今週のコラム “ NK細胞 ” ☆☆☆☆☆☆☆☆☆
このメルマガ「No.17」のコラム“頑張るスキー”でも,少しだけ書きましたが「ナチュラルキラー細胞(NK細胞)」…いろいろなところで取り上げられていました。実はこのNK細胞,リンパ球のひとつで,血液中を巡回し,ガン細胞や細菌に感染した細胞を死滅させ,常に体内で免疫活動を行っている…というのです。健康維持上,実に重要な役割を演じているわけです。
ところで,このNK細胞…どうやったら増やすことが出来るのか?ということをちょっと調べてみました。そしたらいろいろありました!。
まず適度な運動です。運動強度に応じてナチュラルキラー細胞活性は高まり,運動をやめると活性は低下するらしいのです。しかし,「無酸素作業閾値」を越えるような高い強度の運動後や,2時間以上の運動後には顕著な低下がみられるということです。”Dr.K”さんが,「OLSSホームページ」で述べられていたように,運動のし過ぎは害になる得る,適度な運動が大事である…ということと符合します。一方,継続した運動習慣を持つ人の安静時のナチュラルキラー細胞活性は,標準より高いことも示されています。つまり,1回の運動ではデメリットをもたらす運動条件でも,習慣化することによってより大きな免疫能力獲得することができる…というのです。
また「笑う」という行為がNK細胞を増やすとも言われています。皆さんご存知の,TV番組の「あるある大辞典」でも取り上げられていました。笑うと自律神経に変化が起き,副交感神経優位の状態になって,ナチュラルキラー細胞はたちまち活性化され、さらに強力な戦士としてガン細胞などを攻撃する…というのです。「笑うことで免疫力が強化され,身体が活性化されて,自然治癒力が強くなる。」…と医師で心理学博士の伊丹仁朗先生はおっしゃっていました。自然な笑いでなく,「作り笑い」でもその効果がある,ということですので,毎日,ひまさえあったら笑うクセをつけることもイイのかもしれませんネ?(^I^)
さらに,笑いとは直接関係ありませんが「安らぎ・安心感・楽しさ」を感じた時もNK細胞は活性化されるそうです。NK細胞には“β−エンドルフィン”というホルモンのレセプターがあり,楽しいとか,気持ちがいい,という感情を引き起こす作用があるらしいのです。つまり「楽しいな!」と感じることが多いと,このβ−エンドルフィンがナチュラルキラー細胞に結合して,細胞活性が増加し,免疫機能が増加するというわけです。逆にストレスの高い状態を維持すると,免疫力は抑制され,身体にとってマイナスになるということです。
このように“ナチュラルキラー細胞”のことを調べているうちに,“スキー”というスポーツはこれを増やすのに絶好のスポーツのように思えてきました。
自分に合ったように,適度に滑走量や運動強度をプログラムできますから,「適度な運動」という意味では最適です。さらに大自然の中で「安らぎ・安心感・楽しさ」,を非常に多く感じるスポーツでもあります。楽しい!,気持ちイイ!,…これはスキーが上手いとか下手だとかに関係なく,雪の上に立った人みんなが感じることの出来る感情です。
たとえ吹雪の日であろうと,「足裏に伝わって来る雪の感触を楽しむ!」という気持ちを持って,暗く考えずに,イイようにイイように考えながらスキーをすれば,ナチュラルキラー細胞はどんどん増えてくれる!…そんな風に思います。(^I^)
皆さん!“スキー”を楽しんでNK細胞を増やし,健康になりましょう!
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ご注意! : 無防備に日焼けをすると,免疫力が低下するといわれています。
これはNK細胞という最強の免疫細胞の活性が,紫外線によって下がってしまうためです。日焼けには注意してスキーを楽しみましょう!(^I^)
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