MAMI の 1級受験奮戦日記
Lessoned by Tok
「Mamiの受験記」は以下の様に完結致しました。(^I^)
長い間のご支援,ご愛読,ありがとうございました。【TOK】
【エピローグ】 その2
Mamiの合格後,多くの人達から祝福を受けました。本当にありがとうございます。
単に「スキー技能検定 1級に合格した」という事実以上に,多くの友人が出来ました。
私【TOK】にいじめられたせいで,人間的にも少し大きくなったようです。
合格して,滑りがなお一層良くなった! との評価をしてくださった人も居ました。
でも何よりも,Mamiが大勢の人達の支えがあって合格できた,ということを解ってくれたのが一番嬉しいことです。
ゲレンデやビアホール【メルツェン】で見かけたら,声を掛けてあげてください。
【エピローグ】 Mamiの受験……
知人の紹介でMamiの1級受験の相談を受けたのが昨年の12月中旬。
今シーズン中にSAJバッジ検定の1級合格を目指し,八方で過ごしたい。ついては,長期戦を覚悟で八方に滞在し,スキースクールの講習を受けたい,というのが最初の希望。
これまで何例かこの様な希望の方を拝見しているので,次の様な私の意見を述べた。
1.毎日スキースクールに入ってレッスンを受ける事よりも,毎日短時間アドバイスを受け,それをフリーの時間に自分で消化していく方が効果がある。
2.
毎日のようにスキースクールに入るには,相当の経済的負担がある。
3.受験受験……といつも考えているより,日常生活の中でかなりの時間は,他の事に没頭した方がいい。
4.リフト代,宿泊代などかなりの金額が必要となるので,出来ればどこか居候先などを探し,できるだけ出費を抑える手だてを考えた方がいい。
5.一シーズン八方に居ても合格できる保証はない。
……と話しすると,それじゃ私の【メルツェン】で働かせてもらえないか? という希望。
こりゃ困ったぞ! 毎日30分くらいのレッスンは可能だが,そうは言われても,その時点でもうバイトの手配は完了していたので,有料でのバイトには応じられない。【メルツェン】で働く事になれば寮は確保される。食事も格安だ。
はたまた,話しているうち,どうもお父さんの希望で,宿泊は寮でなくアパートがいい,というような事に……。
スキー教師として,一シーズンレッスンで1級合格への手引きをする,という事に興味はあるものの,合格を保証は出来ない。第一,2級は他のスキー場で取得したという事は聞いているものの,Mamiのスキーを見た事も無く,技術レベルさえ知らない。
こりゃ私では対応しきれない,断ろう,と思っているところへ「私のところなら素泊まり,格安でいいよ」とスキースクール教師のH.Mさんから御提示。食事は,スプリングスホテル社長のご厚意で社員食堂でOKとのこと。
こういう風に,いろんな方の応援があるのなら,わたしもやってみようか……という事になった。その後またまたH.Mさんのお働きでリフト券も格安のをゲットする事が出来た。
Mamiは本当についていた。応援してくれる人が大勢居た。
【メルツェン】で夜手伝ってもらう見返りに,毎日30分から1時間のスキーレッスンをする。ただし【TOK】の都合でレッスン出来ない日もある。
……ということでレッスンが始まった。
☆☆☆
先ず第一に気になっていたのは,Mamiの実力。果たしてひとシーズン努力して受かるだけの基本的な技術があるかどうか?
最初の日に滑ってみて,ボーダーラインぎりぎりのところにあると判断できる滑りであったことに,ひと安心。しかし,スピードが無い。スピードはいきなりクリアできる性質のモノでない事を知っているので,これだけが気がかりだった。しかし,驚いた事に最初の頃は毎日与えた課題が,乾いた砂に水を与えるが如くに身に着いていった。つまり,彼女は技術的な伸び悩み「プラトー状態」にあったのだと思う。次の飛躍へのエネルギーが貯まった状態にあった。だから私のちょっとしたアドバイスでもスイスイとこなす事が出来たのだ。
しかし,私の経験によると,こういうタイプ「言ってすぐ出来てしまうスキーヤー」には,独特の陥りやすい欠点がある。言った時は出来るが,あとでそれを自分でやろうとしても出来ない事が多い。これを「器用貧乏」と言う人も居る。残念ながらMamiもそのタイプのスキーヤーだった事を,あとで知る事になった。
1級合格に必要な基本的な滑りは「スキーを動かし,操作して舵取りや角付けの切り替えをする」のではなく,「雪とスキーのエネルギーのやり取りで舵取りをし,体の持つ特長を生かしてターンする」ということである。これが2級と1級を分ける基本的滑りの違い,と言ってもいい。
落差を利用し,雪の力でターンできなければ合格はない。もちろんスピードも出せない。
これが「1級受験の基本的理論であり技術」だ。
最初の頃は,この事に時間が割かれた。
……
そして約一ヵ月,Mamiは「合格最低レベル」まで到達した。
☆☆☆
次に待ち受けていたのは,Mamiの精神的な側面であった。
これは性格と言ってもいい。自分の持っている力を素直に出すには「無心」になるのが一番いいのだが,どうしても「合格点へのこだわり」があり,受験を楽しむ余裕が無い。「合格への執着の有り過ぎ」が「実力以上の滑走願望」となって,「アガリ」現象を生む。
2月中旬から3月初めにかけてこういう状態での受験が数回続いた。
もうこうなると手段は一つ。「受験回数を重ねる事」に尽きる。言ってみれば「受験慣れ」を待つのだ。今シーズン中の合格を考えると時間的余裕は無い。雪質も確実に悪くなる。検定では,悪雪だからといって手加減してくれない。
いきおい,雪質が悪くなる中での滑走量増大という事になった。
これが最悪の結果「疲労骨折の一歩手前!」という大変な事態を呼ぶ事になってしまった。この時は正直「これでMamiの今シーズン合格の夢は断たれた」と思った。
数日間のスキー禁止日が続く……。
しかし,この数日のスキー禁止が結果的に合格につながった。精神的な追い込まれが少し軽くなったのだ。そして雨の中での「1点足りず」。
あとは期間的にも,精神的にも少し余裕のある中での受験。
3月18日がその日だった。
Mamiは合格した。
八方の1級に……。
【3/18(木) 快晴】 8 受験日
オメデトウ!
ついに合格です! (^I^) 8回目の受験でとうとう合格しました! みなさん! ご声援ありがとうございました!
Mamiのゼッケンは「55」,GOGOでした。
合格! 笑顔のMamiです |
本日の検定 得点表 |
得点は,左からゼッケン番号,パラレル大回り,パラレル小回り,パラレル規制,ステッピングターン,総合滑降の順です。
ステッピングだけ↓で,検定員一人が69の採点でした。でも合格は合格です!
長い40数日でした。細かい話しはまた後でUPします。
とりあえず,合格の速報です!
【3/15(月) 雨】 7 受験日
15日雨の中の検定日。
Mamiは受験した模様……。
残念ながら……結果はステッピングが一点満たずの不合格! だった様です。
次は18日の木曜日,がトライ日です。
期待しましょう!
【3/9〜(火) 曇】 スキー休暇中
残念ながら……Mamiはただ今「休養中」
4,5日オヤスミして,怪我のおそれが無くなってから再挑戦です!
お楽しみに! (^I^)
【3/8(月) 曇】 6 受験日
残念ながら……今日は途中棄権。
大回りと規制を消化した時点で,右脛に痛みを覚え,滑走続行不可能とMamiは判断。そのまま医者へ……。
診断は「疲労性骨折一歩前!」。つまり急激な運動量の増加で骨に異常が……。ここ数日はスキー滑走禁止!とのことでした。
そう言えば,一昨日,脛のあたりに痛みがある……と言っていたっけ……。
マ,残念だけど体が一番! まだ受験の機会は9回あるサ! (^I^)
こうなったら,少し休養して,それから奮起一発ダ! ナ Mami!
【3/7(日) 曇⇒小雪】 41日目 10:45-12:00
今日は常設の担当者を送り出してから,助教師二人と一緒にMamiのレッスン。
二人の助教師に負けない滑りをしている,と【TOK】は思うが……。
でも,検定員にこの滑りの良さが解らないと点数はもらえない。少なくとも八方の検定員は見る目があると信じている。
昨日注意した「左手の位置」はすっかり治っている。時々,外側の手を下げようとして,ターン後半で上体をかがめてしまうことがあるので,これを注意する。
さあて,明日は白樺で検定日。もう6回目になるのかな?
頑張れ! Mami! (^I^)
【3/6(土) 快晴】 40日目 1:30-12:00
【TOK】の休日で,午前はMamiの特訓日!
今日の課題は言わずと知れた「ステッピングターン 谷踏み蹴り」
今までの検定を見ていると,この種目で1点マイナスの評価を受ける人が多く,涙を飲む人も少なくない。
蹴ることに意識が行きすぎ,と判断。引くことを意識させてステッピングをさせると……!!!! ナントナント,外スキーへのエネルギーの貯めも,その後のエネルギーの移行も素晴らしいターンを時々するではないか!。この滑りが6ターン全部出来れば私なら71点出してあげたいくらいだ! ただ,全ターンに集中できるわけで無く2ターンくらいなので,今日以降明日も,引くこと意識を持った練習に専念することを指示。
それと,右ターンの時に左手の位置を前に出さないこと,左ターンの時,迎え角を意識すること,この2点も注意した。
この分で行けば,シーズン終わりまでにはナントカなるカナ?
【3/5(金) 快晴】 【TOK】の Day Off
今日は【TOK】の休日で,Mamiのレッスンもオヤスミでした。
【3/4(木) 晴,強風】 5 受験日
ダメでした! ステッピングターンが69点でした。他はオール70点。
今日の主任検定員の話では「外足の貯めが無い! だからステップにならなかった。まるでパラレルターンだった!」
これじゃだめだよ! Mami! あれだけ,外足でしっかり足場を作れ! と言ったのに……。シクシク……。
【3/3(水) 晴,強風】 39日目 13:30-15:00
今日は「リーゼンスラローム大会」のため,仕事は午前で終了。
あすの検定はパノラマ,という情報を得,そこで練習することに……。
ところが1時過ぎいきなり強風が吹き始め,急遽場所を白樺に変更。
でも滑りには集中力が欠けているのがありあり! 大回りパラレルが4回転にならない! ザクザクの春の雪だが,これくらいの雪の抵抗を受けとめて行けなくてナニが1級だ! とカミナリ! 集中力勝負だという事は明白!
回りも驚くゲレンデでのデッカイ声に,Mamiもビックリした様子で真剣な顔つきに!
それからの滑りが変わった!。切れも抜けも見違える様になった。やっぱり人間集中力とナニクソ!という気力だ!。
この気力があれば,明日はイケルかも!
【3/2(火) みぞれ】 38日目 16:00-17:00
今日は名木山は雨!
てっきり今日はオヤスミかと思いきや,ナントなんとナント!レッスンして欲しいと言うではないか!
私は気分が乗らない状態だが……仕方ない,やることに……。
だけど,やっぱり雨,みぞれで,ゲレンデ状況は良くない。おまけにコブもある。
どうしても満足の行く滑りは出来ず,残念ながら収穫の無い失意のレッスンでした。
【3/1(月) 晴】
皆さん! 残念ですが,Mamiは風邪気味で「検定は見送り」になりました。
今日受験予定でしたが,昨夜39度の熱を出してしまい,今朝は37度少しに下がったものの,風邪気味で見送りです。
今朝,検定の申し込みに来るはずなのに……なかなか来ないので心配していたら,11時頃スキースクールの受付に顔を出して「昨夜から熱が出て,風邪気味なので受験しない……」と,情けない顔……。
残念だけれど,体が第一,今日はあきらめて,体調を作りなおして再挑戦だ!
検定はまだ1ヶ月ある。あせることは無いサ! (^I^)
応援頂いた皆様には,私【TOK】からもお詫び申し上げます。次回ご期待下さい!
【2/28(日) 晴】 37日目 16:00
今日受験予定が,先日痛めた右手首がまだ調子悪く,明日に見送ることに……。
日曜日で受験生が多いこともあり,マ,明日でもイイか……と納得。
夕方のレッスンもスキーヤーが多い上に,コブコブで,Mamiの自信喪失になるといけないので,取り止め!
あす午前中,見てあげることに……。
さあて,あすはどうなることか? (^I^)
【2/27(土)曇】 36日目 16:00-16:30
今日は土曜日だけあって,スキー場は混雑。雪質も名木山はザラメ状。
こういう時は,思ったように滑れないので30分で切り上げる。
スキーが本当に上達するのは,このような雪質なのだが……,Mamiの目的は「1級合格!」。
先ず当面はその目的遂行の為に,最高の選択をせねばならない。
【2/26(金)晴→曇】 35日目 13:30-15:00
今日は【TOK】がDayoffだったので,午後から検定バーンで,実践練習。
各種目とも私が検定員なら70点はクリア!
2/21の「エネルギーの貯め」の要領がつかめれたせいか,それに続く「エネルギーの開放・引き」が良く決まっている。今日は少し緩み,雪が重かったせいもあって,雪の抵抗のナンタルカ?をが実感できた様だ。(^I^) この感覚がつかめればシメタ!もの。
特に小回りでのエネルギーの貯めと開放が良く決まって,最高のターンを時々見せてくれる。テクニカルの小回りもこれまで……という様な小回りを!。
その他の種目も1級受験ならばすべて合格! これから毎回受験だ! 今度は明後日日曜日の検定がMamiを待っている!
さあて,あとは度胸だMami! ハッハハハハ……(^I^)
【2/25(木)曇り】 34日目 16:00-17:00
Mamiが4日振りに帰ってきた。
久し振りなせいか,今日はの滑りは「Good !」
この調子が検定で発揮されれば,合格間違い無し……なのだが……。もうこうなったら,実弾攻撃,受けるだけ受けて見るしかないかもしれない。その内,検定馴れして,図太くなるだろう? (^I^)
【2/21(日)曇り】 33日目 16:00-17:00
今日は【TOK】の膝の調子がイマイチなので,無線レッスン。
ターン後半の捕らえが2度踏み(一回捕らえた抵抗を緩め,また再度捕らえなおす)になっているので「タン,タン,タン,タン,ターァーン⇒タン,タン,タン,タン,ターァーン……」というリズムの練習。これは5回目の「タァーン」で円弧が大きくなり,荷重量(抵抗圧)も大きくなるので,この圧力を逃がさず,貯める訓練になる。
こうやって見ると,最初は無かった「検定の滑り」に焦点が行き,肝心の「スキーのターンってナニ?」という視点での滑りになっていることがよく解る。検定のための滑りを求めるのではなく,,合理的な滑りの延長線に「検定合格」がないと本当のスキーとは言えないなぁー,と実感。
【TOK】も含め,反省しなくっちゃ! ネ! Mami!
……ところで,Mamiは明日から3日間帰省。したがってレッスンはオヤスミ!
【2/20(土)雪】 32日目 16:00-16:30
今日は「後傾姿勢矯正」の為に入れていた,ブーツの前傾修正パッドをはずしてのスキー。
前傾角がかなり後ろに起きる事になるから,テールが引っかかる感じがし,操作しづらくなるが,その分「切れ」が良くなるはず……。また膝が後方にさがる分腰が前に行き,上体も起きてくるはず……。
想像どおり! これまでの腰落ちスタイルは無くなった! (^I^) 心配した小回りも「雪の抵抗を受けること」が身に着いたせいで,何の抵抗も無く出来た。むしろテールの捕らえがしっかりした分,雪の抵抗がしっかり受け止められるらしく,切れが良くなった!本人曰く「切れ過ぎで恐い」とか……。(^I^)
さあて,今日はこれまで! 調子イイこのフィーリングを次回の検定に生かすぞ! Mami。
【2/19(金)雪】
今日Mamiは昨日から痛めていた「左足の腫れ」のため,レッスンはオヤスミ。
決して昨日の結果に落胆したからではアリマセン! (^I^) 夜,スキーブーツの外科手術を行ない,明日またデビューです! 乞うご期待!
それにしても,昨日「Mamiへの激励BBS」をみて,Mamiが涙したのには【TOK】もビックリ。
たまたまビアホール【メルツェン】にあぞびに来て居た「宮下征樹」もビックリ!
皆さん! Mamiへの激励E−mailありがとう! 【TOK】が代わってお礼を申し上げます!
Mamiは幸せなやつです! (^I^)
【2/18(木)小雨】 受験4回目
残念ながらMamiは落ちました!
大回り 70
小回り 69↑
規制 70
総合 69↑
ステップ 69 でした。
Mami自身は2種目で合格点が出た事に満足の様ですが……。
まぁ,緊張し過ぎないでナントカ滑れたことは一応評価しましょう。ただ小回りでもう少し点数出して欲しかったなぁー! 普通に滑れば71点出る滑りなのにナぁー。
ところで,今日の1級の前走は「グッキー」でした! (^I^)
【2/17(水)快晴】 31日目 16:00-17:00
今日も白樺の検定バーンで練習。
明日の4回目のチャレンジに向けて最終調整。固くならないでいつもの滑りができれば合格なのだが…。
マ、なるようになるサ! (^I^) ハハハ…。
【2/16(火)快晴】 30日目 16:00-17:00
今日は白樺の検定バーンを使用して練習。
合格点はクリアできる滑りだ! あとはやっぱりメンタルトレーニングだ。
何回も受験するしかないとも思う……。とりあえず今度の木曜日,明後日受験することに決定。
さあて,どうなるかナ?
【2/15(月)晴れ】 29日目 16:00-17:00
昨日のコブの練習を日中トレーニングしていたらしく,上半身の固さは少し影を潜めている。ヨシヨシ!
……ところが,大回りの左右円弧の描き方がデタラメ! リズムに気をつけないと右ターンの切り上げが少なく,いびつなターンになってしまう。これには本人の意識的なリズム作りしか解決策が無い。いつでも口でつぶやく様に指示しているのだが,ちょっと気が緩むとこういうターンをしてしまう。左右均等な円弧作りの大事さを認識して欲しい。
【2/14(日)雪】 28日目 16:00-17:00
今日はコブの斜面でパラレルターンの練習。
目でなく足裏のフィーリングに身体が反応するには足裏感覚を磨くことが早道。母子球のアンテナで雪面を探る感覚でコブの斜面を滑ってもらう。足裏にコンセントレーションできれば上体から力が抜け,硬くなることが防げる。
初めは低速大回りから……。コブの斜面は経験がものをいうので,意識をしっかり足裏に持って数多く滑る事だ。
明日以降,数日はこの練習だ。
【2/13(土)雪】
今日はMamiが手首を軽く捻挫して,レッスンはお休み
【2/12(金)雪】 27日目 16:00-17:00
今日から第四ラウンド……になるのかな?
今日はスキースクールの助教師Tも参加。A県の技術選代表になれなかった原因を探り,来年に期するため「引くターン」をMamiと一緒に勉強する。
Mamiにとっても足裏感覚を大事にし,肉体的な緊張をしない為にも「引くターン」の練習は効果があると思う。また他人のターンを見ることで,何が良くて何が悪いのか,見る目を養うことも大切だ。
Hはさすが助教師だけあって「引くターン」の要領を直ぐ飲み込んだ様だ。……でも,こういう解りが早いスキーヤーは本当は要注意なのだが……。
【2/11(木)雪】
昨日はお休み。
……で,ビックリ! 今日午前,私が検定受付カウンターで受付をしていると……受験申し込み用紙を持ったMamiが!
どこかで,今日私が検定員だという話を聞いて「【TOK】の前だと緊張しないで滑れるかもしれない……」ということで受けることにしたという。私が1級か2級か決まっていないのに……。結果的にMamiの検定に立ち会うことになったが……。
で,結果はどうなったかというと……小回りで転倒「68点」。それ以外は全て「69点↑」。↑とは検定員3名中1名が70点を出したと言う事。だから「69↑」とは検定員2名が「69」,残りの1名が「70」ということ。
私の名誉の為に言っておくが,誰が受験しようと得点は公平。Mamiも例外ではない。ちなみに私が合格点を出したのは「ステップターン」だけ。小回りは全員が70点の合格点を準備していたが,ゴール直前で転倒! 転倒の68点は転倒ナシなら70点だ。
とにかくゴチゴチのカチカチ! ちょっと触っただけで粉々になりそうなほど緊張している! これではいつもの力は出っこない! 普段の実力以上の力を出そうとするから緊張するのだ。実力どおりの滑りを見せて評価してもらう気持ちになれば,もっとリラックスできる。
技術的にはもう充分に合格点に達しているのだから,気持ちの持ち様が大切だ。
【2/9(火)快晴】 26日目 16:00-17:00
今日から第三ラウンド。
早速,指摘された欠点「上体のつぶれ」の修正にとりかかる。
スキーのトップでの雪面ホールドを意識するあまり上体が突っ込んでしまうので,ブーツの後ろに「パット」を入れ,ブーツの前傾角を深くする。この処理後大回りパラレルから挑戦。上体を起こしても荷重点が前にあるらしく,雪面の捕らえはGood! 小回りもテールの流れも感じないとのことで,しばらくこの状態でトレーニングすることに決定!
【2/8(月)曇り】
残念でした!
結果はオール69で不合格でした。
後で検定員に聞いたところによると,全ての種目で,ターンの後半,上体がつぶれ,角付けが甘くなって切れが悪かった,ということでした。
それじゃあ,アカン!
【2/7(日)曇り時々晴れ】 25日目 16:00-17:00
左手の使い方も良くなった。
前回受験したときより,確実に各種目とも1点づつはうまくなった。 明日,第2回目の挑戦をすることに決定。
各種目ともスキーの切れ、走り,スピードコントロールも良くなった。本当は2種目か3種目で71点の滑りが出来るまで待ちたいが,雪の状況や受験人数のことを考えると,今がイイ時期かもしれない。小回りで71点が出る可能性が多い。この種目に関しては,多分八方尾根スキースクールの女性助教師の中でもひけを取らない滑りをしていると思う。
さぁ! 普通どおり,いつものように滑って見せろ! Mami! (^I^)
【2/6(土)曇り⇒晴れ】 24日目 15:30-16:30
昨日は火祭りでお休み。
今日は右ターン外足の荷重不足を矯正する為,左手の使い方を練習。特に左手が上がってしまうので,左手の手首を外側に返す様にして下げることを指示。これに意識が行っているときのターンは素晴らしい。切れが良くターン後半良く走っている。
頼むぜェイ! Mami! これをマスターしてくれ!
【2/4(木)晴れ】 23日目 15:30-16:30
大回りターン後半,上体が前かがみになるのが気になる。上体を低くして「ハイスピードに対する対応姿勢」を作ろうとしているのだが,首が前に出て,まるで亀のようだ。ターン内側の手も外側の手と同じくらい下がっている。これではまるで「ゴリラ」だ!
両手は斜面に合わせて,同じ位の高さにないと外肩が上がってしまい,結果的に内足荷重になってしまう。ストックを両手で前に持ち,手の位置が斜面に平行になるようトレーニングする。
今日明日の課題だ。
【2/3(水)大雪】 22日目 15:30-16:30
昨日の今日で、本物かどうか興味大であったが、昨日に比べると生彩が無い。
天候が昨日より良く、視界もきいたせいか、目で雪を見てしまい、上体から動作が始まってしまう。下半身の反応が目からの情報で反応するため、滑らかな滑りができない。
体を脱力、リラックスさせて足裏感覚だけで滑るよう指示。幾分良くなるがまだまだ。これでは雪からのエネルギーを効率よく受ける事は困難だ。
もうひと頑張りだ!
【2/2(火)大雪】 21日目 15:30-16:30
今日は大雪。
その大雪の中Mamiはうまさを発揮!
雪の状況が結構雪面コンタクトをやさしくしていたのは事実だが、それにしても、今日のMamiは違った。ホントいい滑りをした。(^I^)
大回りはスピードもあり、ターン弧のコントロールも良く、流れもスムース。どうしたの?
という感じ。
小回りは近くで練習していたスキースクールの女子組みよりいい。構えとスキーの走りが、かつてのウエーデルンの名手「三枝兼径」に似ている。やや後傾ぎみでスキーを踏むと横に走るやつだ。検定員に依っては71点が出るかもしれない滑りだ。
どうしたの今日のMami?! 明日も続くかな?
本物かなぁー? (^I^)
【2/1(月)快晴】 20日目 15:30-16:30
今日快晴の中,結構トレーニングしたとみえ,ターン前半がイイ感じになっている。(^I^)
あんまり誉めると,集中しなくなるので,あんまり誉めたくないのだが……
総合滑降を除く4種目を一通りやってみたが,小回りは71点が出てもおかしくない滑りになってきている。ただ左ターンの切れが右ターンよりイイので,フォールラインより右側に行くきらいがあるのが欠点だが……。
大回りは「上体の首の突っ込みスタイル」と「やや後傾に気味」が気になる。首が出た分腰が引けてそう見えるのかもしれないが……。
規制パラレルはまあまあ70点かな?
ステップターンは外足捕らえさえしっかりやれば合格点。
……と言うことで,あと1週間,この調子で行けばナントカ合格ラインに到達! 頼むぜェイ Mami! (^I^)
【1/31(日)晴れ】19日目
今日はニュートラルからターンの始動期への入り方のトレーニング。
今までのクセで,ターンの始動を「伸び上り抜重」で行なってしまう。これで悪いわけではないのだが,上体の動きがぎこちない。質的にもう少しイイ滑りをするには働きかけを少なくした要素で滑ってもらいたい。
そこで今日はターンの後半「谷スキーの圧を軽減しながら脚を曲げた状態でニュートラルに入り,拇指きゅうのアンテナを次のターンに向けて行く意識」の演習をした。掛け声は「引くぅー⇒ニュートラル⇒アンテナぁー」だ。つまりベンディング的な要素で滑ってもらう。この要領がつかめれば,圧の調整がもっともっとうまく行く。
頼むぜぇーィ! Mami! (^I^)
【1/30(土)晴れ】18日目
今日は足裏感覚二日目。
拇指きゅうを「感度の良いセンサー」にイメージしたスキーイング。このセンサーで雪の状態を探って行くイメージだ。センサーの向いている方向,感じる圧力,雪の温度,等など。3次元的に雪のデータ収集を意識したターンをする。けっして圧を掛けて行くのではなく,雪の情報を収集する意識だ。
これが思ったより功を奏す。運動が上からでなく,足から脚という風に下から起きるようになった。これは大きな収穫だ!
雪に行動を起こす「DO」でなく,雪からのエネルギーを受ける「LET」の感覚がわかりかけた証拠だからだ!
【1/28(木)雪】17日目
今日から第2ラウンド開始!
前回の第一回目の挑戦を参考に新しい道筋で第二ラウンドに挑むことにする。荷重点意識をしっかり持つこと、圧の微妙な調整ができること、抵抗の来る方向を区別できること、が課題と判断。⇒「足裏感覚を磨く」事が重要と判断。
そこで、今日からの課題は「足裏感覚のトレーニング」開始!
まず足裏の感覚とは何か?
ということを知ってもらうためバックルをはずし、ユルユルになった状態で滑ってもらう。また「目隠し滑降」も経験してもらうことにする。こうすることで嫌が応にも足裏に意識が行くように仕向ける。
足裏にセンサーを設置して滑る感じだ。この感覚はコンセントレーション以外の何物でも無く、意識が足裏に行かなければ何の情報も得られない。毎回の滑降ごと、フォームやターン弧などほかの事は無視して足裏に意識を集中するのだ。
今日の課題はこれのみ。一日そのことだけ考えて滑るよう指示する。
さあて、明日この結果がどう出てるか?楽しみ楽しみ…!
(^I^)
【1/25(月)曇り】16日目
いよいよ初トライ当日!
結果はオール69点でした。規制のパラレルターンが69の上矢印! ……という事は,ひとり70点の合格点を出した人がいたと言うことに……。これが救いかな? (^I^) 初挑戦にしてはまあまあ頑張った方だと思います。
講評。大回りパラ⇒スピードイマイチ。右ターンの時の雪面抵抗少なく流れた。
小回りパラ⇒左ターンの仕上げ不足で右方向へ……。
規制パラ ⇒これはイイ滑り。私が検定員なら70!
ステップターン⇒ターンになっていない! これはアカン!
総合滑降 ⇒リズムが単調っぽい。躍動感ナシ!
これを参考にこれから更なる飛躍を!
マ,明日,明後日はゆっくり実家で休んで,28日から「再挑戦」だ! (^I^)(^I^)(^I^)
【1/24(日)曇り】15日目
午後3時から約1時間のレッスン。
明日受験なのであんまり細かいことは言わず自信を持たせることにする。
小回りとステップはイイ感じだ。だが大回りはターン前半にすねが伸び腰が引けている。どうしても母子球に乗るくせが取れないみたいだ。今後の課題だ。総合滑降もイイときと悪いときがある。最初のターンでしっかり雪を捕らえることが出来ればリズムに乗れてイイ滑りをするのだが・・・・・・。
ともかく明日の初体験が楽しみだ(^I^)
【1/23(土)曇り】14日目
今日でちょうど2週間経過。
今日は1日プライベートレッスンがあったのでMamiの練習は午後4時から。
昨日の勘違い「脚を伸ばすとき踵が浮く」を室内練習で直したためか,全体に乗る位置が良くなっている。ターン前半には幾分不自然さが残っているが,後半のスキーの走りはイイ。(^I^)⇒
初トライまでにどれくらいまで行くか楽しみ!
【1/22(金)曇り→快晴】13日目
昨日の検定事前の影響か,Mamiの滑りがおかしい!
3日後,25日に初トライすることも気持ちに影響しているのかもしれないが……。Mamiに自信を持たせることも大事が,評価されない滑りは直さなくてはいけない。心を鬼にしてターン前半の捕らえの練習を繰り返す。
乗る位置も少しおかしい。ブーツの後ろに詰め物をして姿勢を矯正する。
夜,【メルツェン】で仕事しながら荷重意識をおさらい。脚を伸ばすときに踵が浮いている!これではスネの角度が甘くなってからだが後ろに行ってしまう。結果として後傾姿勢になる訳だ! 納得!
【1/21(木)曇り】12日目
Mamiが検定事前講習を受けた。が、いろいろ注意され、どうも自信が無くなったらしい。
教師が変わると、視点が異なるので助言も微妙に違ってくる。だから本当は合格するまで同じ教師に習うのが良いのだが、事前講習だからほかの教師が担当するのも仕方がないことだ。バーンが昨日と打って変わってアイスバーン状になったのでどうもテールが流れたらしく、「テールで方向を変えるな!」と注意されたようだ。
午後からの検定現場を一緒に見て、受験生の滑りの良し悪しを評価し、Mamiが受験する際の参考にしてもらった。合格がそんなに簡単でないことを実感したようだ。
そんなこんなで、検定終了後約1時間、基本の大回りパラレルターンを練習した。
【1/20(水)曇り】11日目
今日も検定全種目をおさらいする。
湿った雪だったので「雪からの抵抗が来る」とはどういうことか、良く理解できたと思う。
種目の中では小回りパラレルが最も合格線上にある。大回りパラレルはその時の具合でいろいろ・・・・・・。ステップターンは検定員によっては合格?。総合滑降はイマイチ。規制のパラレルはぎりぎり合格線上・・・・・・と言った具合だ。
さあて、25日はどうなる?
とりあえず明日21日、1級受験に必要な「事前講習会」を受けることにした。
【1/18(月)快晴】10日目
今日は久しぶりに一般レッスンが無かったので午前中付き合う。
1級の検定種目全部を見てみる。
ここで共通した一つのテーマに行き当たった。それは「外足での捕らえの甘さ」だ。いくらカービングスキー全盛でも,基本は外足である。この外足での圧の貯め方がイマイチ不足しているのだ。
ターン外側の手の位置を矯正することでいくらか外足での捕らえが出来るようになった。そうすると今までよりはるかに,ターン後半にスキーが走るようになった。面白いものだ! いまさらながら外足荷重の重要性を再認識する。
Mami自身も,そのフィーリングに気付いているはずだ。
とりあえず,今度の月曜,1月25日に検定を受けてみることを薦めた。検定員の見方次第で,ひょっとすると合格,の線もあるかもしれない。もしも不合格なら,これ以上の練習の必要性が解るだろう。
【1/17(日)快晴】9日目
ステップターン五日目。
ステップターンが鬼門で,時間が掛かることを予想していた。
しかし今日までのところイイ感じになってきた。合格点スレスレに近くなったことを感じる。(^I^)
ただ心配なのは,器用なスキーヤーはターンの要領を忘れやすくもある,ということだ。
そんな心配をしながら,左手がどうしても巻き込む癖が取れないので,手で谷スキーを抑える感じの練習。
ストックワークがイマイチ。かえってストックを使わないほうがイイ滑りだ。
【1/16(土)雪】8日目
ステップターン四日目。
今日も上体の構えがテーマ。上体をあおったり,手が蝶々のようにひらひらしたりしないよう練習する。
下半身に貯められたエネルギーを次の外スキーに伝える意識も練習。
【1/14(木)雪】7日目
ステップターン三日目。
一度ニュートラルを経てからのイメージが良かったせいか,腰のいやらしい使い方が消えている。(^I^)
次は外足にエネルギーを貯めやすくするための上体の構え。上体はほとんどフォールラインを向いていることを説明。
【1/13(水)雪】6日目
今日は昨日の続き。
昨日一日の自己練習が功を奏し、良いタイミングになっている。
ただターン後半のエネルギーをため込む要領がイマイチ。このエネルギーの貯めがしっかりいっていないとステッピングした後のスキーの走りがうまくいかない。貯めたエネルギーを次のターンにつなげていくイメージをしっかり持ってもらう。
ステッピングした後に早くスキーの方向を決めたい意識が強すぎて外腰や上体でターンを誘導しようとしてしまう。ステッピングした後、一度ニュートラル状況を経過して次のターンに入ることを説明する。
【1/12(火)雪】5日目
今日は1級の検定種目の中で最も難しい「谷踏み蹴りのステッピングターン」
この種目がうまくいけば合格も近い。
しかし案の定、外足の捕らえがイマイチ。しっかり外足一本に乗ってエネルギーを貯めることが出来ない。
先ず外スキー一本で滑る練習から。けっこう短時間に外スキーに乗ることはできるようになった。
続いて、次の外スキーに乗り込んでいくタイミングと、乗り込んでからの脚のストレッチングの練習。初めは脚を伸ばしてしまってからステッピングをしようとする。ステッピングは脚を曲げてエネルギーを蓄積した状態で始め、乗り移ってから脚を伸ばすことを説明。
「ステ−−エェェェッッップ−−受けるゥゥ−−」というつぶやき練習をする。
動作がゆっくりなものをまず身につけるよう課題として与える。
【1/11(月)雪】4日目
今日のテーマも「Hi Speed Long Turn」
限界スピードを高めるためのトレーニング。ハイスピードのほうがスキー操作も楽だし、快感もあるということを知ってもらい、積極的にハイスピードで滑ってもらうようにならなくては.....。嫌々ではだめなのだ。
「行けば来る、行かねば来ない」という言葉をつぶやきながら滑ることにする。行くというのは自分自身。来るのは「スキーを回転させてくれる雪のエネルギー」だ。スキーをターンさせる力には二つある。一つは自らの力をスキーに与えスキーそのものを動かすもの。もう一つは、自分の力ではなく、雪の力でターンするものだ。合理的なターンをするには雪の力を回転に結びつけなくてはいけない。そのためには斜面下方に移動して行く意識が非常に大切になる。位置エネルギーを回転のエネルギーに替える、と言った方がいいかもしれない。
このことに気づけば、1級の道のりはグゥーーンと近くなる。
二日間のハイスピードトレーニングのせいか、けっこう期待するスピードが出せるようになってきた。
よしよし、いいぞいいぞ!
【1/10(日)雪】3日目
今日のテーマは「Hi Speed Long Turn」
スピードがイマイチ欠けているので,今日はスピードターンの練習。
積極的に斜面下方に移動し,雪の抵抗を受けるというもの。ターンする事に主眼を置くのではなく直滑降意識の中で、単に少しだけ角付けをするというものだ。
限界スピードが遅いと、次のステップは困難だ。下に落下する意識を持たせたら、けっこう付いてくる。この調子で行けば良いのだが・・・・・・・・。
前に進む意識を持たせるために、自動車の運転を例にとって説明。ハンドルを切るだけでは車は方向を変えれない。アクセルを吹かして、後輪を回転させ、前に進むことではじめて車もその向きを変えることができる。スキーもそれと同じで、前方に進むことが必要だ。
【1/9(土)雪】2日目
今日のテーマは 「Short Turn」
ショートターンは思ったよりイイ滑りだ。上体の谷向き姿勢,抵抗の受け止め方,圧力の解放の仕方,どれもイイ感じ。1級受験者に顕著に見られる欠点が少ない。ステッピングターンとおなじくらい得手・不得手が表れる種目だけにひと安心。
斜面を積極的に移動し,雪からの抵抗を効率よく受け止める事。そしてその圧力を次のターンにリズミカルに解放する事。これらは結構良くできている。
1級合格のための第一難関がクリアする展望が開けた。
【1/8 (木)雪】
メルツェンのバイト。今年のシーズン中に1級合格を目指している。
1級合格のノウハウを伝授する代わりに、ビアホールで働いてもらうことで契約成立。
このシーズン終わり終わりまで、なんとか合格させるべく、今日からレッスンが始まる。
まず手始めに大回りパラレルを滑ってもらう。
形重視の滑りをしているので,まず荷重点意識を持ってもらう事にする。土踏まずにオレンジを意識しそのつぶれ具合をイメージするというものだ。二,三回滑るうちに身体全体がリラックスし,雪面コンタクトが良くなる。(^I^)
ターン前半で伸ばしながらのオレンジ意識。中盤から後半にかけて曲げながらオレンジを踏む意識。そして角付けの切り替えの時はスキーをフラットにするニュートラル意識。この事で身体の使い方が「ストレッチング」になり,滑り全体に運動のリズムが生まれた!。
彼女の滑りが素直なのが一番の要因だと思うが,それにしても「乾いた砂に水が沁み込むような」変化の仕方でした。
最初の形重視の硬い滑りでなく,雪の上で泳ぐが如くリラックスしたスキーキーイングは注目に値するものでした。
この様な変化がこれからずーーーっと続くとは思わないが,これからも気持ちの上でこの様な意識で取り組めばシーズン中に1級合格は可能だと思ったのでした。