目が行きその近くに歩んでいる自分が居ました。(^I^)
そして昨日は関越道経由,長野市から白馬に戻って来ましたが,白馬の里に入って見えた雪の景色…やはりイイナァー!と思いました。(^I^)
今日から Spring Camp の第二回目が始まります。この素晴らしい自然界で“スキー”が出来ることに感謝しながら,楽しんで来たいと思います。
では行って来まァーす!(^I^)
Apr./15/2003 (火) 曇り
今日は曇り空で兎平付近から上部が雲の中…。
今日これから,私用で東京に出掛けます。18日朝まで教師日記 オ・ヤ・ス・ミ となります。(=_=;) よろしくお願い致します。
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さて昨日はたまりに溜まった,「スキー以外の仕事日」でした。
人生…年輪を重ねてきますと,いろいろな方との交流も増えます。それぞれ大切な方々ですので,そのお付き合いも大事にしたいと思っています。昨日も晴天で,まだまだ好条件でスキーが出来る状態だったのですが,心を鬼にして,プリントの仕事,タイヤの交換,事務処理…を行ないました。やらなければならない仕事…ひとつひとつ片付けて行くのは,重石がひとつづつ軽くなって行くようで,ひとつの快感だなァー!と感じたほどでした。(^I^) ヒョットすると,“スキー”の技術修得も同じで,クリアできないで重苦しい気分で居たのが,その事ができるようになると気分が軽く,嬉しくなる…。
スキーから離れて雑用をしていても,その事のどこかを“スキー”と重ねてしまう…。根っからの「スキー人」になったんでしょうかねェー…。ハッハハハハ……(^I^)
Apr./14/2003 (月) 晴れ
今日は穏やかな,春めいた感じの朝を迎えました。まだまだゲレンデには雪がありますが,里の田圃は大分土肌が見えてきました。あぜのあちこちにはフキノトウが目を出し始めました。(^I^)
昨日ゲレンデで一年ぶりに“Kok”さんご夫妻にお目にかかりました。いろいろなご事情で,このシーズン初めてのスキーイングだというお話しでしたが,お会いできて本当に嬉しかったです。年に一度でも,雪の上で仲間と会えるのは本当に嬉しいものです! “Kok”さん!また一緒に滑りましょうネ!(^I^)(^I^)
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さて昨日は「 Spring Camp 」の三日目でした。
一昨日行なう予定だったVTR撮影をしながら,キャスター・ターンに磨きを掛けることにしました。実際に自分が意識として感じる滑りと,他から見える滑りにはかなり隔たりがあるものです。自分では良かれ!と思って滑っていても,他所から見るとどこかおかしいところがある…という風に見えるものです。昨日はこのギャップを埋めるために,どのような意識で滑ったときにどのような滑りになっているかを確認するため,VTR撮影を行ないました。本当ならレッスンの中日が最適なのですが,一昨日の雨のため三日目の撮影となりました。
天気も良く,景色なども楽しみたかったのですが,技術優先!ということで,黒菱での撮影から始めました。「1」キャスターを大事にして滑る事が,結局はスキーを体から離し過ぎないターンになること,そして,くるぶしが「ちょうつがい」のように働き,左右の捕らえだけでなく,スキー前後の雪面ホールドも楽にしてくれることを学びながらの撮影でした。また角付けの切り替え後,外側のキーキャスターで雪を探りに行く意識をもつことで,キャスター付属のスプリングが生かされ,圧を感じながらキャスターが回るイメージが持てるので,ターンに必要な「圧」のコントロールが容易になることも学びました。
レッスンの最後に再度,兎平の新コースに挑戦しました。コブのザクザク,しかもズブズブ沈み込んでしまうほどの腐れ雪でしたが,ここで,いかにキーキャスター「1」に乗り続ける意識が重要か!ということを学びました。このような極度に難しい斜面では,目で斜面を見てしまうことが多いのですが,キャスターをっかりイメージし,そのキャスターでどのように雪を感じるか?ということに意識を集中することが大事です。でも,いつも難しい斜面だけに挑戦するのではなく,自分でやさしいと思える斜面に時々戻って,イメージを作り直してから再トライする…という姿勢が大切です。
このあと,パノラマコースでこの Camp の最終撮影を行ないました。この中で,みなさん思い思いの演技をされました。(^I^) 滑り方はひとつではない!その時々の条件を生かしたいろいろな滑りが出来てこそ,本当にいろいろな斜面が楽しめるのだ!…ということを各自がアピールされているようでした!
さて,“オレンジ・ターン”や“キャスター・ターン”の底にある考え方,“感じるスキー”をとおして,その先のあるもの…「合理的なスキーとは?」,「雪と身体を同化させるとは?」,「スキーは“道”足りうるか?」という命題に,みなさんどのようなお答えを見つけられたでしょうか?
二日半の Spring Camp …みなさん本当にお疲れ様でした! そしてありがとうございました! またお会いしましょう!(^I^)
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「実は,4月13日は私の誕生日でした。 Spring Camp の三日目,皆さんのおかげで,この日に楽しいレッスンが出来ました。ありがとうございます…」と,レッスンの最後にチラッとおはなししたところ,皆さんから,ご参加いただいた皆さんの連名で,大変嬉しい贈り物を頂いてしまいました!(^I^) かえってお手数を煩わさせてしまいました。でも,嬉しかったです!(^I^) 本当にありがとうございました!
Apr./13/2003 (日) 晴れ
今日は昨日の雨も上がり,まずまずの日曜日です。少し風がありますが…・
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さて昨日は「 Spring Camp 」の二日目でした。
今回は20代から60代の方まで10名の方が参加してくれていますが,雨の中にもかかわらず皆さんご熱心に,しそして元気にCampを過ごされています。(^I^)
昨日は一日中「雨」でした。(=_=;) でもその中,「キャスター・ターン」の習得のため真剣に耳を傾けてくれています。(^I^) 午前中は基本的な「キャスター・ターン」のお話しをしました。スキーの性能が発揮される場所に乗れていれば,あとはどの方向に,どれくらいの角付けで,どれ位のスピードで斜面移動していくか?ということでターンの軌跡は決まってきます。キャスター・ターンは,このことをイメージアプするためのひとつの方法なのです。キャスターをイメージするので軸はそんなに倒せません。できるだけ面に乗ろう,とする意識が働き,その状態で斜面移動する意識が働きます。また,かかと内側のキーキャスター「1」をメインに意識し,前方のセンサーキャスター「2」で雪からの情報を受け取るようにすることで,足首がテコの支点のように働き,雪面ホールドを効果的にしてくれます。また「かかと支点意識」は不要な身体の運動を制限し,落下運動による雪面抵抗を利用したスキーイングを可能にしてくれます。午前中は雨の中でしたが,この基本的なことを学びました。
ご参加された皆さんの仕上がりがあまりにも良いので,午後から兎平の新コースを滑ってみることにしました。あいにく雨で,ほとんど人が入っておらず,コブもあって,斜面条件は最悪でした。さすがに皆さんのキャスターもうまく作用せず,数人の方を除いて撃沈状況でした。まだしっかりキャスターイメージが定着していないのにあのコースに案内した教師の責任は「大」であります…。反省しています…(=_=;)
そのごパノラマコースに場所を移し,キャスター・ターンに磨きをかけるトレーニングに励みました。ザクザクの雪の中でもみなさん大分うまくキャスターをコントロールできるようになりました。(^I^) でも,降りしきる雨の中,誰一人「もうやめましょう …」というお言葉も発せられず,ホントに熱心に受講していただきました! お疲れ様でした。
夜は,皆さん温泉で疲れを癒されたのか,11時過ぎまでスキー談義に花が咲きました! 誰一人おネをあげにならなず,結構夜もお強い今回の Camp Member でした。(^I^)
今日はVTR撮影…風が出ませんように!(^I^)
Apr./12/2003 (土) 小雨
今日の週末土曜日,白馬は小雨が…。もう少し早く低気圧が通り過ぎると思っていましたが…。(=_=;)
今日は【TOK】の Spring Camp の二日目…雨の中ですが最善を尽くして…。(^I^)
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さて昨日は「 Spring Camp 」の初日でした。
受付も予定通り9時半までに終わり,10時からパノラマコースをメインにレッスンを開始しました。
先ずリフト2本分のフリー滑走をしていただきました。皆さんの滑りを,そのフリー滑走を通して拝見したのですが,全員の方がかなり滑り込まれているなァー…という印象を受けました。その中で私が感じた欠点は,@角付け,傾け操作のし過ぎ,Aスキーのトップの押さえ過ぎ,B切る意識の強過ぎ…でした。
日程が二日半と比較的長いので,今回は先ず【Doスキー】意識の滑りから始めることにしました。圧を加えて左右の荷重バランスを変える「足し算のプルークボーゲン」から「シュテムターン」,「基礎パラレルターン」へと進めました。その中で,スキー板の特性のひとつ,「前誤差はなぜあるのか?」ということを考えました。この前誤差を生かすには,スキーの再度方向から雪の抵抗を受け止め続けることが欠かせないこと,その為には斜面移動を続ける意識が必要な事…を学びました。このスキッディングターンでは「迎え角」という考えが出て来,これが単に舵取りを行うだけでなく,次のターンのきっかけになることも学びました。雪の状況や,必要なスピードによっては,このような【Do】意識のスキーも可能だし,必要ななることをお話しました。
午後は,「雪の圧を受けてターンする」という意識の【Letスキー】から始めました。スキッディングの延長線上に「スキーがたわむ」という現象がある。すると状況が一変して,同じ一本のスキーの中でトップの迎え角とテールの迎え角に違いが生じる。トップ部分は見かけ上の迎え角が大きくなるので,雪の抵抗を受けて角付け内側に押し上げられる力を受ける事になる。一方テール部分はこの見かけ上の迎え角が小さいのでそのまま直進しようとする。つまり,かかと付近を中心としてスキーがテコのような作用を受けて角付け側に入り込むようになる。これがカービング要素の始まり…ということを理解していただきました。かかとを支点としたテコ意識の滑り…この意識がイメージできれば,春のザクザク雪も,悪雪も比較的楽に滑ることが出来ます。不必要に角を立てることも無いので,雪のサイド方向に逃げることがありません。
昨日は金曜日,ということもあり,スカイラインコースは誰も居ませんでした。雪は少しザクザクしていたものの,荒れていない斜面が続いていましたので,ここで上記のカービング要素の滑りを堪能しました。ゲレンデに♪♪♪探るゥー…読み取るゥー…探るゥー…読み取るゥー…♪♪♪の声が響き渡りました。(^I^) 「読み取る」とは,タワミが出来た後,舵取り機にスキートップで雪の情報をうけ,それをスキー板⇒足裏⇒脚⇒上体…という風に体で感じながらその情報を読み切って行く…という意識で滑るものです。 参加者全員が活き活きしながら,春の雪を楽しんでおられました。(^I^)
一日目は【Letスキー】感覚の滑りまでにしようと思っていましたが,皆さんの仕上がりが早いので,「キャスター・ターン」の予告をすることにしました。みなさんもうホームページで読んでいるせいもあって,解説の後のスキーはモロ「キャスター・ターン」なのでした!(^I^) でも磨きをかけるのは今日です!(^I^)
夜は食事をしながら皆さんとの親睦を深めました。ビールも美味しく,皆さんの貴重なご意見も聞け最高の夜となりました。(^I^)
さて,小雨が降っていますが,ヤル気満々の【TOK】です。それでは行って来まァーす!!!(^I^)
Apr./11/2003 (金) うす曇
今朝はうす曇状態です。キリッとした晴れではありませんが,春のこの時期,スキーをするにはモッテコイの天候かも…。(^I^)
今日から【TOK】の Spring Camp 第1回目が始まります。スキーの原点に返って基本から見直し,来シーズンへ向けて良い感触を掴んで,今シーズンの幕引きにしたいと思っています。(^I^)
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さて昨日は“Har”さんのプライベートレッスンでした。“Har”さんは私のこのホームページをご覧頂いている方で,当面は1級合格を視野に入れて,技術を磨かれたい…ということでの受講でした。
滑りを拝見したところ,大回り系では,荷重点がやや前で,上体が前かがみになり直ぎ,スキーのトップを押さえ過ぎるターンをされていました。小回り系では,自分でスキー板を操作してしまうクセがあり,一回一回ターンが途切れてしまう滑りでした。
視点探し・ターン⇒ジュース浴び・ターン…と進め,スキー用具の特性を生かすということや,位置エネルギーをターンエネルギーに換える意識を学びました。“Har”さんはこれまでずいぶん悩んで来られたようで,私のひとことひとことで滑りが面白いようにドンドン変わって行きました。(^I^) 【Doスキー】意識から【Letスキー】意識に変わることで,滑りがガラッと変わる人が年間10人くらい居られますが,“Har”さんもそのお一人でした。(^I^) スキーがターンするのに必要な“圧”には方向があり,その圧を自分で作るのではなく,斜面移動で雪からもらおうとする意識が大事なのです。もちろん局面局面で自分で力を加える事も必要ですが,そればかりでは無い…ということです。
あまりに飲み込みが早く,午前のレッスンの終了前には「キャスター・ターン」の練習に入ることが出来ました。(^I^)“感じる”という感覚が分かってくれば,左右の足裏に四つのキャスターをイメージし,そのキャスターがどの方向にどのように転がって行くか?という意識さえ持てば,スキーの性能と身体の特徴が相互作用的に活かされ合い,スムーズなターンをすることが出来るようになります。午前の終わりにキャスター・ターンの基本的なことを学び終えました。(^I^)
午後はキャスター意識の小回りから始めました。小回りと大回りの違いは,角付けの切り替えの後,どの方向に「1」のキーキャスターを転がして行く意識を持つか?にかかって来ます。時計でいえば,小回り左ターンでは2時の方向にキーキャスターを転がして行き,右ターンでは10時の方向にころがす意識です。この練習で“Har”さんの小回りはスキーの動きが止まらず,粘りのある見違えるようなターンになりました!(^I^)
その後,黒菱の北側の悪雪や,誰にも踏まれずに残っているスカイラインコースの斜面を,キャスター意識で滑り回りました。(^I^) 悪雪あり,ややクラストあり,整地あり…と本当にいろいろな雪質の斜面を滑ることが出来ました。今シーズン数多くお世話になった,スカイライン⇒北尾根⇒国際緩斜面⇒白樺…のコースもギリギリセーフで滑り切ることが出来ました。心の中で「今年もありがとう!」とつぶやきながらの滑走でした。(^I^)
その後再度黒菱まで上り,「∞」ターン,コブ斜面の大回り…と滑りながら「キャスター・ターン」に磨きをかけました。“Har”さんは重心位置が高くなり,前のめりの姿勢が無くなって,すっかり「雪の抵抗で滑る!」という意識に馴れなれました。小回りもクロッシングがしっかり出来るようになりスムーズな小回りになりました!。(^I^) これまで「伸び悩み状態」を続けて来られただけに,その意識の変革は大きなものがあったようです。たった一日でこれほど変わられると私の方が(*_*)です。滑りの意識改革…大事だなァーと思った【TOK】でした。(^I^)
これからも滑りにさらに磨きをかけ,1級合格を果たされますように!(^I^)
Apr./10/2003 (木) 快晴
今朝は本当に良い天気です。これから気温が少し上がるようですが,今のところキリッとした冷たい空気が平地を覆っています。今日は日曜日以来,四日ぶりのスキーレッスンです。どことなくワクワクしています。(^I^)
さて,明日から私の企画した「スプリングキャンプ」が始まります。以前お話ししましたように,明日11日から13日まで開催する…との告知をさせていただきましたが,直ぐに満員になってしまいました。ありがとうございます。その時申込頂いた方で,定員になったために受講できない方々が11名居られましたので,急遽次の週の4月18日(金)〜20日(日)の特別コースを開催するとの連絡を差し上げたところ,10名の方から受講される由のご返事を頂いておりました。ところがその中で2名の方が急用の為ご参加できなくなったとの連絡を頂きました。つまり,4月18日(金)〜20日(日)の特別コースに2名分の空きが出来ました。もしこの日記をお読みの方で,このコースに参加したい…という方が居られましたら至急
E-mail でご連絡下さい。尚,詳細は【TOK】の Spring Camp をご覧下さい。⇒4月10日午前中で定員になってしまいました… ス・ミ・マ・セ・ン (=_=;)
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さて今日は「夢」について…。
この二日間,スキーに関することとは無縁の生活でした。実は私の親戚が久しぶりに白馬の地を訪れていたのです。スキーをやるためにではなく,白馬に居る私に会いに来てくれたのでした。(^I^) 月曜日の午後に白馬に着いたのですが,天気が良かったので,私の総会後そのみんなを「兎平109」までゴンドラで連れて行きました。山の景色にも感嘆していましたが,スキーヤーが楽しそうに滑っているその姿にも見入って居ました。「あんな急斜面を良く滑るものだ!あんな風に滑れたら楽しそうだねェー。時間があればいつか私たちも滑りたいネ!夢で終わらないように…」と話していました。
昨日は松井が大活躍でした!。実はあの「Grand Slam」の前に,好守備で相手ランナーのホームインを防ぐプレーをしていたのですね!(^I^) 野茂やイチローに続く大リーガーとして活躍している姿は本当に嬉しい限りです。(^I^) 野球少年達だけでなく,私のようなむかし少年だった者にもワクワクする「夢」を与えてくれます。(^I^) 明日はどんなプレーを見せてくれるだろう?!というように,毎日の生活に良い意味での「張り」をもたらしてくれます。野球の好きな少年達は,キット自分の将来を彼の活躍に重ね合わせて夢見ていることでしょう。(^I^)
上記二つの「夢」には大きな違いがあるかもしれませんが,どちらも「生きる」上でその起爆剤となる「やる気」をもたらしてくれます。これからスキーはオフシーズンに入って行きますが,その期間中も楽しくスキーをしたことの思い出が沸いて来たり,来シーズンのことに思いが馳せられたりして,毎日の生活に「張り合い」が出ます。より大きな「夢」が“スキー”を通して出てくるようになればさらに嬉しい限りです。(^I^)
そのような「夢」をお伝えできるように,このオフも最善を尽くしたい…そう思った【TOK】でした。
Apr./09/2003 (水) 曇り
日本時間の今朝,松井選手がヤンキースタジアムで,初本塁打を打ちました! それも「満塁ホームラン」です! 試合は彼のホームランが効き,7-3でヤンキースの勝ち! MLB初打席も,いきなりヒットでそれもチームの初打点付き…。人にはそれぞれ「運」がありますが,彼は本当にその運を生かし切っているように思えます。ある人に言わせるとこの「運」…待っていて出来るものではなく,自分の努力で引き寄せるものだ…ということだそうです。「人事を尽くして天命を待つ」…ということなのでしょうネ! それにしても「松井選手」本当におめでとう!(^I^)
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昨日は私用で松本まで出掛けました。時間が無くて「教師日記」 オ・ヤ・ス・ミ とさせていただきました。失礼いたしました。
さて,一昨日は,スキースクールの大清掃及び総会がありました。5月連休まで,土日と祝祭日はスクールの兎平教室は開校しますので,今シーズンが終わったわけではありませんが,例年4月のこの時期に一区切りつけるのが慣例になっています。
今シーズンは10月末に大雪があり,11月中旬からレッスン活動が始まりました。例年に比べ約一月長いシーズンでした。そしてさらに,天候にも恵まれました。12月初めからスキーを楽しむのには充分な降雪があり,降雨の日も少なく,黄砂も少ないシーズンでした。おかげさまで,3月下旬になってもシーズン最盛期のような錯覚に陥りながらスキーを楽しむことができました。(^I^) ほんとうにありがたいことです。
今年はスクールの指導・検定部長という大役を仰せつかり,生徒さんサイドをしっかり見据えたレッスンをしよう…ということで,教師諸君に協力をお願いして来ました。また約200名居る教師各々が,それぞれのパーソナリティーを生かした「教師+1」を前面に出し,個性豊かなレッスンを展開する事も…。そして,これまで,受講いただいた方々から,様々なご叱責やご提案,励ましやお褒めの言葉を
E-mail やお電話などで頂きました。ありがとうございます。改めるべきところは改め,さらに精進すべき点は精進する…。このことを総会の席で教師諸君に述べさせていただきました。1円でもお金を頂く以上は,プロとして責任ある指導をさせていただく。その為にはスキーの技術研鑽はもとより,技術や用具についての理論的勉強も欠かせないことを話しました。
これからオフシーズンに入りますが,このオフの間にこそ,教師としていろいろなことを充電する必要があります。昨今,経済の低迷から,お客様のスキー場離れ現象が起きていると言われますが,原因はそれだけではありません。“スキー”というスポーツが持っている本当の楽しさを大勢の人に知って頂く,あるいは“スキー”は苦しくなんか無いよ!楽しいものだよ!という姿勢で一度お越しいただいた人々の興味を殺がない様に努める…という努力が指導者サイドとして足りなかった,と思います。我田引水で,何がなんでも“スキー”という姿勢で引き込もうとするのではなく,雪の大自然に身を置きその中で運動することが,人間として,あるいは動物として持っている「素晴らしい身体の神秘」に気付くことになるのだと,自信を持って大勢の方に語ることです。私たち教師はこのような努力をオフの間に行動として起こすべきです。
「総会」はシーズンの一区切りの行事ですが,これを機に“スキー”というスポーツについて考え直すいい機会でもあります。来シーズンが今シーズンにも増して良いシーズンになることを祈念した【TOK】でした。(^I^)
Apr./08/2003 (火) 雨
今朝は雨です…(=_=;)
これから私用で出掛けます。今日の日記は オ・ヤ・ス・ミ とさせていただきます。(=_=;)
Apr./07/2003 (月) 快晴
今朝は本当に良い天気です!。でも今日はスキースクールの総会で,午前中はスクール関連施設の大清掃です。スキーはお預けの一日です。(^I^)
さて,昨日はバッジテストの1級の主任検定員でした。
午前は,受験生60数名のうちの5班を担当し,実践種目テストをパノラマコースとリーゼンコースを使って行ないました。前回の検定担当のときの教師日記にも書きましたが,実践種目で求められる合格レベルのポイントをお話ししながら,いろいろな要素のカービングターンをしていただきました。その本旨はスキーの性能を見るのではなく,受験されるスキーヤーがどの位合理的なスキー操作がお出来になるか?ということを見させていただくものです。もちろん角付け操作も大事ですが,その前にスキーのタワミがカービング要素のターンには欠かせないことをお話ししました。そのタワミを充分に作るにはある程度のスピードが必要な事,そしてタワミを作るための“圧”をどのように作り出すか?ということを考える必要があることも…。受験生の中には,これまでスキーの特徴を生かしたり,身体の特性を生かして滑る…という意識が少ない方も居られました。これらの事を理解した上でスキーをすることがより楽しいスキーイングにつながることを,この検定を通して学ばれた方も多いようです。その証拠に検定の最中にメキメキ力を発揮された方が数名居られました。(^I^) この受験を機会に,スキーの技術…ということを考える良いチャンスになればいいなぁー…と思った【TOK】でした。(^I^)
午後は1級の規定種目テストの検定を名木山の中壁で行いました。4月の雪ですからザクザクの雪ですが,こういうときに本当の力が出ます。受験生に多く見られた欠点は,@スキーの全圧掛け過ぎ,A角付けの立て過ぎ,B自分から動き過ぎ…の3点でした。4月の悪雪では本当に合理的なスキー操作が求められます。硬いフラットバーンで通用しても,実際の春のゲレンデ状況では使えない技術を使っている方が大勢居られました。カービング要素のターンを「角付けのターン」と勘違いしている方が多いようです。「切れるターン」と「滑るターン」の違いをもう少し学ぶことで本筋のカービングが見えて来ると思います。(^I^)
私が午前中に担当した中に本当に良い滑りをされる方がおられました。それが午後の規定種目ではまるで別人のような滑りを…。まるで催眠術にでも掛かったように,自分の前に滑った人たちに合わせるようなスキーをしてしまいました。(=_=;) 他人はどうあれ,自分なりの滑りを滑り切ることも,1級合格レベルには求められんだなァー…そう思った【TOK】でした。
結果は1名の合格でした。
Apr./06/2003 (日) 晴れ
今朝はやや寒い朝を迎えました。昨日は雨の予報が,結局は一日中湿り気の多い雪が降ったり止んだりの天気で,兎平は3月上旬の雪でした。今年は春の来方も少し遅いみたいです。(^I^)
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さて,昨日は“Nor”さん“KeI”さんご夫妻と,ご友人の“Miy”さんのプライベートレッスンでした。
“Nor”さん“KeI”さんはこのホームページを良くご覧頂いている方です。「バッジテストの1級を受けているのですが,なかなか合格できません。受かるための小手先のテクニック云々ではなくて,滑りそのものを2段階くらい上げていく必要がある,と思います。日記に書かれていらっしゃる「キャスター」「オレンジ」なども試してみましたが,今ひとつ感覚がつかめません・・・」ということでのレッスン受講となりました。また他のお二人は最近2級に合格された,ということでした。
お三方の滑りを拝見しましたら,次の二点で共通した欠点がありました。「舵取り期に必要な“圧”の作り方の意識がマチマチ」ということと「角付けの切り替えがスムーズに行なえない」という,多くの皆さんが抱えている問題と同じものです。
“圧”については,この日記でも度々解説させていただいていますが,「方向がある」,ということです。自分から雪面に加え過ぎれば雪は逃げていきます。でも,斜面移動によって雪から抵抗を受けることが出来れば,雪と一体となった圧を作ることが出来ます。この基本となるのが雪のエネルギーを受け続ける感覚で,“オレンジターン”に代表される滑り方です。そこで“オレンジ”を足裏に意識した「ジュース浴び・ターン」の練習から始めました。この練習で「雪の圧を感じる」という意味が解るようになります。午前中はこの“オレンジ・ターン”の練習にたっぷり時間を掛けることにしました。他の多くの方にも見られる現象ですが,斜面移動せずに,自分の力や角付け操作でスキーを回そうとする人には徹底的に雪の圧を受け止める練習をする必要があります。そして大事なことは,今自分がターンしているのは雪の力でなのか?それとも自分の体力やパワーでなのか?という区別をしっかりつける訓練をする事です。午前のレッスンの終わり頃には,お三方ともかなり雪の抵抗を感じ取ることが出来るようになりました。(^I^)
午後は“オレンジ・ターン”を卒業して“キャスター・ターン”を練習することになりました。“感じる”…ということに少し馴れてからでないと“キャスター”の感覚はつかみづらいのですが,なにしろお三方にとって始めての経験なので,最初は戸惑っておられました。でも,徐々にその感覚をつかまれ,特に“KeI”さんと“Miy”さんは滑る度に滑りの質が変わって来ました。(^I^) “オレンジ”にしろ“キャスター”にしろ“感じる”という滑りでは足裏の「感度」を少しづつ高めていく事が大事なのですがこの「感度」,一朝一夕には身に付きません。滑る度に意識を足裏に集中することが大事です。ですから,これまで雪の抵抗を感じ取る意識よりも,雪に働き掛ける意識を大事にしてきた人にはなかなかその要領がつかめません。“Nor”さんがその典型でした。(=_=;) どうしてもこれまでやって来た運動が顔を出してしまうのです。でもレッスンの終わり頃には少しづつその要領をつかまれたようでした。
“KeI”さんと“Miy”さんはすっかり「キャスター・ターン」の要領をつかまれレッスンの終了頃には,初めに見させて頂いたときの滑りとは別人のような滑りになられました。“KeI”さんは,腰の位置が高くなり,ひざ下の三角窓も消え,かなりハイスピードでターンしても不安を感じさせない滑りになられました。(^I^) “Miy”さんは聞くところによると,今シーズンからスキーを始めた…との事でしたが,まさにその事が信じられないような滑りをされるようになりました。まさに「乾いた砂に水がどんどん沁み込む」ように,滑る度に上手になられました。私の教師生活の中でも,これほどドンドン進歩される方を見たのは初めてです!(^I^)
昨日のレッスンでは,これまでの「滑りの経験の蓄積」がいかにその後の進歩に影響するか?…ということを考えさせられました。今年のレッスンの中で何度か思ったことですが,合理的でない経験の積み重ねが悪いクセとなって残ってしまい,それが進歩を妨げる…ということです。一度このクセが付いてしまうと,なかなかこれから抜け出す事が出来ません。願わくば合理的でない悪いクセが付かないよう心掛けたいものです…。
がの
Apr./05/2003 (土) みぞれ
今朝は冷たい「みぞれ」で,湿雪が降っています。多分兎から上部は粉雪でしょう。(^I^) 明日は良い天気らしいので,この分だと新雪が楽しめるかな?(^I^)
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さて,三日間,草津で開かれた, 『 第36回公認スキー学校全国大会「スノースポーツサミット」 』 に参加のため白馬を留守にしました。昨日,夜遅く白馬に戻りました。(^I^)
この「スノースポーツサミット」…昨年までは「スキーアニバーサリー」という名称で,全国のSAJスキースクール教師が一堂に会して親睦を深めたり,技術を論じたりする場でした。今年から名前を変え,スキーだけでなくあらゆるスノースポーツに指向を広げ,単なるお祭りで終わるのではなく,スキー場全体のことや,「雪」「自然」に関わるスポーツをどう捕らえて行くべきか?というようなことを勉強し,研究する機会とすることにしました。
私も主任講師としてセミナーに参加させていただきましたが,いろいろな分野の方々の貴重なご意見を伺うことができました。大変勉強になりました。(^I^) 特に「誰にとって必要なスキースクールなのか?」という立場を明確にする事,また「誰に,何を,いつ,どのようにお教えするのか?」,その為には「プロフェッショナルとして何を身につけなければならないのか?」…というようなことを常に意識した活動が必要な事を再確認しました。その為には教師一人一人が人格を磨き,魅力ある人間になる事が必要です。
しかし,一人の人間として疑問も感じました。それは「スノースポーツを事業として利用し,利得を獲得するための手段」としてみている方も居られる…ということでした。必ずしもこのような見方が悪いとは思いませんが,利潤を生むために都合の良い環境作りは,一歩道を誤ると,ありのままの雪の自然を愛し,それを通して人間の存在を確認する…という視点が薄れていくのではないか?という危惧を感じました。
“自然”とは自然だから自然なのであって,そこに人為的な思惑が入り過ぎるともう自然ではなくなる…そんなことも勉強した【TOK】でした。(^I^)
Apr./02/2003 (水) 雨
昨日は良い天気でしたが,今朝は雨です。
さて,今日午後から,草津で開かれる,第36回公認スキー学校全国大会「スノースポーツサミット」に参加のため,3日ばかり白馬を留守にします。 その間 New Up が出来ません。(=_=;) よろしくお願い致します。
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さて,昨日は私の経営しているビアクラブ「メルツェン」の従業員の慰労をかねて「志賀高原」まで行って来ました。
今年初めてのフリースキーイングで,いつもの赤いユニフォームを着ている時とは違った感覚でスキーを楽しんで来ました。(^I^) 「メルツェン」の従業員は4人いるのですが,その内モーグルスキーを楽しんでいる人が一人,二人がスノーボーダーです。志賀高原の一部はスノーボードが出来ないエリアがあるのですが,そのエリアを除いた全てのゲレンデを走破しました。(^I^) スノーパークあり,一昨日降った少しの新雪あり,グサグサ雪あり…の変化に富んだ志賀でしたが,幸い天候に恵まれ楽しい一日を過ごすことが出来ました。(^I^)
スキーレッスンを離れて,自由にスキーをする楽しみはまた格別です! 人に見られているという緊張感から解放され,また八方尾根とは違った環境の中に身を置くことで,いつもはやらないコトも出来ました。その内容は ヒ・ミ・ツ! ハッハハハハ……(^I^)
今日からはまた一教師に戻ってスキーをすることになります。
でも,やっぱり“スキー”は楽しい! ッネ! (^I^)
Apr./01/2003 (火) 快晴
今年の4月…快晴で始まりました! (^I^) 昨日午後から天気が崩れ,夕方から雨になりましたが,その雨も上がって最高の天気に!。今日は「メルツェン」の従業員の慰労をかねて「志賀高原」まで行ってきます。スキースクールは オ・ヤ・ス・ミ です。(^I^)
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さて,昨日は3月の晦日で,名木山と咲花教室の最終開校日でした。まだ閉校したわけではありませんが,3月31日でスキースクールを離れる教師がたくさんいます。昨日はその人たちが帰る前に記念の行事を行ないました。
午前は研修会で,教師諸君の思い出となる滑りをVTRに撮影しました。場所は黒菱とリーゼンコースで,約1時間半かけて撮影を行ないました。私はカメラマンで教師諸君の滑りを収める役目でしたが,ひとシーズン終えて,本当にうまくなった教師もいれば,それほど上達しなかったなァー,という人も…。それぞれいろいろな目的を持って教師生活を送ってきたのですが,その努力が報われた人,報われなかったけれどエネルギーとして蓄積できた人,なんとなく過ごしてしまった人…そんな教師の姿をファインダーの中で感じながら撮影していました。(^I^)
午後は,八方尾根スキースクールの周りと八方地区の道路脇の清掃を行ないました。1シーズンお世話になった地域を少しでもきれいにしよう…ということで,レッスンを担当しない約50人の教師が,ゴミ袋を片手に約1時間,地域の清掃をしたのでした。(^I^)
夕方5時半から,いろいろな意味を込めて「教師慰労会」をスクール3階の会議室で行ないました。約100人の教師が集い,1シーズンを振り返りながら,コミュニケーションを深めました。(^I^)
慰労会は終わっても,まだ四月は始まったばかり…。まだまだスキーが出来ます。最終終了日の5月6日まで,エネルギーを使い切らないように最善を尽くしたいと思います。(^I^)
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