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0002

Name: NEKOBE
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Date 00/08/13
00/08/17

Title :

■荷重点(支点)と重心の位置   →関連質問 ■足首の意識は?

Question :

NEKOBE さんのご質問
■ 荷重点(支点)と重心の位置
 Q&Aの8番の説明では荷重点が土踏まずですが、21番のところでは踵が荷重点と説明されています。土踏まずに荷重しようと意識すると踵荷重になるということだと解釈したのですが?
 それと踵荷重の時の重心(腰)の位置(斜面に対して前後方向)はどこにあるのでしょうか?
 また重心の位置はターンの間変化するのでしょうか?踵の真上にあるのが最も荷重しやすいように感じるのですが、その状態を維持する意識ですべると谷回りで体が遅れて落差を取る(斜面を落ちて行く)感じがでなくなってしまいます。

hide さんのご質問
■足首の意識は?
 重心の位置の部分での回答の中で、Aの位置のような際の足首の意識というのはどんな感じなんでしょうか?、私はどうもAのような意識をすると、NEKOBEさんと同じで身体が遅れる感じがあります。(Aの位置への重心の移動が一気にいってしまってスムーズでないからかも知れません。)


レッスン

担当教師

【TOK】

■ 荷重点(支点)と重心の位置
 実は,8 の方は「初中級レベル」の方で,21 の方は「上級レベル」の方なんです。
 初中級ではまず「土踏まず」が荷重点であり支点である,と思ったほうが良いでしょう。そして,スピードがある程度出せるようになれば,その位置はカカトになって来ます。スピードがある分だけ軸が後方に寝ないと,前方方向からの抵抗に耐えられないからです。ですから「かかと荷重(支点)」の時は,重心の位置はやや後方,「図1」の様になります。間違っていけないのは,前方からの圧とのバランスを取れるだけ,重心が後方にあるのを,「後傾姿勢」と勘違いしないことです。動きの中の姿勢やポジションを,静止画像を見るような視点で見てしまうと大変な誤解を招きかねません。ターンの最中,重心の位置はモチロン時々刻々変化します。雪からの圧が斜面状況でイロイロ変化するからです。しかし,これを自らの意識の中で行おうとするのは至難の技です。足裏からの情報を得て,足裏→かかと→ヒザ→腰…という風に「雪からの情報」を伝える訓練をすべきでしょう。それには常に「足裏感覚」を磨くトレーニングを重ねることです。
 かかとの真上とは「図2」Aのことですか(重力方向に対しての真上)? それともB(斜面に対しての真上)?
Aの方が正解です。Bだと前につんのめる感じになってしまいます。Aであれば,ターン後半も雪からの圧をしっかり受け止めることができ,次のターンに必要なエネルギーも蓄積できます。もし,この状態で「身体が遅れる…」と感じる方は,スキーに身体がしっかり付いて行っていない,つまり,身体とスキー板が”別もの”のように動いていて,一体となっていない,と言えます。スキーヤーとスキー板は「ひとつの物体」として意識することが大事です。





■足首の意識は?
 身体が遅れてしまうというのは,多分「雪の圧を受けてターンする」ということに習熟していないからだと思います。自分から働きかける,いわゆる「DO」の滑りをなさっているのではないでしょうか?それでは,カカトに乗ると確かに体が置いていかれます。身体とスキーが一体となって,ひとつの物体として斜面を移動して行き,雪の抵抗でターンさせられてしまう,という「LET」意識で滑れば「遅れる」という現象は無くなります。
 その時の足裏の意識は写真のようになります。カカトを支点として,つま先がやや上がり気味の状態で斜面を移動して行くのです。

皆様のアドバイス,お待ちしています!

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Revised: 2004/08/09 .