“ドリームゲーム”    (07/16/01 メルマガより)

“ドリームゲーム”   ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

  先日シアトルで行なわれた「大リーグオールスター戦」…日本人のお二人”イ チロー”と”ササキ”が上々の活躍でした!(^I^)   イチローは3打数1安打でしたが,その一本のヒットが”ランディー・ジョンソ ン”という三振奪取王といわれるスーパースターから奪ったヒットでした。また, 緊張気味だったササキも,1三振を含んだ「ピシャリ」という言葉がピッタリのセ ーブでした。

  このオールスターで感じたことが二つあります。

  ひとつは「子供にとっての夢」ということです。あることが動機づけとなって 心の中に“夢”が生まれ,それを抱き続けてその実現のために努力する…。夢への憧れが強ければ強いほど,実現へ向けた働きかけも強くなり,それに合った”生き方のスタイル”が形成されるようになる…。子供にとって大事なことは,この動機 づけのための“夢”を持つことだと思います。
  球場には,日本では信じられないくらい多くの子供の姿が見られました。「僕 も大きくなったら大リーガーのように活躍したいなぁー!」という夢や希望が,子 供達の心に育っているように思えました。あの子供達は大きな“夢”を持ち帰った に違いありません。
  イチローは5回で他の選手に代わりましたが,その後の彼の表情は,まるで子 供のそれでした。ベンチ前で手すりに寄りかかって,他の選手のプレイを見ている その姿は,憧れの野球選手を見る子供のようで,目がキラキラ輝いていました。彼 が今在るのも,キット子供の頃に培った「大リーグへの“夢”」だったに違いない, と確信しました。

  もうひとつ感じたことは「夢を持ち続けることの大切さ」です。子供の頃に見た“夢”がかなわなくても,それを「捨ててしまわずに,形を変えて育てて行く」 ことの大切さです。子供の頃に見た夢は,実現することが少ないのが実情です。でも,それができなくても,夢に向かって突き進むことで得た貴重な体験を活かすことです。
  私も実は,子供の頃は大の野球少年でした。「将来は絶対にプロ野球選手になるんだ!」と思っていました。しかし,体型的なハンディや努力の足りなさのため実現はできませんでした。しかし,高校までやった野球を生かしてリトルリーグの監督をやることができました。世代を超えてボールに熱中し,子供達と一緒に野球を楽しむことができました。汗をかき,勝負を通して勝つことの嬉しさを知り,負けることの悔しさを知りました。
  形を変えて,”夢”が別の楽しみをもたらしてくれました。その基となっているのは子供の頃に見た“夢”だと思っています。

  今,冬は「スキー教師」として仕事をしていますが,子供達に私が持っていたような“夢”を与えることができているんだろうか?と疑問に思います。成人した人達には,白銀の世界を楽しむ“スキー”の素晴らしさをお教えしようと努めていますが,子供達にはほとんど何もしていない自分に気付きます。大リーグのオール
スター戦を見て,大人だけでなく家族みんなで楽しめ,夢と感動を与えられるスキー環境を作ること…それを実現させるお手伝いを,少しでも行なおうと思いました。

  大リーグのオールスター戦…まさに「ドリ−ム」という言葉がピッタリの「大リーグオールスター戦」でした。私も“夢”を頂いた素晴らしいゲームでした!
  ありがとう!

 To Top