☆★【TOK】の Feelin' Ski ★☆ 0063
“愛のターン” No,4
不思議な力
今回は前回の画像“Love
and Receive(184KB)”を先ずご覧下さい。背後に音声も入れてありますので,パソコンのスピーカースイッチを“on”にしてご覧下さい。(^ー^) これをご覧になれば,“愛のターン”のターン局面ごとのイメージと,つぶやきの言葉とが,どうリンクしているか?...お分かりいただけると思います。
ターン前半♪♪♪...Love...♪♪♪での,雪面を探りながらサーチする...という気持,言葉を換えて言えば,「ターン後半に雪や地球からいただいた“愛”のエネルギーを一旦身体に受け入れ,充分味わってから,今度は自分から地球へ“愛”をお返しする...」という気持が,動作としての“脚の伸び”を生むようになります。この時もしスピードが遅かったり抵抗が弱ければストレッチ的な,重心がやや上方に移動するような運動が現れますし,もしハイスピードだったり抵抗が強かったりすれば,ベンディング的な運動が自然な形で現れてきます。自分からストレッチにしようとか...ベンディングにしよう...といったことを考えなくても,自然に最もその時々の条件にマッチした運動が起こるのが,このイメージターンの特徴でもあります。(*^^)v
そしてターン中盤♪♪♪...and...♪♪♪で最も脚が伸び,そこを頂点として,ターン後半の♪♪♪...Receive...♪♪♪に入っていくわけです。ここで,チョコレートで感じた雪や地球の“愛”を,素直に身体のハートに受け容れようとすれば,あたかもアコーディオンの蛇腹が畳まれるように,脚が縮まってきます。形だけを見ると,「重心が足の方に近づいて行って懐が深くなっている...」かの様に見えるのですが,本当は,「チョコ(スキー板)が,身体のハート(重心)に近づいている」...のです。ただ,いくら重心方向に板が近づくと言っても,雪面上に身体が浮くことはできませんから,結果として重心と板との距離が近くなって,重心が雪面に近くなってしまうのです。でも,この両者の運動は,「上半身の胸の角度,起き方が異なってくる」ので,その違いはハッキリ判断できます。前者の,重心を板に近づける意識の時は身体の上部から運動が始まり,胸がスキー板のトップにかぶさる様になり,腰がカクンと折れ曲がるようになることが多いのです。ところが後者の,板が重心に近づく時は,まず脚が先に畳まれ,その後で懐が湾曲するように丸い形で深くなります。映像を良くご覧いただければこのことがご理解いただけると思います。(*^^)v
映像では,ターン後半,外スキーのたわみがしっかりキープされたまま,腰の下にスキーが回り込みつつ入って来ている...のが解ります。角付けも一気に緩むのではなく,角付けの切り替えの局面に向かって,徐々に緩んでいます。さらに,両スキーの圧の配分についても,ターン後半の中盤からすでに次のターンの外足に圧が移り始めているのが解ります。
これら一連の運動は,自分でこうやろう !!!...と意識してできたものではなく,“愛のターン”イメージを持つことだけでできてしまいます。これこそが“愛のターンのイメージ”の持つ,「不思議な力」...なのです。
☆★【TOK】の Feelin' Ski ★☆ 0064
“愛のターン” No,5 いろいろな“愛”
今回は“愛のターン”...「チョコイメージを他のイメージに換えてみると...」ということについてお話ししたいと思います。
さて,この“愛のターン”...これが出現する前にもお話ししていた,“センサーポイントSP”と“レシーブポイントRP”,あるいはエネルギーライン...というイメージ,また“Sound
of Music Turn”というようなイメージとも,ほとんど似たような意識での滑りになるので,いまさらなんで“愛のターン”?...と思われるかもしれませんが,実は本質的に異なっているところがあるのです。もう皆さんお気付きの方も居られると思いますが,それは,SPとRPを結ぶセンサー軸の長さが,雪との抵抗との関係で自然に伸縮する...ということです。“スプリングキャスター”で,もうそれはやったのでは?...と仰るかもしれませんが,それとも少し違っているのです。“スプリングキャスター”では,どうしても自分がキャスター方向に近づいていってしまう...という現象が起こりやすいのです。人間の持つ性でしょうか...待ってられないのです...。(=_=;) ところが,この“愛のターン”では,雪からの“愛”が自分のハートに届く...というイメージが湧きやすく,下から来る圧を落ち着いて待っていられるのです。
ところで,“愛のターン”の“チョコレート”なのですが,これはバレンタインデーの次の日に湧いてきたインスピレーションでしたので,“愛のチョコ”...というようなネーミングにいたしました。ところが,ある方にレッスンをしていて,この“チョコ”を“子供や孫の愛”...に換えてもらったのです。そしたら,信じられないほど脚の動きが滑らかになったのです
!!!。脚の動き,懐の自然な深さ...これが,それまでの滑りとはまるで違うのです。男性のシニアの方でしたが,これには私の方が唖然
!!!...。彼が仰るには,「かわいい孫の“愛”だと思えば,身体も緩むし,喜んでその“愛”を懐に容れられますヨ
!!!...」というお話しでした。誠に,その通り...返す言葉もありません...。お孫さんの“愛”を慈しみの心を持って受け容れられたのだと思います。良かったですネ
!!!...スキーをしながら,お孫さんの“愛”が確認できて...。!(^^)!
またある若い女性の方には,“チョコレート”の代わりに“恋人の口”があり,それがあなたのハートにチュッと“Kiss”しにやって来るのだよ...というイメージを持ってもらいました。彼女にはこのイメージが効きました
!!!。自分のハートが彼の口に近づくイメージよりは,その逆のイメージの方がすんなりイメージできるたのですネ...(^ー^) このイメージのおかげで,それまでバランスを崩しやすかった彼女の滑りは一変し,上半身が安定して脚のストロークもうまく使われる滑りになりました。まさに,雪とのラブシーン...を演じ,愛されることの幸せを感じておられるようでもありました...。(*^^)v
“センサーポイントSP”にイメージする,“チョコレート”,“孫の愛”,そして“Kiss”などのイロイロ...これらのイロイロによって,それぞれ違った感覚の滑りを,皆さんは体験されました。それぞれの方が,ご自分なりの“愛”をイメージし,そのことで感じられた「雪との一体感」でもあります。静かな,落ち着いた気持で滑れた“スキー”のようでもありました。そして日記,“愛とは何か?”に書いたように,「“愛”によって自分自身の存在価値を認識でき,自分が成長しようとする意欲をかき立てられ,そこに存在していてくれることに感謝できる」...こういう“スキー”だったのではないか...そう思います。実に,イメージの不思議...イメージの大事さ...ということを感じさせられます。
“愛のターン”...の深さ,このことをなんとなく思っている【TOK】です。(^
^)(^I^)
☆★【TOK】の
Feelin' Ski ★☆ 0065 “愛のターン”
No,6 “愛”のエネルギー
前回は,“センサーポイントSP”に意識するモノを何にするか?...で,いろいろなイメージが沸き,そのスキーヤーに合ったモノを考えることの面白さをお話ししました。今回はこれを一歩進めて,「“愛”のエネルギーの強さ」について考えてみたいと思います。
前回の話しの中の“子供や孫の愛”ですが,“孫”を意識した時と“子”を意識した時とでは,その滑りに違いが出るだろうか?...ということです。私のレッスンの中で得られた答えは,「明らかな違いが出て来る...」でした。“孫”と“子”とでは,愛情の深さや厳しさのイメージが違っているのだと思います。厳しさだけでなく,“愛”の種類が異なっている...と言った方がイイかも知れません。“孫”意識の時は“子”に比べ,はるかに優しい動きになります。“子”意識の時は,脚の動きに“より強いバネ”的な,パワーの強さが見られました。つまり“子”意識の方が,強い圧変化に対応できる滑りになっていた...ということです。
特にターン後半は,斜面条件やスピードが異なってくると雪から受ける除雪抵抗が大きく変化します。この抵抗が小さい時は“孫”意識でも,つまり“優しい愛”意識でも対応できますが,これが大きくなってくると,“優しい愛”だけでは通用せず,より厳しさを伴った“強い愛”が必要になってくる...ということです。図のように“孫”と“子”とでは,SPから来るエネルギーのパイプの太さが違っている...といったイメージです。“愛”のエネルギーの違いが“孫”と“子”には在る...ということです。
このことは,実は“スキー”はある程度のレベルに到達すると,筋力的なパワーが必要になる...ということと関係してきます。例えば同じ斜面を滑っていたとしても,滑走スピードが違えば雪からやって来るエネルギーが大きくなるので,“孫”の“優しい愛”よりも“子”意識の“より強い愛”で滑ることが必要になってくるのです。つまり,“愛”のエネルギーの強さ,太さに対応できる筋力的なパワーが必要になってくる...ということです。同じ“愛のターン”でも,その“愛”に対応でき,受け容れるに充分な筋パワーを持っているか,いないか?...というスキーヤー側の身体的な能力が問われることになります。
【付録】:余談ですが……よく,「“フィーリングスキー”では感じるだけだから,筋力的なパワーは関係ないのですか?」と聞かれますが,「残念ながら,そうではない...」ということです。コブや,ハイスピードのターンを楽しみ,より味わって滑るには,より強い“愛”を感じ,受け容れられるようにすることが必要で,そのためには,「脚が縮む時の筋パワー」が必要になるのです。スクワッドで,脚を縮める時に息を吐く...というようなトレーニングを,歯を磨く時など少しづつ毎日行なうことが大事です。(^ー^)
☆★【TOK】の
Feelin' Ski ★☆ 0066
“愛のターン” No,7
エネルギーの形
今回は“愛のターン”に戻って,“エネルギーの形”の話しです。
“センサーポイントSP”のチョコからやって来る“愛”...これには,斜面状況によっていろいろなタイプの“愛の形”があることに気付きます。優しさに溢れる愛,もあれば,少しエネルギッシュな強めの愛もあります。また雪の浅い表面から来てるな...と思われる愛もあれば,結構深いところから来てる愛だ...と思うこともあります。縦方向に深さのある愛もあれば,表面だけの薄ペラっぽい愛もあります。落ち着きの無いフラフラした愛もあれば,ガッチリした安定感のある愛も...。雪の条件によって,スキーヤーが感じる“愛の形”は実に様々です。そして,同じ斜面でもスキーヤーによって,その“顕れる形”にも微妙な違いがあります。
考えてみると,この違いは,実は各スキーヤーが“地球のエネルギー”あるいは“自然のエネルギー”をどう感じているのか?...という,感じ方の差異によって起こっているのではないか?...そう思います。そのスキーヤーが持っている“感性”の違いや豊かさの度合いによって,雪の斜面を観る目が異なり,感じられ方が微妙な違いとなって顕れる...ということです。レーダーの発する電波があるモノに当たり,それが返って来る情報をレーダーがキャッチして位置や形を判断するように,私達スキーヤーの脚も,ターン前半に探りを入れることで雪の状況を感じ取り,それを身体に返して受け容れる...というイメージで滑るのですが,この時の電波の種類の違い,スキーヤーで言えば,脚センサーの感度の違いによって,得られる情報の種類も異なってくる...といった感じです。“愛のターン”の愛のエネルギーの“形”が違うということです。
面白いことに,このようなことをレッスンでお話ししますと,雪の表面からだけの情報に気持が行くわけではなく,「私は,表面から30センチくらい深いところの情報を感じ取っている気がする...」とか,「雪の情報というより,雪が積もっている地表の表情を読んでいるイメージがある...」という人も居られます。そして,極端な例では,「地球のコアからのエネルギーを感じ取っているイメージ...」という人まで...実にそのイメージは各人各様なのです。
このように“愛のターン”の愛のエネルギーには様々な“エネルギーの形”があるということが言えます。雪からの情報とセンサーとしての人間の感性...これがどうマッチングしたかによってその感じられ方が異なり,顕現してくるスキーヤーとしての形や運動も違ってくるのです。これこそ,「各スキーヤーが個々に持っているセンサーとしての“個性”が活きた結果」...私はそう思っています。誰一人として,他人と全く同じ形や運動が顕れるのではなく,“個”溢れる滑りになる...ということは,こういうことなのです。(^ー^)
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