スキーと身体

パワーポジション    【パワーポジションは疲れない?】

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質問

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“r.i”さん

  『 …基本の姿勢というのは、やはり最近言われているパワーポジション(胸を開いて背筋を伸ばす)というものでよいのでしょうか?このパワーポジションをとると体の背面の強い筋肉郡を使うことができ、疲れない滑りができるらしいのです。キャスターターンでも大臀筋やハムストリング、背筋といった筋肉で滑ることで疲れないのでしょうか?お忙しいと思いますが、暇な時にでもどうかよろしくアドバイスお願いします。…』

 
お答え

”Dr.K”

06/06/02

  
パワーポジション    【パワーポジションは疲れない?】

  「パワーポジション」という言葉は、聞き覚えはあるのですが、正直なところよく知りません。
  【TOK】さんの補足の説明を読ませて頂いた印象からのご返答になります。
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  背中を丸めた猫背の様な状態では、どうしても骨盤が後ろに傾いてしまうと同時に上体の構えが低くなり、大腿部も「寝る」という形になり易いかと思います。この状態で滑ると、大腿部にかなりの負荷がかかると同時に、下から来る圧に対して腰にも負担がかかり易いはずです。
  この場合は、普段猫背の人が体軸のバランスが崩れる事で腰痛を起こしやすいのと似ていると思います。それに対して、胸を開いて背スジを伸ばす事を意識すると、自然に骨盤や大腿部も前方に起きて来ます。と同時に姿勢も高く保つ事が出来るはずです。
  この場合は、足下から胴体を貫くように、まっすぐな一本の棒(軸)が突き刺さっていて、その棒によって身体が支えられているイメージを持てます。
  以上の事から想像すると、体幹の大きな筋(特に後部の筋)を使うから疲れないと言うよりも、胸を開き、背スジを伸ばす事によって、身体全体で圧を受け止められる事が可能になり、腰や大腿部前面の筋に必要以上の負担がかかり過ぎる事を防止できるのではないでしょうか。
  その結果として、疲れない滑りにつながるという風に考える方が自然ではないかと私は考えます。
 

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